2025年Jプロツアー最終戦となる「群馬CSCロード10月大会」が、10月25日に開催された。雨の中150kmのレースは3名のスプリント勝負を岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が制して優勝した。金子宗平がシリーズチャンピオン連覇を達成し、林原聖真がU23チャンピオンとなって群馬グリフィンレーシングチームが2賞を独占。宇都宮ブリッツェンが7年ぶりにチームランキング首位となった。

今年最後の群馬サイクルスポーツセンターでのレース photo:Satoru Kato
2月に鹿児島で開幕した2025年のJプロツアーは、群馬サイクルスポーツセンターで最終戦を迎えた。
個人ランキングトップの証「プロリーダージャージ」を着るのは金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)。シーズン中盤、石川、広島三原、新城と3連勝して首位に立った。338ポイント差でランキング2位につける岡篤志(宇都宮ブリッツェン)に逆転首位の可能性が残るが、その条件は自身の優勝かつ金子の7位以下という厳しいもの。とは言え、群馬CSC6kmサーキットを25周する150kmのレースはフィニッシュまで何が起きるかわからない。

引退する冨尾大地(シマノレーシング)の応援団が鹿児島から駆けつけた photo:Satoru Kato

木々が色づきはじめた心臓破りの登り photo:Satoru Kato
一方で、マトリックスパワータグ、キナンレーシングチーム、愛三工業レーシングチーム、京都産業大学など、西日本のチームを中心に欠場。最終戦の出走は15チーム93名となった。
木々の色づきが雨煙の向こうに霞む中、気温10℃前後の真冬の寒さにも関わらず序盤から緊張感のあるレースが展開された。

スタート直後からアタック合戦が始まる photo:Satoru Kato

最終戦は93名が出走した photo:Satoru Kato

レース中盤に形成された7名の先頭集団 photo:Satoru Kato
1周目から8分40秒台のラップタイムをマーク。ハイペースなアタック合戦が30km以上続いたのち、7名の集団が先行する。メンバーは孫崎大樹(ヴィクトワール広島)、武山晃輔、フォン・チュンカイ(以上宇都宮ブリッツェン)、馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)、菅原聡、山里一心(以上アヴニールサイクリング山梨)、小出樹(イナーメ信濃山形)。後続集団はチームサイクラーズスネルとレバンテフジ静岡が先頭に立ち、1分前後の差を維持していく。

チームサイクラーズスネルとレバンテフジ静岡が集団をコントロール photo:Satoru Kato

レース中盤、追走に出る寺田吉騎(バーレーン・ヴィクトリアス・デベロップメントチーム) photo:Satoru Kato
レース後半に入り、残り10周を切ると後続集団からオープン参加の寺田吉騎(バーレーン・ヴィクトリアス・デベロップメントチーム)が追走に飛び出す。この動きをきっかけに集団のペースが上がり、差が縮まりはじめる。

残り7周から単独先行を開始したベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) photo:Satoru Kato

ベンジャミン・ダイボールを追う佐藤光と阿見寺俊哉

残り2周、宇都宮ブリッツェンのコントロールで集団がペースアップ photo:Satoru Kato
残り7周となる18周目、先行する7名が吸収されたのと入れ替わるようにベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)が単独先行し、後続に30秒差をつける。阿見寺俊哉(アヴニールサイクリング山梨)、佐藤光(チームサイクラーズスネル)が追走に出るも差を詰めきれず。残り2周からは宇都宮ブリッツェンが集団を牽引し、阿見寺と佐藤を吸収してダイボールとの差を一気に縮める。

残り2km、ベンジャミン・ダイボールの後方に集団が迫る photo:Satoru Kato

3名でのスプリント勝負 photo:Satoru Kato

岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が先着 photo:Satoru Kato
最終周回残り2km、心臓破りの登り区間で集団がダイボールを吸収。その直後、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、山田拓海(シマノレーシング)、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)の3名が抜け出してバックストレートに姿を現す。最後は3名でのスプリント勝負を岡が制して優勝。最終戦にして今シーズン初のJプロツアー勝利を挙げた。
山田が2位、金子が3位となり、この結果、金子の2年連続年間ランキング首位が確定した。
(選手コメントは別記事でアップします)

表彰式 photo:Satoru Kato

Jプロツアーランキング連覇の金子宗平(左)と、U231位の林原聖真(共に群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato 
2025年Jプロツアー チームランキング1位 宇都宮ブリッツェン photo:Satoru Kato

2月に鹿児島で開幕した2025年のJプロツアーは、群馬サイクルスポーツセンターで最終戦を迎えた。
個人ランキングトップの証「プロリーダージャージ」を着るのは金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)。シーズン中盤、石川、広島三原、新城と3連勝して首位に立った。338ポイント差でランキング2位につける岡篤志(宇都宮ブリッツェン)に逆転首位の可能性が残るが、その条件は自身の優勝かつ金子の7位以下という厳しいもの。とは言え、群馬CSC6kmサーキットを25周する150kmのレースはフィニッシュまで何が起きるかわからない。


一方で、マトリックスパワータグ、キナンレーシングチーム、愛三工業レーシングチーム、京都産業大学など、西日本のチームを中心に欠場。最終戦の出走は15チーム93名となった。
木々の色づきが雨煙の向こうに霞む中、気温10℃前後の真冬の寒さにも関わらず序盤から緊張感のあるレースが展開された。



1周目から8分40秒台のラップタイムをマーク。ハイペースなアタック合戦が30km以上続いたのち、7名の集団が先行する。メンバーは孫崎大樹(ヴィクトワール広島)、武山晃輔、フォン・チュンカイ(以上宇都宮ブリッツェン)、馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)、菅原聡、山里一心(以上アヴニールサイクリング山梨)、小出樹(イナーメ信濃山形)。後続集団はチームサイクラーズスネルとレバンテフジ静岡が先頭に立ち、1分前後の差を維持していく。


レース後半に入り、残り10周を切ると後続集団からオープン参加の寺田吉騎(バーレーン・ヴィクトリアス・デベロップメントチーム)が追走に飛び出す。この動きをきっかけに集団のペースが上がり、差が縮まりはじめる。



残り7周となる18周目、先行する7名が吸収されたのと入れ替わるようにベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)が単独先行し、後続に30秒差をつける。阿見寺俊哉(アヴニールサイクリング山梨)、佐藤光(チームサイクラーズスネル)が追走に出るも差を詰めきれず。残り2周からは宇都宮ブリッツェンが集団を牽引し、阿見寺と佐藤を吸収してダイボールとの差を一気に縮める。



最終周回残り2km、心臓破りの登り区間で集団がダイボールを吸収。その直後、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、山田拓海(シマノレーシング)、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)の3名が抜け出してバックストレートに姿を現す。最後は3名でのスプリント勝負を岡が制して優勝。最終戦にして今シーズン初のJプロツアー勝利を挙げた。
山田が2位、金子が3位となり、この結果、金子の2年連続年間ランキング首位が確定した。
(選手コメントは別記事でアップします)



Jプロツアー第11戦 群馬CSCロード10月大会 結果(150km)
| :: | ||
|---|---|---|
| 1位 | 岡 篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) | 3時間45分35秒 |
| 2位 | 山田 拓海(シマノレーシング) | +0秒 |
| 3位 | 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) | +0秒 |
| 4位 | 松本 一成(TeamCyclersSNEL) | +8秒 |
| 5位 | 中村 圭佑(ヴィクトワール広島) | *8秒 |
| オープン | 寺田 吉騎(Bahrain victorious development team) | +8秒 |
| 6位 | 望月 蓮(アヴニールサイクリング山梨) | +8秒 |
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