ピレリが新型ロードレーシングタイヤ、P ZERO Race TLR SL-Rを発表。リムとの段差を低減する最先端のプロファイルにより層流剥離を抑え、大幅な空力向上を実現するエアロタイヤだ。



ピレリ P ZERO Race TLR SL-R(チーム) (c)カワシマサイクルサプライ

エアロダイナミクス。現代のレースシーンにおいて最も大きな比重が置かれる話題は、重量や剛性ではなく、いかに空気の壁を乗り越えるか。そのために、フレームに始まり、ホイールからウェアに至るまで、あらゆるカテゴリーのレーシングモデルには空力性能が当然のように求められるようになってきた。

そのトレンドにあって、これまで見過ごされがちであったタイヤに対しても空力向上を期待する視線が向けられてきている。その要望に応えるべく、ピレリが送り出すのがP ZERO Race TLR SL-Rだ。

ピレリ P ZERO Race TLR SL-R(チーム) (c)カワシマサイクルサプライ

タイヤのエアロダイナミクス向上という命題に対しピレリが採用したのは、PAAS、ピレリ・アドバンスド・エアロ・システムと名付けられた特許出願中の新技術。リムとタイヤを一つのシステムとして捉え、システム全体としての空力を改善するというアプローチだ。

リムとタイヤのワイド化による前面投影面積の増大は、空気抵抗係数の良しあしにレバレッジを掛ける効果がある。空気抵抗の少ない設計と、そうでない設計との差がより大きなものとなるのだ。

この効果を最大化するために重要となるのが、タイヤの最大幅となる位置をどこに配置するかという点だ。ピレリはCFD解析によって最大幅を配置するのにふさわしい領域が存在することを明らかにした。

ピレリ P ZERO Race TLR SL-R(ブラック) (c)カワシマサイクルサプライ

そのデザインを取り入れることで、空気はタイヤ側面からリムに至るまで剥離することなく流れ続け、乱流の発生を抑制し、空気抵抗を低減することに成功。正面からだけでなく、幅広い角度から吹く風に対して、空力性能が重要となる中~高速域で効果を発揮し、特に横方向からの風に対しては更に顕著な結果を見せた。具体的には、従来モデル(P ZERO Race TLR RS)との比較で平均20%以上の空気抵抗低減が確認されている。

そして、特定のリムに対して完全にスペースを埋めるように最適化されたものではないということも大きなポイント。適度な隙間を残しつつスムーズな気流を実現する設計で、様々なホイールとの組み合わせにおいてもテスト済みだという。この汎用性によって、着脱の作業性もしっかりと確保されている。

ピレリ P ZERO Race TLR SL-R(ブラック) (c)カワシマサイクルサプライ

この先進的なタイヤ形状に加え、ケーシング構造も刷新されている。新たに開発されたLiteCore構造はケーシングの重なりを少なくした左右対称設計によって、ピレリのTLRケーシングとして最軽量を実現。さらに、非常にしなやかな乗り心地と卓越した転がり抵抗を両立した。そして、フルスリックとされたトレッドにはピレリの誇るSmartEVO2コンパウンドを用いることで、ドライからウェットまで路面状況を問わない優れたグリップとコントロールをもたらしてくれる。

革新的なエアロプロファイルによって、大きなアドバンテージをもたらすP ZERO Race TLR SL-R。スピードを求めるレーサーにとって見逃せないだろう一作だ。サイズは28Cと30Cが展開される。スタンダードなブラックと、イエローロゴが映えるチームエディションの2カラーが用意される。価格はブラックが17,300円、チームが17,500円(共に税込)。

P ZERO Race TLR SL-R 発売記念キャンペーン

ピレリポディウムキャップ (c)カワシマサイクルサプライ

P ZERO Race TLR SL-Rの発売を記念したキャンペーンも実施。全国の先行入荷対象店舗にてこのタイヤを1ペア購入した方にピレリのセミポディウムキャップをプレゼント。F1などモータースポーツの表彰式で着用されるキャップが手に入るチャンスだ。対象店舗に準備されているキャップの数量には限りがあり、無くなり次第終了となるため、気になる方は早めにP ZERO Race TLR SL-Rを手に入れよう。

対象店舗は→こちらのニュース記事にて(カワシマサイクルサプライ公式WEB)



ピレリ P ZERO Race TLR SL-R
サイズ(重量):700x28C(275g)​、700x30C(295g)
ケーシング:120tpi
コンパウンド:SmartEVO2 Compound
ストラクチャー:LiteCORE
フックレス対応:対応(※最大空気圧制限あり)
税込価格:17,300円(ブラック)、17,500円(チーム)