2014/12/02(火) - 09:05
名古屋の自転車店「Circles(サークルズ)」が企画した「RideAlive・キャンプ&ライドin奥三河(1日目)」。2日目は奥三河キャンプ場から、三河湾を臨む海辺のカフェを目指した。
森のフィトンチッドたっぷりの空気に包まれた涼しい一夜が明け、眠い目をこすりつつテントから這い出る。まだ動き出している人は少なくて、テント脇の木に掛けて干してあるサイクルウェアが朝露に濡れていた。
テントスペースから少し離れたバーベQスペースでは朝食の用意がすすんでいた。出張Earlybirds breakfastが出店して、美味しいブレックファストを用意してくれているのだ。Earlybirds(アーリーバーズ)とは、名古屋の自転車店Circlesの店舗に併設されたカフェ。昨日一緒に走ったマスターのkeitaさんとスタッフが、グリルしたソーセージでせっせとホットドッグをつくっている。淹れたてコーヒーとともに、イタダキマス! 実は私、「アリバ」はいつか朝食時に訪れたいと願っていたのだが、こんなところで実現するとは!
「サンダル履きだとちょっと寒いなぁ」とか言いながら皆でホットドッグをほおばるキャンプ場の朝食。イイもんである。朝食後も時間に余裕があるので、ハンモックでゆらゆらしたり、思い思いに時を過ごす。
テントをたたみ、パッキング。シュラフもテントも露に濡れているので裏返して日干ししてからね。天気が崩れることも考えて防水パッキング。慣れないながらも皆、こういった作業が楽しい様子だ。
スタート前には参加者たちのそれぞれのバイクの工夫を取材させてもらった。なにしろキャンプツーリングは多くの人たちに未体験のこと。このRideAliveのためにバッグやキャンプ用品を買い揃え、キャリアを初めてマイバイクに取り付けたという人も多い。そもそも、それにはけっこうな苦労が伴うのである。
取材して面白かったその様子は後日の別記事で、「#あなたの自転車見せてください」的にお伝えします。キャンプツーリングならではのバイクセッティングのお手本は、サークルズのスタッフさんたちに多く学べた。
この日の行程は、山に囲まれた三河高原から一路南下して、海へ。西尾市の南端、三河湾に面した海辺のcafe Oceanを目指す下り基調の約55kmだ。
来たときと同じグループで、あるいは仲良くなった仲間同士でジョインして三々五々に出発していく参加者たち。もちろんこの日もコースは決められておらず、気ままに走れば良いというルール無しのルール。私もしばらくは来た時のシゲさんグループに混ざり、途中からは他のグループに列車を乗り換え(笑)。ちなみにルートラボに記された推奨ルートはこちら。
海へ向かって南下するこの日は走れるルートが限られているので、おのずと仲間が合流して初日よりも大きめの集団ができた。おしゃべりを楽しみながら走るのはなかなか楽しい。ルート探しの初日に対し、仲間と走る合宿風の2日目だ。
爽やかに晴れ上がった青空。パニアやサイドバッグを取り付けたキャンプ仕様のツーリングが並んで走る光景は、最近見ることがめっきり減った大学生のサイクリング部の合宿のように見えたかもしれない。
夕方、三河湾の臨める西尾市南端に到着。海水浴客を眺めていてたまらずにバイクパンツのまま海に飛び込んでしまった人たちも。1日目75km、2日目55kmと、走りこんでいるサイクリストにはどうってことない距離なのだが、初めて荷物を積んだバイクで走りきったキャンプツーリングビギナーズたちには感動が押し寄せる。
キャンプツーリング初という以前に、自転車で初めて遠乗りするという女性2人も完走して思わず涙ぐんでいるのをみて、こちらもウルッときてしまった。
到着した海辺のカフェOcean(オーシャン)はどうやらこのエリアの超人気デートスポットのようだった。このガーデンエリアを貸しきって、ディナーパーティ。まずはビールで乾杯。そしてオーガニックの食材とヘルシーな料理にこだわった食事を楽しみながら、おしゃべりを楽しむとっておきの時間。
そして、ライド中に皆が撮ってInstagramにアップした写真でのフォトコンテストが開催された。それぞれが走った足跡がすぐに振り返られるのがSNSのすごいところ。サークルズはじめブラックバーンなどの協賛各社からは豪華賞品も提供された。
海風に吹かれながら、美味しい・楽しいとびっきりの時間を過ごした。このライドを企画した池山”しげ”さん(サークルズの店長さん)に、RideAliveの生い立ちや今後の展開を聞いた。
「もともとはスタッフの夏休みを兼ねて計画されたイベントなんです。皆で走ってキャンプするというシンプルな内容ですが、心がけたのは、スタッフがケアするのではなく、皆がそれぞれ楽しめるように、スタッフもなるべく何もしない、参加者それぞれが自分で考えて走って、楽しむということ。」
「で、ただキャンプとライドをするだけじゃなくて、その地でやるという意義も深めたいなと思って、三河ローカルの美味しいお店とコラボして、食事などをキャンプ場で提供してもらったんです。ここcafe Oceanも憧れのお店だったんですが、趣旨を話したら快く協力してくれました」。
ケータリングで供されたカレーやコーヒー、ビールのサービスはシンプルながらもキャンプの夜をリッチにしてくれた。これらはもうひとりのイベント企画人keitaさん(Earlybirds店長)のこだわりでもあった。
― このイベントを通して提案したかった遊び方は?
しげさん「サークルズは立地的に都市型ショップのため、お客さんたちに郊外に飛び出す仕掛けをつくって、背中をプッシュできるようにと考えました。景色を楽しんだり、自転車ならではのスピードで楽しめる冒険。その人その人の冒険心に任せて、”やってみようよ”という投げかけをしてみました。」
「関東から参加してくれた人たちは、皆で一緒に来ていながら、バラバラで走ってみたりと、未知のルート探しを楽しんでもらえたみたいです。普段のライドから面白いルートを探しながら走ってみるなど、こういった遊び方もあるんだ、と気づいてくれたら嬉しいですね」。
「2日目のライドは取れるルートが限られていたために大きなグループライドになってしまったけど、次のRideAliveでは皆が自分のルートを探して皆がてんでバラバラに走るとかできたら面白いですね!」。
しげさんと一緒にルート探しやイベントづくりも担当したkeitaさんは言う。「どこまで与えて、どこまで与えないか。どこまで助けてどこまで助けないか。ぼくらがやるべきことは参加したいと思ってくれる人たちの冒険心を掻き立ててあげること。当日、辛い状況を超えてでも得れる喜びがあること」。
帯同取材した私にとっても、キャンプツーリングのイベントというのは初めての体験だった。自転車にキャリアを付けて、テントやシュラフなど重い荷物を積まなきゃいけないというハードルの高さは確かにある(メンタルもハードウェアともに)。でもイベントがあれば、やってみようというきっかけになる。重たい自転車で走るというのは確かに大変だが、食事を提供してくれたことでとても負担が軽かった。炊事道具が不要で、食材の買い出しもしなくていいからだ。
世界的なトレンドとしては、ちょっとしたキャンプライドの流行がある。しげさんは、「背景としてはグラベルライドの流行でオフロードへの免疫がついて、道無き道へのルートを掘っていくという行為にいざなわれる部分があるようですね」と話す。
キャンプしながらの冒険ライドは、どこか野生に戻れる部分があって刺激的なインスピレーションをくれる。サークルズでは来年、2回めのRideAliveも計画するつもりとか。それに参加する・しないは別にして、皆さんもいつか自転車に荷物を積んで、キャンプツーリングに出かけてみては?
photo&text:Makoto.AYANO
フォトギャラリー2(CW Facebookウェブアルバム)
森のフィトンチッドたっぷりの空気に包まれた涼しい一夜が明け、眠い目をこすりつつテントから這い出る。まだ動き出している人は少なくて、テント脇の木に掛けて干してあるサイクルウェアが朝露に濡れていた。
テントスペースから少し離れたバーベQスペースでは朝食の用意がすすんでいた。出張Earlybirds breakfastが出店して、美味しいブレックファストを用意してくれているのだ。Earlybirds(アーリーバーズ)とは、名古屋の自転車店Circlesの店舗に併設されたカフェ。昨日一緒に走ったマスターのkeitaさんとスタッフが、グリルしたソーセージでせっせとホットドッグをつくっている。淹れたてコーヒーとともに、イタダキマス! 実は私、「アリバ」はいつか朝食時に訪れたいと願っていたのだが、こんなところで実現するとは!
「サンダル履きだとちょっと寒いなぁ」とか言いながら皆でホットドッグをほおばるキャンプ場の朝食。イイもんである。朝食後も時間に余裕があるので、ハンモックでゆらゆらしたり、思い思いに時を過ごす。
テントをたたみ、パッキング。シュラフもテントも露に濡れているので裏返して日干ししてからね。天気が崩れることも考えて防水パッキング。慣れないながらも皆、こういった作業が楽しい様子だ。
スタート前には参加者たちのそれぞれのバイクの工夫を取材させてもらった。なにしろキャンプツーリングは多くの人たちに未体験のこと。このRideAliveのためにバッグやキャンプ用品を買い揃え、キャリアを初めてマイバイクに取り付けたという人も多い。そもそも、それにはけっこうな苦労が伴うのである。
取材して面白かったその様子は後日の別記事で、「#あなたの自転車見せてください」的にお伝えします。キャンプツーリングならではのバイクセッティングのお手本は、サークルズのスタッフさんたちに多く学べた。
この日の行程は、山に囲まれた三河高原から一路南下して、海へ。西尾市の南端、三河湾に面した海辺のcafe Oceanを目指す下り基調の約55kmだ。
来たときと同じグループで、あるいは仲良くなった仲間同士でジョインして三々五々に出発していく参加者たち。もちろんこの日もコースは決められておらず、気ままに走れば良いというルール無しのルール。私もしばらくは来た時のシゲさんグループに混ざり、途中からは他のグループに列車を乗り換え(笑)。ちなみにルートラボに記された推奨ルートはこちら。
海へ向かって南下するこの日は走れるルートが限られているので、おのずと仲間が合流して初日よりも大きめの集団ができた。おしゃべりを楽しみながら走るのはなかなか楽しい。ルート探しの初日に対し、仲間と走る合宿風の2日目だ。
爽やかに晴れ上がった青空。パニアやサイドバッグを取り付けたキャンプ仕様のツーリングが並んで走る光景は、最近見ることがめっきり減った大学生のサイクリング部の合宿のように見えたかもしれない。
夕方、三河湾の臨める西尾市南端に到着。海水浴客を眺めていてたまらずにバイクパンツのまま海に飛び込んでしまった人たちも。1日目75km、2日目55kmと、走りこんでいるサイクリストにはどうってことない距離なのだが、初めて荷物を積んだバイクで走りきったキャンプツーリングビギナーズたちには感動が押し寄せる。
キャンプツーリング初という以前に、自転車で初めて遠乗りするという女性2人も完走して思わず涙ぐんでいるのをみて、こちらもウルッときてしまった。
到着した海辺のカフェOcean(オーシャン)はどうやらこのエリアの超人気デートスポットのようだった。このガーデンエリアを貸しきって、ディナーパーティ。まずはビールで乾杯。そしてオーガニックの食材とヘルシーな料理にこだわった食事を楽しみながら、おしゃべりを楽しむとっておきの時間。
そして、ライド中に皆が撮ってInstagramにアップした写真でのフォトコンテストが開催された。それぞれが走った足跡がすぐに振り返られるのがSNSのすごいところ。サークルズはじめブラックバーンなどの協賛各社からは豪華賞品も提供された。
海風に吹かれながら、美味しい・楽しいとびっきりの時間を過ごした。このライドを企画した池山”しげ”さん(サークルズの店長さん)に、RideAliveの生い立ちや今後の展開を聞いた。
「もともとはスタッフの夏休みを兼ねて計画されたイベントなんです。皆で走ってキャンプするというシンプルな内容ですが、心がけたのは、スタッフがケアするのではなく、皆がそれぞれ楽しめるように、スタッフもなるべく何もしない、参加者それぞれが自分で考えて走って、楽しむということ。」
「で、ただキャンプとライドをするだけじゃなくて、その地でやるという意義も深めたいなと思って、三河ローカルの美味しいお店とコラボして、食事などをキャンプ場で提供してもらったんです。ここcafe Oceanも憧れのお店だったんですが、趣旨を話したら快く協力してくれました」。
ケータリングで供されたカレーやコーヒー、ビールのサービスはシンプルながらもキャンプの夜をリッチにしてくれた。これらはもうひとりのイベント企画人keitaさん(Earlybirds店長)のこだわりでもあった。
― このイベントを通して提案したかった遊び方は?
しげさん「サークルズは立地的に都市型ショップのため、お客さんたちに郊外に飛び出す仕掛けをつくって、背中をプッシュできるようにと考えました。景色を楽しんだり、自転車ならではのスピードで楽しめる冒険。その人その人の冒険心に任せて、”やってみようよ”という投げかけをしてみました。」
「関東から参加してくれた人たちは、皆で一緒に来ていながら、バラバラで走ってみたりと、未知のルート探しを楽しんでもらえたみたいです。普段のライドから面白いルートを探しながら走ってみるなど、こういった遊び方もあるんだ、と気づいてくれたら嬉しいですね」。
「2日目のライドは取れるルートが限られていたために大きなグループライドになってしまったけど、次のRideAliveでは皆が自分のルートを探して皆がてんでバラバラに走るとかできたら面白いですね!」。
しげさんと一緒にルート探しやイベントづくりも担当したkeitaさんは言う。「どこまで与えて、どこまで与えないか。どこまで助けてどこまで助けないか。ぼくらがやるべきことは参加したいと思ってくれる人たちの冒険心を掻き立ててあげること。当日、辛い状況を超えてでも得れる喜びがあること」。
帯同取材した私にとっても、キャンプツーリングのイベントというのは初めての体験だった。自転車にキャリアを付けて、テントやシュラフなど重い荷物を積まなきゃいけないというハードルの高さは確かにある(メンタルもハードウェアともに)。でもイベントがあれば、やってみようというきっかけになる。重たい自転車で走るというのは確かに大変だが、食事を提供してくれたことでとても負担が軽かった。炊事道具が不要で、食材の買い出しもしなくていいからだ。
世界的なトレンドとしては、ちょっとしたキャンプライドの流行がある。しげさんは、「背景としてはグラベルライドの流行でオフロードへの免疫がついて、道無き道へのルートを掘っていくという行為にいざなわれる部分があるようですね」と話す。
キャンプしながらの冒険ライドは、どこか野生に戻れる部分があって刺激的なインスピレーションをくれる。サークルズでは来年、2回めのRideAliveも計画するつもりとか。それに参加する・しないは別にして、皆さんもいつか自転車に荷物を積んで、キャンプツーリングに出かけてみては?
photo&text:Makoto.AYANO
Circles Presents "Ridealive Camp & Ride 2014" from circles-jp on Vimeo.
フォトギャラリー2(CW Facebookウェブアルバム)
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