フカヤの展示会で見つけた注目プロダクトを紹介。コロンビア発ハンドメイドブランド「スカラブサイクルズ」や、シマノQ’AUTOを搭載したロードバイクのGA-30、キャットアイのNETWORKシリーズなど新製品がお披露目されている。



フカヤがハンドメイドバイクブランドのスカラブサイクルズの取り扱いを開始している

今回の展示会で目をひいたのはハンドメイドバイクブランドのスカラブ・サイクルズ(Scarab Cycles)だ。オリジナルブランドのダボスやギザロだけではなく、リッチーやオッツォなども取り扱う中、フカヤが新たにバイクブランドをラインアップに加える。

スカラブサイクルズは南米コロンビアにベースを構えるブランド。名選手を生み出す雄大な山々の麓で作られるフレームは厳しい環境で鍛え上げられていることが特徴だ。使用されるチューブはコロンブス製で、社内で設計から製造まで行われているという。

そしてスカラブサイクルズはコロンビアを創造性を刺激する場と胸を張る。都市、自然、人々の文化が融合したカルチャーがスカラブサイクルズに与えるインスピレーションは、唯一無二のデザインとして実現されている。実際に展示されていたバイクは創造性に溢れるグラフィックで彩られており、来場者の目を惹きつけていた。

独特のグラフィックでブランドの世界観を表現する

繊細なペイントを施すスカラブサイクルズ

ラインアップはロード、オールロード、グラベル、ハードテールマウンテンバイクを網羅。ハンドメイドバイクのため、気になる方はフカヤ取り扱いショップで確認してみても良さそうだ。南米のカルチャーを感じる新しいブランドはぜひチェックしてもらいたい。

そんなスカラブサイクルズと関係が深いブランドがウルフトゥースだ。アメリカ発のコンポーネントブランドは自転車パーツはもちろんのこと、ミニ工具などを展開することでお馴染みのブランド。

ウルフトゥースからビンディングペダルが登場している

6-Bit Hex Wrench Multi-Toolは人気プロダクトだという

ウルフトゥースの新作はシマノSPDクリートと互換性のあるペダル3種類だ。踏み面が大きなトレイルモデルと一般的なモデル、そしてビンディング機構が片面のみというグラベルモデルが揃っており、ユーザーの使用状況に適したペダルを手に入れられるようになっている。

この3モデル共通する特徴はQファクターを3段階で調節できること。オフロード系ペダルはQファクターが広がりがちだが、グラベルのようにロードポジションに近い状態のセッティングを行いたいというニーズに応えてくれる存在となっている。他にも薄型設計によってダイレクトな踏み心地も実現しているという。

注目度No.1というポップと共に紹介されていたのが、6-Bit Hex Wrench Multi-Toolだ。自転車整備に必要なことが多い工具のビットを搭載する携帯工具で、最大40Nmに対応する性能面も魅力。タイヤレバーのように薄型かつ、キーリングも備えられているため、日常生活でも持ち運びやすいことも特徴だ。

独自素材によって優れた性能を獲得したタンナスのインサート

FUSIONは内側のLITEと、外側のPROとの組み合わせ
チューブと併用するインサートも用意されている



またフカヤはタンナスというチューブレスタイヤ用インサートの取り扱いを開始している。独自に開発した高性能ポリマー素材が、強度と安定性、弾力性、軽量性を備えており、トラブルの発生を未然に防ぐ。シーラントを吸収しないことも魅力だ。

ラインアップは3種類。シクロクロスやグラベルロード、クロスカントリーMTBにぴったりなLITEモデルは、重量はわずか45gとされており、軽量性を求めるライダーにピッタリ。PROモデルはクロスカントリーからエンデューロMTB向けに開発されており、激しいドロップオフでもリム打ちパンクを防いでくれる。

そして、3種類目のFUSIONはPROとLITEを組み合わせたモデル。同時に装備することで、PRO以上に激しいコースや、E-BIKEの重い車重でも安定した性能を発揮するという。万が一パンクしてしまっても、ある程度は走行できるランフラット性も備えている。

シンプルで使い勝手に優れるブライトンのRider 550
セッレイタリアからリリースされた新型SLR


スパカズのスプラッシュデザイン
エアスミスの新型ポンプも用意されている



フカヤはブライトンやセッレイタリア、スパカズなど海外ブランドを扱っている。ブライトンのRIder 550というエントリーグレードモデル、セッレイタリアの新型SLRなど注目プロダクトが目白押しだ。

国内ブランドも数多く揃っており、その筆頭がシマノ。注目はなんと言っても自動変速のQ'AUTOだ。フカヤはギザロのGA-30にQ'AUTOを搭載したモデルをラインアップしており、ロードスタイルで自動変速を体感できるバイクとなっているため、気になる方はチェックしてもらいたい。

ギザロ GA-30にQ’AUTO搭載車が登場した

シマノCUESのQ’AUTOは注目プロダクトだ
シマノCUESのQ’AUTOは注目プロダクトだ

オリジナルブランドといえば、ライドオアシスのリムも注目の存在だという。ラインアップされるリムはグラベルとマウンテンバイク、700Cのリムブレーキモデルだ。ディスクブレーキが主流となる中で、リムブレーキ対応モデルが用意されているのは、手持ちのバイクに長く乗りたいというユーザーにピッタリ。

さらにマウンテンバイクモデルは主流の29インチに加えて、26インチが用意されている。こちらも今ではニッチなニーズに応えられるように揃えられているため、リムを探している方は確認してもらいたいプロダクトだ。

ライドオアシスはリムブレーキ用や26インチMTBホイールを用意する

フカヤとパールイズミがコラボした長指グローブはパッドなしの仕様が特徴

またパールイズミと共同開発した秋冬用グローブのスーパーサーマフリースグローブも気になる存在。パールイズミの定番モデルをベースにパッドを省略するというシンプルな設計が採用されており、ダイレクトな握り心地を求める方にうってつけだ。

今回の展示会ではレーブが展開するドロップハンドル用グリップ「マカレス」が注目の的だった。独自の素材を活かしたグリップ力と快適性が特徴だ。展示会では装着方法が気になる方も多かったようだ。またマカレスは自由にデザインできることも魅力とのことで、今後のオリジナル化の展開にも期待したい。

マカレスはさまざまなデザインをプリントできるという

オーストリッチでは遠征に便利なバッグの試作品が用意されていた

そして国内ブランドでは定番の存在として多くのサイクリストから愛されるのがオーストリッチだ。マチつきのOS-500をお披露目したばかりかと思えば、遠征にピッタリのボックス形状バッグの試作品を新たに用意。シューズやヘルメットを入れるのにちょうどよいため、製品化されれば注目してもらいたい存在だ。

キャットアイはこの展示会でNETWORKシリーズを発表していた。これはライト同士でペアリングすることができ、一つのライト操作で、連携しているライトの自動点灯・消灯を行えるというスマートなモデル。スマホとも連携することで、ライトモードのカスタムが行えるなど現代のテクノロジーが詰まった最新ライトとなっている。

ラインアップは定評のあるVOLT800 NEOとVOLT400 NEOのNETWORKバージョン、そしてリアライトのKINETIC AUTOの3種類から始まる。12月に発売開始となるとのことなので、ぜひ店頭でチェックしてもらいたい。

キャットアイがNETWORKシリーズという新しいプロダクトを発表した

スマホアプリからもカスタマイズできる

Report : Gakuto Fujiwara
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