2011/04/30(土) - 07:58
世界のダウンヒルレースを回る末政美緒(FUNFANCY/INTENSE)のワールドカップ参戦レポートをお届けする。第一戦は南アフリカ・ピーターマリッツバーグでの開催。漕ぎが多く変化に富んだ路面のコースにバイクセッティングに苦労したようだ。決勝では9位に入っている。
以下末政のレポートにより紹介しよう。
2011年ワールドカップがついに開幕しました。初戦は日本から飛行機で飛ぶ事20時間、約14000km離れたアフリカ大陸最南端にある南アフリカで開催されました。
開催地の南アフリカ・ピーターマリッツバーグでのワールドカップは今回で2度目ですが、2009年は行けず今回初めての南アフリカでのワールドカップ参戦となりました。
出発前から現地の天気予報を見る限り悪天候、到着すると案の定雨で泥レースを覚悟していましたが、幸い天候は徐々に回復しコースウォーキングが始まる20日(水曜日)にはコースもかなり乾いていました。
ピーターマリッツバーグのコースを走るのはもちろん今回が初めて、事前情報では長くてジャンプが多く、漕ぎが多いコースということのみ。
コースの全長が3.12kmと最近のワールドカップコースとしては長く、標高差が416mとコースの長さに比べると標高差が少なく比較的緩斜面だと言う事がわかります。
漕ぎのセクションに標準を合わせ、バイクを出来る限り軽量になるようなタイヤやパーツを選び日本を発ちました。
現地に行くと大きな山ではなく丘のようなところにコースがあり、全体的に緩斜面ですが路面はスムーズでスピードが出やすそうで、事前情報通りジャンプが所々にあり、中盤には平らで長い漕ぎとジャンプのセクションがあり、体力的にかなりタフなコースでした。
試走1日目、今回の開幕戦が今年初のダウンヒルレースで日本では常設コースもオープン前だったので、レースコースでの練習が出来ておらず、最初はレースコースならではのスピード感に慣れるのに少し時間がかかりました。
そして、普段日本で練習している山とは違い、縦の動きが多くサスペンションのセッティングが違い、Fox Raing Shoxの方から色々アドバイスをもらいながら変えていき、試走1日目を終えました。
試走2日目は、前日の夜に少し雨が降った影響で朝はとても滑りやすくなっていました。幸いにも天気は良かったので、午後からの予選にはコースはほぼ乾き朝に比べるとスピードがかなり出るようになりました。
いつもならこなせそうな大きさのジャンプもまだ飛べずにいましたが、予選では久々のスタート音に少し緊張したものの大きなミスはなく、その時点での出来る限りのペースで走り6位で予選を通過しました。
最終9位で決勝を終える
予選翌日に短時間ですが試走時間があったので、こなせていなかったジャンプを練習したり、ラインを見直したりと日曜日の決勝に備えました。
決勝日、天気は晴れ。コースは完全にドライでスピードがどんどん増し、スムーズだったコースは荒れていました。
練習よりスピードは上がり多少ヒヤッとする場面はありましたが、転倒なく前半部分を終えました。
後半は漕ぐのみ。無我夢中でゴールに向かいますが、やはり今回のコース後半の漕ぎが長い!ずっとこのまま続くのではと思うほどでしたが、なんとかゴールが見えて最後の力を振り絞ってフィニッシュ。
ゴールすると暫定4位…、最終9位で決勝を終えました。
今回のレースでは漕ぎが多いということで、ダウンヒル系より軽量のフリーライド系のフォークやタイヤを選んで勝負に出たのですが、やはりワールドカップのコースは決勝になるとコースのコンディションが悪くなり、少し読みが甘かったかなと思います。
しかし、何事も試さないとわからないですし、レースでしか体感出来ない事もあるので、今回のレースは良い経験になりました。
そして何より、やっぱり世界に挑戦するのは楽しい!そう思える大会でした。
2009年には断念してしまったワールドカップ南アフリカ大会、スポンサーの皆様を始め今回は色んな方々にご協力いただき実現する事が出来ました。
今シーズンも始まったばかり、気を取り直して次回6月2-5日スコットランドで開催されるワールドカップ第2戦に挑みたいと思います。
--末政実緒(Team FUNFANCY/INTENSE)
「ワールドカップと世界戦でトップ3を目指す」
末政美緒は、今年の抱負を次のように語る。「今年もワールドカップメインでの参戦を予定しています。国内のレースもJシリーズDH第1戦の富士見大会以外は出場予定です。
2011年、ワールドカップ、世界戦でのトップ3を目指し頑張りたいと思います」。
大会名:UCI Mountain Bike World Cup#1
場所:南アフリカ・ピーターマリッツバーグ
開催日:2011年4月21日-24日
天候:晴れ
順位:9位(Downhill Women)
バイク:INTENSE M9
予選結果
1. Tracy Moseley
2. Froliane Pugin
3. Emmeline Ragot
4. Sabrina Jonnier
5. Celine Gros
6. 末政実緒
決勝結果
1. Tracy Moseley
2. Fionn Griffith
3. Emmeline Ragot
4. Sabrina Jonnier
5. Frorian Pugin
9. 末政実緒
texe:Mio Suemasa
photo:Hiroyuki Nakagawa・Akihiro Nakao
以下末政のレポートにより紹介しよう。
2011年ワールドカップがついに開幕しました。初戦は日本から飛行機で飛ぶ事20時間、約14000km離れたアフリカ大陸最南端にある南アフリカで開催されました。
開催地の南アフリカ・ピーターマリッツバーグでのワールドカップは今回で2度目ですが、2009年は行けず今回初めての南アフリカでのワールドカップ参戦となりました。
出発前から現地の天気予報を見る限り悪天候、到着すると案の定雨で泥レースを覚悟していましたが、幸い天候は徐々に回復しコースウォーキングが始まる20日(水曜日)にはコースもかなり乾いていました。
ピーターマリッツバーグのコースを走るのはもちろん今回が初めて、事前情報では長くてジャンプが多く、漕ぎが多いコースということのみ。
コースの全長が3.12kmと最近のワールドカップコースとしては長く、標高差が416mとコースの長さに比べると標高差が少なく比較的緩斜面だと言う事がわかります。
漕ぎのセクションに標準を合わせ、バイクを出来る限り軽量になるようなタイヤやパーツを選び日本を発ちました。
現地に行くと大きな山ではなく丘のようなところにコースがあり、全体的に緩斜面ですが路面はスムーズでスピードが出やすそうで、事前情報通りジャンプが所々にあり、中盤には平らで長い漕ぎとジャンプのセクションがあり、体力的にかなりタフなコースでした。
試走1日目、今回の開幕戦が今年初のダウンヒルレースで日本では常設コースもオープン前だったので、レースコースでの練習が出来ておらず、最初はレースコースならではのスピード感に慣れるのに少し時間がかかりました。
そして、普段日本で練習している山とは違い、縦の動きが多くサスペンションのセッティングが違い、Fox Raing Shoxの方から色々アドバイスをもらいながら変えていき、試走1日目を終えました。
試走2日目は、前日の夜に少し雨が降った影響で朝はとても滑りやすくなっていました。幸いにも天気は良かったので、午後からの予選にはコースはほぼ乾き朝に比べるとスピードがかなり出るようになりました。
いつもならこなせそうな大きさのジャンプもまだ飛べずにいましたが、予選では久々のスタート音に少し緊張したものの大きなミスはなく、その時点での出来る限りのペースで走り6位で予選を通過しました。
最終9位で決勝を終える
予選翌日に短時間ですが試走時間があったので、こなせていなかったジャンプを練習したり、ラインを見直したりと日曜日の決勝に備えました。
決勝日、天気は晴れ。コースは完全にドライでスピードがどんどん増し、スムーズだったコースは荒れていました。
練習よりスピードは上がり多少ヒヤッとする場面はありましたが、転倒なく前半部分を終えました。
後半は漕ぐのみ。無我夢中でゴールに向かいますが、やはり今回のコース後半の漕ぎが長い!ずっとこのまま続くのではと思うほどでしたが、なんとかゴールが見えて最後の力を振り絞ってフィニッシュ。
ゴールすると暫定4位…、最終9位で決勝を終えました。
今回のレースでは漕ぎが多いということで、ダウンヒル系より軽量のフリーライド系のフォークやタイヤを選んで勝負に出たのですが、やはりワールドカップのコースは決勝になるとコースのコンディションが悪くなり、少し読みが甘かったかなと思います。
しかし、何事も試さないとわからないですし、レースでしか体感出来ない事もあるので、今回のレースは良い経験になりました。
そして何より、やっぱり世界に挑戦するのは楽しい!そう思える大会でした。
2009年には断念してしまったワールドカップ南アフリカ大会、スポンサーの皆様を始め今回は色んな方々にご協力いただき実現する事が出来ました。
今シーズンも始まったばかり、気を取り直して次回6月2-5日スコットランドで開催されるワールドカップ第2戦に挑みたいと思います。
--末政実緒(Team FUNFANCY/INTENSE)
「ワールドカップと世界戦でトップ3を目指す」
末政美緒は、今年の抱負を次のように語る。「今年もワールドカップメインでの参戦を予定しています。国内のレースもJシリーズDH第1戦の富士見大会以外は出場予定です。
2011年、ワールドカップ、世界戦でのトップ3を目指し頑張りたいと思います」。
大会名:UCI Mountain Bike World Cup#1
場所:南アフリカ・ピーターマリッツバーグ
開催日:2011年4月21日-24日
天候:晴れ
順位:9位(Downhill Women)
バイク:INTENSE M9
予選結果
1. Tracy Moseley
2. Froliane Pugin
3. Emmeline Ragot
4. Sabrina Jonnier
5. Celine Gros
6. 末政実緒
決勝結果
1. Tracy Moseley
2. Fionn Griffith
3. Emmeline Ragot
4. Sabrina Jonnier
5. Frorian Pugin
9. 末政実緒
texe:Mio Suemasa
photo:Hiroyuki Nakagawa・Akihiro Nakao
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