ヴィジョンから新型ミドルグレード・カーボンホイール「SC 48 i25」が発表された。サービスコルス(SC)シリーズの最新作となるこのホイールは、リム高48mm、内幅25mmという数値が示す通り、ロードとグラベルの両方に対応するハイブリッド設計が特徴だ。



ヴィジョン SC 48 i25 (c)ポディウム

EFエデュケーション・イージーポストなどと共に世界最高峰のレースシーンで戦い続けるヴィジョン。15年以上にわたるホイール開発の知見をMetronシリーズを筆頭に幅広い製品に反映させており、ミドルグレードのSCシリーズもその一つ。優れた性能と製造の効率化によってコスト削減することで、手に取りやすい価格を目指したモデルとしてラインアップされている。

そんなSCシリーズに"SC 48 i25"という新型が登場した。SC 48 i25はリムハイト48mmのエアロプロファイルと、内幅25mmのフックド設計を備えており、ロードライドはもちろんグラベルライドに適したタイヤに対応するキャパシティが特徴だ。

様々な解析を経てリムハイト48mmを採用した (c)ポディウム

リムの内幅は25mmに設定され、ロードとグラベルどちらにも対応する (c)ポディウム

リムのプロファイル設計においては300を超えるリムプロファイルの組み合わせが検討されたという。汎用性を重視した40〜50mm、エアロ性能に特化した45〜65mmという2つのカテゴリーで広範なCFD解析が行われた結果、48mmという深さと内幅25mmに落ち着いた。

48mmという数値は、空気抵抗の軽減、重量、安定性という3つの要素のバランスを最適化したもの。特にワイドタイヤを装着した際のヨー角全域での安定した空力性能が重視されている。グラベルレースのような予測不可能な環境下でも、ハンドルを切る時や急加減速時の安定性を高めるという設計思想が反映されている。

V-200ハブを搭載している (c)ポディウム

ハブにはV-200ヴィジョンハブを採用。リアフリーハブはハブ内ラチェット構造の爪を改良し、ベアリングのプリロード調整を廃止することで信頼性とメンテナンス性を向上させた。プレスフィットエンドキャップを採用した設計により、シマノ、スラム、カンパニョーロの各規格に対応している。

スポークは2:1のクロスパターンを持つ24本のエアロブレードスポークをストレートプルで組む。ベアリングはシールカートリッジベアリングを前2個、後4個の計6個使用。ローターマウントはセンターロック方式だ。ホイールセットの重量は1,590gとなっている。

オールロード系バイクが充実し始めているため、SC 48 i25は舗装路と未舗装路を横断的に楽しむサイクリストにはうってつけ。価格は252,340円(税込)だ。

エアロと剛性などバランスが取れた新型ホイールのヴィジョン SC 48 i25 (c)ポディウム
グラベルも楽しむことができるSC 48 i25 (c)ポディウム





ヴィジョン SC 48 i25
リム:カーボン
リムハイト:48mm
リム内幅:25mm
リム外幅:31.3mm
ハブ:V-200
ベアリング:シールド
スポーク:エアロブレード
ブレーキローター:センターロック
重量:1,590g
価格:252,340円(税込)

リンク

最新ニュース(全ジャンル)