2023/03/09(木) - 09:45
パリ〜ニース4日目は今シーズンの欧州ワールドツアーで最初の山頂フィニッシュ。ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)を置き去りにしたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が勝利を掴むと共に、総合首位に立った。
前日のチームタイムトライアルを経て、パリ〜ニース第4ステージは1級山岳ラ・ロッジ・デ・ガード(距離6.7km/平均7.1%)を駆け上がる。ヨーロッパで行われるワールドツアーレースとしては今シーズン最初の山頂フィニッシュだ。
大会初登場となるラ・ロッジ・デ・ガードが待ち受けるこの日は、サン・タマン・モンロンを出発後30km地点でようやく逃げが生まれる。先頭で集団を形成したのは7名で、その中には山岳賞ジャージを着るヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)やオランダ王者パスカル・エインコールン(ロット・デスティニー)の姿もあった。
一方のダヴィド・ゴデュ(フランス)を擁するグルパマFDJが牽引するメイン集団では、途中横風分断があったもののすぐさま集団はひと塊に。5名に減った逃げ集団ではこの日3つあるカテゴリー山岳のうち、2つをグレゴーがトップ通過して山岳賞ジャージの確保に成功している。
UAEチームエミレーツは新戦力であるドメン・ノヴァク(スロベニア)とティム・ウェレンス(ベルギー)を使い追走を始めると、逃げグループとの4分差が一気に縮小する。ボーナスタイムが付与される中間スプリント(残り15.4km地点)の直前で逃げを捉えたプロトンからマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)がトップ通過し、前日のチームTTで総合タイムを失ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が3位通過で-2秒を獲得した。
1級山岳ラ・ロッジ・デ・ガード(距離6.7km/平均7.1%)に突入したプロトンは、クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケア・サムシック)のアタックにより登坂バトルが幕開ける。その動きをフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ)が潰し、集団後方に食らいついていた総合リーダーのマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)が遅れを喫した。
約20名まで集団が絞られるなか、残り4.3kmでヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が飛び出し、当然のようにポガチャルが追従。しかし新旧ツール・ド・フランス覇者の2人は牽制により早々と後続に捉えられ、再度ひと塊となった集団からゴデュが軽快なダンシングで抜け出した。
サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)やロマン・バルデ(フランス、チームDSM)、そしてヴィンゲゴーを含む各チームのエースたちが遅れるなか、唯一ポガチャルがゴデュに合流を果たす。そしてゴデュを残り100mで振り切ったポガチャルが、笑顔でフィニッシュラインを通過した。
初出場のパリ〜ニースで早くも初勝利を飾ったポガチャルは「横風もあり1日を通して緊張感のあるステージだった。ゴデュがアタックし、距離を開けない方が賢明と思い僕も飛び出した。結果的に追いつくことができ、そのまま勝利を手に入れた」と勝利を振り返る。
そして前日のチームTTでタイムを失い、総合10位まで順位を下げたポガチャルは首位浮上に成功。「リーダージャージの獲得は頭になかったものの、このジャージを着ることができて嬉しくない人はいない。心から喜びを感じているよ」と喜んだ。
一方のヴィンゲゴーはジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)らに抜かれ、43秒遅れ(区間6位)でフィニッシュ。区間優勝したポガチャルがボーナスタイム-10秒を加算したため、ヴィンゲゴーは44秒遅れの総合3位となった。
翌日はスタート直後から3つのカテゴリーを越え、終盤に3級山岳が登場する丘陵ステージ。しかしそれ以外は平坦路のため、トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・デスティニー)ら”逃げ屋”にとっては好機となりそうだ。
前日のチームタイムトライアルを経て、パリ〜ニース第4ステージは1級山岳ラ・ロッジ・デ・ガード(距離6.7km/平均7.1%)を駆け上がる。ヨーロッパで行われるワールドツアーレースとしては今シーズン最初の山頂フィニッシュだ。
大会初登場となるラ・ロッジ・デ・ガードが待ち受けるこの日は、サン・タマン・モンロンを出発後30km地点でようやく逃げが生まれる。先頭で集団を形成したのは7名で、その中には山岳賞ジャージを着るヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)やオランダ王者パスカル・エインコールン(ロット・デスティニー)の姿もあった。
一方のダヴィド・ゴデュ(フランス)を擁するグルパマFDJが牽引するメイン集団では、途中横風分断があったもののすぐさま集団はひと塊に。5名に減った逃げ集団ではこの日3つあるカテゴリー山岳のうち、2つをグレゴーがトップ通過して山岳賞ジャージの確保に成功している。
UAEチームエミレーツは新戦力であるドメン・ノヴァク(スロベニア)とティム・ウェレンス(ベルギー)を使い追走を始めると、逃げグループとの4分差が一気に縮小する。ボーナスタイムが付与される中間スプリント(残り15.4km地点)の直前で逃げを捉えたプロトンからマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)がトップ通過し、前日のチームTTで総合タイムを失ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が3位通過で-2秒を獲得した。
1級山岳ラ・ロッジ・デ・ガード(距離6.7km/平均7.1%)に突入したプロトンは、クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケア・サムシック)のアタックにより登坂バトルが幕開ける。その動きをフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ)が潰し、集団後方に食らいついていた総合リーダーのマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)が遅れを喫した。
約20名まで集団が絞られるなか、残り4.3kmでヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が飛び出し、当然のようにポガチャルが追従。しかし新旧ツール・ド・フランス覇者の2人は牽制により早々と後続に捉えられ、再度ひと塊となった集団からゴデュが軽快なダンシングで抜け出した。
サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)やロマン・バルデ(フランス、チームDSM)、そしてヴィンゲゴーを含む各チームのエースたちが遅れるなか、唯一ポガチャルがゴデュに合流を果たす。そしてゴデュを残り100mで振り切ったポガチャルが、笑顔でフィニッシュラインを通過した。
初出場のパリ〜ニースで早くも初勝利を飾ったポガチャルは「横風もあり1日を通して緊張感のあるステージだった。ゴデュがアタックし、距離を開けない方が賢明と思い僕も飛び出した。結果的に追いつくことができ、そのまま勝利を手に入れた」と勝利を振り返る。
そして前日のチームTTでタイムを失い、総合10位まで順位を下げたポガチャルは首位浮上に成功。「リーダージャージの獲得は頭になかったものの、このジャージを着ることができて嬉しくない人はいない。心から喜びを感じているよ」と喜んだ。
一方のヴィンゲゴーはジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)らに抜かれ、43秒遅れ(区間6位)でフィニッシュ。区間優勝したポガチャルがボーナスタイム-10秒を加算したため、ヴィンゲゴーは44秒遅れの総合3位となった。
翌日はスタート直後から3つのカテゴリーを越え、終盤に3級山岳が登場する丘陵ステージ。しかしそれ以外は平坦路のため、トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・デスティニー)ら”逃げ屋”にとっては好機となりそうだ。
パリ〜ニース2023第4ステージ結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 4:01:17 |
2位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +0:01 |
3位 | ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:34 |
4位 | オレリアン・パレパントル(フランス、AG2Rシトロエン) | +0:42 |
5位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・サムシック) | +0:43 |
6位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | |
7位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +0:51 |
8位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | |
9位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | |
10位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター) |
個人総合成績
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 11:55:00 |
2位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +0:10 |
3位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | +0:44 |
4位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | +0:56 |
5位 | ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス) | +1:19 |
6位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +1:40 |
7位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター) | +1:42 |
9位 | ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:44 |
10位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | +1:54 |
その他の特別賞
ポイント賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | ヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム) |
ヤングライダー賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | ジェイコ・アルウラー |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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