2011/02/25(金) - 07:22
学生スポーツのメッカ、明治神宮外苑で行われた大学クリテリウム。全国から大学生レーサーが集結するこの大会で、編集長から課せられた任務はズバリ「大学生の自転車事情を取材せよ!」。大事な任務を背負い会場入り、そして真っ先に向かったのは、女子大生レーサーたちへの取材であった。
恒例の神宮クリテで集まる大学生レーサーたち。そんな学生たちの自転車事情を皆さんに伝えるのは、シクロワイアードとして大切なことですね、やっぱり。「それではさっそく取材に行ってきま〜す。」と編集長に言い残して向かった先は女子大生! いやいやこれも仕事ですから、役得役得(笑)。
というわけで、いまどき大学生の自転車事情、初回は「女子大生編」から。それでは、さっそくスタート!
日本体育大学 1年 小島 蓉子 さん オルベア
「トラック競技が中心だったころに急遽ロードが必要になって、選ぶ間もなくお店に行って決めました」というオルベア。使い込まれたこの感じは5年前に買って、それ以来レースに練習にとガンガン使ってきたから。「買ったときからパーツはほとんど何も変えていません。あまりに無頓着すぎてたまに怒られるんです」ちなみにホイールのコスミックカーボンは「お兄ちゃんから貰いました」やさしいお兄ちゃんに感謝ですね。
鹿屋体育大学 近藤 美子 さん キャノンデール シナプス
強豪校の鹿屋体育大学は、なんとキャノンデールが機材供給。近藤さんは、女性用サイズがラインナップされるシナプスをチョイス。「しなやかで乗り心地がいいバイクです。でも最近もう少し硬いバイクに乗ってみたい」という彼女は、昨年の優勝者。この日の決勝でも2位に入る実力の持ち主。スプリントのパワーは凄まじい勢いでした。
日本体育大学 3年 田中 まい さん オペラ ベルニーニ
「去年のリベンジをしたかったのに悔しい〜!」とレース後しきりに言っていた田中さん。「じつはピナレロが欲しかったんですけど、サイズ合うのが無くてこれにしました」というバイクは、赤いオペラ。「すごくよく走るし、赤が好きなので気に入ってます。今日のポイントは初めて使うZIPP。軽くてお気に入りです」
中京大学 1年 山本 晴加 さん アンカー RA3
「自分が競技をしている姿を想像して、一番自転車レースがカッコイイから」と大学に入学してからレースを始めた山本さん。使い込まれたアンカーは、じつはフレームもパーツも全て先輩たちからの借りモノ。そろそろ自分の自転車が欲しくて、いま頑張って貯金してるところだそう。「いまの候補は、女性サイズがあって、“デザインがいい” スペシャライズドかキャノンデール、でもまだ迷ってます。」気に入った自転車を手に入れた途端、成績も上がるかもしれませんね。
ここでちょっとひと休み。レースにベルとリフレクター!?
学生たちの自転車を見て、何か妙なことに気づきませんか?じつはレースなのに、みんなベルとリフレクターを装備してるんです。これは競技を主催している学連(日本学生自転車競技連盟)が装着を義務づけているもの。
たしかに道路交通法では警音器と反射器材(もしくは尾灯)の装着が公道を走行する際には義務づけられているんですが、スポーツバイクではなかなか浸透していない。そこでレースで義務化することで、学生たちに安全意識を高め普及につなげることが目的となっている。リアの反射器材はリフレクトテープでもOKなので、手軽で重量も軽い反射テープを張っている学生が多い。
それでは、後半戦行ってみましょう!
明治学院大学 2年 下澤 千亜紀 さん ビアンキ MONO-Q
男子学生のレースを見に行って、そのカッコ良さにすっかり打ちのめされて自らロードレースを始めてしまったという彼女。昨年の8月からなので、キャリアはまだ半年。このビアンキ MONO-Qは、監督のススメで購入した始めてのロードバイク。でも早くも新しいロードバイクが欲しいそうですよ、監督!
日本体育大学 2年 古河 麻美 さん アンカー
「あんまり他にはない、この紫色がお気に入り」という古河さんのアンカーは、ある事情で購入したバイクだそうです。また最近もその「ある事情で」フォークとフロントだけホイールが期せずして新品に。アンカーは小柄な彼女に合ったフレームサイズが揃うのも、日本のメーカーならでは。「ある事情」では2回とも、大きな怪我がなくてなによりです。
Ready Go JAPAN 堀 友紀代 BOMA PAPID-R
ジャージカラーとよく合うバイクは、国産メーカーBOMAのカーボンバイク。もともとカーボンを扱っているブランドだけあって、質のいいカーボン素材を使っているそう。「去年のオランダのレースでは、現地でバイクのことをよく聞かれました。高い剛性ですごく好きです」という堀さんのBOMAは、ハンドルやホイールもリリースするカーボン専門ブランドだ。あっ、堀さんは女子大生ではありませんが。
いかがでしたでしょうか、いまどき大学生の自転車事情。少人数で争われる女子クラスですが、みなさん男子にも負けない白熱したレースを繰り広げていました。
もちろん女子だけでなく、男子生徒にも取材を行っています。次回は話題のあの選手も登場しますので、引き続きご期待ください。
Text&Photo: Takashi.KAYABA
恒例の神宮クリテで集まる大学生レーサーたち。そんな学生たちの自転車事情を皆さんに伝えるのは、シクロワイアードとして大切なことですね、やっぱり。「それではさっそく取材に行ってきま〜す。」と編集長に言い残して向かった先は女子大生! いやいやこれも仕事ですから、役得役得(笑)。
というわけで、いまどき大学生の自転車事情、初回は「女子大生編」から。それでは、さっそくスタート!
日本体育大学 1年 小島 蓉子 さん オルベア
「トラック競技が中心だったころに急遽ロードが必要になって、選ぶ間もなくお店に行って決めました」というオルベア。使い込まれたこの感じは5年前に買って、それ以来レースに練習にとガンガン使ってきたから。「買ったときからパーツはほとんど何も変えていません。あまりに無頓着すぎてたまに怒られるんです」ちなみにホイールのコスミックカーボンは「お兄ちゃんから貰いました」やさしいお兄ちゃんに感謝ですね。
鹿屋体育大学 近藤 美子 さん キャノンデール シナプス
強豪校の鹿屋体育大学は、なんとキャノンデールが機材供給。近藤さんは、女性用サイズがラインナップされるシナプスをチョイス。「しなやかで乗り心地がいいバイクです。でも最近もう少し硬いバイクに乗ってみたい」という彼女は、昨年の優勝者。この日の決勝でも2位に入る実力の持ち主。スプリントのパワーは凄まじい勢いでした。
日本体育大学 3年 田中 まい さん オペラ ベルニーニ
「去年のリベンジをしたかったのに悔しい〜!」とレース後しきりに言っていた田中さん。「じつはピナレロが欲しかったんですけど、サイズ合うのが無くてこれにしました」というバイクは、赤いオペラ。「すごくよく走るし、赤が好きなので気に入ってます。今日のポイントは初めて使うZIPP。軽くてお気に入りです」
中京大学 1年 山本 晴加 さん アンカー RA3
「自分が競技をしている姿を想像して、一番自転車レースがカッコイイから」と大学に入学してからレースを始めた山本さん。使い込まれたアンカーは、じつはフレームもパーツも全て先輩たちからの借りモノ。そろそろ自分の自転車が欲しくて、いま頑張って貯金してるところだそう。「いまの候補は、女性サイズがあって、“デザインがいい” スペシャライズドかキャノンデール、でもまだ迷ってます。」気に入った自転車を手に入れた途端、成績も上がるかもしれませんね。
ここでちょっとひと休み。レースにベルとリフレクター!?
学生たちの自転車を見て、何か妙なことに気づきませんか?じつはレースなのに、みんなベルとリフレクターを装備してるんです。これは競技を主催している学連(日本学生自転車競技連盟)が装着を義務づけているもの。
たしかに道路交通法では警音器と反射器材(もしくは尾灯)の装着が公道を走行する際には義務づけられているんですが、スポーツバイクではなかなか浸透していない。そこでレースで義務化することで、学生たちに安全意識を高め普及につなげることが目的となっている。リアの反射器材はリフレクトテープでもOKなので、手軽で重量も軽い反射テープを張っている学生が多い。
それでは、後半戦行ってみましょう!
明治学院大学 2年 下澤 千亜紀 さん ビアンキ MONO-Q
男子学生のレースを見に行って、そのカッコ良さにすっかり打ちのめされて自らロードレースを始めてしまったという彼女。昨年の8月からなので、キャリアはまだ半年。このビアンキ MONO-Qは、監督のススメで購入した始めてのロードバイク。でも早くも新しいロードバイクが欲しいそうですよ、監督!
日本体育大学 2年 古河 麻美 さん アンカー
「あんまり他にはない、この紫色がお気に入り」という古河さんのアンカーは、ある事情で購入したバイクだそうです。また最近もその「ある事情で」フォークとフロントだけホイールが期せずして新品に。アンカーは小柄な彼女に合ったフレームサイズが揃うのも、日本のメーカーならでは。「ある事情」では2回とも、大きな怪我がなくてなによりです。
Ready Go JAPAN 堀 友紀代 BOMA PAPID-R
ジャージカラーとよく合うバイクは、国産メーカーBOMAのカーボンバイク。もともとカーボンを扱っているブランドだけあって、質のいいカーボン素材を使っているそう。「去年のオランダのレースでは、現地でバイクのことをよく聞かれました。高い剛性ですごく好きです」という堀さんのBOMAは、ハンドルやホイールもリリースするカーボン専門ブランドだ。あっ、堀さんは女子大生ではありませんが。
いかがでしたでしょうか、いまどき大学生の自転車事情。少人数で争われる女子クラスですが、みなさん男子にも負けない白熱したレースを繰り広げていました。
もちろん女子だけでなく、男子生徒にも取材を行っています。次回は話題のあの選手も登場しますので、引き続きご期待ください。
Text&Photo: Takashi.KAYABA
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