3月15日、愛知県名古屋市の小幡緑地にて「Coupe du Japon Aichi International 愛知国際2026 XCO」が開催された。今年開催されるアジア競技大会のテストイベントであり、日本代表選考にも関わる重要な一戦だ。この開幕戦で、シクロクロスシーズンを終えたばかりの沢田時(Astemo 宇都宮ブリッツェン)が勝利を飾った。



全日本チャンピオンジャージを纏う沢田時(Astemo 宇都宮ブリッツェン) (c)Astemo 宇都宮ブリッツェン

国内MTBシーズンの幕開けとなった「Coupe du Japon Aichi International 愛知国際2026 XCO」は、Coupe du Japonの開幕戦であり、今年開催されるアジア競技大会のテストイベント。日本勢はもちろん、中国や韓国、カザフスタン、東南アジア各国からエントラントが集い、アジア大会のコースレイアウトを確認する上でも、そして代表選考の切符を掴む上でも、国内トップライダーおよび海外勢にとって見逃せないレースとなった。

ホールショットを獲った副島達海(TRK Works)。 (c)Astemo 宇都宮ブリッツェン

雲ひとつない晴天、日差しがコースに影を落とす絶好のコンディションの中、12時45分に男子エリートがスタート。全日本チャンピオンジャージを着る沢田は1周目からトップに立ち、その後ろには昨シーズンのシクロクロスでも激闘を繰り広げた副島達海(TRK Works)がピタリとマークする展開となった。

全8周回のレース中盤、沢田は一時3位まで後退し、副島がトップを奪う場面も見られた。しかし5周目、沢田は再び2番手まで順位を上げ、海外勢を含む4名の先頭パックを形成。残り3周、パックが崩れ沢田と副島の一騎打ちとなる。副島はレース中に転倒を喫しながらも、単独で沢田に追いつく粘りを見せた。

先頭グループを組む副島達海(TRK Works)や沢田時(Astemo 宇都宮ブリッツェン) (c)Astemo 宇都宮ブリッツェン

開幕戦で幸先よく勝利した沢田時(Astemo 宇都宮ブリッツェン) (c)Astemo 宇都宮ブリッツェン

決定的な動きがあったのは残り2周だった。「ここならば先行できるかもしれない」と見定めていた登りのテクニカルセクションで、渾身のアタックを繰り出した沢田が副島を5秒突き放すことに成功した。最終周ではその差を18秒まで広げ、独走態勢を築いたままフィニッシュラインに。海外勢も集った開幕戦で幸先よく勝利を挙げた。

「いくら練習を積んでいても開幕戦はライバルの強さも、自分のコンディションもよくわかりません」と、勝利の瞬間に安堵の表情を見せた沢田。「アジア大会のプレ大会ということで、今回勝ったことで恐らく代表も決定したかなと思います。本当に大きな一勝です」と語り、代表入りへの確信を口にした。次戦は来週、東京オリンピックの会場でもあった伊豆でのUCIレースだ。沢田は「コンディションが良いのは間違いない。しっかりリカバリーして調整したい」と、さらなる連勝に向けて意欲を語った。

男子エリート表彰:1位沢田、2位副島、3位ユアン・ジンウェイ (c)Astemo 宇都宮ブリッツェン

また、この日に開催された女子エリートレースで優勝したのはパリ五輪で22位完走を果たしているウー・ジーファン(中国)。昨年のアジア選手権でウーに次いだリャン・ジェンラン(中国)が2位となり中国がワンツーフィニッシュ。石田唯(TRK Works)が日本人最高位の8位で最終完走者となった。
Coupe du Japon Aichi International 愛知国際2026 XCO 男子エリート結果
1位 沢田時(Astemo 宇都宮ブリッツェン) 1:24:24
2位 副島達海(TRK Works) 1:24:29
3位 ユアン・ジンウェイ(中国) 1:24:29
Coupe du Japon Aichi International 愛知国際2026 XCO 女子エリート結果
1位 ウー・ジーファン(中国) 1:24:44
2位 リャン・ジェンラン(中国) 1:25:10
3位 サユ・ベラ(インドネシア) 1:27:31
8位 石田唯(TRK Works) 1:31:22