2013/01/12(土) - 04:34
1月11日、UCIプロツアーチームに昇格を果たしたアルゴス・シマノ(オランダ)のチームプレゼンテーションがスペインで催され、28人の所属選手と女子チームが発表された。現地からその様子をお伝えする。
プレゼンテーションが開催されたのは温暖なリゾート地として知られるアリカンテ近郊のアルテアヒルズ。世界中よりメディアを集め、チームが冬季合宿の拠点とするリゾートホテルで新メンバー、新ジャージ、そして新体制のお披露目が行われた。
新メンバーの紹介をする前に、チームの生い立ちを紹介しよう。
UCIプロツアー制が始まった年にあたる2005年に誕生したチームは、シマノ・メモリーコープとしてスタート。オランダのトレード1チーム(前年までのチーム階級の呼称)「バンクジロロテリ」を引き継いだチーム体制に、シマノがスポンサード。オランダ人7人、ドイツ人1人、日本人9人の体制でスタート。ステファン・シューマッハー(ドイツ)をエースに、シマノレーシングの辻貴光、大内薫、廣瀬佳正、狩野智也、土井雪広、野寺秀徳、阿部良之、品川真寛、山本雅道らがジョイン。ヨーロッパと日本で走りだす。
2006年には電動工具のスキル社がスポンサーとなりスキル・シマノとなる。2009年には再びシマノレーシングと分離。別府史之が所属したこの年、ツール・ド・フランスへのワイルドカード枠での出場を果たす。
2012年シーズンインより3月までをプロジェクト1t4iとして走るが、オランダの石油関連企業アルゴス社がメインスポンサーにつき、アルゴス・シマノとなる。
2012年はツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャの2つのグランツールにワイルドカード枠で出場。ブエルタではジョン・デゲンコルブがステージ5勝とポイント賞獲得の大活躍をしたほか、エーススプリンターのマルセル・キッテルの9勝と、成功のシーズンとなる。
今年、8年越しでプロツアーライセンスを獲得し、トップチームのポジションを得て走りだす。オランダ籍のプロツアーチームとしてはヴァカンソレイユ、ブランコ(元ラボバンク)に次ぐ3つ目のチームとなる。
8人の新メンバーを加えたチーム構成は、国籍ではオランダ7人、ドイツ6人、フランス5人、スウェーデン2人、ロシア、スロベニア、アメリカ、中国、カナダ、ベルギー、オーストリア、オーストラリア各1人となる。女子チームも10人を揃え充実している。
チームはマルセル・キッテル(24歳)とジョン・デゲンコルブ(23歳)の2人の若手ドイツ人スプリンターをエースとする。ちなみに平均年令ではプロツアーチーム中もっとも若いチームとなるという。
ゼネラルマネジャー&チームオーナーは2008年に就任したイワン・スペークンブリンク(オランダ)がつとめる。
スペークンブリンクGMは言う「チームがUCIプロツアーに昇格したのは我々がルールに則り、正しいプロセスを踏んできたから。チームが核とするポリシーは引き続き1t4i (team spirit – inspiration – integrity – improvement – innovation)。昨年、チームはすでに成功を収めた。ツールとブエルタの2つのグランツールに出場した。しかし今年はプロツアー昇格により、すべてのビッグレースに出場が約束される。我々はさらに勝利を挙げるだろう」。
今年、チームジャージはシンボルカラーのライムグリーンの面積を減らし、ホワイト&ダークブルーの落ち着いたカラーの組み合わせに変更となった。バイクは引き続きドイツのフェルトを使用し、コンポーネントはシマノ&PRO、シューズもシマノ。ヘルメット&アイウェアにウベックス、ウェアはパールイズミが製作する。
アルゴス・シマノ2013チームメンバー
ワレン・バルギレ(フランス)
トマ・ダミュゾー(フランス)
ヤン・ウゲ(フランス)
ティエリー・ウポン(フランス)
マチュー・スピラック(フランス)
ニキアス・アルント(ドイツ)
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ)
ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ)
サイモン・ゲシュケ(ドイツ)
パトリック・グレッチュ(ドイツ)
マルセル・キッテル(ドイツ)
ロイ・カーヴァス(オランダ)
トム・ドゥムリン(オランダ)
クン・デコルト(オランダ)
ラモン・シンケルダム(オランダ)
トム・スタムスナイデル(オランダ)
アルバート・ティマー(オランダ)
トム・フィーレルス(オランダ)
トビアス・ルドウィッグソン(スウェーデン)
ジョナス・アールストランド(スウェーデン)
リーナルト・ヤンス・ヴァン・レンスブルク(南アフリカ)
ルカ・メズゲツ(スロベニア)
トム・ピーターソン(アメリカ)
ジ・チェン(中国)
フランソワ・パリジャン(カナダ)
バート・デ・バッカー(ベルギー)
ゲオルグ・プライドラー(オーストリア)
ウィリアム・クラーク(オーストリア)
主要メンバーのインタビュー及び現地取材記事は追って詳細にお伝えする。
photo&text:Makoto.AYANO
プレゼンテーションが開催されたのは温暖なリゾート地として知られるアリカンテ近郊のアルテアヒルズ。世界中よりメディアを集め、チームが冬季合宿の拠点とするリゾートホテルで新メンバー、新ジャージ、そして新体制のお披露目が行われた。
新メンバーの紹介をする前に、チームの生い立ちを紹介しよう。
UCIプロツアー制が始まった年にあたる2005年に誕生したチームは、シマノ・メモリーコープとしてスタート。オランダのトレード1チーム(前年までのチーム階級の呼称)「バンクジロロテリ」を引き継いだチーム体制に、シマノがスポンサード。オランダ人7人、ドイツ人1人、日本人9人の体制でスタート。ステファン・シューマッハー(ドイツ)をエースに、シマノレーシングの辻貴光、大内薫、廣瀬佳正、狩野智也、土井雪広、野寺秀徳、阿部良之、品川真寛、山本雅道らがジョイン。ヨーロッパと日本で走りだす。
2006年には電動工具のスキル社がスポンサーとなりスキル・シマノとなる。2009年には再びシマノレーシングと分離。別府史之が所属したこの年、ツール・ド・フランスへのワイルドカード枠での出場を果たす。
2012年シーズンインより3月までをプロジェクト1t4iとして走るが、オランダの石油関連企業アルゴス社がメインスポンサーにつき、アルゴス・シマノとなる。
2012年はツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャの2つのグランツールにワイルドカード枠で出場。ブエルタではジョン・デゲンコルブがステージ5勝とポイント賞獲得の大活躍をしたほか、エーススプリンターのマルセル・キッテルの9勝と、成功のシーズンとなる。
今年、8年越しでプロツアーライセンスを獲得し、トップチームのポジションを得て走りだす。オランダ籍のプロツアーチームとしてはヴァカンソレイユ、ブランコ(元ラボバンク)に次ぐ3つ目のチームとなる。
8人の新メンバーを加えたチーム構成は、国籍ではオランダ7人、ドイツ6人、フランス5人、スウェーデン2人、ロシア、スロベニア、アメリカ、中国、カナダ、ベルギー、オーストリア、オーストラリア各1人となる。女子チームも10人を揃え充実している。
チームはマルセル・キッテル(24歳)とジョン・デゲンコルブ(23歳)の2人の若手ドイツ人スプリンターをエースとする。ちなみに平均年令ではプロツアーチーム中もっとも若いチームとなるという。
ゼネラルマネジャー&チームオーナーは2008年に就任したイワン・スペークンブリンク(オランダ)がつとめる。
スペークンブリンクGMは言う「チームがUCIプロツアーに昇格したのは我々がルールに則り、正しいプロセスを踏んできたから。チームが核とするポリシーは引き続き1t4i (team spirit – inspiration – integrity – improvement – innovation)。昨年、チームはすでに成功を収めた。ツールとブエルタの2つのグランツールに出場した。しかし今年はプロツアー昇格により、すべてのビッグレースに出場が約束される。我々はさらに勝利を挙げるだろう」。
今年、チームジャージはシンボルカラーのライムグリーンの面積を減らし、ホワイト&ダークブルーの落ち着いたカラーの組み合わせに変更となった。バイクは引き続きドイツのフェルトを使用し、コンポーネントはシマノ&PRO、シューズもシマノ。ヘルメット&アイウェアにウベックス、ウェアはパールイズミが製作する。
アルゴス・シマノ2013チームメンバー
ワレン・バルギレ(フランス)
トマ・ダミュゾー(フランス)
ヤン・ウゲ(フランス)
ティエリー・ウポン(フランス)
マチュー・スピラック(フランス)
ニキアス・アルント(ドイツ)
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ)
ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ)
サイモン・ゲシュケ(ドイツ)
パトリック・グレッチュ(ドイツ)
マルセル・キッテル(ドイツ)
ロイ・カーヴァス(オランダ)
トム・ドゥムリン(オランダ)
クン・デコルト(オランダ)
ラモン・シンケルダム(オランダ)
トム・スタムスナイデル(オランダ)
アルバート・ティマー(オランダ)
トム・フィーレルス(オランダ)
トビアス・ルドウィッグソン(スウェーデン)
ジョナス・アールストランド(スウェーデン)
リーナルト・ヤンス・ヴァン・レンスブルク(南アフリカ)
ルカ・メズゲツ(スロベニア)
トム・ピーターソン(アメリカ)
ジ・チェン(中国)
フランソワ・パリジャン(カナダ)
バート・デ・バッカー(ベルギー)
ゲオルグ・プライドラー(オーストリア)
ウィリアム・クラーク(オーストリア)
主要メンバーのインタビュー及び現地取材記事は追って詳細にお伝えする。
photo&text:Makoto.AYANO
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