2024/03/05(火) - 15:30
ヴィスマ・リースアバイクが新型ヘルメットを導入した初日の個人TTで、フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が勝利。元世界王者ガンナのタイムを1秒上回った21歳が、総合優勝に向けこれ以上ない滑り出しを見せた。
同時期開催のパリ〜ニースから一日遅れの3月4日(月)、ヨーロッパの春を代表するステージレース「ティレーノ〜アドリアティコ」が開幕した。レース名の通り西のティレニア海からイタリア半島を横断し、東のアドリア海を目指す7日間。個人タイムトライアルから平坦、丘陵、山岳と、バランスの良いステージ構成が魅力の大会だ。
今年のツール・ド・フランスで相まみえる「ビッグフォー(ヴィンゲゴー、ポガチャル、ログリッチ、エヴェネプール)」のうち、出場を選んだのはヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)のみ。だが総合勢にはフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)やエンリク・マス(スペイン、モビスター)などツールを目指す強力な選手が揃った。
初日は例年と同じく個人タイムトライアルで争われ、10kmと短い距離に新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)を含む175名が出走した。コースは平坦で、5.4km地点にある中間計測地点で折り返し、来た道を戻って来る。現地時間12時35分のスタートから時が進むにつれて風が強まり雨という予報があったため、全体の3番手に早くもヴィンゲゴーがスタートした。
直前のグラン・カミーニョ(UCI2.1)で区間3勝&総合優勝と絶好調で臨んだヴィンゲゴー。スタート台に上がり注目されたのは今年レイザーから変更したジロのヘルメットで、空力性能の高めるため”おでこの方向に突き出す”特徴的な形で臨んだ結果、11分46秒でフィニッシュ。しかし、これを6番手出走のケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク、グルパマFDJ)が早くも4秒上回った。
続いてソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が11分39秒とトップタイムを叩き出して以降、しばらくタイム更新が落ち着く。そして62番出走のフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が、初めて平均時速52kmを超える11分24秒で10kmコースを駆け抜けた。
昨年ツール・ド・ロマンディとツール・ド・スイス(共にワールドツアー)のITTで2勝と、独走力にも長けているアユソ。そのタイムにはジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)は12秒と届かず、170番手で優勝候補であるフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)がスタートを切る。
5.4km地点にある中間計測地点をアユソから2秒遅れで通過したイタリアTT王者のガンナは、安定した走りで11分25秒というフィニッシュタイム。しかしアユソのタイムから1秒遅れだったため、長らくホットシートを温めていたアユソがティレーノ~アドリアティコの初日勝者に輝いた。
「ガンナが僕の最大のライバルとなることを皆知っていた。最後までどちらが勝ったのかわからず、勝利を告げられた瞬間は特別な気持ちになったよ。他の総合勢のタイムは上回っていると思ったが、これほど良いタイムは予想外だった」と、元TT世界王者のガンナを下したアユソは語った。
ヴィスマに対し、こちらはルディの新型ヘルメットで駆けた新城は69位(47秒遅れ)でフィニッシュ。新城は翌日以降、総合エースのダミアーノ・カルーゾ(イタリア)とスプリンターのフィル・バウハウス(ドイツ)のアシストという重要な役割を担うこととなる。
同時期開催のパリ〜ニースから一日遅れの3月4日(月)、ヨーロッパの春を代表するステージレース「ティレーノ〜アドリアティコ」が開幕した。レース名の通り西のティレニア海からイタリア半島を横断し、東のアドリア海を目指す7日間。個人タイムトライアルから平坦、丘陵、山岳と、バランスの良いステージ構成が魅力の大会だ。
今年のツール・ド・フランスで相まみえる「ビッグフォー(ヴィンゲゴー、ポガチャル、ログリッチ、エヴェネプール)」のうち、出場を選んだのはヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)のみ。だが総合勢にはフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)やエンリク・マス(スペイン、モビスター)などツールを目指す強力な選手が揃った。
初日は例年と同じく個人タイムトライアルで争われ、10kmと短い距離に新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)を含む175名が出走した。コースは平坦で、5.4km地点にある中間計測地点で折り返し、来た道を戻って来る。現地時間12時35分のスタートから時が進むにつれて風が強まり雨という予報があったため、全体の3番手に早くもヴィンゲゴーがスタートした。
直前のグラン・カミーニョ(UCI2.1)で区間3勝&総合優勝と絶好調で臨んだヴィンゲゴー。スタート台に上がり注目されたのは今年レイザーから変更したジロのヘルメットで、空力性能の高めるため”おでこの方向に突き出す”特徴的な形で臨んだ結果、11分46秒でフィニッシュ。しかし、これを6番手出走のケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク、グルパマFDJ)が早くも4秒上回った。
続いてソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が11分39秒とトップタイムを叩き出して以降、しばらくタイム更新が落ち着く。そして62番出走のフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が、初めて平均時速52kmを超える11分24秒で10kmコースを駆け抜けた。
昨年ツール・ド・ロマンディとツール・ド・スイス(共にワールドツアー)のITTで2勝と、独走力にも長けているアユソ。そのタイムにはジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)は12秒と届かず、170番手で優勝候補であるフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)がスタートを切る。
5.4km地点にある中間計測地点をアユソから2秒遅れで通過したイタリアTT王者のガンナは、安定した走りで11分25秒というフィニッシュタイム。しかしアユソのタイムから1秒遅れだったため、長らくホットシートを温めていたアユソがティレーノ~アドリアティコの初日勝者に輝いた。
「ガンナが僕の最大のライバルとなることを皆知っていた。最後までどちらが勝ったのかわからず、勝利を告げられた瞬間は特別な気持ちになったよ。他の総合勢のタイムは上回っていると思ったが、これほど良いタイムは予想外だった」と、元TT世界王者のガンナを下したアユソは語った。
ヴィスマに対し、こちらはルディの新型ヘルメットで駆けた新城は69位(47秒遅れ)でフィニッシュ。新城は翌日以降、総合エースのダミアーノ・カルーゾ(イタリア)とスプリンターのフィル・バウハウス(ドイツ)のアシストという重要な役割を担うこととなる。
ティレーノ〜アドリアティコ2024第1ステージ結果
1位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 11:24 |
2位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:01 |
3位 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | +0:12 |
4位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | +0:13 |
5位 | ヨセフ・チェルニー(チェコ、スーダル・クイックステップ) | +0:15 |
6位 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:16 |
7位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:17 |
8位 | ケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク、グルパマFDJ) | +0:18 |
9位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:22 |
10位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | +0:23 |
個人総合成績
1位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 11:24 |
2位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:01 |
3位 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | +0:12 |
4位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | +0:13 |
5位 | ヨセフ・チェルニー(チェコ、スーダル・クイックステップ) | +0:15 |
6位 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:16 |
7位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:17 |
8位 | ケヴィン・ゲニエッツ(ルクセンブルク、グルパマFDJ) | +0:18 |
9位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:22 |
10位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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