2012/11/10(土) - 09:23
サイクルモードに出店していた各ブースから気になるモノをピックアップしてレポートする第3弾。今回もデローザのTTバイク フォーミュラキングから、株式会社Tigの鏡面仕上げのチタンバイクまで様々なアイテムを紹介。
日直商会 デローザ
デローザの正規輸入代理店を務める日直商会は、ブラック一色のブースを展開して高級感のある展示を行なった。クリスティアーノ・デローザ氏が来日したことも大きなトピックスで、終始インタビューなどのPR活動に忙しそうにしていた。
先月のサイクルモードフェスタにも参加していたデローザだが、今回のメイン展示は新型のTTバイク「フォーミュラキング」。NIPPOの佐野選手が全日本選手権で駆り、2012年の全日本選手権において2位を勝ち取ったマシンで、直線的なデザインが文句無しにカッコイイ。
キングRSのカラーバリエーションもお披露目されたブースには、UCIアメリカツアーチャンピオンを勝ち取ったマキシミリアーノ・リケーゼのジャージも展示。レース機材の展示が目立つ一方ではクロモリシティバイク「ミラニーノ」のポップなニューカラーやヴェロミシュランも展示され、こちらも高い注目を集めていた。
深谷産業
深谷産業ブースでの注目アイテムはイタリアンヘルメットブランド、セレーブの新型モデル。「マトリックス-R」はベストセラーシリーズの新製品で、かぶり心地はそのままにデザインとフィッティングシステムをリニューアル。同じく新製品のMP-3は直線的なデザインが新しいモデルだ。
新しいワイヤーのフィティング体験コーナーが人気のシディコーナーでは、スニーカーの「フレーム」の展示がトピックス。シディらしいクールなデザインがタウンユースでも楽しめる。最近各シューズメーカーから普段履き用のアイテムがリリースされているが、そのウェーブに乗った形だろうか。
ローラー台体験ができるミノウラブースにこっそりと(?)展示されていたのは、幅20cmの筒を使った極狭3本ローラー。体幹を鍛えるのには最適なアイテムかも?右側の普通のローラーがとてもワイドに見える!新上陸したインソールブランド「キューレックスソール」にも注目したい。
グラファイトデザイン
ユーザーダイレクト販売をスタートさせたことで話題のグラファイトデザインだが、ブースには注目のバイクが数台展示してあった。その筆頭は、東レT800カーボンをメインに採用したプロトバイク。メテオランチとスピードの良いトコロ取りをしたバイクで、伸びやかな加速感やコーナリングの粘りといったフィーリングを大事にして設計されたバイクだという。
またユニオンジャックをイメージしたという深みのあるスペシャル塗装を施したザニアも注目の一台。特殊なクリアコーティング仕上げとし、細かい傷を自己修復する能力があるそうで、金ブラシでこすっても見る間に傷が元通りになっていく様は驚きの一言。完成車販売されるとのことで人気が出そうだ。VAXレーシングの選手によるライディング講座も毎回人気を博していた。
ロータスインターナショナル ジロ
数多くのプロチームが採用するヘルメットブランド、ジロも単独でブースを展開。ヘルメットはもちろんのこと、シューズなどのアパレル類も多く展示されるな中、最大の注目は今年のジロ・デ・イタリアで序盤マリアローザを着たタイラー・フィニーが着用したことで一挙に注目を浴びたロード用レーシングシューズ「エンパイア」。
なんといってもトピックスなのは、ラチェットやベルクロではなくシューレース(靴ひも)で締め付ける構造となっている点で、従来のシューズに比べ大幅なアッパーの軽量化に成功している。ブースにはショーモデルとしてポップなカラーバリエーションも展示され、今後の展開に期待できそう。フィニーの直筆サインモデルの展示も行われた。
そしてヘルメットでは、こちらも今シーズン初めに登場しそのエアロフォルムが話題となった「エアアタック」にフォーカス。
究極の空気抵抗削減を狙ったそのスタイルを覚えているレースファンも多いことだろう。オリンピックモデルとして各国の国旗をデザインした非売品も多く展示され注目を集めた。これからのヘルメット界を牽引する製品となるか注目だ。
株式会社Tig チタニア
工業用品からスポーツ用具まで、チタンの可能性を探求する株式会社Tig。そのサイクルラインであるチタニアのブースには美しさの際立つバイクが多数展示された。一貫して東大阪でのハンドメイド生産にこだわった製作を行い、どんなオーダーにも対応できる自信を持っているという。
メイン展示は、「究極の仕上げ」を目指したOZ-Rコンセプト。フォークやハンドルも含めて全て鏡面仕上げとされ、チューブの溶接はすべてフィレット仕上げというこだわりよう。製品としての魅力を高めるため、精度や細部に至るまでこだわったその様は見ているだけで惚れ惚れしてしまうほど。ユーザーからのリクエストを反映させたトラス構造のバイクも展示され、技術力と柔軟性の高さを見せつけていた。
エバニュー
アウトドアからフィットネスまで幅広くスポーツ用品を扱うエバニューは、ピストやシングルスピードのタウンユースバイクを中心としたブースを展開。中でもニューヨークで流行の兆しを見せるチョッパーハンドル+トラックバイクのスタイルは大注目。乗っているだけで楽しい気分になれるバイクはそうあるモノでは無いけれど、このバイクなその筆頭かも。
そして竹をフレーム素材に使ったバイクを開発するブランド、その名も「booBicycle」の姿も。竹のチューブをアルミやカーボンのラグで繋ぐ製法だが、アメリカではシクロクロスチームのサポートも行なうなど信頼性も保証済み。こんなフレームを最新コンポとホイールで組んだら「so cool!」じゃないですか?
vol.4に続く。
text & photo:So.Isobe
日直商会 デローザ
デローザの正規輸入代理店を務める日直商会は、ブラック一色のブースを展開して高級感のある展示を行なった。クリスティアーノ・デローザ氏が来日したことも大きなトピックスで、終始インタビューなどのPR活動に忙しそうにしていた。
先月のサイクルモードフェスタにも参加していたデローザだが、今回のメイン展示は新型のTTバイク「フォーミュラキング」。NIPPOの佐野選手が全日本選手権で駆り、2012年の全日本選手権において2位を勝ち取ったマシンで、直線的なデザインが文句無しにカッコイイ。
キングRSのカラーバリエーションもお披露目されたブースには、UCIアメリカツアーチャンピオンを勝ち取ったマキシミリアーノ・リケーゼのジャージも展示。レース機材の展示が目立つ一方ではクロモリシティバイク「ミラニーノ」のポップなニューカラーやヴェロミシュランも展示され、こちらも高い注目を集めていた。
深谷産業
深谷産業ブースでの注目アイテムはイタリアンヘルメットブランド、セレーブの新型モデル。「マトリックス-R」はベストセラーシリーズの新製品で、かぶり心地はそのままにデザインとフィッティングシステムをリニューアル。同じく新製品のMP-3は直線的なデザインが新しいモデルだ。
新しいワイヤーのフィティング体験コーナーが人気のシディコーナーでは、スニーカーの「フレーム」の展示がトピックス。シディらしいクールなデザインがタウンユースでも楽しめる。最近各シューズメーカーから普段履き用のアイテムがリリースされているが、そのウェーブに乗った形だろうか。
ローラー台体験ができるミノウラブースにこっそりと(?)展示されていたのは、幅20cmの筒を使った極狭3本ローラー。体幹を鍛えるのには最適なアイテムかも?右側の普通のローラーがとてもワイドに見える!新上陸したインソールブランド「キューレックスソール」にも注目したい。
グラファイトデザイン
ユーザーダイレクト販売をスタートさせたことで話題のグラファイトデザインだが、ブースには注目のバイクが数台展示してあった。その筆頭は、東レT800カーボンをメインに採用したプロトバイク。メテオランチとスピードの良いトコロ取りをしたバイクで、伸びやかな加速感やコーナリングの粘りといったフィーリングを大事にして設計されたバイクだという。
またユニオンジャックをイメージしたという深みのあるスペシャル塗装を施したザニアも注目の一台。特殊なクリアコーティング仕上げとし、細かい傷を自己修復する能力があるそうで、金ブラシでこすっても見る間に傷が元通りになっていく様は驚きの一言。完成車販売されるとのことで人気が出そうだ。VAXレーシングの選手によるライディング講座も毎回人気を博していた。
ロータスインターナショナル ジロ
数多くのプロチームが採用するヘルメットブランド、ジロも単独でブースを展開。ヘルメットはもちろんのこと、シューズなどのアパレル類も多く展示されるな中、最大の注目は今年のジロ・デ・イタリアで序盤マリアローザを着たタイラー・フィニーが着用したことで一挙に注目を浴びたロード用レーシングシューズ「エンパイア」。
なんといってもトピックスなのは、ラチェットやベルクロではなくシューレース(靴ひも)で締め付ける構造となっている点で、従来のシューズに比べ大幅なアッパーの軽量化に成功している。ブースにはショーモデルとしてポップなカラーバリエーションも展示され、今後の展開に期待できそう。フィニーの直筆サインモデルの展示も行われた。
そしてヘルメットでは、こちらも今シーズン初めに登場しそのエアロフォルムが話題となった「エアアタック」にフォーカス。
究極の空気抵抗削減を狙ったそのスタイルを覚えているレースファンも多いことだろう。オリンピックモデルとして各国の国旗をデザインした非売品も多く展示され注目を集めた。これからのヘルメット界を牽引する製品となるか注目だ。
株式会社Tig チタニア
工業用品からスポーツ用具まで、チタンの可能性を探求する株式会社Tig。そのサイクルラインであるチタニアのブースには美しさの際立つバイクが多数展示された。一貫して東大阪でのハンドメイド生産にこだわった製作を行い、どんなオーダーにも対応できる自信を持っているという。
メイン展示は、「究極の仕上げ」を目指したOZ-Rコンセプト。フォークやハンドルも含めて全て鏡面仕上げとされ、チューブの溶接はすべてフィレット仕上げというこだわりよう。製品としての魅力を高めるため、精度や細部に至るまでこだわったその様は見ているだけで惚れ惚れしてしまうほど。ユーザーからのリクエストを反映させたトラス構造のバイクも展示され、技術力と柔軟性の高さを見せつけていた。
エバニュー
アウトドアからフィットネスまで幅広くスポーツ用品を扱うエバニューは、ピストやシングルスピードのタウンユースバイクを中心としたブースを展開。中でもニューヨークで流行の兆しを見せるチョッパーハンドル+トラックバイクのスタイルは大注目。乗っているだけで楽しい気分になれるバイクはそうあるモノでは無いけれど、このバイクなその筆頭かも。
そして竹をフレーム素材に使ったバイクを開発するブランド、その名も「booBicycle」の姿も。竹のチューブをアルミやカーボンのラグで繋ぐ製法だが、アメリカではシクロクロスチームのサポートも行なうなど信頼性も保証済み。こんなフレームを最新コンポとホイールで組んだら「so cool!」じゃないですか?
vol.4に続く。
text & photo:So.Isobe
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