2013/02/26(火) - 15:55
近年恒例となっているマヨルカ島でのメリダのメディアキャンプで、マルチヴァン・メリダバイキングチームの体制発表が行なわれた。
ロードチームのランプレ・メリダの発表に続き、バイクメーカーであるメリダのホストするマヨルカ島でのプレスキャンプの会場において、マルチヴァン・メリダ・バイキングチームのプレゼン&フォトシューティングが行われた。
台湾のバイクブランド、メリダとドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン社をメインスポンサーに活動し、発足10年目でじつにワールドカップ37勝、オリンピックで金&銀メダルという輝かしい実績を誇るMTBチームのマルチヴァン・メリダ・バイキングチーム。2009年の出産を経て、39歳となった今もなおトップで活躍する”MTB−XC界の女王”ガンリタ・ダール(ノルウェー)と、2010年世界チャンピオンのホセ・エルミダ(スペイン)を擁する。
8度の世界チャンピオン、7度のヨーロッパチャンピオン、オリンピックでの金メダル、そしてワールドカップ通算27勝という、現在現役で活躍する選手の中においても最高のキャリアを持つガンリタ・ダール。そして、2001年のMTBワールドカップXCにおいて総合2位となって以来、10年以上に渡りワールドカップで世界トップ3位内のXCレーサーとして君臨。アテネ五輪での2位、ロンドン五輪での4位のほか、安定感あるリザルトを残しているホセ・エルミダ。
今年のマルチヴァン・メリダ・バイキングチームは、チームの顔であるダールとエルミダの2人を看板に、有望な若手を追加した。
昨年の世界選手権XCエリミネーターで初代チャンピオンとなったラルフ・ネフは離脱したが、今季はオランダ・マウンテンバイク・オブ・ザ・イヤーを授賞したルディ・ヴァン・フーツ(継続)に、新たに2011年U23世界チャンピオンのトーマス・リッチャー(スイス)、ジュニアチームから昇格した2012年U23世界チャンピオンのオンドレイ・ティンク(チェコ)がを加えた5名体制で、ワールドカップXCO、XCマラソンを中心に戦っていく。
ダールといえば昨年来日し、東伊豆のリッジランナーカップを走ったことが記憶に新しい。ロンドン五輪ではメカトラブルに泣いたが、その実力はまだまだ若手の追従を許さないものがある。
ダールは言う「昨年は十分に素晴らしいシーズンだったけれど、すべて思ったとおりの結果が出せたわけじゃない。今年は私達の力のすべてを発揮してトップに帰り咲くことができると思うわ。今からとてもエキサイティング! 2014年ノルウェーで開催される世界選手権が私のキャリアの集大成ね。ブラジル? その時の結果次第ね(笑)」。
ダールはキャンプ中に誕生日を迎え、会場に集った選手、関係者、ジャーナリストらから各国の言葉で「ハッピーバースディ」の大合唱で祝ってもらい、とても満足した様子だった。誰からも慕われ、尊敬と賞賛を浴び続ける「ガンリタ姉さん」の活躍を今年も願わずに居られない。
そしてベテラン中のベテラン、ホセ・エルミダは2010年に続く世界選手権の制覇とワールドカップ優勝が目標だ。
「若手とベテランがミックスされたいいチームになった。若手は私のような年上の選手から競技にかける情熱を学んでほしい。僕は34歳だけど変わらないパッションを持ち続けているんだ。新しいバイク、新しいグローブを手にして、それを再確認している」。
マルチヴァン・メリダで6シーズン目を迎えるヴァン・フーツ(オランダ)は、ステージレースで強さを発揮する選手。ワールドカップでもトップ10入りを目指す。
「チームで5年を過ごしてきたけど、6年目の今年は僕にとってステップアップするためにとても大切な年になる」とフーツ。
2012年U23世界チャンピオンというこれ以上無いタイトルを引っさげて加入した21歳のオンドレイ・ティンク(チェコ)は、「ホセ・エルミダと同じチームに入るのが夢だった」と話す。ロンドンオリンピックは14位という実力派だ。
ニノ・シュルタ-を始め強豪を輩出するスイスにあって次期エースの1人と目されるのがトーマス・リッチャー(スイス)だ。こちらは2011年U23世界チャンピオン。
「ジュニア時代から憧れていたこのチームに今入られることが夢のようだ。ここは僕にとってゴールを狙う港。表彰台の一角は見えている」と自信たっぷりだ。
プレゼンテーションの模様は公式動画ダイジェストでご覧ください。
photo&text:Hideyuki.SUZUKI
ロードチームのランプレ・メリダの発表に続き、バイクメーカーであるメリダのホストするマヨルカ島でのプレスキャンプの会場において、マルチヴァン・メリダ・バイキングチームのプレゼン&フォトシューティングが行われた。
台湾のバイクブランド、メリダとドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン社をメインスポンサーに活動し、発足10年目でじつにワールドカップ37勝、オリンピックで金&銀メダルという輝かしい実績を誇るMTBチームのマルチヴァン・メリダ・バイキングチーム。2009年の出産を経て、39歳となった今もなおトップで活躍する”MTB−XC界の女王”ガンリタ・ダール(ノルウェー)と、2010年世界チャンピオンのホセ・エルミダ(スペイン)を擁する。
8度の世界チャンピオン、7度のヨーロッパチャンピオン、オリンピックでの金メダル、そしてワールドカップ通算27勝という、現在現役で活躍する選手の中においても最高のキャリアを持つガンリタ・ダール。そして、2001年のMTBワールドカップXCにおいて総合2位となって以来、10年以上に渡りワールドカップで世界トップ3位内のXCレーサーとして君臨。アテネ五輪での2位、ロンドン五輪での4位のほか、安定感あるリザルトを残しているホセ・エルミダ。
今年のマルチヴァン・メリダ・バイキングチームは、チームの顔であるダールとエルミダの2人を看板に、有望な若手を追加した。
昨年の世界選手権XCエリミネーターで初代チャンピオンとなったラルフ・ネフは離脱したが、今季はオランダ・マウンテンバイク・オブ・ザ・イヤーを授賞したルディ・ヴァン・フーツ(継続)に、新たに2011年U23世界チャンピオンのトーマス・リッチャー(スイス)、ジュニアチームから昇格した2012年U23世界チャンピオンのオンドレイ・ティンク(チェコ)がを加えた5名体制で、ワールドカップXCO、XCマラソンを中心に戦っていく。
ダールといえば昨年来日し、東伊豆のリッジランナーカップを走ったことが記憶に新しい。ロンドン五輪ではメカトラブルに泣いたが、その実力はまだまだ若手の追従を許さないものがある。
ダールは言う「昨年は十分に素晴らしいシーズンだったけれど、すべて思ったとおりの結果が出せたわけじゃない。今年は私達の力のすべてを発揮してトップに帰り咲くことができると思うわ。今からとてもエキサイティング! 2014年ノルウェーで開催される世界選手権が私のキャリアの集大成ね。ブラジル? その時の結果次第ね(笑)」。
ダールはキャンプ中に誕生日を迎え、会場に集った選手、関係者、ジャーナリストらから各国の言葉で「ハッピーバースディ」の大合唱で祝ってもらい、とても満足した様子だった。誰からも慕われ、尊敬と賞賛を浴び続ける「ガンリタ姉さん」の活躍を今年も願わずに居られない。
そしてベテラン中のベテラン、ホセ・エルミダは2010年に続く世界選手権の制覇とワールドカップ優勝が目標だ。
「若手とベテランがミックスされたいいチームになった。若手は私のような年上の選手から競技にかける情熱を学んでほしい。僕は34歳だけど変わらないパッションを持ち続けているんだ。新しいバイク、新しいグローブを手にして、それを再確認している」。
マルチヴァン・メリダで6シーズン目を迎えるヴァン・フーツ(オランダ)は、ステージレースで強さを発揮する選手。ワールドカップでもトップ10入りを目指す。
「チームで5年を過ごしてきたけど、6年目の今年は僕にとってステップアップするためにとても大切な年になる」とフーツ。
2012年U23世界チャンピオンというこれ以上無いタイトルを引っさげて加入した21歳のオンドレイ・ティンク(チェコ)は、「ホセ・エルミダと同じチームに入るのが夢だった」と話す。ロンドンオリンピックは14位という実力派だ。
ニノ・シュルタ-を始め強豪を輩出するスイスにあって次期エースの1人と目されるのがトーマス・リッチャー(スイス)だ。こちらは2011年U23世界チャンピオン。
「ジュニア時代から憧れていたこのチームに今入られることが夢のようだ。ここは僕にとってゴールを狙う港。表彰台の一角は見えている」と自信たっぷりだ。
プレゼンテーションの模様は公式動画ダイジェストでご覧ください。
photo&text:Hideyuki.SUZUKI
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