UCIトラック世界選手権4日目に行われた男子オムニアムで窪木一茂が銀メダルに輝く。昨年スクラッチでアルカンシエルをまとった36歳の窪木が、2大会連続でメダルを手にした。



1種目目のスクラッチで1位になった窪木一茂 photo:JCF

チリの首都サンティアゴで開催中のUCIトラック世界選手権。大会4日目の男子オムニアムに日本からは窪木一茂が出場した。

オムニアムとは中距離種目のスクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目の総得点で争う競技。昨年の世界選手権のスクラッチで世界王者に輝いた窪木は、1種目のスクラッチ残り2周から仕掛けて先着し、1位を獲得。続くテンポレースでも順調にポイントを加算し、同種目は2位で終えた。

エリミネーションでは9位と総合順位を落とし、最終種目のポイントレースに臨む。この時点で、ロードではモビスターに所属するアルベルト・トレス(スペイン)と4点差の2位につけていた。最後まで激闘を繰り広げた結果、2ポイント差で優勝には届かなかった。

男子オムニアムで銀メダルを獲得した窪木一茂 photo:JCF

トラック世界選手権2025男子オムニアム表彰台:2位窪木、1位トレス、3位デヴィルデル photo:JCF

それでもオムニアムでは自身最高位となる銀メダルを獲得。これまで世界選手権ではスクラッチで2度の銀、1度の金メダルに輝いており、通算4個目の世界選手権メダルとなった。

同日に行われた男子スプリントでは中野慎詞が予選敗退。中石湊が1/16決勝で敗れ、太田海也は1/4決勝で敗退となった。また女子個人パシュートでは池田瑞紀が予選敗退。アジア王者として女子マディソンの決勝に臨んだ日本の内野艶和と垣田真穂は5位でレースを終え、メダル獲得とはならなかった。

女子マディソンで5位とメダルには届かなかった内野艶和と垣田真穂 photo:JCF
トラック世界選手権2025男子オムニアム結果
1位 アルベルト・トレス(スペイン) 133pts
2位 窪木一茂 131pts
3位 リンゼイ・デヴィルデル(ベルギー) 131pts
photo:UCI, JCF