フランス発のハイパフォーマンスブレーキパッドメーカー、AMPが日本で本格展開を開始。カーボン&アルミバックプレートを採用し、片側8.8gという軽量性を実現したCarbone SLパッドを筆頭に、3モデルを展開する。



僅か8.8gを実現するハイパフォーマンスパッドを送り出すAMPが日本に上陸 (c)AMP

航空宇宙分野で活躍してきた二人のコンポジットマテリアルのスペシャリスト、アンソニーとベンが立ち上げたAMP。オールマウンテンプロジェクトのイニシャルを掲げるこのメーカーは、ブレーキパッドに技術革新をもたらすことを理念に設立された。

2019年当時、日進月歩のスポーツバイクの世界において、ブレーキシステムの中で最も重要なパーツであるブレーキパッドに関する技術が10年以上進化していないことを目の当たりにしたAMPは、ハイパフォーマンスなブレーキパッドのパイオニアとなるべく立ち上がった。

多くのレースを制してきたAMP Carbone (c)AMP

以来、多くの国で展開すると同時に、トップレベルのアスリートにも供給。MTBレースシーンにおいては、XCEカテゴリーの世界チャンピオンとなったティトゥアン・ペリン・ガニエやサイモン・ゲーゲンハイマーを始め、トップライダー達がその性能を証明してきた。

現在、そのラインアップは3つのグレードに分けられている。最も革新的なハイエンドモデルとなるのがCarbone SL。独自のアルミニウム/カーボン複合バックプレートによって、僅か8.8g(DURA-ACEモデル、スプリング込)を実現した超軽量パッドだ。

AMP Carbone SL (c)トライスポーツ

ただ軽量なだけでなく、独自に配合されたセラミックコンパウンドを使用しており、高い制動力に貢献。熱伝導率の低いカーボンバックプレートはローターとパッドで発生した摩擦熱をキャリパーに伝えることを防ぎ、従来のパッドより15%低温に抑えるという。長時間の制動でもブレーキ性能が衰えず、安定したブレーキパフォーマンスを発揮する。

ミドルグレードとなるのが、Carboneシリーズ。こちらはAMPの最初のプロダクトであり、同社を象徴する存在でもある。SLと異なるのがバックプレートの材質で、こちらはスチールとカーボンの複合素材を採用している。

AMP Carbone (c)トライスポーツ

パッドにはAMP自慢のセラミックだけでなく、よりソフトなタッチとなるオーガニックコンパウンドも展開している。スプリング込で13.7gと、こちらも非常に軽量な仕上がりとなる。

そして、ボトムラインを担うのがPodiumシリーズだ。独自の30μmのポリマーセラミックWinShieldコーティングを採用し、キャリパー温度を10%引き下げることに成功している。

AMP Podium (c)トライスポーツ

Podiumシリーズは幅広いブレーキキャリパーに対応することも特徴。Carbone SL/Carboneシリーズは2ピストンキャリパーのみの対応となるが、Podiumシリーズは様々なメーカーの4ピストンキャリパー対応モデルもラインアップしており、AMPパッドの高い性能を体験しやすい間口ともなっている。パッド材質はオーガニックとメタリックコンパウンドの2種を展開する。

価格はCarbone SLが8,910円、Carboneのセラミックパッドが6,930円、オーガニックパッドが4,950円。Podiumのメタリックパッドが3,960円、オーガニックが2,970円(全て税込)。取扱いはトライスポーツ。



AMP Carbone SL
パッド:セラミック
税込価格:8,910円

AMP Carbone
パッド:セラミック、オーガニック
税込価格:6,930円(セラミック)、4,950円(オーガニック)

AMP Podium
パッド:メタリック、オーガニック
税込価格:3,960円(メタリック)、2,970円(オーガニック)

最新ニュース(全ジャンル)