スペシャライズドが展開するホイールブランドのロヴァールから、グラベル向けホイールTerraシリーズの最新モデル2種が登場した。空力性能を突き詰めたTerra Aero CLXと、軽量性としなやかな追従性を両立するTerra CLX IIIを紹介しよう。

スペシャライズド Terra Aero CLX (c)スペシャライズド・ジャパン
近年のグラベルレースシーンでは、かつてワールドツアーのロードレースでしか求められなかったレベルの空力性能が重要視されるようになってきた。太いタイヤで荒れた路面を高強度で走りながらも、走行スピードが高くになるにつれて空気抵抗を意識する必要が生じたからだ。
こうした競技環境の変化に対してロヴァールが出した回答が、タイプが異なる2本のホイールセット「Terra Aero CLX」と「Terra CLX III」を展開し、幅広いシチュエーションに適応することだった。

エアロダイナミクスを極めるために風洞で実験を重ねた (c)スペシャライズド・ジャパン
Terra Aero CLXは、ブランド史上最速のグラベルホイールと胸を張るモデルだ。名称が示す通りレースシーンの高速化に適応するために空力を重要視して開発が行われており、300種以上のリム形状をデジタル上で検証し、最適解が導き出された。
それを象徴するのがChopped Aero Speed形状だ。これは70mmハイト・翼断面リムの後端を切り落とした独自のプロファイルで、フレームに採用されることが多いカムテールのような設計思想。この形状を採用することで、実質70mmハイトのフロントホイールに匹敵する空力性能を、重量増を伴わずに実現するという。Win Tunnelでの検証では、前作Terra CLX IIとTracer 45cタイヤの組み合わせに対して5.84Wの削減を記録した。

フラットな形状とすることで、エアロと軽量性のバランスを整えた (c)スペシャライズド・ジャパン
また幅広のグラベルタイヤに合わせた設計も行われている。スペシャライズドは、たとえばTracer 45cタイヤを組み合わせた際に、単体では空力的に優れて見えるリム形状でも、タイヤとリムの接合部で気流が乱れてしまい、エアロのメリットが失われるケースを確認したという。
この課題に対してTerra Aero CLXが採用したのは、外幅38.5mmというワイドな断面形状だ。35〜60mm幅のタイヤに適合し、丸みを帯びたリムプロファイルがハイボリュームタイヤのショルダーと自然なラインを形成することで、気流剥離を大幅に低減する。

スペシャライズド Terra Aero CLX (c)スペシャライズド・ジャパン
リムハイトはフロント50mm、リア45mmで、内幅は27mm。重量は1,340g(テープとバルブ込み)。グラベルレースを主戦場とするライダーに向けたエアロ志向のホイールだ。価格はフロントが193,600円、リアが290,400円に設定されており、前後を合わせると484,000円(税込)だ。
一方のTerra CLX IIIは、ロヴァール現行ラインアップで最軽量となる1,079g(バルブとテープ込み)を達成したグラベルホイールである。軽量性だけではなく、グラベル走行時のコントロール性能や耐久性も追求されており、エアロではなくオールラウンド性が求められる状況にフィットしたホイールに仕上げられている。

スペシャライズド Terra CLX III (c)スペシャライズド・ジャパン
状況が刻一刻と変化するグラベルシーンに適応するために、様々な要因を加味して形状が作られたというTerra CLX III。今作は横方向のコンプライアンスが前作比で21.52%向上しており、荒れた路面での快適性とコントロール性を高めている。リムハイトは25.5mm、外幅38mm、内幅27mmと、Terra Aero CLXと比べてローハイトな構成となっている。
レースシーンではもちろんのこと、長時間の週末ライドや複雑な地形が続く冒険的なルートなど、日常的なグラベルライドでも一貫した走行感を提供するホイールとして位置づけられている。価格はフロントが180,400円、リアが270,600円、前後で451,000円(税込)の設定だ。

ARRIS社製のエアロコンポジットスポークを採用する (c)スペシャライズド・ジャパン
両モデルに共通するのはスポークとビードフックの設計だ。スポークにはロードモデルにも採用されたARRIS社製のエアロコンポジットスポークを採用している。サーモプラスチック製コンポジットにチタン製ヘッドを組み合わせた構造で、スチールスポークと比較して20%以上の高強度を実現しつつ、大幅な軽量化にも寄与する。最適化されたねじり剛性により、荒れた路面でのしなやかな追従性にも貢献している。
FlatStopビードフックは、Terra Aero CLXで最大5.38mm、Terra CLX IIIで最大4.86mmの厚みを確保していることが特徴。これによって前作Terra IIシリーズと比較して、リム打ちパンクに至るまでに必要なエネルギーが91%増加、つまり、大きな衝撃を受けてもリム打ちパンクの発生を抑えてくれるという。

FlatStopビードフックによってリム打ちパンクを防ぐ (c)スペシャライズド・ジャパン
今回の新モデル登場によって平坦基調のハイスピードレースではTerra Aero CLX、テクニカルで標高差のあるコースではTerra CLX IIIといった使い分けが可能になった。ユーザーは自分が走るフィールドに合わせてホイールを選べるはずだ。
なお、スペシャライズドでは新車購入時にロヴァールホイールおよびコックピットを15%オフで購入できる「Rovalアップグレードプログラム」を2025年5月15日(金)まで実施中で、今回の2モデルも対象となっている。
スペシャライズド Terra Aero CLX
重量:1,340g(テープとバルブ込み)
リムハイト:50mm(フロント)/45mm(リア)
リム外幅:38.5mm
リム内幅:27mm
価格:フロント193,600円/リア290,400円(税込)
URL:https://www.specialized.com/jp/ja/roval-terra-aero-clx/p/1000256274
スペシャライズド Terra CLX III
重量:1,079g(テープとバルブ込み)
リムハイト:25.5mm
リム外幅:38mm
リム内幅:27mm
価格:フロント180,400円/リア270,600円(税込)
URL:https://www.specialized.com/jp/ja/roval-terra-clx-iii/p/1000256343

近年のグラベルレースシーンでは、かつてワールドツアーのロードレースでしか求められなかったレベルの空力性能が重要視されるようになってきた。太いタイヤで荒れた路面を高強度で走りながらも、走行スピードが高くになるにつれて空気抵抗を意識する必要が生じたからだ。
こうした競技環境の変化に対してロヴァールが出した回答が、タイプが異なる2本のホイールセット「Terra Aero CLX」と「Terra CLX III」を展開し、幅広いシチュエーションに適応することだった。

Terra Aero CLXは、ブランド史上最速のグラベルホイールと胸を張るモデルだ。名称が示す通りレースシーンの高速化に適応するために空力を重要視して開発が行われており、300種以上のリム形状をデジタル上で検証し、最適解が導き出された。
それを象徴するのがChopped Aero Speed形状だ。これは70mmハイト・翼断面リムの後端を切り落とした独自のプロファイルで、フレームに採用されることが多いカムテールのような設計思想。この形状を採用することで、実質70mmハイトのフロントホイールに匹敵する空力性能を、重量増を伴わずに実現するという。Win Tunnelでの検証では、前作Terra CLX IIとTracer 45cタイヤの組み合わせに対して5.84Wの削減を記録した。

また幅広のグラベルタイヤに合わせた設計も行われている。スペシャライズドは、たとえばTracer 45cタイヤを組み合わせた際に、単体では空力的に優れて見えるリム形状でも、タイヤとリムの接合部で気流が乱れてしまい、エアロのメリットが失われるケースを確認したという。
この課題に対してTerra Aero CLXが採用したのは、外幅38.5mmというワイドな断面形状だ。35〜60mm幅のタイヤに適合し、丸みを帯びたリムプロファイルがハイボリュームタイヤのショルダーと自然なラインを形成することで、気流剥離を大幅に低減する。

リムハイトはフロント50mm、リア45mmで、内幅は27mm。重量は1,340g(テープとバルブ込み)。グラベルレースを主戦場とするライダーに向けたエアロ志向のホイールだ。価格はフロントが193,600円、リアが290,400円に設定されており、前後を合わせると484,000円(税込)だ。
一方のTerra CLX IIIは、ロヴァール現行ラインアップで最軽量となる1,079g(バルブとテープ込み)を達成したグラベルホイールである。軽量性だけではなく、グラベル走行時のコントロール性能や耐久性も追求されており、エアロではなくオールラウンド性が求められる状況にフィットしたホイールに仕上げられている。

状況が刻一刻と変化するグラベルシーンに適応するために、様々な要因を加味して形状が作られたというTerra CLX III。今作は横方向のコンプライアンスが前作比で21.52%向上しており、荒れた路面での快適性とコントロール性を高めている。リムハイトは25.5mm、外幅38mm、内幅27mmと、Terra Aero CLXと比べてローハイトな構成となっている。
レースシーンではもちろんのこと、長時間の週末ライドや複雑な地形が続く冒険的なルートなど、日常的なグラベルライドでも一貫した走行感を提供するホイールとして位置づけられている。価格はフロントが180,400円、リアが270,600円、前後で451,000円(税込)の設定だ。

両モデルに共通するのはスポークとビードフックの設計だ。スポークにはロードモデルにも採用されたARRIS社製のエアロコンポジットスポークを採用している。サーモプラスチック製コンポジットにチタン製ヘッドを組み合わせた構造で、スチールスポークと比較して20%以上の高強度を実現しつつ、大幅な軽量化にも寄与する。最適化されたねじり剛性により、荒れた路面でのしなやかな追従性にも貢献している。
FlatStopビードフックは、Terra Aero CLXで最大5.38mm、Terra CLX IIIで最大4.86mmの厚みを確保していることが特徴。これによって前作Terra IIシリーズと比較して、リム打ちパンクに至るまでに必要なエネルギーが91%増加、つまり、大きな衝撃を受けてもリム打ちパンクの発生を抑えてくれるという。

今回の新モデル登場によって平坦基調のハイスピードレースではTerra Aero CLX、テクニカルで標高差のあるコースではTerra CLX IIIといった使い分けが可能になった。ユーザーは自分が走るフィールドに合わせてホイールを選べるはずだ。
なお、スペシャライズドでは新車購入時にロヴァールホイールおよびコックピットを15%オフで購入できる「Rovalアップグレードプログラム」を2025年5月15日(金)まで実施中で、今回の2モデルも対象となっている。
スペシャライズド Terra Aero CLX
重量:1,340g(テープとバルブ込み)
リムハイト:50mm(フロント)/45mm(リア)
リム外幅:38.5mm
リム内幅:27mm
価格:フロント193,600円/リア290,400円(税込)
URL:https://www.specialized.com/jp/ja/roval-terra-aero-clx/p/1000256274
スペシャライズド Terra CLX III
重量:1,079g(テープとバルブ込み)
リムハイト:25.5mm
リム外幅:38mm
リム内幅:27mm
価格:フロント180,400円/リア270,600円(税込)
URL:https://www.specialized.com/jp/ja/roval-terra-clx-iii/p/1000256343
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