ツール・ド・九州の第1ステージが、福岡県の筑後市から八女市の120.43kmで行われ、終盤に抜け出したキリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が、レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム)とのマッチスプリントを制して優勝した。序盤からの逃げ集団に乗った織田聖(マトリックスパワータグ)が山岳賞を獲得した。
ツール・ド・九州はこの日から3日間のステージレースがスタート。第1ステージは福岡県南部の筑後市をスタートして東に進み、八女市に設定された1周16.74kmの周回コースを6周してフィニッシュする120.43kmのレースだ。

地元チームのVC福岡 ©︎ツール・ド・九州2025実行委員会

筑後広域公園のスタートラインにそろった選手達 photo:Satoru Kato
周回コースに設定された2級山岳へ続く登りは、斜度が急に立ち上がる箇所もある険しさ。その後の下りも道幅が狭くコーナーが連続するため、集団が長く引き伸ばされる。また、山岳賞ポイントは6周回全てに懸かるため、山岳賞ジャージ争いで大きくリードすることも可能だ。

お茶の産地でもある八女市 コース沿いにも茶畑 ©︎ツール・ド・九州2025実行委員会
この日は八女市で10月の観測史上最高となる33.5℃の最高気温を記録する暑さ。スタート直前に補給ポイントが1箇所増やされる処置が取られた。

序盤に形成された先頭集団 photo:Satoru Kato
筑後広域公園からパレード走行の後リアルスタートが切られると、アタック合戦が始まってペースが一気に上がる。周回コースに入る直前、7名の集団が先行する。メンバーは、アンドレア・ピラス(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)、タリ・レーン・ウォルシュ(シーキャッシュXボディラップ)、新城雄大(キナンレーシングチーム)、織田聖(マトリックスパワータグ)、増田成幸(チーム右京)、ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)、ニコル・バレハ(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)。7名を見送った後続集団は一気に減速し、差は3分差まで拡大する。

1周目から山岳賞争いをするニコル・バレハ(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)と織田聖(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato

ジョフレ・スープがほぼ先頭固定で集団コントロールするトタルエネルジー photo:Satoru Kato
山岳賞争いは1周目からヒートアップ。織田とバレハが毎周回争い、4周目まで織田が連続して先頭通過する。一方、後続集団は昨年優勝チームのトタルエネルジーがジョフレ・スープを先頭にコントロールし2分前後の差を維持して周回。4周目に入ると6名になった先頭集団との差を1分未満まで縮め、5周目に入った直後に吸収する。

4名まで減った先頭集団の直後にメイン集団が迫る photo:Satoru Kato

キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)を先頭に最後の周回へ photo:Satoru Kato

6周目終盤、レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム)とキリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が先行 ©︎ツール・ド・九州2025実行委員会
登り区間に入るとトタルエネルジーとQ36.5プロサイクリングチームがペースを上げ、集団が分裂して10名ほどの集団が先行。6周目に入るとキリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)、レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム)、ニコロ・ガリッボ(チーム右京)の3名が抜け出す。登り区間に入るとガリッポが遅れてツァレンコとタラマエの2名が先行し、後続との差は1分以上まで開いた。下った後も後続が追いつくことはなく、勝負はツァレンコとタラマエの2名でのマッチスプリントへ。

キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)がレイン・タラマエ(キナンレーシングチーム)を下してステージ優勝 photo:Satoru Kato
残り100m、前に出たツァレンコが先頭でフィニッシュ。その後ろで不満のポーズを見せたタラマエが2位、登りで遅れたガリッポが3位となった。
14位でフィニッシュした新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が日本人最上位。織田が山岳賞ジャージを獲得した。

ステージ優勝したキリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)がリーダージャージを獲得 photo:Satoru Kato

山岳賞 織田聖(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato 
新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が日本人最上位賞 photo:Satoru Kato
ツール・ド・九州はこの日から3日間のステージレースがスタート。第1ステージは福岡県南部の筑後市をスタートして東に進み、八女市に設定された1周16.74kmの周回コースを6周してフィニッシュする120.43kmのレースだ。


周回コースに設定された2級山岳へ続く登りは、斜度が急に立ち上がる箇所もある険しさ。その後の下りも道幅が狭くコーナーが連続するため、集団が長く引き伸ばされる。また、山岳賞ポイントは6周回全てに懸かるため、山岳賞ジャージ争いで大きくリードすることも可能だ。

この日は八女市で10月の観測史上最高となる33.5℃の最高気温を記録する暑さ。スタート直前に補給ポイントが1箇所増やされる処置が取られた。

筑後広域公園からパレード走行の後リアルスタートが切られると、アタック合戦が始まってペースが一気に上がる。周回コースに入る直前、7名の集団が先行する。メンバーは、アンドレア・ピラス(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)、タリ・レーン・ウォルシュ(シーキャッシュXボディラップ)、新城雄大(キナンレーシングチーム)、織田聖(マトリックスパワータグ)、増田成幸(チーム右京)、ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)、ニコル・バレハ(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)。7名を見送った後続集団は一気に減速し、差は3分差まで拡大する。


山岳賞争いは1周目からヒートアップ。織田とバレハが毎周回争い、4周目まで織田が連続して先頭通過する。一方、後続集団は昨年優勝チームのトタルエネルジーがジョフレ・スープを先頭にコントロールし2分前後の差を維持して周回。4周目に入ると6名になった先頭集団との差を1分未満まで縮め、5周目に入った直後に吸収する。



登り区間に入るとトタルエネルジーとQ36.5プロサイクリングチームがペースを上げ、集団が分裂して10名ほどの集団が先行。6周目に入るとキリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)、レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム)、ニコロ・ガリッボ(チーム右京)の3名が抜け出す。登り区間に入るとガリッポが遅れてツァレンコとタラマエの2名が先行し、後続との差は1分以上まで開いた。下った後も後続が追いつくことはなく、勝負はツァレンコとタラマエの2名でのマッチスプリントへ。

残り100m、前に出たツァレンコが先頭でフィニッシュ。その後ろで不満のポーズを見せたタラマエが2位、登りで遅れたガリッポが3位となった。
14位でフィニッシュした新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が日本人最上位。織田が山岳賞ジャージを獲得した。



マイナビ ツール・ド・九州2025 第1ステージ福岡 結果(120.43km)
1位 | キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、ウクライナ) | 2時間49分32秒 |
2位 | レイン・タラマエ(キナンレーシングチーム、エストニア) | +0秒 |
3位 | ニコロ・ガリッボ(チーム右京、イタリア) | +43秒 |
4位 | ジョゼフ・ピドコック(Q36.5プロサイクリング チーム、イギリス) | +1分9秒 |
5位 | ルーカ・ファンボーヴェン(アンティマルシェ・ワンティ) | +1分37秒 |
6位 | マッテオ・ヴェルシェ(トタルエネルジー、フランス) | +1分43秒 |
7位 | ベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン) | +1分51秒 |
8位 | ドリース・デポーテル(アンテルマルシェ・ワンティ、ベルギー) | |
9位 | クリスティアン・ズバラーリ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア) | |
10位 | へノック・ムルブラン(XDS・アスタナ、エリトリア) |
ポイント賞 キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ、ウクライナ)
山岳賞 織田 聖(マトリックスパワータグ)
新人賞 ジェラルド・レデズマ(VC福岡)
チーム総合首位 ソリューションテックヴィーニファンティーニ
text&photo:Satoru Kato
山岳賞 織田 聖(マトリックスパワータグ)
新人賞 ジェラルド・レデズマ(VC福岡)
チーム総合首位 ソリューションテックヴィーニファンティーニ
text&photo:Satoru Kato
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