2021/08/02(月) - 15:45
こだわりのあるユーザーのために高品質のケミカルを開発するヴィプロス。NIPPOヴィーニファンティーニのメカニックからのフィードバックを受け開発されたディグリーザーのグゥーキンαと、マルチに使えるソフクリーンを紹介しよう。
日伊混合UCIプロコンチネンタルチームとして活動していたNIPPOヴィーニファンティーニ。同チームにスポンサーとしてケミカルを供給していたのは日本のブランド、ヴィプロスだった。両社は緊密な関係を築き、プロ選手が求めるルブリカントを追求すると同時に、メカニックの作業効率を向上させるためにディグリーザーの開発を行った。
その結果生み出されたのが今回紹介するグゥーキンαだ。製品を簡単に説明すると先述した通りディグリーザーであり、ドライブトレインの油汚れを落とすためのケミカルだ。特徴は水をかけるとあっという間にチェーンの油を分解したディグリーザーが乳化し、水で洗い流せるという点。水を使えない状況でも、後述するソフクリーンが水の代わりとして濯ぎ洗浄に使用することができる。
一般的なディグリーザーや灯油の場合は水洗いしてもチェーンに油が残ってしまうこともあり、その後塗布するルブリカントと混じってしまう。ヴィプロスは完全脱脂した状態でルブリカントを塗布することにこだわりがあると、代表の白石さんは言う。そのため、グゥーキンαは油を落とす性能を有しながら、グゥーキンα自体も水で分解されるという性能を実現させた。
この性能はパッと作業を行いたいシチュエーションなどで活躍してくれそうだ。ただ気をつけたいのは水で濯いだ後には水置換性のオイルを塗布するか、完全に乾かさなければチェーンを錆びさせる可能性があるため、後処理も含めた一つの工程として頭に入れておきたい。
ディグリーザーなど洗浄力を備えるケミカルで気になるのはフレームの塗装面への攻撃性。白石さんはケミカル全般で全く攻撃性のない物は無いと前置きをしつつ、洗車などでの短時間では全く問題ないと言う。容量は1000mlで、価格は1,760円(税込)。
グゥーキンαと合わせて紹介したいのが、ソフクリーン。泡を吹き付けるタイプのスプレー式洗浄剤であり、フレームをはじめとする各種パーツに使うことが可能な、いわゆるマルチクリーナーだ。
綺麗にしたい部分に泡を付着させると、界面活性剤により汚れを浮かし、泡は水分へと変化する。汚れが浮いたところでサッとウエスで拭き上げるだけで、クリーニング完了。洗車時に水が使えない状況で活躍してくれる優れものだ。容量は480mlで、価格は1,100円(税込)。
ここからは代表的な使い方を簡単に紹介しよう。
一つはレースメカニックのように刷毛でチェーンやカセットスプロケットにグゥーキンαを塗布する方法。ペーパーウエスで汚れを落とした後に全体にケミカルを行き渡らせ、ブラッシングで汚れを掻き落とす。ある程度の汚れを落とせたら、水をかけてグゥーキンαを流す。先述したように水を使えない場所ではソフクリーンで代用しよう。
ここで気をつけたいのは、クランクを回転させた時、油汚れが溶解して飛散したり垂れたりすること。不要なダンボールなどを使い、ホイールや地面・床に油汚れが付着しないように養生しよう。ブラシや刷毛の毛が硬すぎても飛び散るため、道具選びももまた作業を楽にするコツだ。濯ぎ時にボトムブラケットやホイールのベアリングに水が入り込む可能性が非常に高いため、これらの部分に直接シャワーなどが当たらないように工夫しよう。
もしくはチェーンメンテナンスツール(洗浄器)にグゥーキンαを入れて使う方法。こちらはツールにグゥーキンαを充填し、クランクを回すだけなので非常に作業が容易。一方、スプロケットまで綺麗にしたい場合は他の方法で手入れをする必要がある。この方法は汚れがツールに溜まるため、ペーパーウエスで吸い上げて可燃ゴミとして捨てやすいことがメリット。自宅内で作業する場合はこちらの方法がベターだろう。
これらの方法でフレームを汚してしまった場合は、ソフクリーンで綺麗にすればOK。チェーンステーに付着した油汚れ程度であれば綺麗にすることができる。洗浄剤の攻撃性が非常に低いため、ありとあらゆるところに使えるのがソフクリーンの特徴であるため、ソフクリーンを使うのであれば、その流れで自転車全体を綺麗にしてしまおう。
もっともチェーンを最良の状態にするためには、チェーンをドライブトレインから外すと良い。ステンレスのメンテナンスバットにグゥーキンαとチェーンを入れてブラシでゴシゴシと汚れを落とすか、ペットボトルやジップ付きナイロンバッグに入れてケミカルを内部まで浸透させる。
その後に水で濯ぐ流れはこれまで通りだが、チェーンを外しているとハンガーに掛けれたりと水を排出させやすい。それでもリンクは乾きにくいので、エアダスターで吹き飛ばすなど工夫をしてあげると良いだろう。メンテナンスバットに熱を加え水分を蒸発させる方法もあると言う。
そして、濯ぎの後は念入りに水分を拭き取ろう。リンク内部に水が残りやすいので、水置換性を備えるオイルで水分を排出するとなおよしだ。
ヴィプロス グゥーキンα
容量:1L
価格:1,760円(税込)
ヴィプロス ソフクリーン
容量:480ml
価格:1,100円(税込)
日伊混合UCIプロコンチネンタルチームとして活動していたNIPPOヴィーニファンティーニ。同チームにスポンサーとしてケミカルを供給していたのは日本のブランド、ヴィプロスだった。両社は緊密な関係を築き、プロ選手が求めるルブリカントを追求すると同時に、メカニックの作業効率を向上させるためにディグリーザーの開発を行った。
その結果生み出されたのが今回紹介するグゥーキンαだ。製品を簡単に説明すると先述した通りディグリーザーであり、ドライブトレインの油汚れを落とすためのケミカルだ。特徴は水をかけるとあっという間にチェーンの油を分解したディグリーザーが乳化し、水で洗い流せるという点。水を使えない状況でも、後述するソフクリーンが水の代わりとして濯ぎ洗浄に使用することができる。
一般的なディグリーザーや灯油の場合は水洗いしてもチェーンに油が残ってしまうこともあり、その後塗布するルブリカントと混じってしまう。ヴィプロスは完全脱脂した状態でルブリカントを塗布することにこだわりがあると、代表の白石さんは言う。そのため、グゥーキンαは油を落とす性能を有しながら、グゥーキンα自体も水で分解されるという性能を実現させた。
この性能はパッと作業を行いたいシチュエーションなどで活躍してくれそうだ。ただ気をつけたいのは水で濯いだ後には水置換性のオイルを塗布するか、完全に乾かさなければチェーンを錆びさせる可能性があるため、後処理も含めた一つの工程として頭に入れておきたい。
ディグリーザーなど洗浄力を備えるケミカルで気になるのはフレームの塗装面への攻撃性。白石さんはケミカル全般で全く攻撃性のない物は無いと前置きをしつつ、洗車などでの短時間では全く問題ないと言う。容量は1000mlで、価格は1,760円(税込)。
グゥーキンαと合わせて紹介したいのが、ソフクリーン。泡を吹き付けるタイプのスプレー式洗浄剤であり、フレームをはじめとする各種パーツに使うことが可能な、いわゆるマルチクリーナーだ。
綺麗にしたい部分に泡を付着させると、界面活性剤により汚れを浮かし、泡は水分へと変化する。汚れが浮いたところでサッとウエスで拭き上げるだけで、クリーニング完了。洗車時に水が使えない状況で活躍してくれる優れものだ。容量は480mlで、価格は1,100円(税込)。
ここからは代表的な使い方を簡単に紹介しよう。
一つはレースメカニックのように刷毛でチェーンやカセットスプロケットにグゥーキンαを塗布する方法。ペーパーウエスで汚れを落とした後に全体にケミカルを行き渡らせ、ブラッシングで汚れを掻き落とす。ある程度の汚れを落とせたら、水をかけてグゥーキンαを流す。先述したように水を使えない場所ではソフクリーンで代用しよう。
ここで気をつけたいのは、クランクを回転させた時、油汚れが溶解して飛散したり垂れたりすること。不要なダンボールなどを使い、ホイールや地面・床に油汚れが付着しないように養生しよう。ブラシや刷毛の毛が硬すぎても飛び散るため、道具選びももまた作業を楽にするコツだ。濯ぎ時にボトムブラケットやホイールのベアリングに水が入り込む可能性が非常に高いため、これらの部分に直接シャワーなどが当たらないように工夫しよう。
もしくはチェーンメンテナンスツール(洗浄器)にグゥーキンαを入れて使う方法。こちらはツールにグゥーキンαを充填し、クランクを回すだけなので非常に作業が容易。一方、スプロケットまで綺麗にしたい場合は他の方法で手入れをする必要がある。この方法は汚れがツールに溜まるため、ペーパーウエスで吸い上げて可燃ゴミとして捨てやすいことがメリット。自宅内で作業する場合はこちらの方法がベターだろう。
これらの方法でフレームを汚してしまった場合は、ソフクリーンで綺麗にすればOK。チェーンステーに付着した油汚れ程度であれば綺麗にすることができる。洗浄剤の攻撃性が非常に低いため、ありとあらゆるところに使えるのがソフクリーンの特徴であるため、ソフクリーンを使うのであれば、その流れで自転車全体を綺麗にしてしまおう。
もっともチェーンを最良の状態にするためには、チェーンをドライブトレインから外すと良い。ステンレスのメンテナンスバットにグゥーキンαとチェーンを入れてブラシでゴシゴシと汚れを落とすか、ペットボトルやジップ付きナイロンバッグに入れてケミカルを内部まで浸透させる。
その後に水で濯ぐ流れはこれまで通りだが、チェーンを外しているとハンガーに掛けれたりと水を排出させやすい。それでもリンクは乾きにくいので、エアダスターで吹き飛ばすなど工夫をしてあげると良いだろう。メンテナンスバットに熱を加え水分を蒸発させる方法もあると言う。
そして、濯ぎの後は念入りに水分を拭き取ろう。リンク内部に水が残りやすいので、水置換性を備えるオイルで水分を排出するとなおよしだ。
ヴィプロス グゥーキンα
容量:1L
価格:1,760円(税込)
ヴィプロス ソフクリーン
容量:480ml
価格:1,100円(税込)
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