2019/02/25(月) - 10:58
スペインの総合コンポーネントブランド、ローターが新型コンポーネント「1x13」を発表。これまでユーロバイクなどで報じられてきた世界初の13速コンポーネントが遂にその詳細を明らかにした。
マドリード大学空工学科の学生らの研究にルーツを持つスペインのコンポーネントブランド、ローター。「人間による円運動と自転車のペダリング」をテーマに掲げた彼らの研究は、上下死点を素早く通過するための楕円リングとして結実し、世界中のサイクリストに受け入れられることとなった。
だが、ローターは更にその先へと進み続けている。ペダリング効率の改善をミッションに掲げ、次に目指したのはドライブトレインをトータルでデザインすること。その処女作として生まれた「UNO」は、機械式でも電動式でもない”油圧式”コンポーネントとして登場し、大きな驚きをもって迎えられた。
シマノ、カンパニョーロ、スラムという3大ブランドが幅を利かせるコンポーネント市場へ、圧倒的なオリジナリティで殴り込みをかけたローター。独創性溢れるスペインブランドが指した次なる一手が、「1x13」という最新作だ。
シンプルなモデル名が指し示す通り、フロントシングル、リア13速という構成で展開される「1x13」。昨年カンパニョーロが12速を発表、年明けにスラムが新たなRED eTap AXSで追随し、シマノがいまだに11速で静観する中、ローターはまさに一”速”飛びに市場唯一の13速コンポーネントを投入する。
リア13速という多段化によって、ワイドなギアレシオを実現。フロント変速によらずとも、下りから登りまで、あらゆるシチュエーションをカバーする。フロント変速の煩わしさから解放されペダリングに集中できるフロントシングルシステムは、まさに効率化を至上命題とするローターらしいコンポーネントだ。
より軽く、エアロ。そしてバーサタイルなコンポーネントへ。 リア13速が実現したフロントシングルシステム
フロントシングルがもたらすのは、変速操作の簡略化だけではない。フロントディレイラーがなくなることによって、システム全体として軽くなり、クランク周辺のエアロダイナミクスも向上している。具体的な重量でいえば、ブレーキホースまで含めたシステム全体の重量は1,785gとリムブレーキの機械式DURA-ACE並みの重量に抑えられており、ディスクブレーキコンポーネントとしては破格の軽量さを誇っている。加えて、フロントのチェーン落ちのリスクも極限まで抑えられるため、ここぞという局面でレースを落とすことも無い。
このように大きなメリットが多数ある1xシステムは、既にMTBのレースシーンでは主流となっているがロードバイクにおいても大きな革命をもたらすだろうとローターは表明している。そして、その革新的なシステムを実現するカギが、既存のフロントダブルに匹敵するギアレンジを実現した13枚のカセットスプロケットだ。
現在ロードバイクにおいて主流であるフロント2速、リア11速の歯数は、ギア比の被りが多く存在する。22通りの組み合わせの中で有意に使用できるのは、実質14段分だと言われている。シマノDi2のシンクロシフトはギア比の被りを自動的に排除するシステムであるが、その初期設定を見ても実質14段変速として22速は機能している。つまり、1x13は2x11で実現するギアレシオをほぼ忠実に再現することが出来る枚数ということだ。
ローターはあらゆるカテゴリのサイクリストのパワーデーターを分析し開発したTrueCadanceテクノロジーによって、1x13を全てのカテゴリーの自転車に対応するバーサタイルなコンポーネントとして開発している。1x13はロードバイク、グラベル、シクロクロス、MTBまでカバーするため、10-36、10-39、10-46、10-52という4つのスプロケットが用意される。フロントには38Tから2T刻みで54Tまでのチェーンリングがラインアップされており、これらの組み合わせによりあらゆるフィールド、あらゆるサイクリストのニーズに応える。
特徴的なリアディレイラーのデザインは、ローターが”Armoured Box”と呼ぶ、プロテクションテクノロジーによるもの。グラベルやCX、MTBまでも視野に入れた1x13は、衝撃を受けてもしっかりと動作し続けるよう、強固な設計を与えられている。
13枚のスプロケットを取り付けるため、ローターは専用の”RVOLVER”ハブを用意している。こちらのハブを使用したコンプリートホイールも同時に用意される。アルミモデルとカーボンモデルの2つがラインアップされるため、用途に合わせて選択できる。
この意欲的なコンポーネントは4つのパッケージで発売予定だ。シフト&ドライブトレイン、カーボンホイールに加え、2INpower搭載のALDHUクランクがセットになった「1x13 Ultimate Performance」、そこからパワーメーターを省きノーマルのALDHUクランクがセットになった「1x13 Super Light」、頑丈なアルミホイールがセットされた「1x13 Adventure」、そして既存のHDフリーホイールに対応する12速スプロケット仕様となり、将来的にホイールを購入することで13速へとアップグレードできる「1x13 Compatible」の4種がラインアップされる。国内での発売時期は5月を予定している。販売価格は未定。
マドリード大学空工学科の学生らの研究にルーツを持つスペインのコンポーネントブランド、ローター。「人間による円運動と自転車のペダリング」をテーマに掲げた彼らの研究は、上下死点を素早く通過するための楕円リングとして結実し、世界中のサイクリストに受け入れられることとなった。
だが、ローターは更にその先へと進み続けている。ペダリング効率の改善をミッションに掲げ、次に目指したのはドライブトレインをトータルでデザインすること。その処女作として生まれた「UNO」は、機械式でも電動式でもない”油圧式”コンポーネントとして登場し、大きな驚きをもって迎えられた。
シマノ、カンパニョーロ、スラムという3大ブランドが幅を利かせるコンポーネント市場へ、圧倒的なオリジナリティで殴り込みをかけたローター。独創性溢れるスペインブランドが指した次なる一手が、「1x13」という最新作だ。
シンプルなモデル名が指し示す通り、フロントシングル、リア13速という構成で展開される「1x13」。昨年カンパニョーロが12速を発表、年明けにスラムが新たなRED eTap AXSで追随し、シマノがいまだに11速で静観する中、ローターはまさに一”速”飛びに市場唯一の13速コンポーネントを投入する。
リア13速という多段化によって、ワイドなギアレシオを実現。フロント変速によらずとも、下りから登りまで、あらゆるシチュエーションをカバーする。フロント変速の煩わしさから解放されペダリングに集中できるフロントシングルシステムは、まさに効率化を至上命題とするローターらしいコンポーネントだ。
より軽く、エアロ。そしてバーサタイルなコンポーネントへ。 リア13速が実現したフロントシングルシステム
フロントシングルがもたらすのは、変速操作の簡略化だけではない。フロントディレイラーがなくなることによって、システム全体として軽くなり、クランク周辺のエアロダイナミクスも向上している。具体的な重量でいえば、ブレーキホースまで含めたシステム全体の重量は1,785gとリムブレーキの機械式DURA-ACE並みの重量に抑えられており、ディスクブレーキコンポーネントとしては破格の軽量さを誇っている。加えて、フロントのチェーン落ちのリスクも極限まで抑えられるため、ここぞという局面でレースを落とすことも無い。
このように大きなメリットが多数ある1xシステムは、既にMTBのレースシーンでは主流となっているがロードバイクにおいても大きな革命をもたらすだろうとローターは表明している。そして、その革新的なシステムを実現するカギが、既存のフロントダブルに匹敵するギアレンジを実現した13枚のカセットスプロケットだ。
現在ロードバイクにおいて主流であるフロント2速、リア11速の歯数は、ギア比の被りが多く存在する。22通りの組み合わせの中で有意に使用できるのは、実質14段分だと言われている。シマノDi2のシンクロシフトはギア比の被りを自動的に排除するシステムであるが、その初期設定を見ても実質14段変速として22速は機能している。つまり、1x13は2x11で実現するギアレシオをほぼ忠実に再現することが出来る枚数ということだ。
ローターはあらゆるカテゴリのサイクリストのパワーデーターを分析し開発したTrueCadanceテクノロジーによって、1x13を全てのカテゴリーの自転車に対応するバーサタイルなコンポーネントとして開発している。1x13はロードバイク、グラベル、シクロクロス、MTBまでカバーするため、10-36、10-39、10-46、10-52という4つのスプロケットが用意される。フロントには38Tから2T刻みで54Tまでのチェーンリングがラインアップされており、これらの組み合わせによりあらゆるフィールド、あらゆるサイクリストのニーズに応える。
特徴的なリアディレイラーのデザインは、ローターが”Armoured Box”と呼ぶ、プロテクションテクノロジーによるもの。グラベルやCX、MTBまでも視野に入れた1x13は、衝撃を受けてもしっかりと動作し続けるよう、強固な設計を与えられている。
13枚のスプロケットを取り付けるため、ローターは専用の”RVOLVER”ハブを用意している。こちらのハブを使用したコンプリートホイールも同時に用意される。アルミモデルとカーボンモデルの2つがラインアップされるため、用途に合わせて選択できる。
この意欲的なコンポーネントは4つのパッケージで発売予定だ。シフト&ドライブトレイン、カーボンホイールに加え、2INpower搭載のALDHUクランクがセットになった「1x13 Ultimate Performance」、そこからパワーメーターを省きノーマルのALDHUクランクがセットになった「1x13 Super Light」、頑丈なアルミホイールがセットされた「1x13 Adventure」、そして既存のHDフリーホイールに対応する12速スプロケット仕様となり、将来的にホイールを購入することで13速へとアップグレードできる「1x13 Compatible」の4種がラインアップされる。国内での発売時期は5月を予定している。販売価格は未定。
1x13重量
グループセット | 重量 |
---|---|
1x13グループセット | |
シフター、ディレイラー、ブレーキ、油圧ホース(フラットマウントキャリパー、未カットホース1,800mmx3mm、1,800mmx5mm、950mmx5mm、160mmローター、各種ハードウェア)、10-36/13速カセット、チェーン(126L)" | 1,785g |
コンポーネント | 重量 |
右手シフト&ブレーキセット(シフト&ブレーキレバー、リアディレイラー、リアブレーキキャリパー、ブレーキローター、ハードウェア込み) | 863 g |
左手ブレーキセット(ブレーキレバー、フロントブレーキキャリパー、ブレーキローター、ハードウェア込み) | 443 g |
12速カセット 11-36 | 225 g |
12速カセット 11-39 | 221 g |
12速カセット 11-46 | 282 g |
12速カセット 11-52" | 314 g |
13速カセット 10-36 | 236 g |
13速カセット 10-39" | 241 g |
13速カセット 10-46 | 290 g |
13速カセット 10-52 | 321 g |
Q RINGS チェーンリング 48t | 131 g |
スタンダードアクスル(ALDHU) | 98 g |
RVOLVER 1x13 リアハブ (センターロックLR込み) | 246 g |
RVOLVER 1x13 フロントハブ (センターロックLR込み) | 124 g |
チェーン(未カット) | 269 g |
カーボンホイール(センターロック LR 込み) | 1,476g |
アルミホイール(センターロック LR 込み) | 1,556g |
ローター 1x13販売ラインアップ
ローター 1x13販売ラインアップ | 内容物 | 参考価格 |
---|---|---|
1x13 Ultimate Performance | 1x13 Groupset Kit + 2Inpower + カーボンホイール | € 4,499 |
1x13 Super Light | 1x13 Groupset Kit + ALDHUクランク + カーボンホイール | € 3,449 |
1x13 Adventure | 1x13 Groupset Kit + ALDHUクランク + アルミホイール | € 2,599 |
1x13 Compatible | 1x13 Groupset Kit(12速仕様) + ALDHUクランク | € 1,999 |
国内での発売時期は5月を予定。販売価格は未定。
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