2012/12/31(月) - 13:14
ふたたびNIPPOが圧倒したツール・ド・北海道。ジャパンカップ、ロード締めくくりのおきなわ、そしてタイトルのかかった全日本シクロクロスなど、9月から12月までを振り返る。
9月
実業団Jプロツアーの個人TTでは全日本チャンピオンの西薗良太(ブリヂストンアンカー)が気合の走りで優勝。そして実業団頂点の戦い、輪翔旗ロードはマリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)が優勝、輪翔旗は宇都宮ブリッツェンが手にした。
北の大地を駆け巡るツール・ド・北海道、今年は道北エリアが舞台。第1ステージは黒枝士揮(鹿屋体育大学)が制し、UCIレースとなったこの北海道では初めて大学生がリーダージャージを着て走った。その後はふたたびチームNIPPOの力が爆発してマキシミリアーノ・リケーゼが個人総合優勝。なおリケーゼは2013年からUCIプロチームのランプレ・メリダで走る。
10月
ぎふ清流国体として岐阜県で行われた今年の国体。トラックの4km団体追抜で奈良県(吉田隼人、入部正太朗、山本元喜、安原大生)が4分24秒366の大会新記録で優勝。吉田と入部は4連覇不動のコンビだ。ロードは井上和郎(福井、ブリヂストンアンカー)が青柳憲輝(栃木、シマノレーシング)をタイヤ1/2という僅差で下して優勝。岐阜県は橋本英也らの活躍で総合優勝。
日本で唯一のUCI HCクラスのレースがジャパンカップ。オープンクラス男子1組は岩島啓太(なるしまフレンド)、2組は黒枝士揮(鹿屋体育大学)、女子は與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)が制した。宇都宮市中心部でのクリテリウムはヤロスラフ・マリチャ(サクソバンク・ティンコフバンク)が制した。本戦はイヴァン・バッソ(リクイガス・キャノンデール)が初優勝。日本人最高位は6位の清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)。
実業団Jプロツアーの最終戦、輪島ロードは宇都宮ブリッツェンの飯野智行と増田成幸がワン・ツー。チームを離れていく増田から次代のエース、飯野へバトンが渡された。そしてチームも増田も年間総合優勝。設立4年目にして宇都宮ブリッツェンはついに国内の頂点に立った。
11月
ロードシーズン締めくくりのレースがツール・ド・おきなわだ。今年から再びワンデイレースとなり、トーマス・パルマー(ドラパックサイクリング)が集団ゴールを制して優勝。女子は與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)が70kmを独走して、ジュニアは小橋勇利(松山工業高校/ボンシャンス飯田)がそれぞれ制した。
12月
近年全国で開催されて人気が高まっているシクロクロス。その頂点の大会、全日本選手権シクロクロスが静岡県のふもとっぱらで行われた。エリート男子は竹之内悠(チームユーラシア)が接戦を制し2連覇。エリート女子は最終周回までもつれこみ、地元の宮内佐季子(CLUBviento)が優勝。8連覇がかかっていた豊岡英子(パナソニックレディース)はワンミスで勝利を逃した。U23としては沢田時(ブリヂストンアンカー)、ジュニアは横山航太(篠ノ井高校)がそれぞれチャンピオンに。
2013年へ向けて今年は例年以上に選手の移籍が活発に。海外へ行く選手は増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がUCIプロチームのキャノンデール・プロサイクリングへ、佐野淳哉(チームNIPPO)がプロコンチのヴィーニ・ファンティーニへ、そして西薗良太(ブリヂストンアンカー)が同じくプロコンチのチャンピオンシステムへ移籍する。そして萩原麻由子(サイクルベースあさひレーシング)はイギリスのドリームチーム、ウィグル・ホンダへ。全員が国内トップの走力を持つ彼ら彼女らの2013年シーズンの活躍に期待したい。
photo:Kei TSUJI、Makoto AYANO、Hideaki TAKAGI
text:高木秀彰
9月
実業団Jプロツアーの個人TTでは全日本チャンピオンの西薗良太(ブリヂストンアンカー)が気合の走りで優勝。そして実業団頂点の戦い、輪翔旗ロードはマリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)が優勝、輪翔旗は宇都宮ブリッツェンが手にした。
北の大地を駆け巡るツール・ド・北海道、今年は道北エリアが舞台。第1ステージは黒枝士揮(鹿屋体育大学)が制し、UCIレースとなったこの北海道では初めて大学生がリーダージャージを着て走った。その後はふたたびチームNIPPOの力が爆発してマキシミリアーノ・リケーゼが個人総合優勝。なおリケーゼは2013年からUCIプロチームのランプレ・メリダで走る。
10月
ぎふ清流国体として岐阜県で行われた今年の国体。トラックの4km団体追抜で奈良県(吉田隼人、入部正太朗、山本元喜、安原大生)が4分24秒366の大会新記録で優勝。吉田と入部は4連覇不動のコンビだ。ロードは井上和郎(福井、ブリヂストンアンカー)が青柳憲輝(栃木、シマノレーシング)をタイヤ1/2という僅差で下して優勝。岐阜県は橋本英也らの活躍で総合優勝。
日本で唯一のUCI HCクラスのレースがジャパンカップ。オープンクラス男子1組は岩島啓太(なるしまフレンド)、2組は黒枝士揮(鹿屋体育大学)、女子は與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)が制した。宇都宮市中心部でのクリテリウムはヤロスラフ・マリチャ(サクソバンク・ティンコフバンク)が制した。本戦はイヴァン・バッソ(リクイガス・キャノンデール)が初優勝。日本人最高位は6位の清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)。
実業団Jプロツアーの最終戦、輪島ロードは宇都宮ブリッツェンの飯野智行と増田成幸がワン・ツー。チームを離れていく増田から次代のエース、飯野へバトンが渡された。そしてチームも増田も年間総合優勝。設立4年目にして宇都宮ブリッツェンはついに国内の頂点に立った。
11月
ロードシーズン締めくくりのレースがツール・ド・おきなわだ。今年から再びワンデイレースとなり、トーマス・パルマー(ドラパックサイクリング)が集団ゴールを制して優勝。女子は與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)が70kmを独走して、ジュニアは小橋勇利(松山工業高校/ボンシャンス飯田)がそれぞれ制した。
12月
近年全国で開催されて人気が高まっているシクロクロス。その頂点の大会、全日本選手権シクロクロスが静岡県のふもとっぱらで行われた。エリート男子は竹之内悠(チームユーラシア)が接戦を制し2連覇。エリート女子は最終周回までもつれこみ、地元の宮内佐季子(CLUBviento)が優勝。8連覇がかかっていた豊岡英子(パナソニックレディース)はワンミスで勝利を逃した。U23としては沢田時(ブリヂストンアンカー)、ジュニアは横山航太(篠ノ井高校)がそれぞれチャンピオンに。
2013年へ向けて今年は例年以上に選手の移籍が活発に。海外へ行く選手は増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がUCIプロチームのキャノンデール・プロサイクリングへ、佐野淳哉(チームNIPPO)がプロコンチのヴィーニ・ファンティーニへ、そして西薗良太(ブリヂストンアンカー)が同じくプロコンチのチャンピオンシステムへ移籍する。そして萩原麻由子(サイクルベースあさひレーシング)はイギリスのドリームチーム、ウィグル・ホンダへ。全員が国内トップの走力を持つ彼ら彼女らの2013年シーズンの活躍に期待したい。
photo:Kei TSUJI、Makoto AYANO、Hideaki TAKAGI
text:高木秀彰
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