2024/03/20(水) - 08:50
標高2,135mの超級山岳ヴェルテルにフィニッシュするボルタ・ア・カタルーニャ2日目は悪天候に見舞われた。そんな中残り6.5kmで仕掛けたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が独走勝利を決め、総合首位に立った。
スペイン北東部にあるカタルーニャ地方を反時計回りに巡る、第103回ボルタ・ア・カタルーニャ(UCI.ワールドツアー)は2日目。早くも超級山岳にフィニッシュするタフなステージはマタローから平坦路を進み、徐々に標高を上げながらまずは1級山岳をクリア。そして最後は標高2,135mの超級山岳ヴェルテル(距離11.4km/平均7.6%/最大18%)を駆け上がる。
前日のフィニッシュ手前で落車したエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)に骨折はなく無事スタートラインに並んだ一方で、ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)は胃腸系の不調により棄権。そのため171名の選手たちが気温18度の晴天のなか、186.5kmレースのスタートを切った。
今年ジェイコ・アルウラーからアンテルマルシェ・ワンティに移籍したケヴィン・コッレオーニ(イタリア)が乗った逃げ集団は6名。一方のメイン集団はリーダーであるイスラエル・プレミアテックが牽引し、僅か24km地点でタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がドメン・ノヴァク(スロベニア)と共に飛び出す。しかしこの虚を突く動きはプロトンが引き戻し、それを尻目に逃げグループは最大7分のリードを得た。
山岳地帯に近づくにつれ雨粒が落ちはじめ選手たちがレインウェアを着用する。そして超級山岳に向けた足慣らし的な1級山岳コウベット峠に入り、先頭は34歳のジミー・ヤンセンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)と20歳のサムエル・フェルナンデス(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)という2人に絞られた。
その後ヤンセンスの単独となり超級山岳ヴェルテル(距離11.4km/平均7.6%/最大18%)に突入。本降りとなった雨のなか1分20秒後方のプロトンではUAEに加え、総合を争うイネオス・グレナディアーズやボーラ・ハンスグローエなどが先頭に選手を固める。
残り8km地点でヤンセンスを捉えたメイン集団はUAEが主導権を握り、人数を10名程度に減らす。そして選手たちがレインウェアを脱ぎ、臨戦態勢を整えた残り6.5km地点でポガチャルが仕掛けた。
この飛び出しに反応できる選手はおらず、ベルナルやミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ)、アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)など有力勢が集団を作り追いかける。しかし悪天候にもかかわらず軽快に飛ばすポガチャルとの差は一気に35秒まで拡がり、追走集団ではキアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)らが脱落するサバイバルな展開に持ち込まれた。
そして後続との差を1分23秒まで拡大したポガチャルがフィニッシュラインに到達。雨で濡れたジャージを右手で叩き、スポンサーアピールをしながら超級山岳での勝利を喜んだ。
「夏のような気候から雲が僕らを追いかけ、最後から2つ目の山岳から雨が降り出した。悪天候と高い標高にもかかわらず調子は良かった。だから(1級山岳の)下りで脚の状態を確かめ、登りでは後ろを振り返らず踏み続けた」と、総合首位に立ったポガチャルはそうレースを振り返った。
2位には追走集団から飛び出したランダが入り、その動きに追従したウラソフが3位。4位にはポガチャルのためにライバルの動きをマークしたジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)は入っている。
スペイン北東部にあるカタルーニャ地方を反時計回りに巡る、第103回ボルタ・ア・カタルーニャ(UCI.ワールドツアー)は2日目。早くも超級山岳にフィニッシュするタフなステージはマタローから平坦路を進み、徐々に標高を上げながらまずは1級山岳をクリア。そして最後は標高2,135mの超級山岳ヴェルテル(距離11.4km/平均7.6%/最大18%)を駆け上がる。
前日のフィニッシュ手前で落車したエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)に骨折はなく無事スタートラインに並んだ一方で、ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)は胃腸系の不調により棄権。そのため171名の選手たちが気温18度の晴天のなか、186.5kmレースのスタートを切った。
今年ジェイコ・アルウラーからアンテルマルシェ・ワンティに移籍したケヴィン・コッレオーニ(イタリア)が乗った逃げ集団は6名。一方のメイン集団はリーダーであるイスラエル・プレミアテックが牽引し、僅か24km地点でタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がドメン・ノヴァク(スロベニア)と共に飛び出す。しかしこの虚を突く動きはプロトンが引き戻し、それを尻目に逃げグループは最大7分のリードを得た。
山岳地帯に近づくにつれ雨粒が落ちはじめ選手たちがレインウェアを着用する。そして超級山岳に向けた足慣らし的な1級山岳コウベット峠に入り、先頭は34歳のジミー・ヤンセンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)と20歳のサムエル・フェルナンデス(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)という2人に絞られた。
その後ヤンセンスの単独となり超級山岳ヴェルテル(距離11.4km/平均7.6%/最大18%)に突入。本降りとなった雨のなか1分20秒後方のプロトンではUAEに加え、総合を争うイネオス・グレナディアーズやボーラ・ハンスグローエなどが先頭に選手を固める。
残り8km地点でヤンセンスを捉えたメイン集団はUAEが主導権を握り、人数を10名程度に減らす。そして選手たちがレインウェアを脱ぎ、臨戦態勢を整えた残り6.5km地点でポガチャルが仕掛けた。
この飛び出しに反応できる選手はおらず、ベルナルやミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ)、アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)など有力勢が集団を作り追いかける。しかし悪天候にもかかわらず軽快に飛ばすポガチャルとの差は一気に35秒まで拡がり、追走集団ではキアン・アイデブルックス(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)らが脱落するサバイバルな展開に持ち込まれた。
そして後続との差を1分23秒まで拡大したポガチャルがフィニッシュラインに到達。雨で濡れたジャージを右手で叩き、スポンサーアピールをしながら超級山岳での勝利を喜んだ。
「夏のような気候から雲が僕らを追いかけ、最後から2つ目の山岳から雨が降り出した。悪天候と高い標高にもかかわらず調子は良かった。だから(1級山岳の)下りで脚の状態を確かめ、登りでは後ろを振り返らず踏み続けた」と、総合首位に立ったポガチャルはそうレースを振り返った。
2位には追走集団から飛び出したランダが入り、その動きに追従したウラソフが3位。4位にはポガチャルのためにライバルの動きをマークしたジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)は入っている。
ボルタ・ア・カタルーニャ2024第2ステージ
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 4:52:37 |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) | +1:23 |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:24 |
4位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +1:38 |
5位 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) | +1:43 |
6位 | クリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +1:44 |
7位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +1:47 |
8位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +1:49 |
9位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | +2:03 |
10位 | ホセ・ディアス(スペイン、ブルゴスBH) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 9:03:57 |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) | +1:35 |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:38 |
4位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +1:56 |
5位 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) | +2:01 |
6位 | クリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +2:02 |
7位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +2:07 |
9位 | セップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +2:21 |
10位 | ホセ・ディアス(スペイン、ブルゴスBH) |
その他の特別賞
ポイント賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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