2014/08/28(木) - 11:24
今大会の二大スプリンターであるジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)とナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)がスプリントし、進路妨害について両者が意見をぶつけたブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージ。ステージ上位選手や総合上位陣のコメントをお届けします。
ステージ2連勝を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
今日も暑くて本当にタフな一日だった。ティンコフのペースアップによってデコルトとバーギルと自分だけになってしまい、トレインは組めなかった。早めに仕掛けたのが功を奏したよ。2勝目にはとても満足しているし、チームに成果を持ち帰ることが出来て嬉しい。
自分のラインは変えていないし、抜こうと思えば右側(フェンスとの間)から抜くことが出来たはず。ナセルは進路妨害を訴えたけど、進路を塞ごうと右に斜行なんてしていない。ずっと右側にスペースを確保していたつもりだ。
今日は最初からオリカ・グリーンエッジが集団をコントロールしないだろうと思っていたし、危険なトニ・マルティンが逃げたのでタイム差を抑え込む必要があった。コンタドールが横風区間で加速することは想定していなかった。彼らしいスマートな動きだったと思う。結果的に何人のライバルを振るい落とすことに成功したのかは分からないけど、確実に選手全員にダメージを与えた。
ポイント賞ジャージ獲得は嬉しい。でも今から2年前、ステージ5勝したにも関わらず、ポイント賞には届かなかった。ステージの種類に関係なく同ポイントが与えられるブエルタでは、スプリンターがポイント賞を獲得するのは至難の業。だからポイント賞にこだわることはないよ。
デゲンコルブの進路妨害を訴えるナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)
2年前のツアー・オブ・ピカルディで、今回のデゲンコルブほど斜行していないにも関わらず、降格処分を受けたことがある。デゲンコルブは3回ほど幅を寄せてきた。フィニッシュ後にそのことを彼に伝えたら「それなら逆側から抜けば良かったんだ」と彼は言った。彼が降格処分を受けなかったことに納得がいかない。
コミッセール代表のジャンミシェル・フーツ氏
スプリントをテレビで3回見直し、デゲンコルブのスプリントがルールに抵触していないと判断した。彼は自分のラインでスプリントし、ブアニが本来あるはずのない隙間から抜かそうとしていた。そのため結果を覆す理由は無い。
ステージ11位に沈んだマイヨロホのマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
ハードな一日だった。登りで遅れないという今日のミッションをチームメイトの力を借りてクリア。コンタドールのペースアップは想定外だった。ペースアップのおかげでより一層登りで苦しむことになり、フィニッシュでのパンチ力を失ってしまった。第3ステージのダメージがまだ残っている。
明日は休息日のようなもの。グルペットの中で一日を過ごしたい。遅かれ早かれリーダージャージは失うもの。明日がリーダージャージを着て走る最後の一日になる。
スプリントポイントで2秒稼いだクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
どんなに少ないタイムでも稼げるならば稼いでおくべき。今日は単独逃げだったので、スプリントポイントでボーナスタイムを獲得するチャンスがあった。だからクリスティアン・クネースと一緒に抜け出して、2秒を稼いだんだ。決して大きくはないけど、最終的に重要なタイムになるかも知れない。
明日のステージは自分にとってもライバルにとっても一種のテストになる。プリートのコンディションがとても良いんじゃないかと思う。コンタドールとキンタナも同様に調子が良さそうだ。
横風区間で攻撃を仕掛けたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
攻撃を仕掛けた時、誰が集団の後方にいるのは把握出来ていなかった。情報が少なくて集団内が少し混乱していた。でも出来ることをやってみたんだ。1つ目のスプリントポイントでフルームが動いたけど、ブアニに先を越されていた。2つ目のスプリントポイントで今度はチームメイトと一緒に飛び出して、フルームがボーナスタイムを獲得。でもそれは重要なことじゃない。
毎日膝の調子は良くなっている。明日は大会最初の本格的な山頂フィニッシュだ。間違いなく自分よりも調子が良く、自分よりも爆発力のある選手が他にいる。良い走りをして、出来ることならブエルタの総合争いから脱落したくない。このブエルタの行方が明日判明するだろう。
text:Kei Tsuji
ステージ2連勝を飾ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
今日も暑くて本当にタフな一日だった。ティンコフのペースアップによってデコルトとバーギルと自分だけになってしまい、トレインは組めなかった。早めに仕掛けたのが功を奏したよ。2勝目にはとても満足しているし、チームに成果を持ち帰ることが出来て嬉しい。
自分のラインは変えていないし、抜こうと思えば右側(フェンスとの間)から抜くことが出来たはず。ナセルは進路妨害を訴えたけど、進路を塞ごうと右に斜行なんてしていない。ずっと右側にスペースを確保していたつもりだ。
今日は最初からオリカ・グリーンエッジが集団をコントロールしないだろうと思っていたし、危険なトニ・マルティンが逃げたのでタイム差を抑え込む必要があった。コンタドールが横風区間で加速することは想定していなかった。彼らしいスマートな動きだったと思う。結果的に何人のライバルを振るい落とすことに成功したのかは分からないけど、確実に選手全員にダメージを与えた。
ポイント賞ジャージ獲得は嬉しい。でも今から2年前、ステージ5勝したにも関わらず、ポイント賞には届かなかった。ステージの種類に関係なく同ポイントが与えられるブエルタでは、スプリンターがポイント賞を獲得するのは至難の業。だからポイント賞にこだわることはないよ。
デゲンコルブの進路妨害を訴えるナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)
2年前のツアー・オブ・ピカルディで、今回のデゲンコルブほど斜行していないにも関わらず、降格処分を受けたことがある。デゲンコルブは3回ほど幅を寄せてきた。フィニッシュ後にそのことを彼に伝えたら「それなら逆側から抜けば良かったんだ」と彼は言った。彼が降格処分を受けなかったことに納得がいかない。
コミッセール代表のジャンミシェル・フーツ氏
スプリントをテレビで3回見直し、デゲンコルブのスプリントがルールに抵触していないと判断した。彼は自分のラインでスプリントし、ブアニが本来あるはずのない隙間から抜かそうとしていた。そのため結果を覆す理由は無い。
ステージ11位に沈んだマイヨロホのマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
ハードな一日だった。登りで遅れないという今日のミッションをチームメイトの力を借りてクリア。コンタドールのペースアップは想定外だった。ペースアップのおかげでより一層登りで苦しむことになり、フィニッシュでのパンチ力を失ってしまった。第3ステージのダメージがまだ残っている。
明日は休息日のようなもの。グルペットの中で一日を過ごしたい。遅かれ早かれリーダージャージは失うもの。明日がリーダージャージを着て走る最後の一日になる。
スプリントポイントで2秒稼いだクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
どんなに少ないタイムでも稼げるならば稼いでおくべき。今日は単独逃げだったので、スプリントポイントでボーナスタイムを獲得するチャンスがあった。だからクリスティアン・クネースと一緒に抜け出して、2秒を稼いだんだ。決して大きくはないけど、最終的に重要なタイムになるかも知れない。
明日のステージは自分にとってもライバルにとっても一種のテストになる。プリートのコンディションがとても良いんじゃないかと思う。コンタドールとキンタナも同様に調子が良さそうだ。
横風区間で攻撃を仕掛けたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
攻撃を仕掛けた時、誰が集団の後方にいるのは把握出来ていなかった。情報が少なくて集団内が少し混乱していた。でも出来ることをやってみたんだ。1つ目のスプリントポイントでフルームが動いたけど、ブアニに先を越されていた。2つ目のスプリントポイントで今度はチームメイトと一緒に飛び出して、フルームがボーナスタイムを獲得。でもそれは重要なことじゃない。
毎日膝の調子は良くなっている。明日は大会最初の本格的な山頂フィニッシュだ。間違いなく自分よりも調子が良く、自分よりも爆発力のある選手が他にいる。良い走りをして、出来ることならブエルタの総合争いから脱落したくない。このブエルタの行方が明日判明するだろう。
text:Kei Tsuji
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