熱戦ばかりだったシクロクロス全日本選手権の、各カテゴリーのチャンピオンバイクを連載形式で紹介していく。第1弾は男子マスターズの各年代カテゴリーを制した和田拓海と佐川祐太(SNEL)、白石真悟(シマノドリンキング)、生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)のバイクだ。
男子マスターズ35-39 和田拓海のスペシャライズド CRUX

和田拓海のスペシャライズド CRUX photo:Michinari TAKAGI
最終周回に先行する2名を抜き去り、男子35-39のチャンピオンに輝いた和田拓海さん。愛車は背景の砂とマッチするサンドカラーのスペシャライズド CRUX。コンポーネントはシマノ GRXの11速モデルで、ブレーキキャリパーはフロントがDURA-ACEとリアがGRXをミックスして搭載。ペダルはシマノ XTを使用していた。
クランクはローター 3Dクランクで、取り付けていたフロントシングル用のチェーンリングは44Tと重めのセッティング。対してリアのカセットスプロケットはワイドレシオの11-32Tを使用していた。

KCNC TEAM ISSUEステムと緑のトップキャップがカスタムポイント photo:Michinari TAKAGI

クランクはローター 3Dクランクで、44Tのチェーンリングを装着 photo:Michinari TAKAGI

コンポーネントはシマノ GRXの11速モデル photo:Michinari TAKAGI 
タイヤはiRC SERAC CX photo:Michinari TAKAGI
カスタムのこだわりを尋ねると「緑のKCNCのキャップを使用しているのところ」と言う和田さん。「アルミのステムなんですが、軽量でお値段も高かったTEAM ISSUEを使っているところがこだわりです」とその理由を語ってくれた。
ハンドルはイーストン、バーテープはリザードスキンが巻かれていた。シートポストはTNI、サドルはボントレガー AEOLUS COMP。タイヤはiRC SERAC CXでフロントは1.45bar、リアが1.5barの空気圧で走ったという。
そして和田さんはなんと、このチャンピオンバイク取材後、男子シングルスピードに出場のためCRUXのリアディレイラーを外してシングルスピード化。見事8位というシングルリザルトを残していました。何たるバイタリティ!ダブルヘッターお疲れ様でした!
男子マスターズ40-44 佐川祐太(SNEL)のリドレー X-NIGHT

佐川祐太(SNEL)のリドレー X-NIGHT photo:Michinari TAKAGI
男子40-44で念願のマスターズ日本チャンピオンに輝いたのは佐川祐太(SNEL)さん。愛車はリドレーのシクロクロスバイク「X-NIGHT」で、「クイックなバイクなので純シクロクロスですね。固く進むレースバイクです」と、その特徴を語る。
「このX-NIGHTは東京都大田区のショップ『バイクショップ スネル』の諏訪さんが組んでくれ、またメンテナンスもしてくれてます」とのこと。そのため構成パーツもスネルで取り扱いブランドのパーツで構成されていた。

ハンドルとステムはデダ SUPER ZERO photo:Michinari TAKAGI

ガルファーのブレーキローター photo:Michinari TAKAGI 
プロロゴ SCRATCH photo:Michinari TAKAGI

タイヤはチューブラーモデルのヴィットリア デュガス Pipisquallo photo:Michinari TAKAGI
コンポーネントはシマノ ULTEGRA DI2の11速モデルで、フロントチェーンリングがダブルの46-36T、リアが11-32Tという組み合わせ。スタビライザー付きリアディレイラー「ULTEGRA RX」で荒れた路面でもしっかりと変速できる仕様になっていた。ペダルはシマノ SPDと互換があるルック X-TRACKだ。
ハンドルとステムはデダ SUPER ZEROで、バーテープはIMTを使用。それもチームカラーである赤と緑色と、チーム愛をアピール(笑)。ITMのシートポストにプロロゴ SCRATCHのサドルが取り付けられていた。
ホイールはショップオリジナルで、NASKトレーディングのカーボンリムとTUNEのハブが組み合わされたチューブラーホイール。タイヤは全日本前の宇都宮シクロクロスで急遽用意してもらったというヴィットリア デュガス Pipisqualloのチューブラーモデル。「体重は65kgで空気圧はフロントが1.2bar、リアが1.25barです。自分の体重だと、リム打ちを考えるとこの空気圧が下限かなと思いました」と、その知見を共有してくれた。
男子マスターズ45-49 白石真悟(シマノドリンキング)のキャノンデール SUPER X LAB71

白石真悟(シマノドリンキング)のキャノンデール SUPER X LAB71 photo:Michinari TAKAGI
男子45-49で優勝し、昨年のシクロクロス(MM40)やMTB、ロードレースをあわせて4枚目のマスターズナショナルジャージを獲得した白石真悟(シマノドリンキング)さん。そんな種目を越えて大活躍する白石の愛車は、キャノンデール SUPER X LAB71だ。「SUPER Xは普段から通勤で乗っていて、ホイールだけ変えてシクロクロスに参戦しています。基本的にロードも乗れる仕様で、マルチなバイクですね」と語ってくれた。
チームがシマノドリンキングということもあり、構成パーツはシマノ製品で構成。コンポーネントは最新のシマノ DURA-ACE DI2で、ギア比はフロントが46-36T、リアは11-34Tの組み合わせだ。

エンヴィのハンドルとステムを使用 photo:Michinari TAKAGI

長年愛用しているボントレガー PARADIGM XXX CARBONサドルが取り付けられていた photo:Michinari TAKAGI 
フレームのカラーに合わせたスパカズのバーテープ photo:Michinari TAKAGI

タイヤはiRC SERAC EDGE photo:Michinari TAKAGI
「ホイールは前後で違いますが、試走で段差に強くヒットさせてパンクしてしまい、後輩からホイールを借りました。(笑)」とトラブルを乗り越えての優勝だったと明かしてくれた白石さん。タイヤはiRC SERAC EDGEをメインで使用しており、空気圧は前後共に1.4barとのこと。
こだわりポイントは「ハンドルとステムをエンヴィにしていて、バーテープも車体に合わせたスパカズのバーテープを巻いているところ」とのこと。サドルは「もうこれしかお尻に合わなくて」と白石さんが話す、年季が入ったボントレガー PARADIGM XXX CARBONサドルが取り付けられていた。
男子マスターズ50-54 生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)のスペシャライズド CRUX

生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)のスペシャライズド CRUX photo:Michinari TAKAGI
序盤から圧倒的な独走力を見せ、2020年以来となる悲願の日本一(男子マスターズ50-54)に輝いた生田目修さん(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)。愛車はスペシャライズド CRUXだ。
コンポーネントはスラム FORCE。クランクはPRAXIS M30 CARBONで、クランク長は170mm。シングルスピード仕様になっており、フロントチェーンリングは36Tを選択。リアは11-34Tのスプロケットだ。

ホイールは最近購入したというアレックスリム RXD2 photo:Michinari TAKAGI

クランクはPRAXIS M30 CARBONで、36Tのチェーンリングを装着 photo:Michinari TAKAGI 
スラム FORCEのブレーキキャリパー photo:Michinari TAKAGI

リアタイヤはiRC SERAC EDGE X-Guard photo:Michinari TAKAGI
ホイールは最近購入したというアレックスリム RXD2。タイヤはフロントがiRC SERAC EDGE、リアがX-GuardモデルのSERAC EDGEとなっていた。「おそらく3年か4年前の全日本で買ったタイヤをつけてきただけで、別にこだわりや深い意味はないんです(笑)」とのこと。
「この後、マスターズの仲間と祝勝会をやるんですけど、一杯目はやっぱり生ビールかな!」と生田目さんは、5年ぶりの日本一に満面の笑みでコメントした。改めて、皆さま優勝本当におめでとうございます!
photo&text:Michinari TAKAGI
男子マスターズ35-39 和田拓海のスペシャライズド CRUX

最終周回に先行する2名を抜き去り、男子35-39のチャンピオンに輝いた和田拓海さん。愛車は背景の砂とマッチするサンドカラーのスペシャライズド CRUX。コンポーネントはシマノ GRXの11速モデルで、ブレーキキャリパーはフロントがDURA-ACEとリアがGRXをミックスして搭載。ペダルはシマノ XTを使用していた。
クランクはローター 3Dクランクで、取り付けていたフロントシングル用のチェーンリングは44Tと重めのセッティング。対してリアのカセットスプロケットはワイドレシオの11-32Tを使用していた。




カスタムのこだわりを尋ねると「緑のKCNCのキャップを使用しているのところ」と言う和田さん。「アルミのステムなんですが、軽量でお値段も高かったTEAM ISSUEを使っているところがこだわりです」とその理由を語ってくれた。
ハンドルはイーストン、バーテープはリザードスキンが巻かれていた。シートポストはTNI、サドルはボントレガー AEOLUS COMP。タイヤはiRC SERAC CXでフロントは1.45bar、リアが1.5barの空気圧で走ったという。
そして和田さんはなんと、このチャンピオンバイク取材後、男子シングルスピードに出場のためCRUXのリアディレイラーを外してシングルスピード化。見事8位というシングルリザルトを残していました。何たるバイタリティ!ダブルヘッターお疲れ様でした!
男子マスターズ40-44 佐川祐太(SNEL)のリドレー X-NIGHT

男子40-44で念願のマスターズ日本チャンピオンに輝いたのは佐川祐太(SNEL)さん。愛車はリドレーのシクロクロスバイク「X-NIGHT」で、「クイックなバイクなので純シクロクロスですね。固く進むレースバイクです」と、その特徴を語る。
「このX-NIGHTは東京都大田区のショップ『バイクショップ スネル』の諏訪さんが組んでくれ、またメンテナンスもしてくれてます」とのこと。そのため構成パーツもスネルで取り扱いブランドのパーツで構成されていた。




コンポーネントはシマノ ULTEGRA DI2の11速モデルで、フロントチェーンリングがダブルの46-36T、リアが11-32Tという組み合わせ。スタビライザー付きリアディレイラー「ULTEGRA RX」で荒れた路面でもしっかりと変速できる仕様になっていた。ペダルはシマノ SPDと互換があるルック X-TRACKだ。
ハンドルとステムはデダ SUPER ZEROで、バーテープはIMTを使用。それもチームカラーである赤と緑色と、チーム愛をアピール(笑)。ITMのシートポストにプロロゴ SCRATCHのサドルが取り付けられていた。
ホイールはショップオリジナルで、NASKトレーディングのカーボンリムとTUNEのハブが組み合わされたチューブラーホイール。タイヤは全日本前の宇都宮シクロクロスで急遽用意してもらったというヴィットリア デュガス Pipisqualloのチューブラーモデル。「体重は65kgで空気圧はフロントが1.2bar、リアが1.25barです。自分の体重だと、リム打ちを考えるとこの空気圧が下限かなと思いました」と、その知見を共有してくれた。
男子マスターズ45-49 白石真悟(シマノドリンキング)のキャノンデール SUPER X LAB71

男子45-49で優勝し、昨年のシクロクロス(MM40)やMTB、ロードレースをあわせて4枚目のマスターズナショナルジャージを獲得した白石真悟(シマノドリンキング)さん。そんな種目を越えて大活躍する白石の愛車は、キャノンデール SUPER X LAB71だ。「SUPER Xは普段から通勤で乗っていて、ホイールだけ変えてシクロクロスに参戦しています。基本的にロードも乗れる仕様で、マルチなバイクですね」と語ってくれた。
チームがシマノドリンキングということもあり、構成パーツはシマノ製品で構成。コンポーネントは最新のシマノ DURA-ACE DI2で、ギア比はフロントが46-36T、リアは11-34Tの組み合わせだ。




「ホイールは前後で違いますが、試走で段差に強くヒットさせてパンクしてしまい、後輩からホイールを借りました。(笑)」とトラブルを乗り越えての優勝だったと明かしてくれた白石さん。タイヤはiRC SERAC EDGEをメインで使用しており、空気圧は前後共に1.4barとのこと。
こだわりポイントは「ハンドルとステムをエンヴィにしていて、バーテープも車体に合わせたスパカズのバーテープを巻いているところ」とのこと。サドルは「もうこれしかお尻に合わなくて」と白石さんが話す、年季が入ったボントレガー PARADIGM XXX CARBONサドルが取り付けられていた。
男子マスターズ50-54 生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)のスペシャライズド CRUX

序盤から圧倒的な独走力を見せ、2020年以来となる悲願の日本一(男子マスターズ50-54)に輝いた生田目修さん(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)。愛車はスペシャライズド CRUXだ。
コンポーネントはスラム FORCE。クランクはPRAXIS M30 CARBONで、クランク長は170mm。シングルスピード仕様になっており、フロントチェーンリングは36Tを選択。リアは11-34Tのスプロケットだ。




ホイールは最近購入したというアレックスリム RXD2。タイヤはフロントがiRC SERAC EDGE、リアがX-GuardモデルのSERAC EDGEとなっていた。「おそらく3年か4年前の全日本で買ったタイヤをつけてきただけで、別にこだわりや深い意味はないんです(笑)」とのこと。
「この後、マスターズの仲間と祝勝会をやるんですけど、一杯目はやっぱり生ビールかな!」と生田目さんは、5年ぶりの日本一に満面の笑みでコメントした。改めて、皆さま優勝本当におめでとうございます!
photo&text:Michinari TAKAGI
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