2012/09/18(火) - 05:39
昨年13秒差で表彰台を逃したアントン・ヴォロビエフ(ロシア)が、36kmを44分09秒、平均スピード48.9km/hで走破。オーストラリア勢を抑え込む圧倒的タイムで、念願のアルカンシェルを手にした。
2012年度のU23世界最速を決めるのは、リンブルフ州の36km丘陵コース。午前中に行なわれたジュニア男子レースとスタート地点は共通で、コース前半部に9.4kmの周回を追加。レース後半に「シッベルグルッブ(2100m・4.1%)」と「カウベルグ(1200m・5.8%)」が登場するレイアウトは変わらない。
13.1km地点と26.5km地点の中間計測ポイントで、最後から3番手スタートのヴォロビエフはトップタイムを連発。「自信があり、スタートから全開で走った」と、寡黙なヴォロビエフは話す。
優勝候補ローハン・デニス(オーストラリア)とのタイム差は広がるばかり。最終的にデニスを44秒差を引き離したヴォロビエフが優勝した。
ロシア人によるU23タイムトライアル制覇は、2000年エフゲニー・ペトロフと2005年のミハイル・イグナチエフに続く3人目。
ヴォロビエフは1990年10月生まれの21歳で、UCIコンチネンタルチームのイテラ・カチューシャ所属。来シーズンはUCIプロチームのカチューシャへの昇格が決まっている。
カチューシャのハンス・ミヒャエルホルツァー監督は「ヴォロビエフはレース勘が鋭く、ロードレースでも強い。でもプレッシャーを与えることなく、じっくりと育てたい。飛び抜けた才能の持ち主であることは間違いない」と太鼓判を押している。
デニスとダミアン・ハウソンのオーストラリア勢2人は銀メダルと銅メダル。ロンドンオリンピック男子オムニアムで金メダルを獲得したラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク)は2秒差で表彰台に届かず。昨年大会で銀メダルを獲得したラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク)は5位に終わった。
タイムトライアルU23全日本チャンピオンの椿大志(ブリヂストンアンカーU23)は63位に終わった。
「今シーズンは、世界選手権というより、フランスのアマチュアレースで結果を出すことに重点を置いて闘ってきました。レースの雰囲気に呑まれたこともあって前半から突っ込みすぎ、最後まで出し切れなかった。自分が思うようなレースが出来なかったので悔しいです」。
「(トップと)7分差。もちろん彼らが速いとは思いましたが、10kmにつき2分という差は縮める余地がある。U23の世界トップレベルと自分との差が明確に分かったという点ではよかったです」。ゴール後しばらく動けないほど悔しさに苛まれた様子だったが、初めての世界選手権の結果を前向きに捉えている。
ロード世界選手権2012U23男子タイムトライアル結果
1位 アントン・ヴォロビエフ(ロシア) 44'09"
2位 ローハン・デニス(オーストラリア) +44"
3位 ダミアン・ハウソン(オーストラリア) +51"
4位 ラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク) +53"
5位 ラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク) +1'02"
6位 マルレン・ズモルカ(ウクライナ) +1'09"
7位 ラスムス・ステレボ(デンマーク) +1'25"
8位 ヤシャ・ズッターリーン(ドイツ) +1'28"
9位 セルゲイ・シェルネツキ(ロシア) +1'37"
10位 トム・ドゥムラン(オランダ) +1'40"
63位 椿大志(ブリヂストンアンカーU23) +7'16"
text&photo:Kei Tsuji in Limburg, Netherlands
2012年度のU23世界最速を決めるのは、リンブルフ州の36km丘陵コース。午前中に行なわれたジュニア男子レースとスタート地点は共通で、コース前半部に9.4kmの周回を追加。レース後半に「シッベルグルッブ(2100m・4.1%)」と「カウベルグ(1200m・5.8%)」が登場するレイアウトは変わらない。
13.1km地点と26.5km地点の中間計測ポイントで、最後から3番手スタートのヴォロビエフはトップタイムを連発。「自信があり、スタートから全開で走った」と、寡黙なヴォロビエフは話す。
優勝候補ローハン・デニス(オーストラリア)とのタイム差は広がるばかり。最終的にデニスを44秒差を引き離したヴォロビエフが優勝した。
ロシア人によるU23タイムトライアル制覇は、2000年エフゲニー・ペトロフと2005年のミハイル・イグナチエフに続く3人目。
ヴォロビエフは1990年10月生まれの21歳で、UCIコンチネンタルチームのイテラ・カチューシャ所属。来シーズンはUCIプロチームのカチューシャへの昇格が決まっている。
カチューシャのハンス・ミヒャエルホルツァー監督は「ヴォロビエフはレース勘が鋭く、ロードレースでも強い。でもプレッシャーを与えることなく、じっくりと育てたい。飛び抜けた才能の持ち主であることは間違いない」と太鼓判を押している。
デニスとダミアン・ハウソンのオーストラリア勢2人は銀メダルと銅メダル。ロンドンオリンピック男子オムニアムで金メダルを獲得したラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク)は2秒差で表彰台に届かず。昨年大会で銀メダルを獲得したラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク)は5位に終わった。
タイムトライアルU23全日本チャンピオンの椿大志(ブリヂストンアンカーU23)は63位に終わった。
「今シーズンは、世界選手権というより、フランスのアマチュアレースで結果を出すことに重点を置いて闘ってきました。レースの雰囲気に呑まれたこともあって前半から突っ込みすぎ、最後まで出し切れなかった。自分が思うようなレースが出来なかったので悔しいです」。
「(トップと)7分差。もちろん彼らが速いとは思いましたが、10kmにつき2分という差は縮める余地がある。U23の世界トップレベルと自分との差が明確に分かったという点ではよかったです」。ゴール後しばらく動けないほど悔しさに苛まれた様子だったが、初めての世界選手権の結果を前向きに捉えている。
ロード世界選手権2012U23男子タイムトライアル結果
1位 アントン・ヴォロビエフ(ロシア) 44'09"
2位 ローハン・デニス(オーストラリア) +44"
3位 ダミアン・ハウソン(オーストラリア) +51"
4位 ラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク) +53"
5位 ラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク) +1'02"
6位 マルレン・ズモルカ(ウクライナ) +1'09"
7位 ラスムス・ステレボ(デンマーク) +1'25"
8位 ヤシャ・ズッターリーン(ドイツ) +1'28"
9位 セルゲイ・シェルネツキ(ロシア) +1'37"
10位 トム・ドゥムラン(オランダ) +1'40"
63位 椿大志(ブリヂストンアンカーU23) +7'16"
text&photo:Kei Tsuji in Limburg, Netherlands
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