2016/06/21(火) - 21:28
新城幸也のツール・ド・フランス出場が決まった!ランプレ・メリダが発表した出場メンバー9名の中に新城の名前が。2月に大腿骨骨折という重傷を負った新城が、壮絶なリハビリとトレーニングを経て、6度目のツール出場切符をつかんだ。
ランプレ・メリダがツール・ド・フランスの出場メンバー9名を発表した。チームリーダーを担うのはツールでステージ通算3勝の経験をもつ元世界チャンピオンのルイ・コスタ(ポルトガル)で、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネで総合9位に入った若手有力株ルイス・マインティーズ(南アフリカ)も出場する。
イタリア唯一のUCIワールドチームであるランプレ・メリダは、7カ国の選手が集う多国籍な構成でツールに挑む。平坦ステージでエーススプリンターを担うのはダヴィデ・チモライ(イタリア)。新城は山岳ステージでコスタやマインティーズ、平坦ステージでチモライらのアシストを担うことになるだろう。
今季ランプレ・メリダに移籍した新城は、2月12日のツアー・オブ・カタール第5ステージで落車して左大腿骨を骨折。選手生命が危ぶまれるほどの重傷を負った新城は現地で手術後に日本に帰国する。長期のリハビリを経て4月下旬にはJISS(国立スポーツ科学センター)の医師に「完治」のお墨付きを得た。その後タイでトレーニングキャンプを行って徹底的に乗り込み(ジロ期間中にジロ以上の距離を走破)、5月のツアー・オブ・ジャパンでレースに復帰。伊豆ステージで優勝を飾って復活をアピールした。
新城は2009年にツール初出場(総合129位完走)。その後、2010年(総合112位)、2012年(総合84位)、2013年(総合99位)、2014年(総合65位)に出場しており、2016年の出場が自身6度目となる。なお、ジロ・デ・イタリアには2010年(総合93位)と2014年(総合127位)に出場し、ブエルタ・ア・エスパーニャには2015年(総合65位)に出場した経験をもつ。
実質的なツールのセレクションレースとなったツール・ド・スイスが閉幕した際、新城は「ツアー・オブ・ジャパンからの強行スケジュールでの出場だったが、落車もせず、日に日に調子が上向きだったのは良かった。チームにもヨーロッパでのレース初合流だったが、皆優しくて居心地が良く、レースに集中出来た。これでツールのセレクションレースを終えた。骨折からのリカバリーとしては、これ以上ない出来だったと思う。後はチームの判断を待つだけ」と語っていた。
今回の発表を受け、新城は「怪我をした自分にチャンスを与えてくれて、最後までセレクションに残してくれていたチームに感謝します。その信頼に応えようと怪我からの復帰まで頑張って来ました。ツアー・オブ・ジャパンの優勝で大きくツールに近づいたと思っていましたが、とにかくツール・ド・スイスを無事に走りきらなくては、と、その限られたチャンスの中で出来る限りのことをしたつもりです。これで、ツールも無事に走り切り、オリンピックに勢いをつけたいです。復帰まで協力してくださって皆さん、いつも応援し続けてくださっている皆さん、本当にありがとうございます」とコメントしている(Teamユキヤ通信より)。
ツール・ド・フランス2016ランプレ・メリダ出場メンバー
ルイ・コスタ(ポルトガル)
ルイス・マインティーズ(南アフリカ)
ダヴィデ・チモライ(イタリア)
マッテーオ・ボノ(イタリア)
クリスチャン・デュラセック(クロアチア)
ヤン・ポランク(スロベニア)
ルカ・ピベルニク(スロベニア)
ツガブ・グルメイ(エチオピア)
新城幸也(日本)
text:Kei Tsuji
ランプレ・メリダがツール・ド・フランスの出場メンバー9名を発表した。チームリーダーを担うのはツールでステージ通算3勝の経験をもつ元世界チャンピオンのルイ・コスタ(ポルトガル)で、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネで総合9位に入った若手有力株ルイス・マインティーズ(南アフリカ)も出場する。
イタリア唯一のUCIワールドチームであるランプレ・メリダは、7カ国の選手が集う多国籍な構成でツールに挑む。平坦ステージでエーススプリンターを担うのはダヴィデ・チモライ(イタリア)。新城は山岳ステージでコスタやマインティーズ、平坦ステージでチモライらのアシストを担うことになるだろう。
今季ランプレ・メリダに移籍した新城は、2月12日のツアー・オブ・カタール第5ステージで落車して左大腿骨を骨折。選手生命が危ぶまれるほどの重傷を負った新城は現地で手術後に日本に帰国する。長期のリハビリを経て4月下旬にはJISS(国立スポーツ科学センター)の医師に「完治」のお墨付きを得た。その後タイでトレーニングキャンプを行って徹底的に乗り込み(ジロ期間中にジロ以上の距離を走破)、5月のツアー・オブ・ジャパンでレースに復帰。伊豆ステージで優勝を飾って復活をアピールした。
新城は2009年にツール初出場(総合129位完走)。その後、2010年(総合112位)、2012年(総合84位)、2013年(総合99位)、2014年(総合65位)に出場しており、2016年の出場が自身6度目となる。なお、ジロ・デ・イタリアには2010年(総合93位)と2014年(総合127位)に出場し、ブエルタ・ア・エスパーニャには2015年(総合65位)に出場した経験をもつ。
実質的なツールのセレクションレースとなったツール・ド・スイスが閉幕した際、新城は「ツアー・オブ・ジャパンからの強行スケジュールでの出場だったが、落車もせず、日に日に調子が上向きだったのは良かった。チームにもヨーロッパでのレース初合流だったが、皆優しくて居心地が良く、レースに集中出来た。これでツールのセレクションレースを終えた。骨折からのリカバリーとしては、これ以上ない出来だったと思う。後はチームの判断を待つだけ」と語っていた。
今回の発表を受け、新城は「怪我をした自分にチャンスを与えてくれて、最後までセレクションに残してくれていたチームに感謝します。その信頼に応えようと怪我からの復帰まで頑張って来ました。ツアー・オブ・ジャパンの優勝で大きくツールに近づいたと思っていましたが、とにかくツール・ド・スイスを無事に走りきらなくては、と、その限られたチャンスの中で出来る限りのことをしたつもりです。これで、ツールも無事に走り切り、オリンピックに勢いをつけたいです。復帰まで協力してくださって皆さん、いつも応援し続けてくださっている皆さん、本当にありがとうございます」とコメントしている(Teamユキヤ通信より)。
ツール・ド・フランス2016ランプレ・メリダ出場メンバー
ルイ・コスタ(ポルトガル)
ルイス・マインティーズ(南アフリカ)
ダヴィデ・チモライ(イタリア)
マッテーオ・ボノ(イタリア)
クリスチャン・デュラセック(クロアチア)
ヤン・ポランク(スロベニア)
ルカ・ピベルニク(スロベニア)
ツガブ・グルメイ(エチオピア)
新城幸也(日本)
text:Kei Tsuji
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