2013/02/23(土) - 20:10
サブスポンサーおよびバイクサプライヤーに世界第2のバイクメーカーであるメリダ社を迎え、1月1日に発足したランプレ・メリダ。チームはチャレンジ・マヨルカに出場した後、メリダ主催のプレゼンテーションに臨んだ。現地取材でお届けする。
注目を集めるランプレ・メリダのプレゼンテーション。会場となったのはマヨルカ島のホテルのレストラン。チームカラーのピンク、ブルー、グリーンでライトアップされ、メリダのブランドキャンプに参加した各国のメディア、ディーラーら300名以上がひしめきあう中開催された。
新スポンサーとしてジョインするメリダの本社副社長のウイリアム・イェン氏から、メリダブランドヒストリーとランプレとのパートナーシップで築かれるであろう新たな歴史への期待を込めたスピーチが行なわれた後、ルーキーから順に1人ずつコールされ、ステージに登壇してゆく。
ダミアーノ・クネゴ、アレッサンドロ・ペタッキ、そして今季新加入のフィリッポ・ポッツァートが壇上に上がると、興奮のボルテージはマックスに達した。
すでに発表されている25名のチームメンバーは、この日公開されたピンクとグリーンのチームカラーに彩られたメリダのスクルトゥーラSL、ワープTTに加え、チームの主力メンバーである何名かにはエアロロードモデル、リアクトの進化版であるEVO、衝撃吸収性を高めたPaveモデルが供給されるという。
チームのエースであるダミアーノ・クネゴ、アレッサンドロ・ペタッキ、そしてフィリッポ・ポッツァートのプレゼンテーションでのコメントを紹介する。
ダミアーノ・クネゴ「ジロをスキップし、ツールに集中する」
チームの方針から春のクラシックの後、ジロ・デ・イタリアをスキップして、長らくご無沙汰していたツール・ド・フランスに出場するというクネゴ。
「ジロに出られないのは少し残念だが、与えられた任務は良く理解している。出たレースに勝つこと。それが自分の役割だ。ツール・ド・フランスでは"新しい"自分を見せられると思う」
「メリダのバイクについては、軽く反応が良いことがアドバンテージになると思う。こちらのリクエストにも素早く対応してくれるところがいいね。日本のカブトのヘルメットについては、正直言うと全く知らなかった。とても軽くて走ることに集中できるね。なによりフィッティングをしてもらった時、彼らスタッフたちのプロフェッショナルな姿勢に感心したよ。」
アレッサンドロ・ペタッキ「すべてのクラシックと世界選手権ロードを目標に」
ランプレでの4シーズン目を迎えたペタッキは、機材やセッティングに関してかなり細かいようだ。
「バイクがメリダに変更になることがわかってから、自分でもいろいろ調べたよ」という。
「バイクの印象は『とにかく軽い』。そしてスプリントでも不安無く踏む続けられる剛性の高いバイクという印象だ。今回(チャレンジ・マヨルカ)はニューバイクのテストも兼ねていたので結果には満足している。シーズンはこれからだからね」。
さらに今シーズンの目標を尋ねると「すべてのクラシックで勝ちたい。そして9月の世界選手権を狙いたい」と、地元イタリア開催の世界選手権での勝利にも意欲を見せた。
フィリッポ・ポッツァート「クラシックに向けて順調な仕上がり」
今年32才になるポッツァートの移籍は、このオフの大きなトピックの1つだった。インタビューの席では主にイタリアのプレスから質問攻めに遭い、プレス担当者が撮影のために中断させたほど。
ファルネーゼヴィー二から移籍したピッポにとってもプロツアーチームへのカムバックは喜びだ。その表情からは「自分の持っているものを全て出す」という明確な意志が感じられる。
「クラシックシーズンに向けて順調に仕上がっている。次のレースでは優勝を狙えると思う(※)。レースによってはクネゴや他の選手のサポートに回ることになるだろう。」
「メリダのバイクについては概ね満足しているが、さらにエンジニアと話し合い、私のレーススタイル、体型に合ったものを用意してもらった。ワンアンドオンリーかって? それは何とも言えないね。テストでも今回のレースでも順調だったから、今の私にとってはベストバイクだ」
(※インタビューの1週間後、トロフェオ・ライグエリアで04,05年に続く3勝目を挙げた)
マヨルカでのプレゼンテーションの模様は数回に分けてお伝えします。
ランプレ・メリダのチームバイク メリダ・スクルトゥーラSL
photo&text:Hideyuki.SUZUKI
photo:Bettini
注目を集めるランプレ・メリダのプレゼンテーション。会場となったのはマヨルカ島のホテルのレストラン。チームカラーのピンク、ブルー、グリーンでライトアップされ、メリダのブランドキャンプに参加した各国のメディア、ディーラーら300名以上がひしめきあう中開催された。
新スポンサーとしてジョインするメリダの本社副社長のウイリアム・イェン氏から、メリダブランドヒストリーとランプレとのパートナーシップで築かれるであろう新たな歴史への期待を込めたスピーチが行なわれた後、ルーキーから順に1人ずつコールされ、ステージに登壇してゆく。
ダミアーノ・クネゴ、アレッサンドロ・ペタッキ、そして今季新加入のフィリッポ・ポッツァートが壇上に上がると、興奮のボルテージはマックスに達した。
すでに発表されている25名のチームメンバーは、この日公開されたピンクとグリーンのチームカラーに彩られたメリダのスクルトゥーラSL、ワープTTに加え、チームの主力メンバーである何名かにはエアロロードモデル、リアクトの進化版であるEVO、衝撃吸収性を高めたPaveモデルが供給されるという。
チームのエースであるダミアーノ・クネゴ、アレッサンドロ・ペタッキ、そしてフィリッポ・ポッツァートのプレゼンテーションでのコメントを紹介する。
ダミアーノ・クネゴ「ジロをスキップし、ツールに集中する」
チームの方針から春のクラシックの後、ジロ・デ・イタリアをスキップして、長らくご無沙汰していたツール・ド・フランスに出場するというクネゴ。
「ジロに出られないのは少し残念だが、与えられた任務は良く理解している。出たレースに勝つこと。それが自分の役割だ。ツール・ド・フランスでは"新しい"自分を見せられると思う」
「メリダのバイクについては、軽く反応が良いことがアドバンテージになると思う。こちらのリクエストにも素早く対応してくれるところがいいね。日本のカブトのヘルメットについては、正直言うと全く知らなかった。とても軽くて走ることに集中できるね。なによりフィッティングをしてもらった時、彼らスタッフたちのプロフェッショナルな姿勢に感心したよ。」
アレッサンドロ・ペタッキ「すべてのクラシックと世界選手権ロードを目標に」
ランプレでの4シーズン目を迎えたペタッキは、機材やセッティングに関してかなり細かいようだ。
「バイクがメリダに変更になることがわかってから、自分でもいろいろ調べたよ」という。
「バイクの印象は『とにかく軽い』。そしてスプリントでも不安無く踏む続けられる剛性の高いバイクという印象だ。今回(チャレンジ・マヨルカ)はニューバイクのテストも兼ねていたので結果には満足している。シーズンはこれからだからね」。
さらに今シーズンの目標を尋ねると「すべてのクラシックで勝ちたい。そして9月の世界選手権を狙いたい」と、地元イタリア開催の世界選手権での勝利にも意欲を見せた。
フィリッポ・ポッツァート「クラシックに向けて順調な仕上がり」
今年32才になるポッツァートの移籍は、このオフの大きなトピックの1つだった。インタビューの席では主にイタリアのプレスから質問攻めに遭い、プレス担当者が撮影のために中断させたほど。
ファルネーゼヴィー二から移籍したピッポにとってもプロツアーチームへのカムバックは喜びだ。その表情からは「自分の持っているものを全て出す」という明確な意志が感じられる。
「クラシックシーズンに向けて順調に仕上がっている。次のレースでは優勝を狙えると思う(※)。レースによってはクネゴや他の選手のサポートに回ることになるだろう。」
「メリダのバイクについては概ね満足しているが、さらにエンジニアと話し合い、私のレーススタイル、体型に合ったものを用意してもらった。ワンアンドオンリーかって? それは何とも言えないね。テストでも今回のレースでも順調だったから、今の私にとってはベストバイクだ」
(※インタビューの1週間後、トロフェオ・ライグエリアで04,05年に続く3勝目を挙げた)
マヨルカでのプレゼンテーションの模様は数回に分けてお伝えします。
ランプレ・メリダのチームバイク メリダ・スクルトゥーラSL
photo&text:Hideyuki.SUZUKI
photo:Bettini
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