2022/04/29(金) - 14:30
DTスイスより、E-ツーリングバイクに最適化されたHU 1900 SPLINEを紹介。E-BIKE特有の大出力と重量に耐えるべく、リム、スポーク、そしてハブに至るまで専用設計を施すことで耐久性を底上げし、長期間の使用における信頼性を向上させたユーティリティホイールだ。
世界ではスポーツバイクの多くを占めるようになり、日本においてもその魅力が知れ渡り始めたE-BIKE。モーターアシストによって身体能力を拡張することで、自分の力だけでは走ることが出来なかったコース、見ることの叶わなかった景色を楽しめる乗り物として、人気を集めるカテゴリーだ。
一方で、普通の自転車と比べるとバッテリーとアシストユニットを搭載する都合上、重量が嵩むことはE-BIKEの避けられない特性でもある。更に、プロレベルでないと出し続けられないような高い出力を、誰もが長時間に渡って発揮できるのもE-BIKEならでは。結果として、フレームはもちろん、ホイールをはじめとしたさまざまなパーツ類もE-BIKEの特性に合わせた性能が求められることになる。
今回紹介するDTスイスのHU 1900 SPLINEは、オンロードを主体として走るE-BIKEをターゲットにした高耐久アルミホイールだ。E-BIKE特有の重い車重や大きなトルクは、リムやスポークに大きな負担をかけることになる。結果として、十分に強化されていないホイールを長期間使用すると、スポークホール付近でのクラックの発生や、スポーク飛びといったトラブルが起きるリスクが高まっていく。
DTスイスは、E-BIKEユーザーがホイールにまつわるトラブルを経験することが無いように、各部を強化したホイールを開発した。HU 1900 SPLINEは最大システム重量180kgを想定して設計されている。一般的なレーシングホイールの想定システム重量が100kg以下、軽量モデルであれば70kgというモデルもあることを考えれば、非常に大きなマージンを与えられたことが分かるだろう。
耐久性の高いホイールを作るために重要になるのが、リムの剛性と強度だ。凸凹が断続的に出現する路面において、リムの変形量が大きくなればなるほどスポークホールにかかる動的応力が増大し、リムの破損に繋がるという。
DTスイスは、実使用環境で記録された負荷を再現するラボでのテスト、そして最新の有限要素法解析を通じて、リムハイトを増すことがホイールの耐久性にポジティブな効果を及ぼすことを発見したという。この結果をもとに最適なリムプロファイルを導きだすことで、比較的軽量でありながら耐久性に優れたリムをHU 1900 SPLINEに与えることが可能となった。
リムと並んで大きな力が加わるのがスポークだ。高い負荷をかけられた際に、最も大きな力が掛かりすぎるのがスポークヘッドとなる。この問題に対処するため、DTスイスはヘッド径を2.34mmまで太くし、強度を確保。一般的なスポークと比較して約30%も対引張強度を高めている。
また、ホイールが一周する毎にスポークテンションは上下するため、常に適度な負荷を与えるためのプリロードが必要となる。DTスイスでは、熟練のホイールビルダーによって適切なスポークテンションが与えられており、ホイールシステムとしての耐久性向上に大きく寄与しているという。
ホイールの心臓部と言えるハブは370シリーズをベースとした特別仕様。ハブシェルをはじめとした各部を強化することでE-BIKE特有の駆動トルクや制動トルクへの耐性を確保している。特に、ドライブトレインからトルクを受け取るフリーボディには特殊な焼き入れを施された硬化スチールを使用することで、従来のアルミフリーハブに比べて非常に高い強度を実現している。モーターが生み出す大きなトルクを受けても、スプロケットの食い込みなどを最小限にとどめる硬度を有した特別仕様だ。
フリー機構には面ラチェットシステムの「ラチェットLN」を採用。18Tの歯全体が噛み合うことで荷重が広い面で均一に分散され、局所的な荷重を減らし高い耐久性を実現する。ラチェット歯自体も高い硬度を誇る硬化鋼製で、E-BIKEのトルクをしっかりと伝える強度を与えられている。
これらのパーツを熟練のビルダーのハンドメイドによって組み立てることで完成したHU 1900 SPLINEは、DTスイスの社内基準に基づいたテストに掛けられ、その強度を証明する。他のカテゴリーのホイールよりも高い負荷、そして多くの負荷サイクルによって構成されたテストによって、E-BIKEでの厳しい走行環境に耐える強度と耐久性、信頼性を確保している。
HU 1900 SPLINEは27.5インチ(内幅35mm)、29インチ(内幅25mm)という2つのサイズをラインアップし、様々なモデルに対応。27.5インチモデルではスルーアクスル仕様が、29インチモデルでは、スルーアクスル仕様とクイックリリース仕様が用意される。価格はフロントが31,900円、リアが41,800円(共に税込)。
DTスイス HU 1900 SPLINE
リム:Aluminum, Hooked / Crotchet tubeless TC
ハブ:370 with Ratchet LN 18
スポーク:DT hybrid 1 straightpull
リムサイズ:27.5インチ(内幅35mm)、29インチ(内幅25mm)
アクスル:12/15mmBOOST TA(27.5インチ,29インチ)、クイックリリース(29インチ)
価格:31,900円(フロント)、41,800円(リア)(共に税込)
世界ではスポーツバイクの多くを占めるようになり、日本においてもその魅力が知れ渡り始めたE-BIKE。モーターアシストによって身体能力を拡張することで、自分の力だけでは走ることが出来なかったコース、見ることの叶わなかった景色を楽しめる乗り物として、人気を集めるカテゴリーだ。
一方で、普通の自転車と比べるとバッテリーとアシストユニットを搭載する都合上、重量が嵩むことはE-BIKEの避けられない特性でもある。更に、プロレベルでないと出し続けられないような高い出力を、誰もが長時間に渡って発揮できるのもE-BIKEならでは。結果として、フレームはもちろん、ホイールをはじめとしたさまざまなパーツ類もE-BIKEの特性に合わせた性能が求められることになる。
今回紹介するDTスイスのHU 1900 SPLINEは、オンロードを主体として走るE-BIKEをターゲットにした高耐久アルミホイールだ。E-BIKE特有の重い車重や大きなトルクは、リムやスポークに大きな負担をかけることになる。結果として、十分に強化されていないホイールを長期間使用すると、スポークホール付近でのクラックの発生や、スポーク飛びといったトラブルが起きるリスクが高まっていく。
DTスイスは、E-BIKEユーザーがホイールにまつわるトラブルを経験することが無いように、各部を強化したホイールを開発した。HU 1900 SPLINEは最大システム重量180kgを想定して設計されている。一般的なレーシングホイールの想定システム重量が100kg以下、軽量モデルであれば70kgというモデルもあることを考えれば、非常に大きなマージンを与えられたことが分かるだろう。
耐久性の高いホイールを作るために重要になるのが、リムの剛性と強度だ。凸凹が断続的に出現する路面において、リムの変形量が大きくなればなるほどスポークホールにかかる動的応力が増大し、リムの破損に繋がるという。
DTスイスは、実使用環境で記録された負荷を再現するラボでのテスト、そして最新の有限要素法解析を通じて、リムハイトを増すことがホイールの耐久性にポジティブな効果を及ぼすことを発見したという。この結果をもとに最適なリムプロファイルを導きだすことで、比較的軽量でありながら耐久性に優れたリムをHU 1900 SPLINEに与えることが可能となった。
リムと並んで大きな力が加わるのがスポークだ。高い負荷をかけられた際に、最も大きな力が掛かりすぎるのがスポークヘッドとなる。この問題に対処するため、DTスイスはヘッド径を2.34mmまで太くし、強度を確保。一般的なスポークと比較して約30%も対引張強度を高めている。
また、ホイールが一周する毎にスポークテンションは上下するため、常に適度な負荷を与えるためのプリロードが必要となる。DTスイスでは、熟練のホイールビルダーによって適切なスポークテンションが与えられており、ホイールシステムとしての耐久性向上に大きく寄与しているという。
ホイールの心臓部と言えるハブは370シリーズをベースとした特別仕様。ハブシェルをはじめとした各部を強化することでE-BIKE特有の駆動トルクや制動トルクへの耐性を確保している。特に、ドライブトレインからトルクを受け取るフリーボディには特殊な焼き入れを施された硬化スチールを使用することで、従来のアルミフリーハブに比べて非常に高い強度を実現している。モーターが生み出す大きなトルクを受けても、スプロケットの食い込みなどを最小限にとどめる硬度を有した特別仕様だ。
フリー機構には面ラチェットシステムの「ラチェットLN」を採用。18Tの歯全体が噛み合うことで荷重が広い面で均一に分散され、局所的な荷重を減らし高い耐久性を実現する。ラチェット歯自体も高い硬度を誇る硬化鋼製で、E-BIKEのトルクをしっかりと伝える強度を与えられている。
これらのパーツを熟練のビルダーのハンドメイドによって組み立てることで完成したHU 1900 SPLINEは、DTスイスの社内基準に基づいたテストに掛けられ、その強度を証明する。他のカテゴリーのホイールよりも高い負荷、そして多くの負荷サイクルによって構成されたテストによって、E-BIKEでの厳しい走行環境に耐える強度と耐久性、信頼性を確保している。
HU 1900 SPLINEは27.5インチ(内幅35mm)、29インチ(内幅25mm)という2つのサイズをラインアップし、様々なモデルに対応。27.5インチモデルではスルーアクスル仕様が、29インチモデルでは、スルーアクスル仕様とクイックリリース仕様が用意される。価格はフロントが31,900円、リアが41,800円(共に税込)。
DTスイス HU 1900 SPLINE
リム:Aluminum, Hooked / Crotchet tubeless TC
ハブ:370 with Ratchet LN 18
スポーク:DT hybrid 1 straightpull
リムサイズ:27.5インチ(内幅35mm)、29インチ(内幅25mm)
アクスル:12/15mmBOOST TA(27.5インチ,29インチ)、クイックリリース(29インチ)
価格:31,900円(フロント)、41,800円(リア)(共に税込)
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