2024/01/28(日) - 09:00
カデルエヴァンスから名称を変えたディーキンユニバーシティ・エリートウィメンズロードレースが1月27日に開催された。急坂で飛び出したルドヴィグを捉え、4kmのアタックを成功させた19歳ロジータ・レインハウト(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がプロ初勝利を掴んだ。
翌日の男子レースに先立ち、1月27日に行われた女子のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース(UCIワールドツアー)。今年からはディーキンユニバーシティ・エリートウィメンズロードレースに名前を変え(女子のみ)、オーストラリア南東部のヴィクトリア州にある港町ジーロングを発着点とする140.8kmで争われた。
出場した選手のほどんどが1月14日に閉幕したツアー・ダウンアンダーからの連戦組。コースの大半は平坦路だが、終盤にチャランブラクレセント(距離1.3km/平均7.2%/最大22%)を含む16.6kmコースを2周。フィニッシュまで約10kmは平坦路のため、スプリンターからクライマーまであらゆる脚質の選手にチャンスがあるレースとなった。
この日は強い向かい風が集団のスピードを抑え、途中何度か逃げを試みる動きはあったものの、ヴィスマ・リースアバイクやAGインシュランス・スーダル、そして地元オーストラリアのリブ・アルウラー・ジェイコがプロトンを完璧にコントロールする。そのため集団は1つのまま1度目のチャランブラクレセントに突入した。
しかしここでも集団の人数が絞られただけで決定的な動きはなく、2度目のチャランブラクレセントを前にオドレー・コルドンラゴ(フランス、ヒューマンパワードヘルス)が単独でアタック。これを悠々と捉えたプロトンは最後のチャランブラクレセントに入り、サラ・ジガンテ(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル)がペースを作った。
すると頂上手前から優勝候補の1人であるセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ)が飛び出し、後続とリードを作り出す。それをドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ)とロジータ・レインハウト(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)の2名が追いかけ、そして残り5.5km地点でついた。
そのまま先頭3名によるスプリントに持ち込まれると思われたものの、平坦区間の残り4km地点でレインハウトがアタック。何度も後方との差を確認しながら低い姿勢で踏み続けるレインハウトに対し、ローテーションを回すヴウォダルチクとルドヴィグの追走は届かない。またその更に後方にいるプロトンも協調が取れず、追走の2名を0秒差で振り切ったレインハウトが勝利した。
「1度目の登り(チャランブラクレセント)でアタックするつもりだったが、うまく行かなかった。だけど調子の良さは感じており、2度目の登りで飛び出したルドヴィグを必死に追いかけた。そしてチャンスと思いアタックし、最後はがむしゃらにペダルを回すだけだった。本当に信じられない勝利」と、ワールドツアーでプロ初勝利を掴んだレインハウトは喜んだ。
男女を通して大会史上最年少で優勝したレインハウトは2004年生まれの19歳。プロ1年目となった2023年は3月のドワルス・ドール・フラーンデレンからツール・ド・スイスなどフルシーズンを戦い経験を積んだ。今回のレースでは登坂力や独走力を披露したものの、脚質などまだわからない注目の若手選手がまた1人、自転車大国オランダから現れた。
翌日の男子レースに先立ち、1月27日に行われた女子のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース(UCIワールドツアー)。今年からはディーキンユニバーシティ・エリートウィメンズロードレースに名前を変え(女子のみ)、オーストラリア南東部のヴィクトリア州にある港町ジーロングを発着点とする140.8kmで争われた。
出場した選手のほどんどが1月14日に閉幕したツアー・ダウンアンダーからの連戦組。コースの大半は平坦路だが、終盤にチャランブラクレセント(距離1.3km/平均7.2%/最大22%)を含む16.6kmコースを2周。フィニッシュまで約10kmは平坦路のため、スプリンターからクライマーまであらゆる脚質の選手にチャンスがあるレースとなった。
この日は強い向かい風が集団のスピードを抑え、途中何度か逃げを試みる動きはあったものの、ヴィスマ・リースアバイクやAGインシュランス・スーダル、そして地元オーストラリアのリブ・アルウラー・ジェイコがプロトンを完璧にコントロールする。そのため集団は1つのまま1度目のチャランブラクレセントに突入した。
しかしここでも集団の人数が絞られただけで決定的な動きはなく、2度目のチャランブラクレセントを前にオドレー・コルドンラゴ(フランス、ヒューマンパワードヘルス)が単独でアタック。これを悠々と捉えたプロトンは最後のチャランブラクレセントに入り、サラ・ジガンテ(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル)がペースを作った。
すると頂上手前から優勝候補の1人であるセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ)が飛び出し、後続とリードを作り出す。それをドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ)とロジータ・レインハウト(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)の2名が追いかけ、そして残り5.5km地点でついた。
そのまま先頭3名によるスプリントに持ち込まれると思われたものの、平坦区間の残り4km地点でレインハウトがアタック。何度も後方との差を確認しながら低い姿勢で踏み続けるレインハウトに対し、ローテーションを回すヴウォダルチクとルドヴィグの追走は届かない。またその更に後方にいるプロトンも協調が取れず、追走の2名を0秒差で振り切ったレインハウトが勝利した。
「1度目の登り(チャランブラクレセント)でアタックするつもりだったが、うまく行かなかった。だけど調子の良さは感じており、2度目の登りで飛び出したルドヴィグを必死に追いかけた。そしてチャンスと思いアタックし、最後はがむしゃらにペダルを回すだけだった。本当に信じられない勝利」と、ワールドツアーでプロ初勝利を掴んだレインハウトは喜んだ。
男女を通して大会史上最年少で優勝したレインハウトは2004年生まれの19歳。プロ1年目となった2023年は3月のドワルス・ドール・フラーンデレンからツール・ド・スイスなどフルシーズンを戦い経験を積んだ。今回のレースでは登坂力や独走力を披露したものの、脚質などまだわからない注目の若手選手がまた1人、自転車大国オランダから現れた。
ディーキンユニバーシティ・エリートウィメンズロードレース2024結果
1位 | ロジータ・レインハウト(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 3:53:31 |
2位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) | |
3位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ) | |
4位 | ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | +0:05 |
5位 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJスエズ) | |
6位 | フランチェスカ・バラーレ(イタリア、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
7位 | ビクトリー・ギルマン(カナダ、サンミッシェル・マヴィック・オーベル93) | |
8位 | サラ・ローイ(オーストラリアナショナルチーム) | |
9位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | |
10位 | アリス・タワーズ(イギリス、キャニオン・スラム) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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