国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が、明日5月24日に大阪府堺市で開幕。8日間8ステージのレースがスタートする。出場チームと日程をおさらいし、大会前日記者会見に出席した選手のコメントを紹介する。



今年も国内外16チームが出場するツアー・オブ・ジャパン photo:Satoru Kato

UCI2.2クラスのステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」は、大阪府堺市から東京都品川区の大井埠頭まで8日間8ステージで行われる国内最大規模のロードレース。UCIレースとしては異例の8日間開催(グランツールを除き、通常は5日間)と、総獲得標高12,195mを誇る。

子供達が応援する姿が見られるツアー・オブ・ジャパン photo:Satoru Kato

今年は例年よりも1週遅い開催。既に発表されている通り、昨年まで第4ステージに設定されていた岐阜県美濃市でのレースが無くなり、代わりに長野県大鹿村でのチームタイムトライアルが新たに設定された。これにより総距離は639.1kmとなり、昨年より約130km短くなっている。日程は以下表の通り。なお、第1ステージの個人タイムトライアルの前には、同じコースで「堺国際クリテリウム」が開催される。
ツアー・オブ・ジャパン2026 日程
日付 ステージ(距離) 開催地
5月24日 第1ステージ チャリ・ロト 堺(2.6km個人TT) 大阪府堺市
5月25日 第2ステージ JPF 京都(103.6km) 京都府京田辺市・精華町
5月26日 第3ステージ いなべ(127.0km) 三重県いなべ市
5月27日 第4ステージ Astemo 大鹿(11.4kmチームTT) 長野県下伊那郡大鹿村
5月28日 第5ステージ 綿半 信州飯田(120.9km) 長野県飯田市
5月29日 第6ステージ スルガ銀行 富士山(66.6km) 静岡県小山町
5月30日 第7ステージ AMANO 相模原(107.5km) 神奈川県相模原市
5月31日 第8ステージ SPEEDチャンネル 東京(104.0km) 東京都品川区
第1ステージは個人タイムトライアル ©︎TOJ2025
今年も富士山で勝負が決まるか?(写真はふじあざみラインの旧馬返し) ©︎TOJ2025


最終日の東京ステージは多くの観客の前で大集団スプリントが繰り広げられる photo:Satoru Kato

出場チームは、海外7チーム、国内9チームの計16チーム。海外チームは3月発表時と2チーム入れ替えがあり、ソウルサイクリングチームとウズベキスタンナショナルサイクリングチームが新たに加わった。これにより、UCIコンチネンタル登録チームが1チーム減り、ナショナルチームが1チーム増える。国内チームに変更はない。チーム一覧は以下表の通り。
海外チーム 国内チーム
ソリューションテックNIPPOラーリ(イタリア、 PT) TEAM UKYO(日本、CT)
リーニンスター(中国、CT) キナンレーシングチーム(日本、CT)
トレンガヌ サイクリングチーム(マレーシア、CT) Astemo宇都宮ブリッツェン(日本、CT)
シーキャッシュXボディラップ(オーストラリア、CT) VC福岡(日本、CT)
ソウルサイクリングチーム(韓国、CT) ヴィクトワール広島(日本、CT)
スワット クラブ(イタリア、CT) 愛三工業レーシングチーム(日本、CT)
ウズベキスタンナショナルサイクリングチーム(ウズベキスタン) シマノレーシング(日本、CT)
レバンテフジ静岡(日本、CT)
日本ナショナルチーム(日本)
(PT:UCIプロチーム、CT:UCIコンチネンタルチーム)

昨年に続き出場する新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ) photo:Satoru Kato
ツール・ド・熊野では個人総合優勝を争ったリーニンスター photo:Satoru Kato


昨年の最終ステージで優勝したシーキャッシュXボディラップは今年も参戦 photo:Satoru Kato

海外チームでは、唯一のプロチームとなる新城幸也所属のソリューションテックNIPPOラーリ、ツール・ド・熊野でニルス・シンシェクが秒差の個人総合優勝を争ったリーニンスター、昨年東京ステージで優勝したリアム・ウォルシュをラインナップするシーキャッシュXボディラップ、コンチネンタルチームとなったスワットクラブなどが要注目チームとなるか。

昨年は個人総合優勝、山岳賞、チーム総合を獲ったTEAM UKYO photo:Satoru Kato
ツール・ド・台湾で優勝したルーカス・カルステンセン(ドイツ、キナンレーシングチーム) photo:Tour de Taiwan



対する国内チームでは、連覇中のTEAM UKYOは、ツール・ド・熊野で山岳賞を獲得したニコロ・ガリッポやシモーネ・ラッカーニら昨年のメンバーも含む布陣。キナンレーシングチームはレイン・タラマエや小石祐馬らツール・ド・熊野のメンバーに、今年加入のドイツ人スプリンター、ルーカス・カーステンセンや草場啓吾を加える。

ツール・ド・熊野では個人総合優勝とチーム総合優勝を勝ち取ったヴィクトワール広島 photo:Satoru Kato
岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)はTOJ通算5勝目を挙げられるか? photo:Satoru Kato


Astemo宇都宮ブリッツェンは宮崎泰史をエースナンバーに据えてベテラン勢がサポート。岡篤志のTOJ通算5勝目にも期待がかかる。ヴィクトワール広島は、チーム初のUCIレース個人総合優勝を決めたツール・ド・熊野とほぼ同じメンバーで臨む。

昨年の相模原で10年ぶり優勝を遂げたベンジャミ・プラデス(VC福岡) photo:Satoru Kato
堺国際クリテリウムで優勝した風間翔眞(シマノレーシング) photo:Satoru Kato


また、昨年相模原ステージで優勝したベンジャミ・プラデス擁するVC福岡、留目夕陽がエースナンバーの愛三工業レーシングチーム、昨年の堺国際クリテリウムで地元優勝を挙げたシマノレーシング、2年ぶり出場のレバンテフジ静岡、U23選手中心の日本ナショナルチームの活躍にも期待したい。



4選手が出席した前日記者会見

記者会見に出席した4選手と、それぞれが目入れをした4色のダルマ photo:Satoru Kato

YouTubeでも配信された前日記者会見には、トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)、橋川丈(キナンレーシングチーム)、留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)、ウィル・ヒース(シーキャッシュXボディラップ)ら4名が出席した。

トンマーゾ・ダーティ「チームとして5連覇は可能と思う」

トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO、イタリア) photo:Satoru Kato

ツアー・オブ・ジャパンは初めての出場。今年出た他のレースよりもハードだと聞いているので、ベストを尽くしたい。チームとして4連覇しているが、5連覇は可能だと思う。僕は富士山のような登坂のステージは苦手なので、チームメイトが勝ってくれると思う。個人的には少人数でのスプリント勝負になるステージで優勝を狙っていきたい。

橋川丈「チームのみんな自信を持っている」

橋川丈(キナンレーシングチーム) photo:Satoru Kato

ツール・ド・熊野と並んで楽しみにしていたレース。昨年は新人賞2位だったが、そこを気にしていたわけではなく総合上位を狙っていた。熊野のあと2週間あったので、しっかり練習して最後の1-2%を足すことが出来た。チームのみんなと熊野市で生活して練習出来たのは良い経験になったので、調子は良いと思う。チームとしての目標はステージ優勝と総合優勝。特に誰で行くと決めてはいないが、みんな自信を持っているので狙っていけると思う。

留目夕陽「富士山ステージは最後まで踏み切る」

4年ぶり出場の留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato

4年ぶりの出場。この時期の日本のレースに出場するのは新鮮に感じるし、ツール・ド・熊野とツアー・オブ・ジャパンに続けて出場するのも久々なので楽しみにしていた。今年は日本にずっといるのでコンディションは良い。富士山ステージでいかに最後まで踏み切れるか、それが総合優勝争いを決めることになるのでしっかりと頑張りたい。チームとしてはスプリンターもクライマーも揃えて来たのでどちらも狙えるが、スプリンターでも勝てるところを見せたい。

ウィル・ヒース「チームタイムトライアルはチームにとって嬉しい」

19歳のウィル・ヒース(シーキャッシュXボディラップ、オーストラリア) photo:Satoru Kato

昨年に続き出場出来て嬉しいし、レースを待ちきれない気分。昨年はあまり期待しないで出場したが、結果として新人賞3位という結果になった。今年はそれを上回る結果を出せればと思う。チームはスプリンターを揃えて来ているので、チームタイムトライアルのステージが出来たことは我々にとって嬉しいこと。昨年チームメイトが優勝した東京ステージも狙っていきたい。


text&photo:Satoru Kato

ツアー・オブ・ジャパン 前日記者会見

最新ニュース(全ジャンル)