2024/01/14(日) - 08:55
前日に火花を散らしたスプリンターが遅れ、クライマーによるスプリント勝負となった女子サントス・ツアー・ダウンアンダー第2ステージ。残り200mで踏み込んだセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ)が、早くも今年初勝利をマークした。
オーストラリア・アデレードの中心街から程近い、ビーチや遊園地のあるグレネルグが出発地点となった女子サントス・ツアー・ダウンアンダー2日目。この日は序盤に1級山岳(登坂距離3.6km/平均5.2%)を越え、丘陵地帯の細かなアップダウンを進みスティーリングに向かう104.2kmで争われた。
逃げが生まれることなく訪れた1級山岳では、前日に逃げて山岳賞ジャージを着るカティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス)が他と争うことなく先頭通過。その後地元のコンチネンタルチームであるチーム・ブリッジレーンからジーノ・リカルド(オーストラリア)が飛び出したものの、すぐさまメイン集団に引き戻された。
レース前半に登場する2つの中間スプリントでは、新しくオーストラリア王者になったルビー・ローズマンギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ)をドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ)が2連続で退ける。そのため今年ワールドチームとの契約を掴み取った22歳のヴウォダルチクは、スプリントポイントと共にボーナスタイム-6秒を獲得して総合4位まで順位を上げた。
逃げが生まれないプロトンから残り13kmでアタックしたのはオーストラリアナショナルチームのエメリー・ワッツ。先日のオーストラリア選手権ではロードで6位、TTは7位と好成績を残したワッツは後続から30秒差をつけたものの、フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSM・フィルメニッヒ・ポストNL)による追走もありプロトンに吸収される。そしてフィニッシュ手前の緩い登りで、前日勝者のアリー・ウォラストン(ニュージーランド、AGインシュランス・スーダル)らスプリンターたちが遅れていった。
登りに適性のある選手たちが集団先頭に位置取りをするなか、残り200mを過ぎてセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ)がスプリントを開始する。その後ろではソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム)やソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ)といった有力クライマーが追いかけたものの、最後までスピードの落ちなかったルドヴィグが踏み切り大会2日目の勝者に輝いた。
「本当はグレース・ブラウンで勝負する予定が、彼女の調子が悪く予定変更を強いられた。シーズン最初の勝利は本当に気持ちがいい。ここオーストラリアはボーイフレンドの出身地ということもあり、第2の故郷と思う地で勝つことができて嬉しい」とルドヴィグは、トレードマークである満面の笑顔で総合リーダージャージに袖を通した。
翌日は総合優勝者が決定する大会最終日。アデレードを出発し、平坦路を進み最後はウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)を駆け上がる。
オーストラリア・アデレードの中心街から程近い、ビーチや遊園地のあるグレネルグが出発地点となった女子サントス・ツアー・ダウンアンダー2日目。この日は序盤に1級山岳(登坂距離3.6km/平均5.2%)を越え、丘陵地帯の細かなアップダウンを進みスティーリングに向かう104.2kmで争われた。
逃げが生まれることなく訪れた1級山岳では、前日に逃げて山岳賞ジャージを着るカティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス)が他と争うことなく先頭通過。その後地元のコンチネンタルチームであるチーム・ブリッジレーンからジーノ・リカルド(オーストラリア)が飛び出したものの、すぐさまメイン集団に引き戻された。
レース前半に登場する2つの中間スプリントでは、新しくオーストラリア王者になったルビー・ローズマンギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ)をドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ)が2連続で退ける。そのため今年ワールドチームとの契約を掴み取った22歳のヴウォダルチクは、スプリントポイントと共にボーナスタイム-6秒を獲得して総合4位まで順位を上げた。
逃げが生まれないプロトンから残り13kmでアタックしたのはオーストラリアナショナルチームのエメリー・ワッツ。先日のオーストラリア選手権ではロードで6位、TTは7位と好成績を残したワッツは後続から30秒差をつけたものの、フランシスカ・コッホ(ドイツ、DSM・フィルメニッヒ・ポストNL)による追走もありプロトンに吸収される。そしてフィニッシュ手前の緩い登りで、前日勝者のアリー・ウォラストン(ニュージーランド、AGインシュランス・スーダル)らスプリンターたちが遅れていった。
登りに適性のある選手たちが集団先頭に位置取りをするなか、残り200mを過ぎてセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ)がスプリントを開始する。その後ろではソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム)やソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ)といった有力クライマーが追いかけたものの、最後までスピードの落ちなかったルドヴィグが踏み切り大会2日目の勝者に輝いた。
「本当はグレース・ブラウンで勝負する予定が、彼女の調子が悪く予定変更を強いられた。シーズン最初の勝利は本当に気持ちがいい。ここオーストラリアはボーイフレンドの出身地ということもあり、第2の故郷と思う地で勝つことができて嬉しい」とルドヴィグは、トレードマークである満面の笑顔で総合リーダージャージに袖を通した。
翌日は総合優勝者が決定する大会最終日。アデレードを出発し、平坦路を進み最後はウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)を駆け上がる。
女子ツアー・ダウンアンダー2024第2ステージ結果
1位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | 2:54:28 |
2位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム) | |
3位 | ソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ) | |
4位 | フランチェスカ・バラーレ(イタリア、DSM・フィルメニッヒ・ポストNL) | |
5位 | ヘイディ・フランズ(アメリカ、ライフプラス・ワフー) |
個人総合成績
1位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | 5:26:55 |
2位 | ソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:02 |
3位 | ルビー・ローズマンギャノン(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:03 |
4位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) | |
5位 | ソラヤ・パラディン(イタリア、キャニオン・スラム) | +0:04 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ソフィア・ベルティツォーロ(イタリア、UAEチームADQ) |
山岳賞 | カティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) |
ヤングライダー賞 | フランチェスカ・バラーレ(イタリア、DSM・フィルメニッヒ・ポストNL) |
チーム総合成績 | UAEチームADQ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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