「ツールでの落車後、酷く落ち込んだ」と語ったヤスペル・フィリプセンが披露した、ブエルタ・ア・エスパーニャ開幕戦で圧巻のスプリント。4位に入ったヴィヴィアーニや、開幕前日に出場を知らされたピカリングなど、初日を終えた選手たちのコメントを紹介する。
ステージ優勝&マイヨロホ ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)

ツールに続き、ブエルタの初日を制したヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
レース直後インタビュー
理想的なリードアウトだった。ラスト1kmからのヨナス(リカールト)とエドワルト(プランカールト)による動きは完璧だった。残り175mの標識が見え、スプリントを開始した。その動きが勝利に繋がって本当に嬉しい。
ツールでの落車(リタイア)後、酷く落ち込んだ。(シーズンの)主たる目標であったし、長い期間を掛けて準備していたからね。でもそんな苦難な中で新たな目標も見つける必要があった。ブエルタが良い目標となってくれたものの、数少ないチャンスを掴む必要があった。ブエルタは僕みたいなスプリンターには厳しいステージが続くからね。
今シーズンは不運に見舞われているものの、ツールでのマイヨジョーヌに続き、ブエルタでマイヨロホを獲得することができた。とても素敵な報酬だよ。
表彰式後インタビュー

骨折からの復活勝利を飾ったヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
毎年のように訪れるチャンスのない、このマイヨロホを着用することができて嬉しい。これがここでの数週間にわたる僕のモチベーションを高めてくれるだろう。明日(の丘陵ステージで)、勝利を狙うのは難しいので、明日限りのマイヨロホとなるだろう。だから精一杯このジャージを着て走るレースを楽しむつもりだ。
ステージ2位&マイヨブランコ(ヤングライダー賞)イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック)

区間2位でマイヨブランコ(ヤングライダー賞)を獲得したイーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) photo:A.S.O.
もちろん勝ちたかったが、2位も悪い結果ではない。これからのステージに向けて自信になった。先頭から後ろに下がってしまい、しかしまた先頭に出ることができた。プラン通りではなかったが、最終的にヤスペル(フィリプセン)の背後が取れた。彼は本当に速く、背後を飛び出し追い抜こうとしたのだが、リードアウトマン(プランカールト)を避けようと膨らんでしまった。
絶望的なほどの差はつけられなかったし、あと4つはスプリントチャンスがある。レースでは何が起きてもおかしくないし、2位以上の結果を得る自信がある。
ステージ4位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ロット)

4位に入ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ロット) photo:CorVos
今朝、ミーティングで話し合った走りをチーム全員が実行してくれた。リードアウトではラルス(クラップス)とヤスペル(デブイスト)が助けてくれた。しかしアルペシン・ドゥクーニンクのリードアウトは完璧で、個人的には2位まではいけたと思っていたので、その点は悔しさがある。4位という結果はチームメイトのハードワークに報いるには物足りないが、これからのステージに向けて明るい材料となった。僕らが前に出て、レースを動かす意志は示せたと思う。
フィリプセンの最終リードアウトを担ったエドワルト・プランカールト(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
1週目ですら成功なのに、大会の初日での勝利は大成功。これで勝利へのプレッシャーから解放される。普遍的なスプリントステージから、最後は混沌としたため、多くのチームがトレインを維持することができない状況だった。そんな中、僕らはお互いを信じ、それが勝利へと繋がった。終盤のラウンドアバウトでお互いを見失う場面もあったが、再合流することができたんだ。
手を骨折したカルーゾの代役として、前日に出場を知らされたフィンレー・ピカリング(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)
練習用のホイールに問題を抱え、(アンドラの)バイクショップに向かうためトレーニングに行くのが幸運にも遅れていたときに監督から連絡を受けた。「すぐに飛行機に乗って来れるか?」ってね。しかし乗る予定だった便が遅れた結果、スーツケースを受け取ることができなかったんだ。幸い2足のビンディングシューズを手荷物に入れていたので、今日無事スタートすることができたんだ。
スーツケースには下着と靴下などが入っていたが、チームがサポートしてくれたおかげでストレスはないよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
ステージ優勝&マイヨロホ ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)

レース直後インタビュー
理想的なリードアウトだった。ラスト1kmからのヨナス(リカールト)とエドワルト(プランカールト)による動きは完璧だった。残り175mの標識が見え、スプリントを開始した。その動きが勝利に繋がって本当に嬉しい。
ツールでの落車(リタイア)後、酷く落ち込んだ。(シーズンの)主たる目標であったし、長い期間を掛けて準備していたからね。でもそんな苦難な中で新たな目標も見つける必要があった。ブエルタが良い目標となってくれたものの、数少ないチャンスを掴む必要があった。ブエルタは僕みたいなスプリンターには厳しいステージが続くからね。
今シーズンは不運に見舞われているものの、ツールでのマイヨジョーヌに続き、ブエルタでマイヨロホを獲得することができた。とても素敵な報酬だよ。
表彰式後インタビュー

毎年のように訪れるチャンスのない、このマイヨロホを着用することができて嬉しい。これがここでの数週間にわたる僕のモチベーションを高めてくれるだろう。明日(の丘陵ステージで)、勝利を狙うのは難しいので、明日限りのマイヨロホとなるだろう。だから精一杯このジャージを着て走るレースを楽しむつもりだ。
ステージ2位&マイヨブランコ(ヤングライダー賞)イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック)

もちろん勝ちたかったが、2位も悪い結果ではない。これからのステージに向けて自信になった。先頭から後ろに下がってしまい、しかしまた先頭に出ることができた。プラン通りではなかったが、最終的にヤスペル(フィリプセン)の背後が取れた。彼は本当に速く、背後を飛び出し追い抜こうとしたのだが、リードアウトマン(プランカールト)を避けようと膨らんでしまった。
絶望的なほどの差はつけられなかったし、あと4つはスプリントチャンスがある。レースでは何が起きてもおかしくないし、2位以上の結果を得る自信がある。
ステージ4位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ロット)

今朝、ミーティングで話し合った走りをチーム全員が実行してくれた。リードアウトではラルス(クラップス)とヤスペル(デブイスト)が助けてくれた。しかしアルペシン・ドゥクーニンクのリードアウトは完璧で、個人的には2位まではいけたと思っていたので、その点は悔しさがある。4位という結果はチームメイトのハードワークに報いるには物足りないが、これからのステージに向けて明るい材料となった。僕らが前に出て、レースを動かす意志は示せたと思う。
フィリプセンの最終リードアウトを担ったエドワルト・プランカールト(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
1週目ですら成功なのに、大会の初日での勝利は大成功。これで勝利へのプレッシャーから解放される。普遍的なスプリントステージから、最後は混沌としたため、多くのチームがトレインを維持することができない状況だった。そんな中、僕らはお互いを信じ、それが勝利へと繋がった。終盤のラウンドアバウトでお互いを見失う場面もあったが、再合流することができたんだ。
手を骨折したカルーゾの代役として、前日に出場を知らされたフィンレー・ピカリング(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)
練習用のホイールに問題を抱え、(アンドラの)バイクショップに向かうためトレーニングに行くのが幸運にも遅れていたときに監督から連絡を受けた。「すぐに飛行機に乗って来れるか?」ってね。しかし乗る予定だった便が遅れた結果、スーツケースを受け取ることができなかったんだ。幸い2足のビンディングシューズを手荷物に入れていたので、今日無事スタートすることができたんだ。
スーツケースには下着と靴下などが入っていたが、チームがサポートしてくれたおかげでストレスはないよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
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