去る12月20日(土)、ロイヤルガーデンカフェ青山にて「エキップアサダ・イヤーエンドパーティー」が開催。昨年より多くのスポンサーや支援者らが集い、クリスマス前のひと時を代表の浅田顕氏や所属選手らと共に過ごした。また、パリ五輪等で日本代表メカニックも務めた市川貴大の移籍も発表され、参加者達はその功績に賛辞を贈りながら名残り惜しんだ。
会は浅田顕氏の挨拶の後、長らく協賛を続ける渡邊クリニックの渡邊仁院長による乾杯でスタート。乾杯の前には、渡邊院長から選手達への激励の言葉も述べられた。

柔らかな表情で挨拶を行う浅田顕代表 photo: Yuichiro Hosoda 
乾杯の音頭を取った渡邊仁院長 photo: Yuichiro Hosoda

真剣な表情で渡邊院長の激励を聞く選手達。左からEQADSの新藤大翔、埼玉ユース自転車部の荒木景虎、向井佑太、高倉緯、稲寛太 photo: Yuichiro Hosoda

みんなで乾杯! photo: Yuichiro Hosoda
しばしの歓談の後は、エキップアサダのメインプロジェクトである「ロード・トゥ・ラヴニール(RTA)」の活動報告と来季活動予定の発表が行われた。冒頭では、浅田氏から渡邊クリニックやにいもと歯科医院をはじめ、RTAの活動に共感して資金提供や物品の供給をしてくれている協力者の人々への謝辞が述べられた。
報告の内容は、先日掲載のRTA報告会の記事に詳しいため、以下のリンクより参照頂ければ幸いだ。
→ロード・トゥ・ラヴニール報告会 浅田顕氏が、これまでの軌跡と課題、目指す先を語る

ロード・トゥ・ラヴニールを支える支援の輪 photo: Yuichiro Hosoda 
エキップアサダを構成するプロジェクトやチームの図 photo: Yuichiro Hosoda

エキップアサダ後援会は2026年で20周年を迎える photo: Yuichiro Hosoda 
RTA活動報告を行う浅田顕氏 photo: Yuichiro Hosoda

2025年のEQADSのU19獲得ポイントは188。その上のA.R.MonexはUAEに入ったデルトロを輩出したチームだ photo: Yuichiro Hosoda
新藤は高校3年の18歳。全日本ロードのジュニアで2着、各地のタイムトライアルでも優勝するなど好成績を収めてきた。今後はツール・ド・ラヴニールや国内U23の個人TTで成績を残したいと抱負を語った。欧州レースを幾度も経験した新藤は、レースは選手や主催の熱量も違うし、コースも(国内より)厳しいと、実感を込めて話した。他に驚いた事として、レース中に馬が入ってきて中断したアクシデントも紹介していた。
高校2年でU17の荒木は、JBCF東日本ロードクラシックのE3で2着、E2昇格後のTTで3着となるなど、年上の選手達にも引けを取らない活躍を見せた。「浅田監督が仰っていた通り、諦めることを諦めるような、そんな活動を送らないといけない」とし、欧州を走ってみては「逃げが決まる瞬間、集団の密度、身長差などフィジカル面も違うが、日本人選手も創意工夫をして活躍出来る場面はある」と希望も感じたようだ。

今年成績を伸ばし、成長を見せた新藤大翔(EQADS) photo: Yuichiro Hosoda 
高2の荒木景虎(埼玉ユース自転車部)。JBCF各カテゴリー等で好成績を収める photo: Yuichiro Hosoda
長期の仏在住経験により、フランス語も堪能かつ現地事情にも詳しくなっており、今年はRTAの現地アシスタントとしても活動。プロジェクトの協力者として欠かせぬ人材となりつつある。
個別に尋ねたところ、蠣崎はフランスでのシクロクロスで、日本ではあり得ないほどの泥の深いコース等も走っており、ジュニア世代以下のカテゴリーの選手達がそこを悠々クリアーしていく姿を見て、日本との層の厚みの差を痛感したと、自身の経験も伝えてくれた。

フランスナイズドされた(?)好青年へと成長した蠣崎優仁 photo: Yuichiro Hosoda 
自身の現在地とRTAとの関係性を話す蠣崎優仁 photo: Yuichiro Hosoda
市川もかつてEQADSで走った元選手。選手引退後はメカニックとしてエキップアサダに所属し、東京、パリの両五輪をはじめ、ロードの日本ナショナルチームにも数多く帯同。選手達から厚い信頼を寄せられ、高い評価を得ているメカニックの一人だ。
EQADSやプロジェクトの活動拠点でもある埼玉県東松山市のシクロパビリオンでも、訪れるサイクリスト達にその腕前と人柄が評価されており、浅田氏から市川へ花束が贈られると、会場は惜別の拍手に包まれた。

EQADS時代の写真とともに、市川貴大が紹介を受ける photo: Yuichiro Hosoda

プロジェクトを影で支え、日本代表のメカニックも務めた市川貴大 photo: Yuichiro Hosoda 
浅田顕代表から花束を贈られ、笑顔の市川貴大 photo: Yuichiro Hosoda
パーティーでは協賛各社が賞品を提供する、恒例のプレゼント抽選会も。iRC、ウエイブワン、マップル、駐日フランス大使館、ブリヂストンサイクルがそれぞれに価値あるプレゼントを準備。マネージャー・山崎健一氏のアイディアで、受付時に各参加者へ渡されたカードに書かれた文言と合致した方が当選する形式を取り、抽選を盛り上げた。
最後は主催のエキップアサダ後援会の会長・田之頭宏明氏が挨拶。「皆さん、ツール・ド・フランスで走る日本人をもう一度見たくはありませんか!?」と熱いメッセージを贈り、会場の気持ちを一つにする場面も。それを受けた浅田顕氏が、来場者や全国の支援者に謝辞を述べ、会は閉幕した。

レアなiRCとクロームインダストリーズのコラボバッグをゲット! photo: Yuichiro Hosoda 
選手にもカペルミュールのキャップが当選(選手もメディアも自腹参加のため、全員にチャンスがありました) photo: Yuichiro Hosoda

プロジェクトマネージャーの山崎健一氏。自らのアイディアで抽選会を盛り上げた photo: Yuichiro Hosoda 
希望小売価格2万円超のスーパーマップル デジタル26全国版はこちらの女性が当選 photo: Yuichiro Hosoda

駐日フランス大使館のアドリアン・カラタユ氏。TOJにも参戦経験がある元プロで、RTAの活動に賛意を示す一人だ photo: Yuichiro Hosoda 
シャンパンを当てたのはこちらの女性。当選カードには「ウエイブニャン、喉を撫でられて嬉しいニャン」と繋がりが謎のフレーズ(ウエイブニャンはウエイブワンのマスコット) photo: Yuichiro Hosoda

高校受験を控える向井佑太と稲寛太に合格祈願のお守りを渡す浅田顕氏 photo: Yuichiro Hosoda

プレゼント抽選会、最後の目玉はブリヂストンRL1! photo: Yuichiro Hosoda 
抽選会の目玉、ブリヂストンRL1を見事射止めたのはこちらの女性。おめでとうございます! photo: Yuichiro Hosoda

「ツール・ド・フランスで走る日本人をもう一度見たくはありませんか!?」と熱く呼びかけた田之頭会長 photo: Yuichiro Hosoda

パーティーのラストは、参加者と所属選手達を交えての記念撮影 photo: Yuichiro Hosoda
2026年2月下旬から4月上旬かけてU19とU23の男子選手達が挑むこの遠征。若き選手達にとって、春の厳しいレースを走ることが重要と語る浅田氏は、近年の円安ユーロ高も資金繰りに影を落としていることにも触れながら「皆さんの力で選手を送り出して欲しい」と広い支援を呼びかけた。

クラウドファンディングへの支援参加を呼びかける浅田顕氏 photo: Yuichiro Hosoda
クラウドファンディングは、パーティー前日の12月19日(金)よりすでに始まっており、目標金額は500万円。支援金は5,000円〜30万円までと、個人の状況に応じて、応募しやすい形になっている。詳しくは以下のリンクよりご覧頂きたい。
text&photo: Yuichiro Hosoda
会は浅田顕氏の挨拶の後、長らく協賛を続ける渡邊クリニックの渡邊仁院長による乾杯でスタート。乾杯の前には、渡邊院長から選手達への激励の言葉も述べられた。




しばしの歓談の後は、エキップアサダのメインプロジェクトである「ロード・トゥ・ラヴニール(RTA)」の活動報告と来季活動予定の発表が行われた。冒頭では、浅田氏から渡邊クリニックやにいもと歯科医院をはじめ、RTAの活動に共感して資金提供や物品の供給をしてくれている協力者の人々への謝辞が述べられた。
報告の内容は、先日掲載のRTA報告会の記事に詳しいため、以下のリンクより参照頂ければ幸いだ。
→ロード・トゥ・ラヴニール報告会 浅田顕氏が、これまでの軌跡と課題、目指す先を語る





新藤大翔と荒木景虎が、自己紹介と抱負を述べる
選手は、EQADSと埼玉ユース自転車部で走る6名が参加。その中からEQADSの新藤大翔と埼玉ユースの荒木景虎が挨拶。新藤は高校3年の18歳。全日本ロードのジュニアで2着、各地のタイムトライアルでも優勝するなど好成績を収めてきた。今後はツール・ド・ラヴニールや国内U23の個人TTで成績を残したいと抱負を語った。欧州レースを幾度も経験した新藤は、レースは選手や主催の熱量も違うし、コースも(国内より)厳しいと、実感を込めて話した。他に驚いた事として、レース中に馬が入ってきて中断したアクシデントも紹介していた。
高校2年でU17の荒木は、JBCF東日本ロードクラシックのE3で2着、E2昇格後のTTで3着となるなど、年上の選手達にも引けを取らない活躍を見せた。「浅田監督が仰っていた通り、諦めることを諦めるような、そんな活動を送らないといけない」とし、欧州を走ってみては「逃げが決まる瞬間、集団の密度、身長差などフィジカル面も違うが、日本人選手も創意工夫をして活躍出来る場面はある」と希望も感じたようだ。


RTAの活動をフランスで下支えする蠣崎優仁
パーティーには13歳の時からEQADSで選手活動をしていた蠣崎優仁も参加。現在もフランスのペイ・ド・ラ・ロワールに住み、世界最大とされるヴァンデ県のクラブチーム「ラ・ロッシュ・レオン」でレース活動を続ける蠣崎。トッププロを目指す仏コンチネンタルチームの選手もあえて参加してくるエリートカテゴリーで、毎週末走っていると言う。長期の仏在住経験により、フランス語も堪能かつ現地事情にも詳しくなっており、今年はRTAの現地アシスタントとしても活動。プロジェクトの協力者として欠かせぬ人材となりつつある。
個別に尋ねたところ、蠣崎はフランスでのシクロクロスで、日本ではあり得ないほどの泥の深いコース等も走っており、ジュニア世代以下のカテゴリーの選手達がそこを悠々クリアーしていく姿を見て、日本との層の厚みの差を痛感したと、自身の経験も伝えてくれた。


長年エキップアサダを支えたメカニックの市川貴大が移籍
会の後半には、メカニックの市川貴大が、本年末日を以てエキップアサダを離れる事が発表された。来季は、国内コンチネンタルチームのメカニックとして招聘されていると言う。市川もかつてEQADSで走った元選手。選手引退後はメカニックとしてエキップアサダに所属し、東京、パリの両五輪をはじめ、ロードの日本ナショナルチームにも数多く帯同。選手達から厚い信頼を寄せられ、高い評価を得ているメカニックの一人だ。
EQADSやプロジェクトの活動拠点でもある埼玉県東松山市のシクロパビリオンでも、訪れるサイクリスト達にその腕前と人柄が評価されており、浅田氏から市川へ花束が贈られると、会場は惜別の拍手に包まれた。



パーティーでは協賛各社が賞品を提供する、恒例のプレゼント抽選会も。iRC、ウエイブワン、マップル、駐日フランス大使館、ブリヂストンサイクルがそれぞれに価値あるプレゼントを準備。マネージャー・山崎健一氏のアイディアで、受付時に各参加者へ渡されたカードに書かれた文言と合致した方が当選する形式を取り、抽選を盛り上げた。
最後は主催のエキップアサダ後援会の会長・田之頭宏明氏が挨拶。「皆さん、ツール・ド・フランスで走る日本人をもう一度見たくはありませんか!?」と熱いメッセージを贈り、会場の気持ちを一つにする場面も。それを受けた浅田顕氏が、来場者や全国の支援者に謝辞を述べ、会は閉幕した。











春季欧州遠征に向け、クラウドファンディングがスタート
浅田氏は、2026年度の春季欧州遠征に向けたクラウドファンディングの開始も告知。2026年2月下旬から4月上旬かけてU19とU23の男子選手達が挑むこの遠征。若き選手達にとって、春の厳しいレースを走ることが重要と語る浅田氏は、近年の円安ユーロ高も資金繰りに影を落としていることにも触れながら「皆さんの力で選手を送り出して欲しい」と広い支援を呼びかけた。

クラウドファンディングは、パーティー前日の12月19日(金)よりすでに始まっており、目標金額は500万円。支援金は5,000円〜30万円までと、個人の状況に応じて、応募しやすい形になっている。詳しくは以下のリンクよりご覧頂きたい。
text&photo: Yuichiro Hosoda
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