2023/11/30(木) - 16:45
ハワイのオアフ島で開催されたホノルルセンチュリーライド。シクロワイアード編集部員の高木が東武トップツアーズのツアーに帯同しながら100マイルの実走取材を行った。前編と後編の2編で、後編のレポートでは50マイルの折り返し地点からゴールまで、そして後夜祭の様子をレポートしていく。
ホノルルセンチュリーライドの本番を迎え、日の出前から東武トップツアーズの参加者と共にスタートし、第2エイドまでやってきた前編はこちら
カイルア地区にある50マイル折返しの第2エイド「カイルア・インターミディエイト・スクール」をスタートし、75マイル折り返し地点の第3エイド「カハルー・ビーチ」を目指し、アップダウンがあるカヘキリ・ハイウェイや幹線道路を進んでいく。ハイウェイと言っても、自転車も走れるため、広い路肩を進んでいく。基本的に道が広く、サイクリストが走りやすいのがホノルルの特徴だと改めて感じさせる。
ツアーの参加者を撮影ポイントで待ち構えていても、なかなか後続が来ない。どうやら、ツアー参加者のパンクやバイクトラブルが多発してしまったため、メカニックの栗田さんが何度も出動していたため、遅れをとっていたようだ。そして、75マイル折り返し地点を通過しなければならない時間の関門が迫っていた。
75マイル折り返し地点のまで時間内に辿り着かないと、100マイルの折り返し地点まで行くことができなくなってしまうルールがあり、これまでのペースで走っているとギリギリになってしまう。ツアーの参加者で纏まって、トレインを組み、少しペースアップをして、100マイルのために走り抜けていく。
小刻みにアップダウンを繰り返す道のりのため、一定ペースで走り続けるのが難しいが、私自身も牽引役に加わり、参加者をアシストしていく。(この時ばかりは撮影をする余裕がありませんでした)そして、サイクルコンピューター上のマップに75マイル折り返しの第3エイドが表示されるようになり、しばらくすると遠目に大会スタッフとエイドステーションが見えてきた。
なんとか時間制限内に第3エイド「カハルー・ビーチ」に到着し、時間の関門をクリアできたことに、参加者と少しの間喜んでいた。しかし、すぐに出発しないと余裕がないことに変わりがない。エイドで用意されていたフルーツや補給食を食べ、ボトルにスポ―ドリンクと水を詰めて、慌ただしく第3エイドを後にしていく。
因みに、コースの距離は当日の体調に合わせて途中変更することもできる。ひとまず、100マイルを目標にスタートして、途中で切り替えることなんてことも可能だ。今回のようにバイクトラブルが多発して、制限時間内に100マイル完走が難しい場合には、途中で距離を変更するのも選択肢の1つになってくるはずだ。
続いて、100マイル折り返し地点がある第4エイド「スワンジービーチ・パーク」を目指していく。カメハメハ・ハイウェイを走り、内陸のアップダウンを走り抜けていくと、森の隙間から荒々しい岩肌の「クアロア・ランチ」が見えてくる。切り立った山々が目の前に現れると、改めてハワイの壮大さを感じるものだ。
クアロア・ランチは映画「ジュラシック・パーク」や「ゴジラ」シリーズ、ドラマ「ロスト」などに登場する有名なハワイを代表するロケ地でもある。映画マニアには見覚えがある方も多いはず。聖地巡礼としてもHCRに来年は訪れてみてはいかがだろうか。
クアロア・ランチを横目に森林区間を走っていくと、再び海岸線が見え、視界が一気に開けてくる。広々とした芝が広がり、聳え立つクアロア・ランチと真っ青な北太平洋を一望できる「クアロア・リージョナル・パーク」だ。
これまでのホノルルセンチュリーライドの過去記事にも何度も登場し、写真で見ていた美しい景色が目の前に広がる。クアロア・ランチも北太平洋もどちらも捨てがたいため、山と海を背景にした集合写真を撮ることに。
クアロア・リージョナル・パークを後にし、再びカメハメハ・ハイウェイで第4エイド「スワンジービーチ・パーク」に向かって走り出すとそこには更なる絶景が広がっていた。走る道の直ぐ脇に青々とした海が迫り、空を見上げれば壮大な青空が広がり、左手には「クアロア・ランチ」の山々が聳え立つ、あらゆる絶景を凝縮したような景色がそこにはあった。
そんな景色を楽しんでいるとあっという間に100マイル折り返し地点の第4エイド「スワンジービーチ・パーク」に到着。ここで、快走を続けていた今中さんやツアー参加者に再度合流することができた。そして、ここで悲報が耳に飛び込んできた。なんと、100マイル折り返し地点の第4エイド名物のスパムおにぎりはまさかの完売したというバッドニュース。
悲報を聞いた私やツアー参加者だったが、ここで朗報が舞い込んできた。道を挟んで向こう側にあるセブンイレブンでスパムおにぎりを購入できるという情報が。どうしてもスパムおにぎりを食べたいツアー参加者と共に、近くのセブンイレブンに向かうとスパムおにぎりを発見。
絹代さんは日本では見たことがないドリンクマシーンを見つけ、フローズンチョコレートドリンクを注文して楽しんでいました。ツアー参加者と一緒にスパムおにぎりを食べていると5匹のひよこを連れたニワトリの親子と遭遇。
あらゆるところに野生のニワトリがいるホノルルでは日常なのかもしれないが、かわいいニワトリ親子を見て参加者と共に癒されていたのであった。車好きの私としてはNOSのエナジードリンクを飲んでブーストをかけ、残り50マイルの後半戦に備えていく。
100マイルの折り返し地点を出発し、基本的に同じ道を戻る復路ではあるが、往路とは異なるルート、新たなエイドステーションが登場していく。また、同じ道でも見る方向によっては新たな風景や発見をしながらライドを楽しめる。
景色を楽しみながら走っているとあっという間に第5エイド「キープロジェクト」に到着。到着するや否や大音量の洋楽が流れ、曲に合わせてスタッフが踊りながら、参加者にシャワーをかけている。
ホノルルセンチュリーライド100マイルも折り返したこともあり、疲労感が表情に出てくる参加者もちらほらと見受けられるようになってきたが、このエイドではテンションまでもリカバリーができる。そんなホノルルセンチュリーライドで一番テンションが高いエイドステーションだった。
身体もテンションも回復して、第5エイドを後にしていくと往路では海岸線を走ってきたが、復路では内陸のカへキリ・ハイウェイを進む。路肩は少し狭いがパイロンが配置され、自転車が通りやすいようにコースが広げられていた。
昼過ぎの13時ということもあり、日差しは真上から降り注ぎ、身体が火照ってきた。そんな暑い中を走っていると、路肩の商店で休んでいるツアー参加者に呼ばれ、エイドではないが参加者共に休憩をすることに。参加者の皆さんがアイスキャンディーを食べていたので、私もスパイダーマンのアイスキャンディーを食べて、体の中からアイシング。
再スタートし、いきなり長い登りが参加者の目の前に立ちはだかる。メカニックの栗田さんが参加者の背中を押しながら走ってくれたため誰一人立ち止まることなく登りをクリアできた。下った後、往路でも立ち寄った第6エイド「カイルア・インターミディエイト・スクール」に到着。
シェイブアイスを食べて、再び体の中からアイシングをしていく。往路ではストロベリーのシロップだったので、復路ではブルーハワイとメロンの2種類を頂くことに。そして、バナナとオレンジを食べて、ボトルにスポーツドリンクを補充していく。
第6エイドを出発すると、残りは50マイル(40km)。往路では下ってきたジャングルの下りは上りとなり参加者に容赦なく襲い掛かってくる。後半戦ということもあり、参加者の皆さんが苦しんでいるかと思いきや、常連の参加者が多いため軽々と登っていることに驚く。流石、コースを熟知されているだけあります。
ジャングルを抜けると、再びマカプウ展望台への厳しい登りを登っていく。雲が増えてきてしまったが、こちらとしては好都合。日差しもさえぎられるため、少しばかり暑さとの戦いは休戦になり快適に走ることができた。
マカプウ展望台の坂を下り、海岸線をスムーズに走り抜けていく。そして、ホノルルセンチュリーライドの難所として序盤に登場した「ハートブレイクヒル」の裏を登って下った先には第7エイドまであと少しだ。
第7エイド「ジェイムス」に到着すると、倒れている参加者が見受けられる。どうやら脚を攣る人が続出していたようだ。これまで暑い中を130km以上走ってきたため、どの参加者も疲労している。自身も暑さにやられてしまい、撮影アタックを繰り返していたので疲労を感じる。
最後のエイドでゆっくりしたい気持ちがあるが、疲れているからこそ長く立ち止まってしまうと足が重く感じてしまうので、終盤は短めのレストがおすすめだ。そして、今回の任務でもある参加者のゴール写真を撮るために第7エイドはフルーツをだけ食べて、すぐに出発。
先行しているツアー参加者もいるため、自身もトップギアに入れて、少しばかりペースアップ。平均パワーは350Wで踏み続けて、平均時速は40km/h前後をキープしながらゴールへと向かった。先行していたトップツアーズの参加者に追いつきながら走り続けていく。
そんな道中で先ほどのエイドステーションで遭遇したブロンプトンに乗った東武トップツアーズの参加者に追いついた。走りながら話していているが、小径車でロードバイクと同じ速度域で走り続けるのはかなりの強者だ。
ブロンプトン参加者も含めて、ゴール写真を撮影するために自身のギアもファイナルギアへシフトチェンジ。カメラ2台とバッグを背負っていたため、腰が悲鳴を下始めていたが、普段のロードレースに比べればなんのその。エアロポジションを取って巡行していく。
そして、ゴール地点となるカピオラニ・パークに到着し、芝と土のオフロード区間に入り、最終コーナーを抜けると両脇にはチアガールそして、ホノルルセンチュリーライドと描かれた黄色いゴールゲートが待ち構えていた。レーサーの癖でゴールゲートを潜るときは、両手を挙げてゴールゲートを一足お先に潜った。
先ほどのブロンプトンに乗るツアー参加者も最終コーナーを立ち上がり、チアガールとハイタッチをしながら、笑顔でゴールゲートを潜ってきた。そして、今中さんたちもツアー参加者と共に最終ストレートに姿を見せると、ツール・ド・フランスで総合優勝したチームのように横一列になってゲートを潜り、笑顔でフィニッシュラインを越えた。
ゴール後には完走賞が用意されているため、参加者の皆さんと一緒に今日の100マイルの思い出を振り返りながら完走賞の受け渡しの列に並んでいく。これまで訪れたエイドステーションでもらってきた、25マイルと50マイル、75マイル、100マイルのステッカーを完走賞に貼り、10ドルの有料だがラミネートもしてもらえる。
ツアー参加者はご夫婦で参加されている方が多く2人で走り切った100マイルは達成感に満ち溢れる表情で「お疲れ様でした!」と心の中でも思ってしまうほど。そして、絹代さんも無事にゴールし、ツアー参加者の皆さんが無事にゴールゲートを潜り、ホノルルセンチュリーライドを終えた。
この後はホノルルセンチュリーライドの後夜祭。そこで、スライドショーを作らないといけないわけですが、大量に撮影をしてしまったため、ホテルに戻り速攻で写真整理と編集、スライド作成という任務が編集部員の高木の前に立ちはだかっていた。
ホテルに戻り、サクッとシャワーを浴びた後はパソコンと格闘。時間はないのだが、写真を見ながら「今日は楽しかったな~!!」と思い出に浸ってしまった。それを繰り返しながら、お気に入りの写真をチョイスし、後夜祭の会場に向かう車の中でスライドショーが無事完成。
後夜祭の会場となったのはホノルル市街にある中華レストラン。貸し切りとなった2階に案内され、到着すると広々としたフロアに円卓がたくさん配置されていた。スライドショーを流す準備を終えたところで、続々と東武トップツアーズのツアー参加者が会場に集まってきた。
司会を務めたのは100マイルを走った後も元気な絹代さん。そして、円卓に100マイルを共にした参加者が集まれば、必然的にトークが始まる。話題はもちろんホノルルセンチュリーライドの思い出話。参加者同士でどんどん盛り上がり、後夜祭スタート前から笑顔が溢れていく。
参加者の代表による「乾杯ーーーーー!」という掛け声で、後夜祭がリアルスタートしていった。円卓に続々とロブスターや北京ダックなど豪華な料理が運ばれてくると、参加後にツアー参加者に記入して頂いたアンケートを紹介するお時間。大会当日だからこその鮮明なエピソードトークに、会場は盛り上がった。
トークに花が咲く中、参加者の皆さんお待ちかねのお楽しみ抽選会。今中さんからはアレのサイクルジャージとHJCのヘルメット、絹代さんからはボトルや面白サングラス、JALからは非売品のグッズ、栗田さんからはツール・ド・フランスの香水、そしてオオトリの東武トップツアーズからは宿泊券のプレゼントがあり、当たった参加者はとてもご満悦の様子。
常連さんも初参加の方も共に100マイルを走り切ったこともあり、ツアー参加者同士の団結力も高まっているようだ。そして、「また、来年も参加するぞー!!!」と掛け声とともに、記念写真を撮影していく。ファインダー越しにはたくさんの笑顔が写っていた。
vol.4では大会翌日に行われたアフターライドをレポートしていきます。
text &photo :Michinari TAKAGI
ホノルルセンチュリーライドの本番を迎え、日の出前から東武トップツアーズの参加者と共にスタートし、第2エイドまでやってきた前編はこちら
カイルア地区にある50マイル折返しの第2エイド「カイルア・インターミディエイト・スクール」をスタートし、75マイル折り返し地点の第3エイド「カハルー・ビーチ」を目指し、アップダウンがあるカヘキリ・ハイウェイや幹線道路を進んでいく。ハイウェイと言っても、自転車も走れるため、広い路肩を進んでいく。基本的に道が広く、サイクリストが走りやすいのがホノルルの特徴だと改めて感じさせる。
ツアーの参加者を撮影ポイントで待ち構えていても、なかなか後続が来ない。どうやら、ツアー参加者のパンクやバイクトラブルが多発してしまったため、メカニックの栗田さんが何度も出動していたため、遅れをとっていたようだ。そして、75マイル折り返し地点を通過しなければならない時間の関門が迫っていた。
75マイル折り返し地点のまで時間内に辿り着かないと、100マイルの折り返し地点まで行くことができなくなってしまうルールがあり、これまでのペースで走っているとギリギリになってしまう。ツアーの参加者で纏まって、トレインを組み、少しペースアップをして、100マイルのために走り抜けていく。
小刻みにアップダウンを繰り返す道のりのため、一定ペースで走り続けるのが難しいが、私自身も牽引役に加わり、参加者をアシストしていく。(この時ばかりは撮影をする余裕がありませんでした)そして、サイクルコンピューター上のマップに75マイル折り返しの第3エイドが表示されるようになり、しばらくすると遠目に大会スタッフとエイドステーションが見えてきた。
なんとか時間制限内に第3エイド「カハルー・ビーチ」に到着し、時間の関門をクリアできたことに、参加者と少しの間喜んでいた。しかし、すぐに出発しないと余裕がないことに変わりがない。エイドで用意されていたフルーツや補給食を食べ、ボトルにスポ―ドリンクと水を詰めて、慌ただしく第3エイドを後にしていく。
因みに、コースの距離は当日の体調に合わせて途中変更することもできる。ひとまず、100マイルを目標にスタートして、途中で切り替えることなんてことも可能だ。今回のようにバイクトラブルが多発して、制限時間内に100マイル完走が難しい場合には、途中で距離を変更するのも選択肢の1つになってくるはずだ。
続いて、100マイル折り返し地点がある第4エイド「スワンジービーチ・パーク」を目指していく。カメハメハ・ハイウェイを走り、内陸のアップダウンを走り抜けていくと、森の隙間から荒々しい岩肌の「クアロア・ランチ」が見えてくる。切り立った山々が目の前に現れると、改めてハワイの壮大さを感じるものだ。
クアロア・ランチは映画「ジュラシック・パーク」や「ゴジラ」シリーズ、ドラマ「ロスト」などに登場する有名なハワイを代表するロケ地でもある。映画マニアには見覚えがある方も多いはず。聖地巡礼としてもHCRに来年は訪れてみてはいかがだろうか。
クアロア・ランチを横目に森林区間を走っていくと、再び海岸線が見え、視界が一気に開けてくる。広々とした芝が広がり、聳え立つクアロア・ランチと真っ青な北太平洋を一望できる「クアロア・リージョナル・パーク」だ。
これまでのホノルルセンチュリーライドの過去記事にも何度も登場し、写真で見ていた美しい景色が目の前に広がる。クアロア・ランチも北太平洋もどちらも捨てがたいため、山と海を背景にした集合写真を撮ることに。
クアロア・リージョナル・パークを後にし、再びカメハメハ・ハイウェイで第4エイド「スワンジービーチ・パーク」に向かって走り出すとそこには更なる絶景が広がっていた。走る道の直ぐ脇に青々とした海が迫り、空を見上げれば壮大な青空が広がり、左手には「クアロア・ランチ」の山々が聳え立つ、あらゆる絶景を凝縮したような景色がそこにはあった。
そんな景色を楽しんでいるとあっという間に100マイル折り返し地点の第4エイド「スワンジービーチ・パーク」に到着。ここで、快走を続けていた今中さんやツアー参加者に再度合流することができた。そして、ここで悲報が耳に飛び込んできた。なんと、100マイル折り返し地点の第4エイド名物のスパムおにぎりはまさかの完売したというバッドニュース。
悲報を聞いた私やツアー参加者だったが、ここで朗報が舞い込んできた。道を挟んで向こう側にあるセブンイレブンでスパムおにぎりを購入できるという情報が。どうしてもスパムおにぎりを食べたいツアー参加者と共に、近くのセブンイレブンに向かうとスパムおにぎりを発見。
絹代さんは日本では見たことがないドリンクマシーンを見つけ、フローズンチョコレートドリンクを注文して楽しんでいました。ツアー参加者と一緒にスパムおにぎりを食べていると5匹のひよこを連れたニワトリの親子と遭遇。
あらゆるところに野生のニワトリがいるホノルルでは日常なのかもしれないが、かわいいニワトリ親子を見て参加者と共に癒されていたのであった。車好きの私としてはNOSのエナジードリンクを飲んでブーストをかけ、残り50マイルの後半戦に備えていく。
100マイルの折り返し地点を出発し、基本的に同じ道を戻る復路ではあるが、往路とは異なるルート、新たなエイドステーションが登場していく。また、同じ道でも見る方向によっては新たな風景や発見をしながらライドを楽しめる。
景色を楽しみながら走っているとあっという間に第5エイド「キープロジェクト」に到着。到着するや否や大音量の洋楽が流れ、曲に合わせてスタッフが踊りながら、参加者にシャワーをかけている。
ホノルルセンチュリーライド100マイルも折り返したこともあり、疲労感が表情に出てくる参加者もちらほらと見受けられるようになってきたが、このエイドではテンションまでもリカバリーができる。そんなホノルルセンチュリーライドで一番テンションが高いエイドステーションだった。
身体もテンションも回復して、第5エイドを後にしていくと往路では海岸線を走ってきたが、復路では内陸のカへキリ・ハイウェイを進む。路肩は少し狭いがパイロンが配置され、自転車が通りやすいようにコースが広げられていた。
昼過ぎの13時ということもあり、日差しは真上から降り注ぎ、身体が火照ってきた。そんな暑い中を走っていると、路肩の商店で休んでいるツアー参加者に呼ばれ、エイドではないが参加者共に休憩をすることに。参加者の皆さんがアイスキャンディーを食べていたので、私もスパイダーマンのアイスキャンディーを食べて、体の中からアイシング。
再スタートし、いきなり長い登りが参加者の目の前に立ちはだかる。メカニックの栗田さんが参加者の背中を押しながら走ってくれたため誰一人立ち止まることなく登りをクリアできた。下った後、往路でも立ち寄った第6エイド「カイルア・インターミディエイト・スクール」に到着。
シェイブアイスを食べて、再び体の中からアイシングをしていく。往路ではストロベリーのシロップだったので、復路ではブルーハワイとメロンの2種類を頂くことに。そして、バナナとオレンジを食べて、ボトルにスポーツドリンクを補充していく。
第6エイドを出発すると、残りは50マイル(40km)。往路では下ってきたジャングルの下りは上りとなり参加者に容赦なく襲い掛かってくる。後半戦ということもあり、参加者の皆さんが苦しんでいるかと思いきや、常連の参加者が多いため軽々と登っていることに驚く。流石、コースを熟知されているだけあります。
ジャングルを抜けると、再びマカプウ展望台への厳しい登りを登っていく。雲が増えてきてしまったが、こちらとしては好都合。日差しもさえぎられるため、少しばかり暑さとの戦いは休戦になり快適に走ることができた。
マカプウ展望台の坂を下り、海岸線をスムーズに走り抜けていく。そして、ホノルルセンチュリーライドの難所として序盤に登場した「ハートブレイクヒル」の裏を登って下った先には第7エイドまであと少しだ。
第7エイド「ジェイムス」に到着すると、倒れている参加者が見受けられる。どうやら脚を攣る人が続出していたようだ。これまで暑い中を130km以上走ってきたため、どの参加者も疲労している。自身も暑さにやられてしまい、撮影アタックを繰り返していたので疲労を感じる。
最後のエイドでゆっくりしたい気持ちがあるが、疲れているからこそ長く立ち止まってしまうと足が重く感じてしまうので、終盤は短めのレストがおすすめだ。そして、今回の任務でもある参加者のゴール写真を撮るために第7エイドはフルーツをだけ食べて、すぐに出発。
先行しているツアー参加者もいるため、自身もトップギアに入れて、少しばかりペースアップ。平均パワーは350Wで踏み続けて、平均時速は40km/h前後をキープしながらゴールへと向かった。先行していたトップツアーズの参加者に追いつきながら走り続けていく。
そんな道中で先ほどのエイドステーションで遭遇したブロンプトンに乗った東武トップツアーズの参加者に追いついた。走りながら話していているが、小径車でロードバイクと同じ速度域で走り続けるのはかなりの強者だ。
ブロンプトン参加者も含めて、ゴール写真を撮影するために自身のギアもファイナルギアへシフトチェンジ。カメラ2台とバッグを背負っていたため、腰が悲鳴を下始めていたが、普段のロードレースに比べればなんのその。エアロポジションを取って巡行していく。
そして、ゴール地点となるカピオラニ・パークに到着し、芝と土のオフロード区間に入り、最終コーナーを抜けると両脇にはチアガールそして、ホノルルセンチュリーライドと描かれた黄色いゴールゲートが待ち構えていた。レーサーの癖でゴールゲートを潜るときは、両手を挙げてゴールゲートを一足お先に潜った。
先ほどのブロンプトンに乗るツアー参加者も最終コーナーを立ち上がり、チアガールとハイタッチをしながら、笑顔でゴールゲートを潜ってきた。そして、今中さんたちもツアー参加者と共に最終ストレートに姿を見せると、ツール・ド・フランスで総合優勝したチームのように横一列になってゲートを潜り、笑顔でフィニッシュラインを越えた。
ゴール後には完走賞が用意されているため、参加者の皆さんと一緒に今日の100マイルの思い出を振り返りながら完走賞の受け渡しの列に並んでいく。これまで訪れたエイドステーションでもらってきた、25マイルと50マイル、75マイル、100マイルのステッカーを完走賞に貼り、10ドルの有料だがラミネートもしてもらえる。
ツアー参加者はご夫婦で参加されている方が多く2人で走り切った100マイルは達成感に満ち溢れる表情で「お疲れ様でした!」と心の中でも思ってしまうほど。そして、絹代さんも無事にゴールし、ツアー参加者の皆さんが無事にゴールゲートを潜り、ホノルルセンチュリーライドを終えた。
この後はホノルルセンチュリーライドの後夜祭。そこで、スライドショーを作らないといけないわけですが、大量に撮影をしてしまったため、ホテルに戻り速攻で写真整理と編集、スライド作成という任務が編集部員の高木の前に立ちはだかっていた。
ホテルに戻り、サクッとシャワーを浴びた後はパソコンと格闘。時間はないのだが、写真を見ながら「今日は楽しかったな~!!」と思い出に浸ってしまった。それを繰り返しながら、お気に入りの写真をチョイスし、後夜祭の会場に向かう車の中でスライドショーが無事完成。
後夜祭の会場となったのはホノルル市街にある中華レストラン。貸し切りとなった2階に案内され、到着すると広々としたフロアに円卓がたくさん配置されていた。スライドショーを流す準備を終えたところで、続々と東武トップツアーズのツアー参加者が会場に集まってきた。
司会を務めたのは100マイルを走った後も元気な絹代さん。そして、円卓に100マイルを共にした参加者が集まれば、必然的にトークが始まる。話題はもちろんホノルルセンチュリーライドの思い出話。参加者同士でどんどん盛り上がり、後夜祭スタート前から笑顔が溢れていく。
参加者の代表による「乾杯ーーーーー!」という掛け声で、後夜祭がリアルスタートしていった。円卓に続々とロブスターや北京ダックなど豪華な料理が運ばれてくると、参加後にツアー参加者に記入して頂いたアンケートを紹介するお時間。大会当日だからこその鮮明なエピソードトークに、会場は盛り上がった。
トークに花が咲く中、参加者の皆さんお待ちかねのお楽しみ抽選会。今中さんからはアレのサイクルジャージとHJCのヘルメット、絹代さんからはボトルや面白サングラス、JALからは非売品のグッズ、栗田さんからはツール・ド・フランスの香水、そしてオオトリの東武トップツアーズからは宿泊券のプレゼントがあり、当たった参加者はとてもご満悦の様子。
常連さんも初参加の方も共に100マイルを走り切ったこともあり、ツアー参加者同士の団結力も高まっているようだ。そして、「また、来年も参加するぞー!!!」と掛け声とともに、記念写真を撮影していく。ファインダー越しにはたくさんの笑顔が写っていた。
vol.4では大会翌日に行われたアフターライドをレポートしていきます。
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