UCI(国際自転車競技連合)は11月2日、過去2年間の所属選手の成績をもとにした2011年のチームランキングを発表した。多くのプロツアーチームが上位に名前を並べる中、シュレク兄弟を擁するルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクトが首位に。

新チームを立ち上げるシュレク兄弟(ルクセンブルク)新チームを立ち上げるシュレク兄弟(ルクセンブルク) photo:Cor Vos今回UCIが発表したチームランキングは、2009年と2010年に行なわれたUCIレースの成績を合算したもの。2011年のチーム所属選手トップ15位の過去2年間の成績と、UCIワールドカレンダーのステージレース、ならびにUCIコンチネンタル超級ステージレースのチームランキングをもとに算出された。

プレスリリースの中でUCIは「競技レベルはUCIプロチーム(プロツアーチーム)の選定において重要なファクターだ。UCIの規定に沿って、ランキングのトップ15チームはプロライセンスを獲得、または保持することになる(当然倫理性や財政、チーム管理上の基準を満たしていることが条件)。ランキングの16位から20位のチームは、ライセンス委員会がプロツアー入りの可否を判断する(プロチーム数の上限は18チーム)。20位以下のチームは、プロツアーの競技レベルを満たしていないとみなされる」とコメントしている。

今回ランキングトップに輝いたのは、シュレク兄弟(ルクセンブルク)を中心に2011年に立ち上がるルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクト。チームにはシュレク兄弟の他、トップレーサーが集結している。その他、プロツアーチームの多くがトップ20の中に入った。

2010年プロコンチネンタルチームとして活動していたヴァカンソレイユ、BMCレーシングチーム、コフィディスもトップ20入り。これらのチームはプロツアーライセンス獲得に向けて一歩前進した。一方、プロツアーチームのフランセーズデジューや、来シーズンプロツアー入りを目指すペガサス・スポーツとヨーロッパカー(Bboxブイグテレコム)がトップ20入りを逃している。

2011年度UCIチーム格付けランキング
1位 ルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクト
2位 ラボバンク
3位 ガーミン・サーヴェロ
4位 チームHTC・ハイロード
5位 オメガファーマ・ロット
6位 ランプレ・ISD
7位 カチューシャ
8位 チームスカイ
9位 リクイガス・キャノンデール
10位 サクソバンク・サンガード
11位 レディオシャック
12位 ヴァカンソレイユ・DCM
13位 アスタナ
14位 モヴィスター
15位 BMCレーシングチーム

16位 エウスカルテル・エウスカディ
17位 ジェオックス・TMC
18位 クイックステップ
19位 コフィディス
20位 アージェードゥーゼル

21位 フランセーズデジュー
22位 ソール・ソジャサン
23位 ペガサス・スポーツ
24位 スキル・シマノ
25位 アックア・エ・サポーネ
26位 コルナゴ・CSFイノックス
27位 ヨーロッパカー
28位 アンドローニ・ジョカトリ
29位 トップスポート・フラーンデレン
30位 ベランダス・ヴィレムス
31位 チーム・タイプ1
32位 CCCポルサット・ポルコウィチェ
33位 ブルターニュ・シュレー
34位 ファルネーゼヴィーニ
35位 ランドバウクレジット
36位 ユナイテッド・ヘルスケア
37位 チーム・ネットアップ
38位 スパイダーテック・パワードバイC10
39位 カハ・ルラル
40位 コロンビアエスパシオン・カフェデコロンビア
41位 デローザ・チェラミカフラミニア
42位 アンダルシア・カハグラナダ

text:Kei Tsuji