2009/04/21(火) - 12:09
2009年4月19日、長野県南佐久郡佐久穂町八千穂高原において第23回ツール・ド・八ヶ岳が開催された。コースは美しい白樺林を抜け、雪に覆われた標高2127mの麦草峠に至る標高差1300m・25km。1000人を超す参加者たちが、晴天のヒルクライムを堪能した。
雪の残る麦草峠を進む photo:Kei Tsuji自然豊かな、春の息吹感じる八千穂高原を1000人を超すライダーが駆け上がった。スタート地点はJR八千穂駅近く、標高830mの佐久穂町堂河原地区。そこから国道299号線（通称メルヘン街道）を経て、八ヶ岳山麓の北部、茅野市との境に位置する標高2127mの麦草峠まで25kmかけて駆け上がる。
コース全体の平均勾配は5%。中盤に平坦区間を含むため、実際の勾配はコンスタントに7〜9%を刻む。美しい白樺林を抜けた先に登場する麦草峠は、国道で2番目に標高の高い峠（1番は渋峠の標高2172m）であり、例年より残雪が少ないとは言え沿道には雪が残った。
安原昌弘監督（マトリックスパワータグ・コラテック）、競技委員長の浅田顕監督（エキップアサダ）、“キング”三浦恭資氏 photo:Kei Tsuji今年はエキップアサダの浅田顕監督を競技委員長に迎え、先月埼玉県にオープンしたシクロパビリオン館長の「こ〜ぢ」こと相沢康司も選手と並走してレースを盛り上げる。大会前日にはヒルクライム攻略講座「目標タイムが3分縮まる3つのポイント+1」が行なわれた。
招待選手として参戦したのは、パールイズミ・スミタ・ラバネロ所属の鎌田圭介と平塚吉光、近隣の野辺山にペンション「シーナック・キャビン」を構えるMTB元日本代表の中込夫婦、“キング”こと三浦恭資氏と萩原麻由子の師弟コンビ、そしてマトリックスパワータグ・コラテックの安原昌弘監督。
チャンピオンクラスの先頭3名、後方のブルージャージ奥村英哲（MUSTANG SALLY KAMIHAGI）が優勝 photo:Kei Tsujiトップカテゴリーのチャンピオンクラスから、中腹の八千穂高原スキー場（15km地点）にゴールするハーフコースまで、カテゴリーは全部で15。蒼天の下、15カテゴリーの選手たちが時間差でスタートした。
チャンピオンクラスは招待選手の鎌田圭介、乾友行（Team ARI）、奥村英哲（MUSTANG SALLY KAMIHAGI）の3選手が抜け出し、ラスト500mから始まる最後の上りで仕掛けた奥村英哲が優勝。標高差1300m・25kmを、1時間2分48秒、平均スピード23.88km/hで走りきった。
ヒルクライム初出場の萩原麻由子（サイクルベースあさひ） photo:Kei Tsujiヒルクライム初出場という萩原麻由子（サイクルベースあさひ）は「休む場所が無くてキツかった」と述べながらも1時間13分でゴール。師匠の“キング”三浦恭資氏は1時間14分07秒の好タイムをマークした。その他のカテゴリー優勝者は以下の通り。
男子チャンピオン
1位 奥村英哲（MUSTANG SALLY KAMIHAGI）1h02'48"
2位 乾友行（Team ARI）+06"
OPN 鎌田圭介（パールイズミ・スミタ・ラバネロ）+07"
3位 細田雄一（稲毛インター）+1'00"
4位 江本泰輔（なるしまフレンド）+1'19"
5位 アラン・キャメロン（Team You Can）+1'34"
6位 奥田瑛史（クラブシルベスト）+2'17"
7位 河合玄太（安藤整形外科RT）+2'25"
8位 高橋義博（チームCB）+3'09"
OPN 平塚吉光（パールイズミ・スミタ・ラバネロ）+4'16"
9位 飯沼誠憲（TEAM FITTE）+4'49"
10位 近藤良亮（TEAM光）+5'57"
男子A（〜25歳）
1位 一ノ谷竜馬（Team Green Road）1h07'45"
男子B（26〜30歳）
1位 伊藤寿（TEAM光）1h07'32"
男子C（31〜35歳）
1位 興梠武志 1h07'17"
男子D（36〜40歳）
1位 斉藤厚（イナーメアイランド信濃山形）1h06'14"
男子E（41〜50歳）
1位 牛丸尚久（エキップあづみの）1h05'56"
男子F（51〜60歳）
1位 小林俊介（阪奈レーシング）1h14'40"
男子G（61歳〜）
1位 山本章造（サイクルクラブ大森）1h21'06"
女子A（〜35歳）
OPN 萩原麻由子（サイクルベースあさひ）1h13'00"
1位 上田藍（稲毛インター）+1'24"
女子B（36歳〜）
OPN 中込由香里（team SY-Nak SPECIALIZED）1h16'19"
1位 野見山聡子（北摂クライマーズ）+12'57"
MTB男子
1位 井原徳幸（大泉愛輪会）1h12'16"
バイシクル21杯（ヘビー級・体重75キロ〜）
1位 吉原健太郎（マルコADONパンターニ）1h11'48"
OPN 三浦恭資 +2'18"
OPN 安原昌弘（マトリックスパワータグ・コラテック）+19'15"
text&photo:辻啓
取材協力:ライジング出版／ツール・ド・八ヶ岳実行委員会
雪の残る麦草峠を進む photo:Kei Tsuji自然豊かな、春の息吹感じる八千穂高原を1000人を超すライダーが駆け上がった。スタート地点はJR八千穂駅近く、標高830mの佐久穂町堂河原地区。そこから国道299号線（通称メルヘン街道）を経て、八ヶ岳山麓の北部、茅野市との境に位置する標高2127mの麦草峠まで25kmかけて駆け上がる。コース全体の平均勾配は5%。中盤に平坦区間を含むため、実際の勾配はコンスタントに7〜9%を刻む。美しい白樺林を抜けた先に登場する麦草峠は、国道で2番目に標高の高い峠（1番は渋峠の標高2172m）であり、例年より残雪が少ないとは言え沿道には雪が残った。
安原昌弘監督（マトリックスパワータグ・コラテック）、競技委員長の浅田顕監督（エキップアサダ）、“キング”三浦恭資氏 photo:Kei Tsuji今年はエキップアサダの浅田顕監督を競技委員長に迎え、先月埼玉県にオープンしたシクロパビリオン館長の「こ〜ぢ」こと相沢康司も選手と並走してレースを盛り上げる。大会前日にはヒルクライム攻略講座「目標タイムが3分縮まる3つのポイント+1」が行なわれた。招待選手として参戦したのは、パールイズミ・スミタ・ラバネロ所属の鎌田圭介と平塚吉光、近隣の野辺山にペンション「シーナック・キャビン」を構えるMTB元日本代表の中込夫婦、“キング”こと三浦恭資氏と萩原麻由子の師弟コンビ、そしてマトリックスパワータグ・コラテックの安原昌弘監督。
チャンピオンクラスの先頭3名、後方のブルージャージ奥村英哲（MUSTANG SALLY KAMIHAGI）が優勝 photo:Kei Tsujiトップカテゴリーのチャンピオンクラスから、中腹の八千穂高原スキー場（15km地点）にゴールするハーフコースまで、カテゴリーは全部で15。蒼天の下、15カテゴリーの選手たちが時間差でスタートした。チャンピオンクラスは招待選手の鎌田圭介、乾友行（Team ARI）、奥村英哲（MUSTANG SALLY KAMIHAGI）の3選手が抜け出し、ラスト500mから始まる最後の上りで仕掛けた奥村英哲が優勝。標高差1300m・25kmを、1時間2分48秒、平均スピード23.88km/hで走りきった。
ヒルクライム初出場の萩原麻由子（サイクルベースあさひ） photo:Kei Tsujiヒルクライム初出場という萩原麻由子（サイクルベースあさひ）は「休む場所が無くてキツかった」と述べながらも1時間13分でゴール。師匠の“キング”三浦恭資氏は1時間14分07秒の好タイムをマークした。その他のカテゴリー優勝者は以下の通り。男子チャンピオン
1位 奥村英哲（MUSTANG SALLY KAMIHAGI）1h02'48"
2位 乾友行（Team ARI）+06"
OPN 鎌田圭介（パールイズミ・スミタ・ラバネロ）+07"
3位 細田雄一（稲毛インター）+1'00"
4位 江本泰輔（なるしまフレンド）+1'19"
5位 アラン・キャメロン（Team You Can）+1'34"
6位 奥田瑛史（クラブシルベスト）+2'17"
7位 河合玄太（安藤整形外科RT）+2'25"
8位 高橋義博（チームCB）+3'09"
OPN 平塚吉光（パールイズミ・スミタ・ラバネロ）+4'16"
9位 飯沼誠憲（TEAM FITTE）+4'49"
10位 近藤良亮（TEAM光）+5'57"
男子A（〜25歳）
1位 一ノ谷竜馬（Team Green Road）1h07'45"
男子B（26〜30歳）
1位 伊藤寿（TEAM光）1h07'32"
男子C（31〜35歳）
1位 興梠武志 1h07'17"
男子D（36〜40歳）
1位 斉藤厚（イナーメアイランド信濃山形）1h06'14"
男子E（41〜50歳）
1位 牛丸尚久（エキップあづみの）1h05'56"
男子F（51〜60歳）
1位 小林俊介（阪奈レーシング）1h14'40"
男子G（61歳〜）
1位 山本章造（サイクルクラブ大森）1h21'06"
女子A（〜35歳）
OPN 萩原麻由子（サイクルベースあさひ）1h13'00"
1位 上田藍（稲毛インター）+1'24"
女子B（36歳〜）
OPN 中込由香里（team SY-Nak SPECIALIZED）1h16'19"
1位 野見山聡子（北摂クライマーズ）+12'57"
MTB男子
1位 井原徳幸（大泉愛輪会）1h12'16"
バイシクル21杯（ヘビー級・体重75キロ〜）
1位 吉原健太郎（マルコADONパンターニ）1h11'48"
OPN 三浦恭資 +2'18"
OPN 安原昌弘（マトリックスパワータグ・コラテック）+19'15"
text&photo:辻啓
取材協力:ライジング出版／ツール・ド・八ヶ岳実行委員会
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