2013/01/16(水) - 00:46
例年は雪と氷で「冷たい」会場となる希望ヶ丘公園は、今年は暖かい気温で走りやすく、参加者も約560名と大盛況となった。C1レースは竹之内悠（コルバ・スペラーノハム）が先週から続いての連勝となった。
希望ヶ丘のコースは全体的に観戦しやすい
1月13日に滋賀県野洲市で開催された関西シクロクロス第8戦希望ヶ丘公園は、山の地形を利用したテクニカルなコース。木の根の対応が難しいシングルトラックやハイスピードな林道下り、急なドロップオフといったセクションを丁寧になおかつ力強く気を抜かずミスしないよう走り続けるのがポイントだ。
希望ヶ丘のコースの特徴の一つ、林道高速ダウンヒル 
関西シクロクロス名物のステップ
関西シクロクロスのコースでは、「楽しく走れて観戦ポイントも多い」と参加者からは一番人気となっている。例年は雪に見舞われやすいものの、今年は暖かく路面はドライでハイスピードな展開となった。
C1は竹之内・中井路雅（岩井商会レーシング）福本千佳（同志社大学）といった世界選出場メンバーや、沢田時（ブリヂストンアンカー）といった関西シクロクロスで育ったメンバーが走った。
今シーズン最後のレースの沢田時（ブリヂストンアンカー） C1は竹之内の圧勝
C1は竹之内と沢田が他の選手を置き去りにしての一騎打ち。沢田は希望ヶ丘からすぐ近くに住んでいて、地元では負けられないところ。スタートから序盤の竹之内のメカトラブルでそれを利用した沢田がリードをする展開となったものの、トラブルを解消した竹之内が追い上げ3周目には沢田を逆転し、後は単独でラップを重ねて2位の沢田に約1分30秒のリードで勝利となった。3位に中井路雅（岩井商会レーシング）が入った。
中井路雅（岩井商会レーシング） 速さには竹之内の能力の高さもあるものの、今シーズンからサポートを受けているゴキソ製のハブの回転の凄さも要因の一つ。筆者がスタンドで浮いている竹之内のバイクの前輪のホイールを少し回してみると、止まる気配がなくずっと回るほど回転の抵抗が無い。高速域になればなるほどスピードがのるので真価がでるそうだ。
竹之内が関西シクロクロスで走るのはこれで最後。世界選については、
島田真琴（シマノドリンキング） 「アメリカの世界選はヨーロッパ勢にとってはアウェーで、普段僕らはアウェーに慣れている。コースもフラットで結構狙えるかなと思います。関西で育ててもらって、全日本を獲らしてもらい、今度は世界でどこまで行けるか挑戦したい」と語った。
沢田も国内で走るシクロクロスがこれで最後となり、ヨーロッパへと活動の場を移す。
CL1は、福本千佳（同志社大学）が得意としているMTBのようなコースで、2位の坂口聖香を大きく離しての快勝。3位には全日本ジャージ初お披露目となる宮内佐季子（CLUBviento）となった。
福本は「世界選では今まで以上の力を出して頑張りたい」と語った。次週の堺には福本は出走しないので、坂口と宮内との戦いとなる。
関西シクロクロスで一番熱い？大人げない大人達の戦いCM1クラス
CM1三連勝の丸畑明彦（PCサイクルクラブ松本） CM1は丸畑明彦（PCサイクルクラブ松本）がこちらも逃げ切りが決まり快勝。2位に藤井修（きゅうべぇsports）、3位にビンセント・フラナガン（八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB）が入る。
3連勝してCM1ランキングトップに躍り出た丸山は278ポイント、ランキング2位の大河内二郎（シルクロード）は253ポイントと、関西シクロクロスでもっと熱いCM1クラスのシリーズチャンピオンの戦いは最後までもつれそうだ。
C2を制した筧五郎（イナーメ・アイランド信濃山） C2にはマスターで全日本チャンプを獲った兄の筧太一（イナーメ信濃山形）のコーチとして過去にシクロクロスで活躍した筧五郎（イナーメ信濃山形）が出場して独走勝利。2位に落合友樹（Hunter/Circles CX-Team）。
C3Bには春からヨーロッパへと渡り選手活動を行う小橋勇利（ポンシャス飯田）が「昨日初めてシクロクロスバイクに乗りました」といっていたものの、1周6分30秒台とC1といった上のクラスと遜色がないタイムを出していた。
関西シクロクロス2012-2013第8戦希望ヶ丘公園 結果
チャンピオンジャージをお披露目した宮内佐季子（CLUBviento） C1（10周回）
1位 竹之内悠（コルバ・スペラーノハム）00:57:27
2位 沢田時（ブリヂストンアンカー）＋01:28
3位 中井路雅（岩井商会レーシング）＋03:55
4位 島田真琴（シマノドリンキング）＋04:59
5位 中原義貴（キャノンデール/リンゴロード）＋05:04
6位 濱由嵩 （BRIDLER）＋05:37
7位 大渕宏紀（Team-NR/錦ロイヤル）＋05:59
8位 伊澤優大（岩井商会レーシング）＋06:01
9位 藤川正人（ストラーダＲ）＋06:45
10位 菅原成典（八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB）-1lap
CJ（6周回）
1位 中井 唯晶（瀬田工業高校）00:40:40
2位 岡野 樹（TeamRINGOROAD/のぼこん）＋ 01:38
3位 八木 悠太（Salata bianca kobe）＋04:26
CL1（5周回）
1位 福本千佳（同志社大学）35:45
2位 坂口聖香 ＋01:39
3位 宮内佐季子（CLUBviento）＋02:24
4位 上田順子（TEAM884獣遊/シルベスト）＋04:42
5位 埜真賢美（Teamクルーズ）＋05:12
CM1（6周回）
1位 丸畑明彦（PCサイクルクラブ松本） 00:40:54
2位 藤井修（きゅうべぇsports）＋00:15
3位 Vincent Flanagan（八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB）＋00:28
4位 景山昭宏（クラブ シルベスト）＋00:29
5位 中谷聡（Bridler）＋01:28
6位 吉中和彦（ユーロワークス）＋01:31
C2（6周回）
1位 筧五郎（イナーメ・アイランド信濃山） 00:38:43
2位 落合友樹（Hunter/Circles CX-Team）＋02:01
3位 森峰明（京都朝山 cyc29）＋02:12
C3A（4周回）
1位 岡拓也 00:28:32
2位 浜田健志（team kawachi）＋00:14
3位 雲出正樹 ＋00:29:10
C3B
1位 小橋勇利（ボンシャンス飯田）00:25:31
2位 榊原健一（CHUKYO Univ）＋00:26:43
3位 林一貴 02:42
C3C
1位 多賀良成（自転車のウエサカシクロ隊/OGP）00:27:51
2位 竹村大樹 ＋01:35
3位 福澤智史 ＋01:45
リザルト
http://www.kyoto-cf.com/result/cyclocross/201308.pdf
text&photo:Akihiro.NAKAO
希望ヶ丘のコースは全体的に観戦しやすい 1月13日に滋賀県野洲市で開催された関西シクロクロス第8戦希望ヶ丘公園は、山の地形を利用したテクニカルなコース。木の根の対応が難しいシングルトラックやハイスピードな林道下り、急なドロップオフといったセクションを丁寧になおかつ力強く気を抜かずミスしないよう走り続けるのがポイントだ。
希望ヶ丘のコースの特徴の一つ、林道高速ダウンヒル 関西シクロクロス名物のステップ 関西シクロクロスのコースでは、「楽しく走れて観戦ポイントも多い」と参加者からは一番人気となっている。例年は雪に見舞われやすいものの、今年は暖かく路面はドライでハイスピードな展開となった。
C1は竹之内・中井路雅（岩井商会レーシング）福本千佳（同志社大学）といった世界選出場メンバーや、沢田時（ブリヂストンアンカー）といった関西シクロクロスで育ったメンバーが走った。
今シーズン最後のレースの沢田時（ブリヂストンアンカー） C1は竹之内の圧勝C1は竹之内と沢田が他の選手を置き去りにしての一騎打ち。沢田は希望ヶ丘からすぐ近くに住んでいて、地元では負けられないところ。スタートから序盤の竹之内のメカトラブルでそれを利用した沢田がリードをする展開となったものの、トラブルを解消した竹之内が追い上げ3周目には沢田を逆転し、後は単独でラップを重ねて2位の沢田に約1分30秒のリードで勝利となった。3位に中井路雅（岩井商会レーシング）が入った。
中井路雅（岩井商会レーシング） 速さには竹之内の能力の高さもあるものの、今シーズンからサポートを受けているゴキソ製のハブの回転の凄さも要因の一つ。筆者がスタンドで浮いている竹之内のバイクの前輪のホイールを少し回してみると、止まる気配がなくずっと回るほど回転の抵抗が無い。高速域になればなるほどスピードがのるので真価がでるそうだ。竹之内が関西シクロクロスで走るのはこれで最後。世界選については、
島田真琴（シマノドリンキング） 「アメリカの世界選はヨーロッパ勢にとってはアウェーで、普段僕らはアウェーに慣れている。コースもフラットで結構狙えるかなと思います。関西で育ててもらって、全日本を獲らしてもらい、今度は世界でどこまで行けるか挑戦したい」と語った。沢田も国内で走るシクロクロスがこれで最後となり、ヨーロッパへと活動の場を移す。
CL1は、福本千佳（同志社大学）が得意としているMTBのようなコースで、2位の坂口聖香を大きく離しての快勝。3位には全日本ジャージ初お披露目となる宮内佐季子（CLUBviento）となった。
福本は「世界選では今まで以上の力を出して頑張りたい」と語った。次週の堺には福本は出走しないので、坂口と宮内との戦いとなる。
関西シクロクロスで一番熱い？大人げない大人達の戦いCM1クラス CM1三連勝の丸畑明彦（PCサイクルクラブ松本） CM1は丸畑明彦（PCサイクルクラブ松本）がこちらも逃げ切りが決まり快勝。2位に藤井修（きゅうべぇsports）、3位にビンセント・フラナガン（八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB）が入る。3連勝してCM1ランキングトップに躍り出た丸山は278ポイント、ランキング2位の大河内二郎（シルクロード）は253ポイントと、関西シクロクロスでもっと熱いCM1クラスのシリーズチャンピオンの戦いは最後までもつれそうだ。
C2を制した筧五郎（イナーメ・アイランド信濃山） C2にはマスターで全日本チャンプを獲った兄の筧太一（イナーメ信濃山形）のコーチとして過去にシクロクロスで活躍した筧五郎（イナーメ信濃山形）が出場して独走勝利。2位に落合友樹（Hunter/Circles CX-Team）。C3Bには春からヨーロッパへと渡り選手活動を行う小橋勇利（ポンシャス飯田）が「昨日初めてシクロクロスバイクに乗りました」といっていたものの、1周6分30秒台とC1といった上のクラスと遜色がないタイムを出していた。
関西シクロクロス2012-2013第8戦希望ヶ丘公園 結果
チャンピオンジャージをお披露目した宮内佐季子（CLUBviento） C1（10周回）1位 竹之内悠（コルバ・スペラーノハム）00:57:27
2位 沢田時（ブリヂストンアンカー）＋01:28
3位 中井路雅（岩井商会レーシング）＋03:55
4位 島田真琴（シマノドリンキング）＋04:59
5位 中原義貴（キャノンデール/リンゴロード）＋05:04
6位 濱由嵩 （BRIDLER）＋05:37
7位 大渕宏紀（Team-NR/錦ロイヤル）＋05:59
8位 伊澤優大（岩井商会レーシング）＋06:01
9位 藤川正人（ストラーダＲ）＋06:45
10位 菅原成典（八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB）-1lap
CJ（6周回）
1位 中井 唯晶（瀬田工業高校）00:40:40
2位 岡野 樹（TeamRINGOROAD/のぼこん）＋ 01:38
3位 八木 悠太（Salata bianca kobe）＋04:26
CL1（5周回）
1位 福本千佳（同志社大学）35:45
2位 坂口聖香 ＋01:39
3位 宮内佐季子（CLUBviento）＋02:24
4位 上田順子（TEAM884獣遊/シルベスト）＋04:42
5位 埜真賢美（Teamクルーズ）＋05:12
CM1（6周回）
1位 丸畑明彦（PCサイクルクラブ松本） 00:40:54
2位 藤井修（きゅうべぇsports）＋00:15
3位 Vincent Flanagan（八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB）＋00:28
4位 景山昭宏（クラブ シルベスト）＋00:29
5位 中谷聡（Bridler）＋01:28
6位 吉中和彦（ユーロワークス）＋01:31
C2（6周回）
1位 筧五郎（イナーメ・アイランド信濃山） 00:38:43
2位 落合友樹（Hunter/Circles CX-Team）＋02:01
3位 森峰明（京都朝山 cyc29）＋02:12
C3A（4周回）
1位 岡拓也 00:28:32
2位 浜田健志（team kawachi）＋00:14
3位 雲出正樹 ＋00:29:10
C3B
1位 小橋勇利（ボンシャンス飯田）00:25:31
2位 榊原健一（CHUKYO Univ）＋00:26:43
3位 林一貴 02:42
C3C
1位 多賀良成（自転車のウエサカシクロ隊/OGP）00:27:51
2位 竹村大樹 ＋01:35
3位 福澤智史 ＋01:45
リザルト
http://www.kyoto-cf.com/result/cyclocross/201308.pdf
text&photo:Akihiro.NAKAO
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