2020/12/24(木) - 09:06
DMTから、今年のツール・ド・フランスで劇的な逆転勝利を果たしたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)のシグネチャーシューズが登場。通常モデルとは異なるシューレース式のクロージングシステムを採用し、マイヨジョーヌのイエローに染め上げられたスペシャルモデルだ。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、9月開催にずれ込んだツール・ド・フランス2020。開催に至る道のりだけでなく、レース展開も波乱に満ちたものとなった今大会だが、3週間の激闘を締めくくる最終個人TTにおいて1分近い差を逆転する圧倒的なタイムを叩き出し、戦後史上最年少でマイヨジョーヌを獲得したタデイ・ポガチャルの走りは今年のツール・ド・フランスを象徴するシーンだった。
ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを最速で登り切り、ステージ優勝はもちろんマイヨジョーヌ、マイヨアポワ、マイヨブランを総ナメにした、スロベニアの若き俊英ポガチャル。その走りを足元から支えていたのがイタリアのシューズブランド、DMTのフラッグシップモデル"KR"だ。今回、DMTからポガチャルの勝利を記念したシグネチャーモデル、"KR TDF"が数量限定で登場した。
ベースとなったフラッグシップモデルのKR1は、編み込みの段階から3次元構造とした「3Dニットアッパー」を採用し、余計な縫い目や生地の重なりを一切廃した造りが特徴の一足。ニットアッパーならではのこの構造によって、軽量かつ柔軟なフィット感、高い通気性を実現したハイエンドモデルだ。
ニット素材の特徴を生かし、必要な部位に応じてメッシュとしたり、生地の厚みを変更したりすることで、シューズとして求められる性能を最大限発揮する設計が与えられている。例えば引き足などで大きな力が掛かる部位は分厚く、通気性が必要となる部位は大きめの穴のメッシュに、ペダリングに追従する必要のある足首部分は柔軟に、タンに相当する中央部分は伸縮性に富んだ造りとなるなど、適材適所のデザインが施されている。また、ニット生地の弱点である生地の伸びや型崩れを防ぐためにライナーを走らせているほか、かかと部分にもTPUコーティングを施し、ストレスがかかりやすい部分の生地を保護している。
そんな特徴的なアッパーを持つKR1だが、BOAダイヤルクロージャーを採用した通常モデルに対し、ポガチャルが使用していた一足はシューレース仕様だった。2019年のブエルタではハンドメイドブランドと見られるシューレース式シューズを履くほど、強いこだわりを見せたポガチャルの要望に応えるため、DMTは特別モデルを製作。もちろん今回発売されるシグネチャーモデル、KR TDFもその仕様を踏襲している。
KR TDFでは、シューレースに対応するためアッパーの作りも細かい部分に変更が加えられている。その最も大きな違いが、シューレースを通すためのループ部の造形だ。通常モデルではBOAワイヤーを通すためのループは平たいリボン状とされていたが、今回のシグネチャーモデルでは紐を折り返してループを作っている。そのための空間が3Dニットアッパーに造作されており、前足部から中足部にかけて、血管が浮き出たようなデザインが与えられている。
1世代前のDMTのフラッグシップシューズであるRS1が採用していた、BOAケーブルをシューズ全周に渡って張り巡らせる「スケルトンシステム」を彷彿とさせるデザインで、シューズ設計に関する思想が一貫していることが窺い知れる設計だ。また、シューレースの結び目を収納できる袋が足首部分に設けられており、結び目による空力の悪化や走行中に解けるリスクを防いでいる。
ポガチャルのために特別に製作されたKR TDFは、イエローに染め上げられたアッパーでマイヨジョーヌを祝福。左右のシューズの前足部にはポガチャルのサインが施された、文字通りのシグネチャーシューズとなっている。
アッパー以外の仕様はおそらく通常モデルのKR1と共通。アウトソールはDMTの剛性指数で最高となる"15"をマークする高剛性仕様で、ルックのクリートメモリーにも対応。インソールも通気性を重視したパンチングが施され、暑夏でも快適な靴内環境を保つことが出来るだろう。
劇的な勝利でマイヨジョーヌを手にした新たなスターを支えるスペシャルシューズは、数量限定での販売となる。サイズは39-44(ハーフ設定あり)で、価格は53,000円(税抜)。国内入荷は1月ごろを予定しているとのこと。少量入荷の限定商品となるため、気になる方は早めにチェックしてみては。
DMT KR TDF
サイズ:39-44(ハーフ設定あり)
入荷予定:2021年1月下旬予定
価格:53,000円(税抜)
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、9月開催にずれ込んだツール・ド・フランス2020。開催に至る道のりだけでなく、レース展開も波乱に満ちたものとなった今大会だが、3週間の激闘を締めくくる最終個人TTにおいて1分近い差を逆転する圧倒的なタイムを叩き出し、戦後史上最年少でマイヨジョーヌを獲得したタデイ・ポガチャルの走りは今年のツール・ド・フランスを象徴するシーンだった。
ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユを最速で登り切り、ステージ優勝はもちろんマイヨジョーヌ、マイヨアポワ、マイヨブランを総ナメにした、スロベニアの若き俊英ポガチャル。その走りを足元から支えていたのがイタリアのシューズブランド、DMTのフラッグシップモデル"KR"だ。今回、DMTからポガチャルの勝利を記念したシグネチャーモデル、"KR TDF"が数量限定で登場した。
ベースとなったフラッグシップモデルのKR1は、編み込みの段階から3次元構造とした「3Dニットアッパー」を採用し、余計な縫い目や生地の重なりを一切廃した造りが特徴の一足。ニットアッパーならではのこの構造によって、軽量かつ柔軟なフィット感、高い通気性を実現したハイエンドモデルだ。
ニット素材の特徴を生かし、必要な部位に応じてメッシュとしたり、生地の厚みを変更したりすることで、シューズとして求められる性能を最大限発揮する設計が与えられている。例えば引き足などで大きな力が掛かる部位は分厚く、通気性が必要となる部位は大きめの穴のメッシュに、ペダリングに追従する必要のある足首部分は柔軟に、タンに相当する中央部分は伸縮性に富んだ造りとなるなど、適材適所のデザインが施されている。また、ニット生地の弱点である生地の伸びや型崩れを防ぐためにライナーを走らせているほか、かかと部分にもTPUコーティングを施し、ストレスがかかりやすい部分の生地を保護している。
そんな特徴的なアッパーを持つKR1だが、BOAダイヤルクロージャーを採用した通常モデルに対し、ポガチャルが使用していた一足はシューレース仕様だった。2019年のブエルタではハンドメイドブランドと見られるシューレース式シューズを履くほど、強いこだわりを見せたポガチャルの要望に応えるため、DMTは特別モデルを製作。もちろん今回発売されるシグネチャーモデル、KR TDFもその仕様を踏襲している。
KR TDFでは、シューレースに対応するためアッパーの作りも細かい部分に変更が加えられている。その最も大きな違いが、シューレースを通すためのループ部の造形だ。通常モデルではBOAワイヤーを通すためのループは平たいリボン状とされていたが、今回のシグネチャーモデルでは紐を折り返してループを作っている。そのための空間が3Dニットアッパーに造作されており、前足部から中足部にかけて、血管が浮き出たようなデザインが与えられている。
1世代前のDMTのフラッグシップシューズであるRS1が採用していた、BOAケーブルをシューズ全周に渡って張り巡らせる「スケルトンシステム」を彷彿とさせるデザインで、シューズ設計に関する思想が一貫していることが窺い知れる設計だ。また、シューレースの結び目を収納できる袋が足首部分に設けられており、結び目による空力の悪化や走行中に解けるリスクを防いでいる。
ポガチャルのために特別に製作されたKR TDFは、イエローに染め上げられたアッパーでマイヨジョーヌを祝福。左右のシューズの前足部にはポガチャルのサインが施された、文字通りのシグネチャーシューズとなっている。
アッパー以外の仕様はおそらく通常モデルのKR1と共通。アウトソールはDMTの剛性指数で最高となる"15"をマークする高剛性仕様で、ルックのクリートメモリーにも対応。インソールも通気性を重視したパンチングが施され、暑夏でも快適な靴内環境を保つことが出来るだろう。
劇的な勝利でマイヨジョーヌを手にした新たなスターを支えるスペシャルシューズは、数量限定での販売となる。サイズは39-44(ハーフ設定あり)で、価格は53,000円(税抜)。国内入荷は1月ごろを予定しているとのこと。少量入荷の限定商品となるため、気になる方は早めにチェックしてみては。
DMT KR TDF
サイズ:39-44(ハーフ設定あり)
入荷予定:2021年1月下旬予定
価格:53,000円(税抜)
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