2019/03/31(日) - 11:10
ボルタ・ア・カタルーニャ第6ステージは集団スプリントに持ち込まれ、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が今大会2勝目。逃げ切られて2位に終わった前日のリベンジを果たした。
合計7日間続くボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)もいよいよ終盤戦。バルセロナの南側を走る第6ステージは、バルスの街から山岳地帯に入って大きくUターンし、バレアス海沿いのリゾート街ヴィラ・セカに下りてくる169.1kmで争われた。
中盤にカテゴリー山岳が2か所用意される標高500m〜700m台の峠道を走るものの、後半50kmはほぼ下り基調のスプリンター向けコース。この日は前日マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)に逃げ切られた教訓から、スプリンターチームが徹底的なコントロールを行った。
フローリス・デティエ(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)とジョフリー・ブシャール(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)、チェコ王者のヨセフ・チェルニー(CCCチーム)、オスカル・リースベーク(オランダ、ルームポット・シャルル)、ミケル・イツリア(スペイン、エウスカディバスクカントリー・ムリアス)の5名が得たリードは最大でも2分40秒。
「スプリンターの多くがリタイアしているので集団の統率力が低く、今日は逃げ有利になると思っていた。実際は集団の勢いが強くてチャンスは低かったけれど、トライしなければチャンスはない」と逃げたデティエは振り返っている。背後のメイン集団ではバーレーン・メリダやディメンションデータが隊列を率いた。
山岳を終え、風光明媚な海岸線を走る頃にはメイン集団が逃げメンバーを全て吸収。ブリース・フェイユ(フランス、アルケア・サムシック)による単独先行は決まらず、モビスターも先頭に加わりながら猛スピードで平坦路を突き進んだ。
直角コーナーが連続する市街地区間に入るとダヴィデ・フォルモロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出し、総合リーダーのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)が飛びつく場面も。「危険度が高かったのでとにかく集団先頭をキープすることを心がけたんだ。逃げ切るつもりは無く、フォルモロの良い動きにただ付いていった」とロペスは語っている。
一列棒状に伸びた集団先頭をフォルモロとロペスが走り、その背後からスプリンター勢が加速する。パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム)の背後からロングスパートしたマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が、並びかけるフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)を僅差で下した。
前日に集団の頭を獲りつつも、シャフマンに逃げ切られていたマシューズ。「タフステージの影響でもの凄く疲れていたのでスプリントに絡めるかどうかも分からなかった。でも、ステージ中盤あたりで調子が上向きになってきたのでチームメイトに仕事をしてもらったんだ。最終盤のコースレイアウトも難しかったけれど、皆が僕を好ポジションまで連れ上げてくれた。昨日落車リタイアしてしまったウィルコ(ケルデルマン)のためにモチベーションは高かったんだ。彼らの働きに報いることができて良かった」と、第2ステージに続く今大会2勝目について語っている。
スプリントに絡んで8位に食い込んだロペス他、総合上位陣は危なげなく集団内フィニッシュ。翌最終日は後半からバルセロナ市街地周回ステージが用意されているが、10kmのコース中には距離2.2km/平均勾配5.3%の3級山岳が組み込まれていることがポイント。ステージ優勝と総合逆転を目指す動きで混沌としたレースになりそうだ。
合計7日間続くボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)もいよいよ終盤戦。バルセロナの南側を走る第6ステージは、バルスの街から山岳地帯に入って大きくUターンし、バレアス海沿いのリゾート街ヴィラ・セカに下りてくる169.1kmで争われた。
中盤にカテゴリー山岳が2か所用意される標高500m〜700m台の峠道を走るものの、後半50kmはほぼ下り基調のスプリンター向けコース。この日は前日マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)に逃げ切られた教訓から、スプリンターチームが徹底的なコントロールを行った。
フローリス・デティエ(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)とジョフリー・ブシャール(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)、チェコ王者のヨセフ・チェルニー(CCCチーム)、オスカル・リースベーク(オランダ、ルームポット・シャルル)、ミケル・イツリア(スペイン、エウスカディバスクカントリー・ムリアス)の5名が得たリードは最大でも2分40秒。
「スプリンターの多くがリタイアしているので集団の統率力が低く、今日は逃げ有利になると思っていた。実際は集団の勢いが強くてチャンスは低かったけれど、トライしなければチャンスはない」と逃げたデティエは振り返っている。背後のメイン集団ではバーレーン・メリダやディメンションデータが隊列を率いた。
山岳を終え、風光明媚な海岸線を走る頃にはメイン集団が逃げメンバーを全て吸収。ブリース・フェイユ(フランス、アルケア・サムシック)による単独先行は決まらず、モビスターも先頭に加わりながら猛スピードで平坦路を突き進んだ。
直角コーナーが連続する市街地区間に入るとダヴィデ・フォルモロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出し、総合リーダーのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)が飛びつく場面も。「危険度が高かったのでとにかく集団先頭をキープすることを心がけたんだ。逃げ切るつもりは無く、フォルモロの良い動きにただ付いていった」とロペスは語っている。
一列棒状に伸びた集団先頭をフォルモロとロペスが走り、その背後からスプリンター勢が加速する。パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム)の背後からロングスパートしたマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が、並びかけるフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)を僅差で下した。
前日に集団の頭を獲りつつも、シャフマンに逃げ切られていたマシューズ。「タフステージの影響でもの凄く疲れていたのでスプリントに絡めるかどうかも分からなかった。でも、ステージ中盤あたりで調子が上向きになってきたのでチームメイトに仕事をしてもらったんだ。最終盤のコースレイアウトも難しかったけれど、皆が僕を好ポジションまで連れ上げてくれた。昨日落車リタイアしてしまったウィルコ(ケルデルマン)のためにモチベーションは高かったんだ。彼らの働きに報いることができて良かった」と、第2ステージに続く今大会2勝目について語っている。
スプリントに絡んで8位に食い込んだロペス他、総合上位陣は危なげなく集団内フィニッシュ。翌最終日は後半からバルセロナ市街地周回ステージが用意されているが、10kmのコース中には距離2.2km/平均勾配5.3%の3級山岳が組み込まれていることがポイント。ステージ優勝と総合逆転を目指す動きで混沌としたレースになりそうだ。
ボルタ・ア・カタルーニャ2019第6ステージ結果
1位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 3:56:36 |
2位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ) | |
3位 | ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム) | |
5位 | ミケル・アリスティ(スペイン、エウスカディバスクカントリー・ムリアス) | |
6位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ) | |
7位 | ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) | |
8位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | |
9位 | ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
10位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
個人総合成績
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 25:53:41 |
2位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:14 |
3位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 0:00:17 |
4位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:00:25 |
5位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | 0:00:46 |
6位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:56 |
7位 | マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト) | 0:01:42 |
8位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:01:44 |
9位 | ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:02:27 |
10位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 0:02:36 |
ポイント賞
1位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア) | 29pts |
2位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 24pts |
3位 | トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) | 16pts |
山岳賞
1位 | トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) | 51pts |
2位 | グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 40pts |
3位 | カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター) | 35pts |
ヤングライダー賞
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 25:53:41 |
2位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 0:00:17 |
3位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:02:59 |
チーム総合成績
1位 | モビスター | 77:45:53 |
2位 | アスタナ | 0:06:14 |
3位 | ボーラ・ハンスグローエ | 0:07:40 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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