三重県の鈴鹿サーキットを舞台に開催された国内最大のロードレースイベント「シマノ鈴鹿ロード」。約8,000人のサイクリストが集まった会場で、気になったロードバイクやタイムトライアルバイクなどのこだわりバイクを紹介していく。



寺本史生さん(クラブワンピースフクイ)のエンヴィ MELEE

寺本史生さん(クラブワンピースフクイ)のエンヴィ MELEE photo:Michinari TAKAGI

シマノ鈴鹿ロードで毎年一際多く見かける福井県のショップ「バルバワークス」のショップチームジャージ。そして、バルバのチームピットエリアに一際目立つゴールドのエンヴィ MELEEを見つけた。

2時間エンデュランスと3周の部に参加していた寺本史生さん(クラブワンピースフクイ)の愛車はエンヴィ MELEE。ゴールドのフレームにシルバーロゴが入るアトリエ キノピオでペイントされた世界に一台のスペシャル仕様。

ハンドルやステム、シートポスト、ホイールはもちろんエンヴィで統一 photo:Michinari TAKAGI

ホイールのSES3.4にはコンチネンタル GRAND PRIX 5000の28Cを装着 photo:Michinari TAKAGI
フロントは50-37Tを選択 photo:Michinari TAKAGI


コンポーネントはスラム RED AXS photo:Michinari TAKAGI

「注文するときにはお任せというコースも選べます。その人のイメージで、フレームブランド、パーツチョイス、全部やらさせてもらっています」とは、バルバワークスの代表取締役社長である寺崎嘉彦さん。所有者の寺本さんは「MELEEの前に乗っていたスペシャライズド TARMAC SL7もグリーンのペイントでカスタムしていました。このMELEEもとても気に入っています!」と語ってくれた。寺崎さんとの長年の付き合いで絶対的な信頼を置いる様子。

ハンドルやステム、シートポスト、ホイールはもちろんエンヴィで統一されていた。ホイールのSES3.4にはコンチネンタル GRAND PRIX 5000の28Cを装着。レース会場やライド先でパンクした時にどこでもすぐに修理できることから、チューブレスではなく敢えてクリンチャーで運用しているとのこと。

コンポーネントはスラムの新型RED AXS。ハイエンドパーツで構成されたバイクの重量は7.2kgで組み上げられた一台となっている。



川崎嘉久さん(Nerebani)のスペシャライズド S-WORKS SHIV TT DISC

川崎嘉久さん(Nerebani)のスペシャライズド S-WORKS SHIV TT DISC photo:Michinari TAKAGI

5ステージ・スズカの第4ステージで優勝し、2023年の5ステージ・スズカの総合優勝者である川崎嘉久さん(Nerebani)がロードレースで使用していたのは、スペシャライズドのエアロロード「VENGE」。個人TTとチームTTで使用したのはスペシャライズド S-WORKS SHIV TT DISCだ。

コンポーネントは11速モデルのシマノ DURA-ACEとULTEGRAをミックスして使用。クランクには60TのDigiritのカーボンチェーンリング、リアディレイラーにはライデアのビッグプーリーがカスタムされていた。

DURA-ACEのクランクには60TのDigiritのカーボンチェーンリング photo:Michinari TAKAGI

ロヴァール 321をワールドチームと同じデザインのステッカーでカスタム photo:Michinari TAKAGI
ロヴァール RAPIDE SPRINTにはS-WORKS Turbo TLRを装着 photo:Michinari TAKAGI


ペダル型のパワーメーターのファベロ Assioma PRO RS photo:Michinari TAKAGI

TT世界チャンピオンのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)をリスペクトしている川崎さんは発売されたばかりのロヴァール RAPIDE SPRINTを、早速シマノ鈴鹿ロードで導入していた。「僕は機材に関しては鈍感なんですけど、RAPIDE SPRINTは速いですよ!40km/hでも速いですけど、スプリントとかの高速域で特に違います」と気に入っている様子。

リアのカーボンディスクホイールはロヴァール 321でワールドチームと同じデザインのステッカーでカスタムされていた。タイヤの前後が異なり、フロントはS-WORKS Turbo TLRの28Cで、リアはヴィットリア CORSA PROの28C。ペダル型のパワーメーターのファベロ Assioma PRO RSも早速導入し、最新のパーツが組み込まれたこだわりTTバイクに仕上げられていた。



馬庭楓さん(ROND CX TEAM)のフェルト FR5

馬庭楓さん(ROND CX TEAM)のフェルト FR5 photo:Michinari TAKAGI

シクロクロスのベテランライダーである丸山厚(ROND BICYCLE)と共に、シマノレーシングやTEAM UKYOなど強豪チームが出走したチームTT(JCF登録)で11位になった24歳の馬庭楓さん(ROND CX TEAM)。馬庭さんの愛車は8月中旬に乗り換えたばかりというフェルト FR5だ。

「シートステーにブレーキマウントがない、スッキリとしたフレームが好きで乗り換えました」とのこと。コンポーネントはシマノ ULTEGRA R8100シリーズで、12速のリムブレーキ仕様で組まれていた。

「シートステーにブレーキマウントがない、スッキリとしたフレームが好きで乗り換えました」とのこと。 photo:Michinari TAKAGI

BB裏のダイレクトマウントブレーキ photo:Michinari TAKAGI
ポガチャルが使用する前から165mmのショートクランクを使っているのがこだわり photo:Michinari TAKAGI


コンポーネントはシマノ ULTEGRA R8100シリーズ photo:Michinari TAKAGI

ハンドルはPRO VIBE、シートポストはトムソン、サドルはプロロゴ SCRATCH。ホイールはフルクラムのRACING ZEROで、タイヤはiRC FORMULA PRO 700×25Cとの組み合わせ。

カスタムのポイントは「ポガチャルが使う前から165mmのショートクランクを使っているところですね。あとは身長が低いので、ショートクランクにするとサドルの位置を高くできるのもポイントです!」と話してくれた。



黒川真理子さん(AutoBahnGotemba)のジャイアント TCR ADVANCED PRO 0

黒川真理子さん(AutoBahnGotemba)のジャイアント TCR ADVANCED PRO 0 photo:Michinari TAKAGI

シマノ鈴鹿ロードレースクラシック女子に参戦し、初参加で9位に入り。全日本選手権の出場権の切符も獲得した黒川真理子さん(AutoBahnGotemba)の愛車は、ジャイアントの軽量オールラウンドバイクのTCR ADVANCED PRO 0だ。

「Livではなく、ジャイアントを購入したのは青っぽく、紫っぽい、光に当たるとキラキラしている感じのこの色がドンピシャだったのが決め手でした。一目惚れでしたね!」と購入時のエピソードを話してくれた。

「青っぽく、紫っぽい、光に当たるとキラキラしている感じのこの色がドンピシャで好きが決め手でした」とのこと photo:Michinari TAKAGI

カーボンホイール「SLR 0 40」には、コンチネンタル GRAND PRIX 5000S TRを装着 photo:Michinari TAKAGI
ボトルのカラーもフレームに合わせているのがおしゃれポイント photo:Michinari TAKAGI


サドルはスペシャライズドの女性用サドル「POWER W/MIMIC COMP SADDLE WOMEN」 photo:Michinari TAKAGI

ULTEGRA完成車でジャイアント製のパワーメーターを使用。エアロカーボンスポークが採用されたカーボンホイール「SLR 0 40」には、コンチネンタル GRAND PRIX 5000S TRが装着されていた。スペシャライズドの女性用サドル「POWER W/MIMIC COMP SADDLE WOMEN」は、前の愛車から使用し続けているのだとか。

「ロードレース以外では、サイクルジャージとか新しく買って、可愛くオシャレをしてカフェライドを楽しんでいます」とのこと。これからも楽しいサイクリングライフを送ってください!

text & photo:Michinari TAKAGI
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