2023/12/15(金) - 17:00
ハワイのオアフ島で開催されたホノルルセンチュリーライド。シクロワイアード編集部員の高木が東武トップツアーズのツアーに帯同しながら100マイルの実走取材を行った。本番翌日のモーニングライドとノースショアサイクリングをレポートしていく。
タンタラスの丘の頂きへ向かったモーニングライド
ホノルルセンチュリーライドの本番を迎え、東武トップツアーズの参加者と共に100マイルを完走した前編と後編のレポートはこちらから(前編と後編)
ホノルルに上陸してからロケハンライド、大会本番前日は走り方直前講座とプラクティスライド、ホノルルセンチュリーライドで100マイルを走破し、やってきた大会翌日の早朝。東武トップツアーズは自転車を愛してやまないサイクリストのためにアフターライドを2つ開催する。
4日で6つのライドに出かかけていることからも勝手に「ツール・ド・ホノルル(仮)」と呼んでも良いかもしれない。筆者自身もツール・ド・北海道やツール・ド・熊野に参戦し、いくつものUCIステージレースを完走してきた経験や体力がついに仕事で活かされる時が来た気がする。
アフターライドのトップバッターを務めるは、マリオットホテルからタンタラス公園を往復するモーニングライド。ホノルルを一望できる絶景ポイントとしても有名なタンタラスの丘に向かう往復20kmで、距離的には朝飯前にぴったりなモーニングライドだ。
集合時間の6時30分になるとホノルルセンチュリーライドの思い出を話しながら皆さんがツアーデスクに集合してきた。100マイルを走り切った大会翌日の早朝ではあるものの今中さんや絹代さん、自身も含め14名が参加することになった。
さすがに参加者のみなさんからも疲労が見えると思っていたけれど、やってきた方々はみんな笑顔で元気そうだ。日頃からアクティブに活動していて、体力がたくさんある方が多いのだろうか。
空を見上げると生憎の曇り空が広がっていた。前夜から未明まで雨が降っていたこともあり、路面はドライとウェット半々といった路面状況だ。とはいえ、6時台でも20℃付近の気温で半袖で十分。レポートを書いているとハワイが恋しくなってくる温暖さは、さすが南国の楽園。
ホノルルの平日の早朝は交通量は少なめで、早朝の東京と同じくらいの交通量で走りやすい。アメリカの雰囲気を感じるイエローの通学バスやタクシーが行きかう中、参加者と共にアラ・ワイ運河沿いの市街地を駆け抜けていく。一方通行の道路が多いため、自転車道は対面通行仕様になっているところを進んでいく。
ホノルルセンチュリーライドにはハートブレイクヒルなど難所が登場してきたが、どれも距離は1kmほどの短い登りだった。今回の展望台までは約4kmの登りが待ち受けているという。ホノルルに来て初となる本格的なヒルクライムだ。これまで、レースやイベントで日本全国の山や峠をたくさん登ってきたが、ヒルクライムと聞くとテンションが上がってしまう。
ホノルルの北方面にあるタンタラスの丘に向かって曲がると登り口があるマキキ・ストリートに辿り着いた。信号で離れてしまった後続グループを待って、一度集合。ひと塊となった集団が登り口に近づくにつれて傾斜が徐々にきつくなってきた。
しばらく走っていくとタンタラスの丘のスタート地点に到着。登り始める前に今中さんや絹代さんからタンタラスの丘の簡単な紹介を受けた後、今中さんを先頭にタンタラスの丘展望台に向かって4kmのヒルクライムがスタートしていった。
快調に登っていく今中さんに参加者が食らいついていく。序盤には3名ほどが食らいついていくが、ホノルルセンチュリーライドの疲れもあってか、一人、また一人とふるいにかけられていく。
日本人初の近代ツール・ド・フランス出場者である今中さん。そんなレジェンドとヒルクライムが楽しめるなんていう貴重な機会とあってか、参加者も粘りの走りを見せていく。結局、最後まで今中さんに食らいつけたのは1人のみだった。先頭集団以外の参加者は話しながら楽しそうにヒルクライムをしていく。
木々が生い茂る区間を過ぎると、景色が一気に開けてくる。まだタンタラスの丘展望台ではないが、ビュースポットということもあり、バイクから降りて、カメラを構えながら参加者を待った。各々、サムアップやピースをする方、景色に見惚れている方、夫婦で一緒に登ってくる方、みなさん登ってくる表情は笑顔だ。
ビューポイントから展望台までは1マイル。速ければ3分ほどで展望台まで到着する距離感で、ゆっくり登ってもあっという間かと思いきや、勾配は更に増して10%越えの激坂に。参加者の前に壁が立ちはだかったが、絹代さんをはじめ誰も足を着くことなく、激坂をクリアしていった。皆さん、流石です。
展望台駐車場に無事到着し、展望台に向かう途中にある東屋にはハワイや他の太平洋の島々に生息しているライトグリーンのヒロオヒルヤモリが2匹も柱にとまっていた。ハワイや南国を感じる色味で、ついつい目もとまってしまった。
そして、オアフ島で人気のビュースポットであるタンタラスの丘の展望台に到着。展望台からは高層ビルやホテルが立ち並ぶワイキキの市街地や、ダイヤモンドヘッド、さらに広々と広がる北太平洋を一気に見渡すことができる解放感溢れる風景が広がっている。
絶景に見惚れてしまっていたが、ツアー参加者の思い出をカメラで残していかないといけない。全員が揃うまで一人一人の記念写真を撮影。愛車を大きく掲げたり、ポーズを決めたりと、朝から激坂を登りきった皆さんの姿をカメラに収めているだけで、なんだか幸せな気分になってくる。
最後は皆さんで集合写真を。早朝は曇っていたため心配していたが、このころには青空が広がり、朝日が降り注ぐホノルルの市街地を背景に笑顔の皆さんを写すことができ、ひと安心。
撮影を終えて、タンタラスの丘の展望台を後にしていく。名残惜しく感じてしまうほどの絶景スポットなので、オアフ島にお越しの際は是非立ち寄ってみては。下りはまだ路面がウェットのため、安全な車間を取りながら下っていく。
再び降りたったホノルルの市街地は通勤ラッシュで早朝より込み合っていた。ただ早朝と比べる交通量はかなり増えていたとはいえ、ホノルルの道は路肩が広いため東京よりも走りやすい。スムーズにサイクリングしながらホテルに着いたのは8時30分ごろと、朝食にぴったりのタイミングだった。
サーフィンの聖地でウミガメに出会えるのか? ノースショアサイクリング
今日はもう一つ、ノースショアサイクリングも行われる。集合時間は10時。部屋に戻るとまったりしてしまうため、このままホテルの1階にあり、朝の時間帯だけ営業しているカフェでシナモンロールとマンゴースムージーで軽めの朝食を頂いた。
そして、10時になると参加者が愛車を連れて続々と集まってきた。ノースショアサイクリングは大会の100マイル折り返し地点のスワンジービーチパークをスタートして、ハレイワタウンまで約44kmを走るサイクリングだ。
ノースショアはサーフィンの聖地として知られており、12月にはトリプル・クラウン・オブ・サーフィンという世界中のトップサーファーが集う大会が開催されている。また、夏の期間は波が穏やかで、色とりどりなサンゴ礁と魚を観られるシュノーケリングが楽しめるほか、パイナップル畑や熱帯植物園のツアーも行われている。
100マイルの折り返し地点のスワンジービーチパークまでは移動時間短縮のため、自転車をトラックに積み込み、参加者はバスに乗って向かうことになる。そして、バスに揺られること1時間、100マイル折り返し地点に無事到着。
トラックから参加者の愛車たちが続々と下ろされていく。バイクの荷下ろしが完了すると、公園の芝エリアで参加者全員で準備体操を行う。連日の疲れが身体に溜まっているため、怪我防止のためにも重要だ。
集合写真を撮り、今中さんグループと絹代さんグループの2つのライドグループに分かれてスワンジービーチパークを後にし、ノースショアサイクリングがスタートしていく。
走り出してからも青い海とヤシの木、そして強く降り注ぐ日差しと、まさにハワイらしい景色が広がる。海沿いを走る参加者は笑顔で楽しそうだ。ハワイの海は何度見ても見惚れてしまいますよね。
先回りをして撮影スポットでカメラを構えて待っていると、今中さんグループが急行列車のように走り抜けていく。一方で、絹代さんグループが来ない。どうやらパンクやバイクトラブルで遅れているようだ。
遅れてきた絹代さんグループの写真を撮ったのち、TTポジションを取りながら今中さんグループを追いかけた。何とか追いつき、最初の目的地である「カフク」までやってきた。
サインがたくさん描かれたトレーラーが特徴の「ジョバンニ」で昼食のお時間。カフクでは海老の養殖が盛んであるため、海老を贅沢に使ったガーリックシュリンプが名物だ。様々な味が用意されていたが、最初ということでスタンダードな物にした。
バターとガーリックでソテーされたエビには食欲がそそられる。皮を剝きながら食べるため、油で手がベトベトしてしまうが、エビとガーリックバターが奏でる旨味に夢中にさせられる。ペロっと食べ終わり、アサイーボールを食べる参加者も多かった。
次なる目的地は、ウミガメが来ることで有名な「ラニアケアビーチ」へ。運が良いとウミガメに出会えるということで、心をウキウキさせながら向かっていく。
ラニアケアビーチに到着すると人だかりが。深い砂浜のため、ビンディングシューズとソックスを脱いで向かうと、人だかりの中心には砂浜で昼寝をしているウミガメがいた。想像よりも大きく、気持ちよさそうに眠る姿は愛くるしい。
ラニアケアビーチからフィニッシュ地点となるハレイワの町はほど近く、あっという間に到着。ショッピングパークのように様々なお店が立ち並ぶハレイワ。アフターライドの行きつけだという「マツモトシェイブアイス」へ向かう。
マツモトシェイブアイスは日系アメリカ人のマモル・マツモトさんが1951年に開業し、ハワイを代表する観光スポットになっているかき氷屋さん。訪れた日も40人近くが列をなしている人気っぷりだ。
日本の三角形とは趣を異にする、真ん丸なかき氷に3色のシロップをかけるのが定番。さらに、アイスや練乳などのトッピングもできるため悩ましい。QRコードでメニューが見れるようになっているため、待ち時間でじっくり悩むこともできる。
ハワイならではのシロップがあり、ツアー参加者とお互いのシェイブアイスを見せ合いシェアしたりしながら、楽しい時を過ごした。ふとスマートウォッチを見ると夕方過ぎ。そろそろ自由時間も終わりだ。あとはバスに乗り込みホテルまで帰るだけ。
6日間という長くも短いような東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライドツアーが終わりを迎えた。アフターライドの翌日に帰国する参加者もいれば、後泊もされる方もいる。サイクリングも楽しみつつ、ワイキキビーチでまったりしたり、ショッピングを楽しんだりしてから、日本に帰国するという。
私、編集部員の高木と絹代さんは東武トップツアーズの皆さんと共に日本へ帰国。帰りの飛行機の中で、写真を見ながら今回のツアーを振り返った。
ホノルルの名所をたくさん巡り、多くのサイクリストと出会い、ツアー参加者と共にサイクリングを楽しんだ濃密な自転車三昧の6日間は無事に幕を閉じたのであった。
p.s.
東武トップツアーズの方々を始め、ツアー参加者の皆さん、本当にありがとうございました。
また、どこかのサイクリングイベントなどでお会いできる日を楽しみにしています!
text & photo:Michinari TAKAGI
タンタラスの丘の頂きへ向かったモーニングライド
ホノルルセンチュリーライドの本番を迎え、東武トップツアーズの参加者と共に100マイルを完走した前編と後編のレポートはこちらから(前編と後編)
ホノルルに上陸してからロケハンライド、大会本番前日は走り方直前講座とプラクティスライド、ホノルルセンチュリーライドで100マイルを走破し、やってきた大会翌日の早朝。東武トップツアーズは自転車を愛してやまないサイクリストのためにアフターライドを2つ開催する。
4日で6つのライドに出かかけていることからも勝手に「ツール・ド・ホノルル(仮)」と呼んでも良いかもしれない。筆者自身もツール・ド・北海道やツール・ド・熊野に参戦し、いくつものUCIステージレースを完走してきた経験や体力がついに仕事で活かされる時が来た気がする。
アフターライドのトップバッターを務めるは、マリオットホテルからタンタラス公園を往復するモーニングライド。ホノルルを一望できる絶景ポイントとしても有名なタンタラスの丘に向かう往復20kmで、距離的には朝飯前にぴったりなモーニングライドだ。
集合時間の6時30分になるとホノルルセンチュリーライドの思い出を話しながら皆さんがツアーデスクに集合してきた。100マイルを走り切った大会翌日の早朝ではあるものの今中さんや絹代さん、自身も含め14名が参加することになった。
さすがに参加者のみなさんからも疲労が見えると思っていたけれど、やってきた方々はみんな笑顔で元気そうだ。日頃からアクティブに活動していて、体力がたくさんある方が多いのだろうか。
空を見上げると生憎の曇り空が広がっていた。前夜から未明まで雨が降っていたこともあり、路面はドライとウェット半々といった路面状況だ。とはいえ、6時台でも20℃付近の気温で半袖で十分。レポートを書いているとハワイが恋しくなってくる温暖さは、さすが南国の楽園。
ホノルルの平日の早朝は交通量は少なめで、早朝の東京と同じくらいの交通量で走りやすい。アメリカの雰囲気を感じるイエローの通学バスやタクシーが行きかう中、参加者と共にアラ・ワイ運河沿いの市街地を駆け抜けていく。一方通行の道路が多いため、自転車道は対面通行仕様になっているところを進んでいく。
ホノルルセンチュリーライドにはハートブレイクヒルなど難所が登場してきたが、どれも距離は1kmほどの短い登りだった。今回の展望台までは約4kmの登りが待ち受けているという。ホノルルに来て初となる本格的なヒルクライムだ。これまで、レースやイベントで日本全国の山や峠をたくさん登ってきたが、ヒルクライムと聞くとテンションが上がってしまう。
ホノルルの北方面にあるタンタラスの丘に向かって曲がると登り口があるマキキ・ストリートに辿り着いた。信号で離れてしまった後続グループを待って、一度集合。ひと塊となった集団が登り口に近づくにつれて傾斜が徐々にきつくなってきた。
しばらく走っていくとタンタラスの丘のスタート地点に到着。登り始める前に今中さんや絹代さんからタンタラスの丘の簡単な紹介を受けた後、今中さんを先頭にタンタラスの丘展望台に向かって4kmのヒルクライムがスタートしていった。
快調に登っていく今中さんに参加者が食らいついていく。序盤には3名ほどが食らいついていくが、ホノルルセンチュリーライドの疲れもあってか、一人、また一人とふるいにかけられていく。
日本人初の近代ツール・ド・フランス出場者である今中さん。そんなレジェンドとヒルクライムが楽しめるなんていう貴重な機会とあってか、参加者も粘りの走りを見せていく。結局、最後まで今中さんに食らいつけたのは1人のみだった。先頭集団以外の参加者は話しながら楽しそうにヒルクライムをしていく。
木々が生い茂る区間を過ぎると、景色が一気に開けてくる。まだタンタラスの丘展望台ではないが、ビュースポットということもあり、バイクから降りて、カメラを構えながら参加者を待った。各々、サムアップやピースをする方、景色に見惚れている方、夫婦で一緒に登ってくる方、みなさん登ってくる表情は笑顔だ。
ビューポイントから展望台までは1マイル。速ければ3分ほどで展望台まで到着する距離感で、ゆっくり登ってもあっという間かと思いきや、勾配は更に増して10%越えの激坂に。参加者の前に壁が立ちはだかったが、絹代さんをはじめ誰も足を着くことなく、激坂をクリアしていった。皆さん、流石です。
展望台駐車場に無事到着し、展望台に向かう途中にある東屋にはハワイや他の太平洋の島々に生息しているライトグリーンのヒロオヒルヤモリが2匹も柱にとまっていた。ハワイや南国を感じる色味で、ついつい目もとまってしまった。
そして、オアフ島で人気のビュースポットであるタンタラスの丘の展望台に到着。展望台からは高層ビルやホテルが立ち並ぶワイキキの市街地や、ダイヤモンドヘッド、さらに広々と広がる北太平洋を一気に見渡すことができる解放感溢れる風景が広がっている。
絶景に見惚れてしまっていたが、ツアー参加者の思い出をカメラで残していかないといけない。全員が揃うまで一人一人の記念写真を撮影。愛車を大きく掲げたり、ポーズを決めたりと、朝から激坂を登りきった皆さんの姿をカメラに収めているだけで、なんだか幸せな気分になってくる。
最後は皆さんで集合写真を。早朝は曇っていたため心配していたが、このころには青空が広がり、朝日が降り注ぐホノルルの市街地を背景に笑顔の皆さんを写すことができ、ひと安心。
撮影を終えて、タンタラスの丘の展望台を後にしていく。名残惜しく感じてしまうほどの絶景スポットなので、オアフ島にお越しの際は是非立ち寄ってみては。下りはまだ路面がウェットのため、安全な車間を取りながら下っていく。
再び降りたったホノルルの市街地は通勤ラッシュで早朝より込み合っていた。ただ早朝と比べる交通量はかなり増えていたとはいえ、ホノルルの道は路肩が広いため東京よりも走りやすい。スムーズにサイクリングしながらホテルに着いたのは8時30分ごろと、朝食にぴったりのタイミングだった。
サーフィンの聖地でウミガメに出会えるのか? ノースショアサイクリング
今日はもう一つ、ノースショアサイクリングも行われる。集合時間は10時。部屋に戻るとまったりしてしまうため、このままホテルの1階にあり、朝の時間帯だけ営業しているカフェでシナモンロールとマンゴースムージーで軽めの朝食を頂いた。
そして、10時になると参加者が愛車を連れて続々と集まってきた。ノースショアサイクリングは大会の100マイル折り返し地点のスワンジービーチパークをスタートして、ハレイワタウンまで約44kmを走るサイクリングだ。
ノースショアはサーフィンの聖地として知られており、12月にはトリプル・クラウン・オブ・サーフィンという世界中のトップサーファーが集う大会が開催されている。また、夏の期間は波が穏やかで、色とりどりなサンゴ礁と魚を観られるシュノーケリングが楽しめるほか、パイナップル畑や熱帯植物園のツアーも行われている。
100マイルの折り返し地点のスワンジービーチパークまでは移動時間短縮のため、自転車をトラックに積み込み、参加者はバスに乗って向かうことになる。そして、バスに揺られること1時間、100マイル折り返し地点に無事到着。
トラックから参加者の愛車たちが続々と下ろされていく。バイクの荷下ろしが完了すると、公園の芝エリアで参加者全員で準備体操を行う。連日の疲れが身体に溜まっているため、怪我防止のためにも重要だ。
集合写真を撮り、今中さんグループと絹代さんグループの2つのライドグループに分かれてスワンジービーチパークを後にし、ノースショアサイクリングがスタートしていく。
走り出してからも青い海とヤシの木、そして強く降り注ぐ日差しと、まさにハワイらしい景色が広がる。海沿いを走る参加者は笑顔で楽しそうだ。ハワイの海は何度見ても見惚れてしまいますよね。
先回りをして撮影スポットでカメラを構えて待っていると、今中さんグループが急行列車のように走り抜けていく。一方で、絹代さんグループが来ない。どうやらパンクやバイクトラブルで遅れているようだ。
遅れてきた絹代さんグループの写真を撮ったのち、TTポジションを取りながら今中さんグループを追いかけた。何とか追いつき、最初の目的地である「カフク」までやってきた。
サインがたくさん描かれたトレーラーが特徴の「ジョバンニ」で昼食のお時間。カフクでは海老の養殖が盛んであるため、海老を贅沢に使ったガーリックシュリンプが名物だ。様々な味が用意されていたが、最初ということでスタンダードな物にした。
バターとガーリックでソテーされたエビには食欲がそそられる。皮を剝きながら食べるため、油で手がベトベトしてしまうが、エビとガーリックバターが奏でる旨味に夢中にさせられる。ペロっと食べ終わり、アサイーボールを食べる参加者も多かった。
次なる目的地は、ウミガメが来ることで有名な「ラニアケアビーチ」へ。運が良いとウミガメに出会えるということで、心をウキウキさせながら向かっていく。
ラニアケアビーチに到着すると人だかりが。深い砂浜のため、ビンディングシューズとソックスを脱いで向かうと、人だかりの中心には砂浜で昼寝をしているウミガメがいた。想像よりも大きく、気持ちよさそうに眠る姿は愛くるしい。
ラニアケアビーチからフィニッシュ地点となるハレイワの町はほど近く、あっという間に到着。ショッピングパークのように様々なお店が立ち並ぶハレイワ。アフターライドの行きつけだという「マツモトシェイブアイス」へ向かう。
マツモトシェイブアイスは日系アメリカ人のマモル・マツモトさんが1951年に開業し、ハワイを代表する観光スポットになっているかき氷屋さん。訪れた日も40人近くが列をなしている人気っぷりだ。
日本の三角形とは趣を異にする、真ん丸なかき氷に3色のシロップをかけるのが定番。さらに、アイスや練乳などのトッピングもできるため悩ましい。QRコードでメニューが見れるようになっているため、待ち時間でじっくり悩むこともできる。
ハワイならではのシロップがあり、ツアー参加者とお互いのシェイブアイスを見せ合いシェアしたりしながら、楽しい時を過ごした。ふとスマートウォッチを見ると夕方過ぎ。そろそろ自由時間も終わりだ。あとはバスに乗り込みホテルまで帰るだけ。
6日間という長くも短いような東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライドツアーが終わりを迎えた。アフターライドの翌日に帰国する参加者もいれば、後泊もされる方もいる。サイクリングも楽しみつつ、ワイキキビーチでまったりしたり、ショッピングを楽しんだりしてから、日本に帰国するという。
私、編集部員の高木と絹代さんは東武トップツアーズの皆さんと共に日本へ帰国。帰りの飛行機の中で、写真を見ながら今回のツアーを振り返った。
ホノルルの名所をたくさん巡り、多くのサイクリストと出会い、ツアー参加者と共にサイクリングを楽しんだ濃密な自転車三昧の6日間は無事に幕を閉じたのであった。
p.s.
東武トップツアーズの方々を始め、ツアー参加者の皆さん、本当にありがとうございました。
また、どこかのサイクリングイベントなどでお会いできる日を楽しみにしています!
text & photo:Michinari TAKAGI
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