バーレーン・ヴィクトリアスや宇都宮ブリッツェンにバイクを供給するメリダが2026年モデルを発表。SCULTURAとREACTOは小柄なライダー向けに3XSサイズを拡充。新たにダートジャンプ・パンプトラック向けの「Dirt」シリーズも登場した。



メリダが2026年モデル展示会を開催。すべてのモデルが一堂に会した

バーレーン・ヴィクトリアスや宇都宮ブリッツェン、レバンテフジ静岡といったレースチームにバイクを供給するメリダ。レーサー向けのコンペティティブバイクだけではなく、クロスバイクやシティバイク、キッズバイクに至るまで開発する規模の大きな総合ブランドだ。

メリダの特徴は台湾の本社は50年以上の自転車製造の実績を持ち、ドイツにあるR&Dセンターで企画開発が行われていること。自転車競技が盛んなヨーロッパでの知見と、確かな品質管理の製造技術が融合したバイクがラインアップされている。R&Dセンターのスタッフへのインタビューはこちらをチェックしてもらいたい。

さてそんなメリダがディーラー向け展示会で2026年モデルをお披露目。来シーズンのロードラインアップは大きな変更はなく、現行SCULTURAシリーズとREACTOシリーズが継続して販売される。

メタリックなフェードカラーが採用されている

REACTO 4000は上位モデルのみに採用されるカラーが日本のみ特別にミドルグレードで展開されている

見慣れたバイクが並ぶラインアップだが、注目したいのはREACTO 4000。来季モデルはRAINBOW/GUNMETAL GREYというカラーが採用されるのだが、この色は本国ラインナップでは上位グレードでのみ展開されるもの。そのカラーを日本では特別にミドルグレードに採用したスペシャル仕様となっている。

ヘッド側は見る角度によって色味が変わるレインボーで、フレームリア側はガンメタルとなるペイントは、高級感のある一台を実現する。この色味が機械式105完成車に与えられるのは所有欲も満たしてくれそうだ。ぜひ、実物をチェックしてもらいたい。

REACTO 5000や4000にも3XSサイズが追加された

3XSが用意された車種が増加している

またREACTOとSCULTURAの4000シリーズと5000シリーズに3XSサイズが追加となる。この3XSサイズにはショートクランクが標準装備される。従来、身長150cm台の小柄なライダーが適切なフィッティングを求める場合、高価格帯のモデルを選択するか、後からクランクを交換する必要があった。今回の変更により、体格に関係なくエントリー〜ミドルグレードから適切なロードバイクライフを始められる環境が整ったといえる。

グラベルバイクのSILEXは宇都宮ブリッツェンの沢田時に供給されているモデル。来年UCIレースへと進化予定のグラベルクラシックやくらいで、沢田はSILEX4000を駆り見事優勝を果たした。プロバイクの記事はこちらをチェックしてもらいたい。

沢田時もSILEXでグラベルクラシックやくらいを制した

フルモデルチェンジを遂げたBIG.NINEのアルミモデル

マウンテンバイクカテゴリーではBIG.NINE(ハードテール29er)のアルミモデルがモデルチェンジ。TFSは「テクノフォーミングシステムという形で、機械的な圧縮技術で、パイプの形状、肉厚を自由に自在に変えることができるメリダが独自の成形技術」だという。

今回のモデルチェンジでは「上位機種と同じジオメトリー、XCのトレンドを抑えたジオメトリに変更して、フルモデルチェンジしている」。具体的には「シートアングルは72°から74°という形で立たせることで、ペダリング効率を向上させている。また、ヘッドアングルについては70°から67°に寝かせて、より下りの安定感というものを向上させるようなジオメトリーに変更となっている。

ダートジャンプ、パンプトラック向けのDIRTが登場

ダートジャンプ系のDirtが新たに登場した
各チューブの接合部が強化されている



またメリダが新たにダートジャンプ、パンプトラック向けのDIRTを開発。26インチホイール、100mmトラベルのサスペンションフォーク、シングルスピード構成のハードテールマウンテンバイクで、アグレッシブな遊び方ができるモデルだ。

想定しているのはシンプルで頑丈なハードテールのマウンテンバイクを欲しいユーザー、またはパンプトラックやダートジャンプの利用ユーザー。フレームの特徴はシンプル&タフと言えるほど頑丈なフレームだ。

GRAN SPEEDシリーズはフレームがマイナーチェンジされている

GRAN SPEED 60はフォークをアルミ製としたフラットバーロード

クロスバイクカテゴリーではGRAN SPEEDがマイナーチェンジされ、リアがフラットマウントのブレーキを採用したフレームに変更された。また、アルミフォーク採用のGRAN SPEED 60というモデルが設定され、価格を抑えたラインアップを構築している。

さらにエントリーレベルでは、CROSSWAY 50という入門グレードを設定。カラーバリエーションの5色展開という形で、色も好みによって選べるように多色展開されている。

CROSSWAY 50-Rはエントリーモデルとしてカラーラインアップが充実する

メリダは静岡県富士市のサイクルステーションにXベースを移転。2026年モデルのSCULTURAやREACTOなど26台のバイクを展示レンタルできるようになっている。気になるモデルがある際は長時間レンタルでお気に入りの一台を思う存分楽しめる。興味がある方は訪れてみてはいかがだろうか。

バーレーン・ヴィクトリアスをサポートするメリダ

Report:Gakuto Fujiwara
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