2014/08/29(金) - 14:34
バルベルデ、キンタナ、コンタドール、フルーム、ロドリゲスという大会最強クライマーがしのぎを削ったブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ。ステージ優勝を飾ったバルベルデをはじめトップ選手のコメントをお届けします。
ステージ優勝を飾り、マイヨロホを手にしたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
今日の作戦はライバルたちを積極的にコントロールすること。ナイロのために走ったんだ。彼にアタックする脚が残っていたのかどうかは分からない。でもプリート(ロドリゲス)がアタックした時、反応したフルームとコンタドールを追走。結果的にその動きがステージ優勝に繋がった。
ナイロがチームリーダーであることに変わりはない。でも自分の総合成績も狙えたら良いね。今日はライバルたちを苦しめ、ナイロのためにペースを作ったんだ。良いリズムを刻めるように、ナイロはずっと無線を通して鼓舞してくれた。
フルームもコンタドールも、リベンジのためにこのブエルタに出場している。アルベルト・コンタドールはただ楽しむだけにブエルタに出場するような選手ではない。大落車から100%復調しているわけじゃないけど、90%までコンディションは戻しているように感じる。誰の目にも明らかだけど、彼の調子は決して悪くない。今日のリザルトがそのことを証明している。彼のことをよく知っているし、これからも警戒するよ。
ステージ2位に入ったクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
モビスターこそが倒すべき相手だと感じた。ロドリゲスも好調で、アルベルト・コンタドールも大怪我からの復帰戦とは思えないインプレッシブな走りを見せた。今日はキンタナの攻撃を予想していたんだ。おそらくこの先の長い登りで彼らしさが戻ってくると思う。
チームのおかげでタイムを失わずに済んだことに満足している。チームメイトのポジショニングのおかげで、望み通りの位置で登りに挑むことが出来た。
ステージ3位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
フルームとバルベルデと同タイムのステージ3位に入るなんて、自分にとってはステージ優勝のようなもの。今日はトップ10に入ることが出来れば満足だと思っていた。まだ膝は時々痛むけど、この状態が続けばいいと願っている。
ブエルタに向けての準備が明らかに足りておらず、トップコンディションとは言えない。ツール・ド・フランス出場時よりも身体が重いけど、毎日確実に調子は上がっている。ツールを自宅のテレビで見るのは耐え難かった。正直に言うと、チャンスが有れば必ずアタックするよ。
残り700mでアタックしたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
また今日も暑い一日だった。調子は良かったし、今日のフィニッシュは自分向きだったのに、暑さにやられて本来の力を出せなかった。残り1kmを切ってからアタックしたけど、充分なギャップを広げることは出来ず。今思えばもう少しアタックを遅らせたほうが良かったのかも知れない。とにかく今日は最初の山岳テストだった。明日以降暑さが弱まることを願っているよ。
フィニッシュ手前で失速したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
調子は良かったものの、最後までリズムを掴めなかった。バルベルデは素晴らしい働きを見せ、そして驚くことに勝ってみせた。彼の勝利を心から喜んでいるよ。勝ったのがアレハンドロか自分かなんて問題じゃない。大事なのはチームが勝利することだから。
ステージ10位に入ったロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキン)
クレイジーになりそうなほど苦しんだ。大会最初の山頂フィニッシュにおける自分のパフォーマンスには満足している。これまでのステージの中で一番走っていて楽しかったよ。確かにモビスターのハイペースは強烈で、誰も前には出れなかった。今日一番の驚きはコンタドールの走りだ!ツール・ド・フランスで脚を骨折した選手とは思えない走りだった。
ステージ20位のアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
気温37〜38度の暑い一日で、最後に1分ものタイムを失ってしまった。登りは急勾配で無風。登りで水分補給なんて出来なかった。今日は(エスデバン)シャベスのためにポジション取りして仕事終了だった。
2日連続で逃げ、2日連続で敢闘賞を獲得したピム・リヒハルト(オランダ、ロット・ベリソル)
逃げ切りの可能性を信じて再びアタックした。メイン集団はリーダーチームを欠いた状態だったので、後ろで総合争いに向けた牽制が始まれば、逃げにも充分にチャンスがあると思っていた。でも予想より集団のペースアップが早かった。2日連続の逃げは別に特筆することじゃない。昨日は全開で逃げていなかったし、エネルギーとモチベーションを使い切っていなかった。
逃げた山岳賞ジャージのルイス・マスボネ(スペイン、カハルーラル)
今日は走りながら興奮したよ。もちろんハードだったけど、2つ目のカテゴリー山岳を越えてから、逃げ切りのチャンスを感じ始めたんだ。でもメイン集団は逃げ切りを許してくれなかった。山岳賞ジャージは自分にとって大きな存在。日曜日の山岳ステージでも守りたいけど、山岳が多数登場するのでどうなるか分からない。ポイントを量産するためにまた逃げに乗る必要が出てくるだろうね。
text:Kei Tsuji
ステージ優勝を飾り、マイヨロホを手にしたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
今日の作戦はライバルたちを積極的にコントロールすること。ナイロのために走ったんだ。彼にアタックする脚が残っていたのかどうかは分からない。でもプリート(ロドリゲス)がアタックした時、反応したフルームとコンタドールを追走。結果的にその動きがステージ優勝に繋がった。
ナイロがチームリーダーであることに変わりはない。でも自分の総合成績も狙えたら良いね。今日はライバルたちを苦しめ、ナイロのためにペースを作ったんだ。良いリズムを刻めるように、ナイロはずっと無線を通して鼓舞してくれた。
フルームもコンタドールも、リベンジのためにこのブエルタに出場している。アルベルト・コンタドールはただ楽しむだけにブエルタに出場するような選手ではない。大落車から100%復調しているわけじゃないけど、90%までコンディションは戻しているように感じる。誰の目にも明らかだけど、彼の調子は決して悪くない。今日のリザルトがそのことを証明している。彼のことをよく知っているし、これからも警戒するよ。
ステージ2位に入ったクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
モビスターこそが倒すべき相手だと感じた。ロドリゲスも好調で、アルベルト・コンタドールも大怪我からの復帰戦とは思えないインプレッシブな走りを見せた。今日はキンタナの攻撃を予想していたんだ。おそらくこの先の長い登りで彼らしさが戻ってくると思う。
チームのおかげでタイムを失わずに済んだことに満足している。チームメイトのポジショニングのおかげで、望み通りの位置で登りに挑むことが出来た。
ステージ3位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
フルームとバルベルデと同タイムのステージ3位に入るなんて、自分にとってはステージ優勝のようなもの。今日はトップ10に入ることが出来れば満足だと思っていた。まだ膝は時々痛むけど、この状態が続けばいいと願っている。
ブエルタに向けての準備が明らかに足りておらず、トップコンディションとは言えない。ツール・ド・フランス出場時よりも身体が重いけど、毎日確実に調子は上がっている。ツールを自宅のテレビで見るのは耐え難かった。正直に言うと、チャンスが有れば必ずアタックするよ。
残り700mでアタックしたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
また今日も暑い一日だった。調子は良かったし、今日のフィニッシュは自分向きだったのに、暑さにやられて本来の力を出せなかった。残り1kmを切ってからアタックしたけど、充分なギャップを広げることは出来ず。今思えばもう少しアタックを遅らせたほうが良かったのかも知れない。とにかく今日は最初の山岳テストだった。明日以降暑さが弱まることを願っているよ。
フィニッシュ手前で失速したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
調子は良かったものの、最後までリズムを掴めなかった。バルベルデは素晴らしい働きを見せ、そして驚くことに勝ってみせた。彼の勝利を心から喜んでいるよ。勝ったのがアレハンドロか自分かなんて問題じゃない。大事なのはチームが勝利することだから。
ステージ10位に入ったロバート・ヘーシンク(オランダ、ベルキン)
クレイジーになりそうなほど苦しんだ。大会最初の山頂フィニッシュにおける自分のパフォーマンスには満足している。これまでのステージの中で一番走っていて楽しかったよ。確かにモビスターのハイペースは強烈で、誰も前には出れなかった。今日一番の驚きはコンタドールの走りだ!ツール・ド・フランスで脚を骨折した選手とは思えない走りだった。
ステージ20位のアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
気温37〜38度の暑い一日で、最後に1分ものタイムを失ってしまった。登りは急勾配で無風。登りで水分補給なんて出来なかった。今日は(エスデバン)シャベスのためにポジション取りして仕事終了だった。
2日連続で逃げ、2日連続で敢闘賞を獲得したピム・リヒハルト(オランダ、ロット・ベリソル)
逃げ切りの可能性を信じて再びアタックした。メイン集団はリーダーチームを欠いた状態だったので、後ろで総合争いに向けた牽制が始まれば、逃げにも充分にチャンスがあると思っていた。でも予想より集団のペースアップが早かった。2日連続の逃げは別に特筆することじゃない。昨日は全開で逃げていなかったし、エネルギーとモチベーションを使い切っていなかった。
逃げた山岳賞ジャージのルイス・マスボネ(スペイン、カハルーラル)
今日は走りながら興奮したよ。もちろんハードだったけど、2つ目のカテゴリー山岳を越えてから、逃げ切りのチャンスを感じ始めたんだ。でもメイン集団は逃げ切りを許してくれなかった。山岳賞ジャージは自分にとって大きな存在。日曜日の山岳ステージでも守りたいけど、山岳が多数登場するのでどうなるか分からない。ポイントを量産するためにまた逃げに乗る必要が出てくるだろうね。
text:Kei Tsuji