2014/12/01(月) - 09:46
「餃子練」で親睦を深め、チームワークの基礎固めをしたオンナ5人。チームジャージを揃え、いざ野辺山へと乗り込んだ。距離120km、獲得標高2200mにグラベルありのタフなライドの前夜は楽しいバーベキューが待っていた。
ジャージも届いて準備は整った!
「ジャージとソックスが届いたよ!」
リーダーけいぞうから待望の一報。あれが米国から届いたのだ。けいぞうがさっそく写真を共有してくれた。かわいい。何と言うか、大人のピンクだ。堂々と着よう(笑)。
けいぞうは本番まで待てずに、急きょ招集の掛った2回目の重要会議に着てくるほどのはしゃぎっぷりだ。さあこれでホッと一安心。とりあえず出走できそうだ。
それとアイテムがもうひとつ。前にも少し触れたけど、Detour Partyみんなのジャージに施されたエンブレム。ともにゅが裏でこそこそと進めていたものなのだが、これには彼女のちょっとした思い入れがあった。小さくてもいいから自分達の思いがこめられたアイテムが欲しかったのだ。
デザインは彼女が普段からお世話になっているヒゲパーマこと渡邉民人氏に依頼。彼は書籍のグラフィックデザインが本職だけど、常日頃からもっと広くアウトプットしたいアイディアがたくさんあるはず(笑)。さっそくチームコンセプトをメッセージでプレゼン、アイテムや色など迷うものはあったけど、ここはデザイン含めてすべて民人氏に委ねた。ちょっと強引に(笑)。
数日後、上がってきたデザインデータを開いた瞬間、顔がにんまりとした。
「道は一本じゃない、あちこちあちこち冒険してみてもいいじゃない!?」ということが表現された、四方に向かう矢印。それを道路標識と女性らしいシルエットを掛けて象った素敵なエンブレム。感動! タミさん、本当にありがとう。
一週間前ともなると、各自それなりの準備ができてきているようだ。私のネイルもOK! すべてギリギリで決めてきたけど、お揃いのジャージ、お揃いのソックス、エンブレム、あとは当日まで健康で過ごすこと。よっしゃワクワクしてきたぞ。
いよいよ野辺山入り。女子だらけの前夜祭
いつものRapha Gentlemen's Raceは、走り終えた夜に打上げパーティがあるが、今回のWomen's Prestigeは前夜祭。飲み過ぎ注意だ(笑)。
ワカとアキは一緒に車で、私は一人用事を済ませてから野辺山入りをするので前夜祭まであまり時間が無いが、けいぞうとともにゅは朝から合流して、八ヶ岳に来たらココ! の名所を回って来たようだ。特に水信玄餅は早く行かないと売り切れてしまうらしく、それにあり付けた二人と御子息ヒロ師匠が羨ましい!うぐぐ〜!
ようやく前夜祭会場である滝沢牧場に到着。ワカとアキも合流し全員が揃った。今夜はそのまま牧場泊なので気が楽だ。
さっそく前夜祭へ行ってみると、見渡す限り女子、女子、女子。国内のどのレースやイベントを見てもこれだけの女子が集まることは少なくとも自分の記憶にはない。全国から総勢20チーム、75名が参加。快挙である。
ここでは滝沢牧場ご自慢のバーベキューが待っていた。
ちなみにここにいた男性はRaphaのスタッフと取材陣のみ。ぴーちくぱーちく煩くてすみませんでした(笑)。各テーブルに用意された山盛りのお肉と野菜をどんどん焼いて食べ、ビールを飲み、おしゃべりもする。忙しいが楽しいひとときだった。
ここで、本番についてのブリーフィングが始まった。
受付でも話が出ていたけど、明日は残念ながら雨の予報。このブリーフィングの間もかなりの雨が降っている。Gentlemen's Raceの醍醐味「未舗装路(グラベル)」が、このWomen's Prestigeでももちろん組み込まれているのだけど、このまま降り続けるとグラベル区間の走行が困難になるためコースを一部変更する可能性が出ているとの説明が。
グラベルがなくなってしまったら、単なる麦草ヒルクライムになってしまうのか?
止まない雨、眠れぬ馬小屋の上
そんな思いで会場を後にし、今夜の寝床である「馬小屋上」へ。滝沢牧場の、馬小屋の上に用意された部屋だ。
その通り馬小屋の上なので、一晩中「ヒヒン」「ガタッガタガタッ」「ブルルルルルッ」などの物音とともに、お馬さんと一緒の気分を味わえる貴重な体験ができる場所だ。草食動物は眠りが浅いので、神経質な方は朝まで付き合うことになるのでご注意を(笑)。
部屋に戻ったみんなで、明日の準備と軽くミーティングと言う名のおしゃべり。けいぞうはGARMINのチェックに余念がない。公式に発表された今回のルートを事前にダウンロードしインポートしてあるのだけど、何しろ彼女はGPSを使うのは初めて。操作も「ダンナに教えてもらった」らしいが、かなり怪しい(笑)しかし今回GARMINを持って来ているのはけいぞうとともにゅだけ。ともにゅはいろいろあってちょっと古いedge500を持参。MAP機能が付いた新型はけいぞうだけだ。チームで2台あれば十分だろうけど、明日は二人に頼るしかない。
そんな事を考えながらぼやっと思った。事前準備など、家族や夫の協力無しではこのスタートラインに立てなかったかもしれない。私にはいつも主人という協力者がいておんぶにだっこだったけど、今回はそのサポートはない。チームのみんながお互いをサポートするのがWomen's Prestigeのコンセプト。いつもパートナーに頼り切ったり、パートナーが自然としてくれていた事があるなら、それに感謝し、明日は自分ができる事を仲間にしてあげられたらいいな。最後まで仲間と楽しく過ごせるように。サポートは物理的な事だけではない。
雨は降り続いている。ワカが提供してくれたたくさんの補給食を手に取りながら「やっぱり明日も雨かなあ」と口にする。朝は寒いだろう。ウィンドブレーカーやレインウエア、アームとニーウォーマーも要るかな?。
ピンクジャージの胸にはDetour Partyのエンブレムも付けた。GARMINも用意した。いろいろ心配だけどもう寝るしかない。寝よう。
いつも早寝の私は先にベッドへ。この部屋は二段ベッド。合宿所みたいだ(笑)。雨は気のせいかさっきより激しくなっている。トタン屋根だからか、雨音が怖い。コースが流されてしまうのではないかと思うほどだ。
明日に備え、おやすみなさい。
まだ薄暗く霧も深いスタート地点。目指すは麦草峠
4時起床。激しい雨音のせいで眠りが浅かった。窓の外を見るとまだ雨は降っている。中止になる事も考えられるけど、今のところ何のアナウンスもない。スタートまでに止むのかとても不安だ。
軽く朝食をとり、馬小屋を出発するとほどなくして雨が上がった。
「みんな準備できた〜?コールはじまってるよ!!」
スタート地点からけいぞうが呼んでいる。夜中から降り続いた雨で、路面はかなりウェットな状態。まだ薄暗く、霧も深い。全員ウィンドブレーカーを羽織いスタートラインに並んだ。結局、昨日のブリーフィングで説明があったグラベルのショートカットは決定となってしまった。ただ、どんよりとして視界が良くないせいか、残念な気持ちとホッとした気持ちが入り混じっていた。
「では次はteam Detour Partyのスタートです。行ってらっしゃい!」
私たちは3番目スタート。せっかく並んで撮っていただいた写真もワカ以外はウィンドブレーカーでジャージが見えないし、おまけに表情が冴えないのは気のせいか。ともかく、距離約120km、獲得標高2200mに未舗装路を含むタフなルートへの旅ははじまったのだ。
走り出してみたら思ったほど寒くない。ここで全員羽織っていたウィンドブレーカーを脱いだ。路面状況や道も分からず不安ではあったけど、けいぞうの的確な判断とGARMIN810Jの指す方向に進んで行く。
ともにゅのGARMIN edge500は若干GPSの反応に不安があるけど現行品の優良なデバイスだ。けいぞうGARMINの良きアシストとなるだろう。
「あっちかな?いやこっちだよ。」微妙な分かれ道などは立ち止まって確認をしながら進む。
「おーい、そっちじゃないよ〜!」せっかちさんたちが呼び戻されることもしばしば。
最初のチェックポイントCP1は「麦草峠」。幻想的な霧の中を淡々と上るシーンが続く。ともにゅが「脚がだるいなあ」、とつぶやくと、ちょうどアキのバイクから異音がするとの報告が。ブレーキシューでも当たってるのかな? さっそくワカがチェックしてくれる…それを全員で見守る。ブログネタになりそうな出来事は大歓迎と、ひそかに思っていたがあっという間に解決してしまいちょっと残念。
「なんだか熊が出そう」「道合ってる?」 冗談半分だけど不安気な言葉が漏れるほど、周辺は静か。しばし森の声を聴きながら走っていると、遠くから何かが近づいて来る音が。いや私たちが近づいているのか?
耳を澄ましてみると…それは明らかに関西弁だった。どのチームかすぐに把握。Rockhopperz! と Triple dotzだった。それにしても結構離れてるのにはっきりと聞こえるのはさすがだ。少しずつペースを合わせ合流。しばしおしゃべり走行が繰り広げられた。さっきまでの静けさが嘘のよう。一気に賑やかな登坂に様変わりした。
またそれぞれのペースに戻る。私たちは相変わらず淡々と上る。あまりにも淡々過ぎて、パトロール中のスタッフから「少しペースを抑えるように」との指導が入った。「なぜに?」。
どうやらCP1の準備が間に合っていないらしい… マジですか! 全員大爆笑。練習不足で脚に自信が無いと言っていたともにゅから安堵のため息が漏れた。「では、ゆっくり参りましょう!」。
麦草峠はもう目と鼻の先だ。
ー その3に続く
team Detour Party メンバー:けいぞう(cycleclub 3up/チバポンズ)、ワカ(ARAI Muraca/Team CHAINRING)、アキ(ARAI Muraca)、ともにゅ(なるしまフレンド/W.V.OTA twin)、とめっち(SNEL CYCLOCRSS TEAM/栃ナビ自転車部)
Text:Yukie.Hayashiguchi
Edit:Tomoko.Yasuda
ジャージも届いて準備は整った!
「ジャージとソックスが届いたよ!」
リーダーけいぞうから待望の一報。あれが米国から届いたのだ。けいぞうがさっそく写真を共有してくれた。かわいい。何と言うか、大人のピンクだ。堂々と着よう(笑)。
けいぞうは本番まで待てずに、急きょ招集の掛った2回目の重要会議に着てくるほどのはしゃぎっぷりだ。さあこれでホッと一安心。とりあえず出走できそうだ。
それとアイテムがもうひとつ。前にも少し触れたけど、Detour Partyみんなのジャージに施されたエンブレム。ともにゅが裏でこそこそと進めていたものなのだが、これには彼女のちょっとした思い入れがあった。小さくてもいいから自分達の思いがこめられたアイテムが欲しかったのだ。
デザインは彼女が普段からお世話になっているヒゲパーマこと渡邉民人氏に依頼。彼は書籍のグラフィックデザインが本職だけど、常日頃からもっと広くアウトプットしたいアイディアがたくさんあるはず(笑)。さっそくチームコンセプトをメッセージでプレゼン、アイテムや色など迷うものはあったけど、ここはデザイン含めてすべて民人氏に委ねた。ちょっと強引に(笑)。
数日後、上がってきたデザインデータを開いた瞬間、顔がにんまりとした。
「道は一本じゃない、あちこちあちこち冒険してみてもいいじゃない!?」ということが表現された、四方に向かう矢印。それを道路標識と女性らしいシルエットを掛けて象った素敵なエンブレム。感動! タミさん、本当にありがとう。
一週間前ともなると、各自それなりの準備ができてきているようだ。私のネイルもOK! すべてギリギリで決めてきたけど、お揃いのジャージ、お揃いのソックス、エンブレム、あとは当日まで健康で過ごすこと。よっしゃワクワクしてきたぞ。
いよいよ野辺山入り。女子だらけの前夜祭
いつものRapha Gentlemen's Raceは、走り終えた夜に打上げパーティがあるが、今回のWomen's Prestigeは前夜祭。飲み過ぎ注意だ(笑)。
ワカとアキは一緒に車で、私は一人用事を済ませてから野辺山入りをするので前夜祭まであまり時間が無いが、けいぞうとともにゅは朝から合流して、八ヶ岳に来たらココ! の名所を回って来たようだ。特に水信玄餅は早く行かないと売り切れてしまうらしく、それにあり付けた二人と御子息ヒロ師匠が羨ましい!うぐぐ〜!
ようやく前夜祭会場である滝沢牧場に到着。ワカとアキも合流し全員が揃った。今夜はそのまま牧場泊なので気が楽だ。
さっそく前夜祭へ行ってみると、見渡す限り女子、女子、女子。国内のどのレースやイベントを見てもこれだけの女子が集まることは少なくとも自分の記憶にはない。全国から総勢20チーム、75名が参加。快挙である。
ここでは滝沢牧場ご自慢のバーベキューが待っていた。
ちなみにここにいた男性はRaphaのスタッフと取材陣のみ。ぴーちくぱーちく煩くてすみませんでした(笑)。各テーブルに用意された山盛りのお肉と野菜をどんどん焼いて食べ、ビールを飲み、おしゃべりもする。忙しいが楽しいひとときだった。
ここで、本番についてのブリーフィングが始まった。
受付でも話が出ていたけど、明日は残念ながら雨の予報。このブリーフィングの間もかなりの雨が降っている。Gentlemen's Raceの醍醐味「未舗装路(グラベル)」が、このWomen's Prestigeでももちろん組み込まれているのだけど、このまま降り続けるとグラベル区間の走行が困難になるためコースを一部変更する可能性が出ているとの説明が。
グラベルがなくなってしまったら、単なる麦草ヒルクライムになってしまうのか?
止まない雨、眠れぬ馬小屋の上
そんな思いで会場を後にし、今夜の寝床である「馬小屋上」へ。滝沢牧場の、馬小屋の上に用意された部屋だ。
その通り馬小屋の上なので、一晩中「ヒヒン」「ガタッガタガタッ」「ブルルルルルッ」などの物音とともに、お馬さんと一緒の気分を味わえる貴重な体験ができる場所だ。草食動物は眠りが浅いので、神経質な方は朝まで付き合うことになるのでご注意を(笑)。
部屋に戻ったみんなで、明日の準備と軽くミーティングと言う名のおしゃべり。けいぞうはGARMINのチェックに余念がない。公式に発表された今回のルートを事前にダウンロードしインポートしてあるのだけど、何しろ彼女はGPSを使うのは初めて。操作も「ダンナに教えてもらった」らしいが、かなり怪しい(笑)しかし今回GARMINを持って来ているのはけいぞうとともにゅだけ。ともにゅはいろいろあってちょっと古いedge500を持参。MAP機能が付いた新型はけいぞうだけだ。チームで2台あれば十分だろうけど、明日は二人に頼るしかない。
そんな事を考えながらぼやっと思った。事前準備など、家族や夫の協力無しではこのスタートラインに立てなかったかもしれない。私にはいつも主人という協力者がいておんぶにだっこだったけど、今回はそのサポートはない。チームのみんながお互いをサポートするのがWomen's Prestigeのコンセプト。いつもパートナーに頼り切ったり、パートナーが自然としてくれていた事があるなら、それに感謝し、明日は自分ができる事を仲間にしてあげられたらいいな。最後まで仲間と楽しく過ごせるように。サポートは物理的な事だけではない。
雨は降り続いている。ワカが提供してくれたたくさんの補給食を手に取りながら「やっぱり明日も雨かなあ」と口にする。朝は寒いだろう。ウィンドブレーカーやレインウエア、アームとニーウォーマーも要るかな?。
ピンクジャージの胸にはDetour Partyのエンブレムも付けた。GARMINも用意した。いろいろ心配だけどもう寝るしかない。寝よう。
いつも早寝の私は先にベッドへ。この部屋は二段ベッド。合宿所みたいだ(笑)。雨は気のせいかさっきより激しくなっている。トタン屋根だからか、雨音が怖い。コースが流されてしまうのではないかと思うほどだ。
明日に備え、おやすみなさい。
まだ薄暗く霧も深いスタート地点。目指すは麦草峠
4時起床。激しい雨音のせいで眠りが浅かった。窓の外を見るとまだ雨は降っている。中止になる事も考えられるけど、今のところ何のアナウンスもない。スタートまでに止むのかとても不安だ。
軽く朝食をとり、馬小屋を出発するとほどなくして雨が上がった。
「みんな準備できた〜?コールはじまってるよ!!」
スタート地点からけいぞうが呼んでいる。夜中から降り続いた雨で、路面はかなりウェットな状態。まだ薄暗く、霧も深い。全員ウィンドブレーカーを羽織いスタートラインに並んだ。結局、昨日のブリーフィングで説明があったグラベルのショートカットは決定となってしまった。ただ、どんよりとして視界が良くないせいか、残念な気持ちとホッとした気持ちが入り混じっていた。
「では次はteam Detour Partyのスタートです。行ってらっしゃい!」
私たちは3番目スタート。せっかく並んで撮っていただいた写真もワカ以外はウィンドブレーカーでジャージが見えないし、おまけに表情が冴えないのは気のせいか。ともかく、距離約120km、獲得標高2200mに未舗装路を含むタフなルートへの旅ははじまったのだ。
走り出してみたら思ったほど寒くない。ここで全員羽織っていたウィンドブレーカーを脱いだ。路面状況や道も分からず不安ではあったけど、けいぞうの的確な判断とGARMIN810Jの指す方向に進んで行く。
ともにゅのGARMIN edge500は若干GPSの反応に不安があるけど現行品の優良なデバイスだ。けいぞうGARMINの良きアシストとなるだろう。
「あっちかな?いやこっちだよ。」微妙な分かれ道などは立ち止まって確認をしながら進む。
「おーい、そっちじゃないよ〜!」せっかちさんたちが呼び戻されることもしばしば。
最初のチェックポイントCP1は「麦草峠」。幻想的な霧の中を淡々と上るシーンが続く。ともにゅが「脚がだるいなあ」、とつぶやくと、ちょうどアキのバイクから異音がするとの報告が。ブレーキシューでも当たってるのかな? さっそくワカがチェックしてくれる…それを全員で見守る。ブログネタになりそうな出来事は大歓迎と、ひそかに思っていたがあっという間に解決してしまいちょっと残念。
「なんだか熊が出そう」「道合ってる?」 冗談半分だけど不安気な言葉が漏れるほど、周辺は静か。しばし森の声を聴きながら走っていると、遠くから何かが近づいて来る音が。いや私たちが近づいているのか?
耳を澄ましてみると…それは明らかに関西弁だった。どのチームかすぐに把握。Rockhopperz! と Triple dotzだった。それにしても結構離れてるのにはっきりと聞こえるのはさすがだ。少しずつペースを合わせ合流。しばしおしゃべり走行が繰り広げられた。さっきまでの静けさが嘘のよう。一気に賑やかな登坂に様変わりした。
またそれぞれのペースに戻る。私たちは相変わらず淡々と上る。あまりにも淡々過ぎて、パトロール中のスタッフから「少しペースを抑えるように」との指導が入った。「なぜに?」。
どうやらCP1の準備が間に合っていないらしい… マジですか! 全員大爆笑。練習不足で脚に自信が無いと言っていたともにゅから安堵のため息が漏れた。「では、ゆっくり参りましょう!」。
麦草峠はもう目と鼻の先だ。
ー その3に続く
team Detour Party メンバー:けいぞう(cycleclub 3up/チバポンズ)、ワカ(ARAI Muraca/Team CHAINRING)、アキ(ARAI Muraca)、ともにゅ(なるしまフレンド/W.V.OTA twin)、とめっち(SNEL CYCLOCRSS TEAM/栃ナビ自転車部)
Text:Yukie.Hayashiguchi
Edit:Tomoko.Yasuda
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