世界屈指のチーム力を誇る女子ワールドチーム、SDワークス・プロタイムが2026シーズンに向けた新しいチームキット「New Dawn」を発表した。長いチームの歴史と勝利への意志を反映した新デザインで、再び成功を目指す姿勢を打ち出している。



新デザインのチームキットに袖を通したロッテ・コペッキー(オランダ、SDワークス・プロタイム) (c)Team SD Worx-Protime
チームキットはスペシャライズド製。チームスポンサーとの共同デザインだという (c)Team SD Worx-Protime



2021年にチーム名称を「SDワークス」に変更して以来、一貫してパープル〜ピンクのチームキットを採用してきたSDワークス・プロタイムの2026年デザインは、淡いブルーやイエロー、ピンクを組み合わせた「New Dawn(プレスリリースより)」に。

日本語で「新たな夜明け」を意味するデザインは、これまでのチームカラーやスタイルに刷新を加え、エネルギーと野心、そして止まることのないドライブ感を表現したもの。機材供給を行うスペシャライズドが、スポンサーであるSDワークス、そしてプロタイムと共同でデザインし、チームの歴史とチームのスローガン「 We Spark Success(成功を起こそう)」を形にしたという。

チームスローガン「「We Spark Success(成功を起こそう)」を表現したデザイン (c)Team SD Worx-Protime

現役復帰し、チームの顔役を務めるアンナ・ファンデルブレッヘンは、「このキットはエネルギーと野心を放ち、カラーリングも力強くユニーク。私たちがチームとしてありたい姿そのもの」とコメントし、チーム一丸となって新ジャージでのレースを戦う意気込みを語った。また、世界チャンピオンのロッテ・コペッキーも「この特別なジャージはプロトンでも確実に目立つではず。2023年以来、チームキットで再び走る(世界女王の証であるアルカンシエルを着ていたため)のは嬉しいこと。2026シーズンも美しい勝利をこのジャージで届けたい」と期待を述べている。

今年、SDワークス・プロタイムからは2017年の世界女王であるシャンタル・ブラーク(オランダ)が引退したものの、コペッキーやファンデルブレッヘン、最強スプリンターの称号を欲しいままにするロレーナ・ウィーベス(オランダ)ら、チームの主軸選手は残留。さらにピクニック・ポストNLから21歳のオールラウンダーであるニンケ・フィンケ(オランダ)を加入させ、山岳を含むステージレースでの強化を図っている。

text:So Isobe