2024/01/17(水) - 09:00
1月16日、南半球に位置するオーストラリアを舞台としたサントス・ツアー・ダウンアンダーが開幕。初日は集団スプリントに持ち込まれ、ファンポッペルの好リードアウトを受けたサム・ウェルスフォード(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)が勝利した。
2024年のロードシーズンも例年通り、オーストラリア・アデレードで開幕する。真夏のサントス・ツアー・ダウンアンダー全6ステージのコース詳細や注目選手はレースプレビューに詳しいが、レース主催者は5日目にウィランガヒル、そして最終6日目にマウント・ロフティと2日連続で山岳フィニッシュを用意。そのため近年稀に見るタフなコースで争われることとなった。
大会初日はタヌンダを発着地点とする48kmコースを3周する144km。コースの大部分は平坦路であるものの、後半には最大勾配14.4%の短い急坂メングラースヒルが登場する。しかしスプリンターを退けるほどではないため、昨年の第1ステージと同様に集団スプリントが濃厚と見られた。
アクチュアルスタートの旗が振られた直後に飛び出したのは、ド派手なアメリカ王者ジャージを着るクイン・シモンズ(リドル・トレック)。それにゲオルク・ツィマーマン(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ)などが追従したものの、逃げ形成に繋がらず、一つの集団のまま訪れた最初のボーナスタイムつき中間スプリントをフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)がトップ通過。-3秒を獲得した22歳の若きオールラウンダーがチームの総合エースであることを主張した。
直後に飛び出したツィマーマンとルイ・バレ(フランス、アルケアB&Bホテルズ)による2名の逃げが決まり、レースはようやく落ち着きを見せる。4級山岳メングラースヒルではバレが先頭通過して山岳賞ジャージの権利を獲得し、2つ目の中間スプリントはツィマーマンがトップで通過。イスラエル・プレミアテックなどがコントロールするメイン集団に対し、先頭の2人は最大3分のリードを得た。
最大気温34度に達するレースは、オーストラリアのU23タイムトライアル王者ジャクソン・ミッドウェイ(チームブリッジレーン)やニコロ・ブラッティ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)の落車もありながら順調の距離を消化。そして集団スプリントに向けてスピードを増すプロトンは逃げの2人を捕まえ、下りで最高時速85kmをマークしながら選手たちが最終ストレートになだれ込んだ。
集団先頭でトレインを組んだのはボーラ・ハンスグローエ。ベン・ツィーホフ(ドイツ)とリードアウト職人のダニー・ファンポッペル(オランダ)による連携から、地元オーストラリア出身の新エース、サム・ウェルスフォードがスプリントを開始する。
コース左側のフェンス沿いでもがくウェルスフォードに対し、コース中央からカレブ・ユアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が加速。その更に右側からフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)、そしてビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)も猛追したが、好位置から発射したウェルスフォードには届かない。そしてフィニッシュラインに先頭で到達したウェルスフォードが勝利の雄叫びを上げた。
「嬉しすぎて言葉がない。危うく落車するような瞬間もあったが、チームメイトが僕に落ち着きを与え、素晴らしいアシストをしてくれた。彼らと走った最初のレースでの勝利。特別な気持ちがするよ」とウェルスフォードは喜んだ。
2位には昨年大会の第1ステージを制したバウハウスが入り、フィニッシュ手前で猛追を見せたギルマイが3位。高い気温が続くオーストラリアでのトレーニングで体調を崩し、3日前のダウンアンダー・クラシックを欠場したユアンはスピードが伸びず4位だった。
2024年のロードシーズンも例年通り、オーストラリア・アデレードで開幕する。真夏のサントス・ツアー・ダウンアンダー全6ステージのコース詳細や注目選手はレースプレビューに詳しいが、レース主催者は5日目にウィランガヒル、そして最終6日目にマウント・ロフティと2日連続で山岳フィニッシュを用意。そのため近年稀に見るタフなコースで争われることとなった。
大会初日はタヌンダを発着地点とする48kmコースを3周する144km。コースの大部分は平坦路であるものの、後半には最大勾配14.4%の短い急坂メングラースヒルが登場する。しかしスプリンターを退けるほどではないため、昨年の第1ステージと同様に集団スプリントが濃厚と見られた。
アクチュアルスタートの旗が振られた直後に飛び出したのは、ド派手なアメリカ王者ジャージを着るクイン・シモンズ(リドル・トレック)。それにゲオルク・ツィマーマン(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ)などが追従したものの、逃げ形成に繋がらず、一つの集団のまま訪れた最初のボーナスタイムつき中間スプリントをフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)がトップ通過。-3秒を獲得した22歳の若きオールラウンダーがチームの総合エースであることを主張した。
直後に飛び出したツィマーマンとルイ・バレ(フランス、アルケアB&Bホテルズ)による2名の逃げが決まり、レースはようやく落ち着きを見せる。4級山岳メングラースヒルではバレが先頭通過して山岳賞ジャージの権利を獲得し、2つ目の中間スプリントはツィマーマンがトップで通過。イスラエル・プレミアテックなどがコントロールするメイン集団に対し、先頭の2人は最大3分のリードを得た。
最大気温34度に達するレースは、オーストラリアのU23タイムトライアル王者ジャクソン・ミッドウェイ(チームブリッジレーン)やニコロ・ブラッティ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)の落車もありながら順調の距離を消化。そして集団スプリントに向けてスピードを増すプロトンは逃げの2人を捕まえ、下りで最高時速85kmをマークしながら選手たちが最終ストレートになだれ込んだ。
集団先頭でトレインを組んだのはボーラ・ハンスグローエ。ベン・ツィーホフ(ドイツ)とリードアウト職人のダニー・ファンポッペル(オランダ)による連携から、地元オーストラリア出身の新エース、サム・ウェルスフォードがスプリントを開始する。
コース左側のフェンス沿いでもがくウェルスフォードに対し、コース中央からカレブ・ユアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が加速。その更に右側からフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)、そしてビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)も猛追したが、好位置から発射したウェルスフォードには届かない。そしてフィニッシュラインに先頭で到達したウェルスフォードが勝利の雄叫びを上げた。
「嬉しすぎて言葉がない。危うく落車するような瞬間もあったが、チームメイトが僕に落ち着きを与え、素晴らしいアシストをしてくれた。彼らと走った最初のレースでの勝利。特別な気持ちがするよ」とウェルスフォードは喜んだ。
2位には昨年大会の第1ステージを制したバウハウスが入り、フィニッシュ手前で猛追を見せたギルマイが3位。高い気温が続くオーストラリアでのトレーニングで体調を崩し、3日前のダウンアンダー・クラシックを欠場したユアンはスピードが伸びず4位だった。
サントス・ツアー・ダウンアンダー2024第1ステージ
1位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:25:56 |
2位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
4位 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
5位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | |
6位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザフスタン) | |
7位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | |
9位 | マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
10位 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック) |
個人総合成績
1位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:25:56 |
2位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:04 |
3位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:06 |
4位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | +0:07 |
5位 | ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
6位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | ルイ・バレ(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | +0:08 |
8位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | +0:09 |
9位 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:10 |
10位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザフスタン) |
その他の特別賞
ポイント賞 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) |
山岳賞 | ルイ・バレ(フランス、アルケアB&Bホテルズ) |
ヤングライダー賞 | マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ) |
チーム総合成績 | アンテルマルシェ・ワンティ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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