2018/01/25(木) - 08:55
サントス・ツアー・ダウンアンダーを走ったプロバイクを紹介する好評シリーズの第二弾。今回はロット・スーダル、UAEチームエミレーツ、ディメンションデータの3チームのバイクを紹介します。
ロット・スーダル / リドレー ノアSL
開幕スプリントで優勝してリーダージャージを獲得し、最終ステージを勝利で締めくくった「ゴリラ」ことアンドレ・グライペル(ドイツ)。グライペルはリドレーのエアロロードバイクであるノアSLに乗ってステージ通算勝利数を他の追随を許さない18勝まで伸ばした。チームの中には軽量なヘリウムSLXをセレクトする選手もいる。身長184cm/体重82kgで、最大パワーが1,900Wを超えるグライペルのセッティングは質実剛健。身長からするとメーカー推奨サイズはMだが、グライペルはサイズS(トップチューブ545mm)という小ぶりなフレームに140mmのステムを組み合わせる。より高い剛性と低いハンドル位置を求めていることが理由だと推測される。
コンポーネントはカンパニョーロのスーパーレコードEPSで、ホイールは同社のボーラウルトラ35と同50を使い分ける。パワーメーターはコンピューターを含め引き続きSRMを使用。アウターケーブルにはジャグワイヤーを採用しており、シートポストやステム、ハンドルはデダエレメンティで固められている。ルックペダルの表面に音鳴り防止やスリップ防止のためにハンドルバーと同じリザードスキンズの蛇色バーテープが貼られる。ボトムブラケットにはベルギーのC-BEARセラミックベアリング。グライペルは多くのステージでフロント54Tを踏んだ。
UAEチームエミレーツ / コルナゴ V2-R
UAE(アラブ首長国連邦)のスポンサーを受け、登録もUAEだが、事実上イタリアチームであるUAEチームエミレーツはコルナゴのV2-RとC60、コンセプトの3モデルを乗り分けた。コルナゴの最軽量モデルで、モノコックフレームにカムテイル形状のシートポストを搭載した写真のV2-Rはディエゴ・ウリッシ(イタリア)のバイク。身長175cmでサドル高720mmのウリッシは、サイズ480S(トップチューブ518mm)のフレームに135mmのステムを合わす。
コンポーネントはカンパニョーロのスーパーレコードEPS、ホイールはカンパニョーロのボーラウルトラ35と同50、サドルはプロロゴ、ハンドル周りはデダエレメンティ、タイヤはヴィットリアのコルサと、極めてイタリア色の強いセッティング。イタリアブランドではない製品は、ルックのペダル(フランス)とパワー2マックスのパワーメーター(ドイツ)、ガーミンのGPS(アメリカ)しか見当たらない。
ディメンションデータ / サーヴェロ R5
総合3位に入ったトムイェルト・スラフテル(オランダ)はサーヴェロの軽量モデルであるR5をセレクト。チームの中にはエアロモデルのS5をセレクトした選手もいた。メインコンポーネントはシマノのデュラエースR9150Di2だが、ローターのクランクセットとKMCチェーンで駆動する。UCIワールドチームとしては珍しく、ミッシングリンクでチェーンをつないでいる。
ローター2インパワーのパワーメーターに組み合わされたカーボンのエアロチェーンリングが目を引く(裏側を見るとベースはアルミ製)。サドルはイタリアのアスチュートで、ステムやハンドルはエンヴィ。ホイールはエンヴィのリムにクリスキングのR45セラミックハブを組み合わせている。UCIの最低重量6.8kgをクリアするため、あえてデュラエースより重いアルテグラR8000のカセットスプロケットを使用しているのがミソ。シマノのサポートを受けていないため、コストカットと「重量化」を両立している。
text&photo:Kei Tsuji
ロット・スーダル / リドレー ノアSL
開幕スプリントで優勝してリーダージャージを獲得し、最終ステージを勝利で締めくくった「ゴリラ」ことアンドレ・グライペル(ドイツ)。グライペルはリドレーのエアロロードバイクであるノアSLに乗ってステージ通算勝利数を他の追随を許さない18勝まで伸ばした。チームの中には軽量なヘリウムSLXをセレクトする選手もいる。身長184cm/体重82kgで、最大パワーが1,900Wを超えるグライペルのセッティングは質実剛健。身長からするとメーカー推奨サイズはMだが、グライペルはサイズS(トップチューブ545mm)という小ぶりなフレームに140mmのステムを組み合わせる。より高い剛性と低いハンドル位置を求めていることが理由だと推測される。
コンポーネントはカンパニョーロのスーパーレコードEPSで、ホイールは同社のボーラウルトラ35と同50を使い分ける。パワーメーターはコンピューターを含め引き続きSRMを使用。アウターケーブルにはジャグワイヤーを採用しており、シートポストやステム、ハンドルはデダエレメンティで固められている。ルックペダルの表面に音鳴り防止やスリップ防止のためにハンドルバーと同じリザードスキンズの蛇色バーテープが貼られる。ボトムブラケットにはベルギーのC-BEARセラミックベアリング。グライペルは多くのステージでフロント54Tを踏んだ。
UAEチームエミレーツ / コルナゴ V2-R
UAE(アラブ首長国連邦)のスポンサーを受け、登録もUAEだが、事実上イタリアチームであるUAEチームエミレーツはコルナゴのV2-RとC60、コンセプトの3モデルを乗り分けた。コルナゴの最軽量モデルで、モノコックフレームにカムテイル形状のシートポストを搭載した写真のV2-Rはディエゴ・ウリッシ(イタリア)のバイク。身長175cmでサドル高720mmのウリッシは、サイズ480S(トップチューブ518mm)のフレームに135mmのステムを合わす。
コンポーネントはカンパニョーロのスーパーレコードEPS、ホイールはカンパニョーロのボーラウルトラ35と同50、サドルはプロロゴ、ハンドル周りはデダエレメンティ、タイヤはヴィットリアのコルサと、極めてイタリア色の強いセッティング。イタリアブランドではない製品は、ルックのペダル(フランス)とパワー2マックスのパワーメーター(ドイツ)、ガーミンのGPS(アメリカ)しか見当たらない。
ディメンションデータ / サーヴェロ R5
総合3位に入ったトムイェルト・スラフテル(オランダ)はサーヴェロの軽量モデルであるR5をセレクト。チームの中にはエアロモデルのS5をセレクトした選手もいた。メインコンポーネントはシマノのデュラエースR9150Di2だが、ローターのクランクセットとKMCチェーンで駆動する。UCIワールドチームとしては珍しく、ミッシングリンクでチェーンをつないでいる。
ローター2インパワーのパワーメーターに組み合わされたカーボンのエアロチェーンリングが目を引く(裏側を見るとベースはアルミ製)。サドルはイタリアのアスチュートで、ステムやハンドルはエンヴィ。ホイールはエンヴィのリムにクリスキングのR45セラミックハブを組み合わせている。UCIの最低重量6.8kgをクリアするため、あえてデュラエースより重いアルテグラR8000のカセットスプロケットを使用しているのがミソ。シマノのサポートを受けていないため、コストカットと「重量化」を両立している。
text&photo:Kei Tsuji
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