イタリア・ミラノに拠点を構えるタイヤブランド、ピレリのラインアップから、タイヤシーラントシリーズ”SmartSEAL”とTPUチューブ補修キットをピックアップして紹介しよう。シーラントはロードタイヤの高圧で機能するP ZEROと、ラテックス&アンモニアフリーのCinturato、Scorpionという3モデルが揃う。



ピレリ P ZERO、CINTURATO、SCORPION SmarSEALピレリ P ZERO、CINTURATO、SCORPION SmarSEAL (c)カワシマサイクルサプライ
1872年にミラノで創業し、今年で創立150周年を迎えた老舗イタリアン・タイヤブランドのピレリ。トレック・セガフレードへのサポートはもちろん、近年はUCIワールドチームでも採用するチームが増加するほど実績を積んできているブランドだ。

ピレリのラインアップはブランドを代表するP ZEROの名前を冠したロードタイヤだけではなく、グラベル系のCinturato、MTB向けのScorpionなど多岐に渡ることが魅力。オフロード系はオートバイのタイヤ開発で得たノウハウを惜しむことなく投入されており、ビッグブランドの力を余すことなく活かしている。

そんなピレリがチューブレスレディタイヤ用のシーラント剤”SmartSEAL”をリリースした。タイヤと同じくロード用のP ZERO、グラベル用のCinturato、MTB用のScorpionという3種類が展開され、ユーザーの使い方に適したモデルが分かりやすく、選択しやすくなっていることがラインアップの特徴だ。

ピレリ P ZERO、CINTURATO、SCORPION SmarSEALピレリ P ZERO、CINTURATO、SCORPION SmarSEAL (c)カワシマサイクルサプライ
さらにP ZEROは空気圧を高めに設定するロードタイヤ専用のスペックとされていることがポイント。アンモニアやラテックス、マイクロシーリング粒子を配合することで、サイドウォールが薄いロードタイヤの空気漏れやパンクに対応させた。またチューブラーやインナーチューブにも使用可能だ。

対してグラベル用のCinturatoとMTB用のScorpionは同じ処方とされた。こちらのモデルはラテックス、アンモニアフリーとされており、機材や人体にストレスを与えないシーラントを実現している。また高圧に対応していないわけではなく、1〜7barの空気圧に対応するという。各モデルの容量や価格は以下の一覧をチェックしてもらいたい。

ピレリ SmarTUBE REPAIR KITピレリ SmarTUBE REPAIR KIT (c)カワシマサイクルサプライ
また、ピレリは超軽量TPUチューブ”SmarTUBE”のパンク穴を補修できる”SmarTUBE REPAIR KIT”もラインアップに加えた。これまで修復不可とされてきたSmarTUBEだったが、このキットの登場によってこれまで以上に扱いやすいチューブとなるだろう。

キットの内容はパッチ(大)と(小)が5枚ずつ、アルコールクリーニングクロスが5枚、専用接着剤が1つという構成になっている。2種類のパッチが用意されたことで、スネークバイトや突き刺しパンクなど様々なパンクに対応できるはずだ。価格は1,200円(税込)。



ピレリ P ZERO SmarSEAL
対応温度帯:-20℃m〜70℃
推奨用途:ロード
容量:60ml
価格:2,100円(税込)

ピレリ CINTURATO SmarSEAL
対応温度帯:-20℃m~70℃
推奨用途:MTB、グラベル、アーバンライド
容量:125ml
価格:2,400円(税込)

ピレリ SCORPION SmarSEAL
対応温度帯:-20℃m~70℃
推奨用途:MTB、グラベル、アーバンライド
容量:240ml、1,000ml
価格:3,200円(税込、240ml)、8,800円(税込、1,000ml)

ピレリ SmarTUBE REPAIR KIT
内容:専用接着剤×1、アルコールクリーニングクロス×5、パッチ(小)×5、パッチ(大)×5
価格:1,200円(税込)


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