2015年のロード世界選手権開催地に、オマーンとカナダのケベック、アメリカのリッチモンドが名乗りを挙げた。UCI(国際自転車競技連合)が候補地を吟味し、今年9月に開催地を決定する。

オマーンで開催された第2回ツアー・オブ・オマーンオマーンで開催された第2回ツアー・オブ・オマーン photo:A.S.O.UCIのプレスリリースによると、カナダ東部ケベック州とアメリカ東海岸のバージニア州リッチモンドに加えて、中東オマーンが開催地に名乗りを挙げた。

UCIは非ヨーロッパ国で高まるロードレースへの関心に着目。昨年9月にメルボルンで開かれた会合で、UCIは2015年大会を非ヨーロッパ国で開催することを決定した。UCIは開催地に関する調査を進め、9月21日と22日にコペンハーゲンで開かれる会合で開催地を決定する予定だ。

オマーンは2月19日にツアー・オブ・オマーン名義のプレスリリースの中で立候補を表明。ロード世界選手権オマーン大会のプロモーターを務めるエディ・メルクス氏は自信を見せる。「ツアー・オブ・オマーンとツアー・オブ・カタールの成功と地元各自治体の強い要望により、中東におけるロードレースは大きな進歩を遂げた。2015年までにオマーンが更に経験を積み、世界選手権を迎え入れる体制を整えることができると確信している。」

ロード世界選手権の開催時期にあたる9〜10月のオマーンの最高気温は約36度。オマーン大会が実現すれば、灼熱の大会になることだろう。今年のロード世界選手権はデンマーク・コペンハーゲンで開催。2012年はオランダ・リンブルグ、2013年はイタリア・フィレンツェでの開催が決定している。各UCI世界選手権の開催地リストはこちら(PDF)

text:Kei Tsuji