逃げに乗ったマエヴァ・スキバン(UAEチームADQ)が残り20km地点でアタック。そのまま独走に持ち込み、2日連続の勝利を飾った。最終山岳で遅れたキンバリー・ルコート(AGインシュランス・スーダル)はダウンヒルで追いつき、マイヨジョーヌを死守した。

マイヨジョーヌを着て7日目に臨むキンバリー・ルコート(AGインシュランス・スーダル) photo:A.S.O.

ツール・ド・フランス・ファム2025第7ステージ image:A.S.O. 第4回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト(UCIワールドツアー)も残すところあと3日。第7ステージの舞台はブール・カン・ブレスからシャンベリーまでの159.7kmで、この丘陵ステージは終盤に登場する2級山岳グラニエ峠(距離8.9km/平均5.4%)が勝負所と見られた。フィニッシュ地点はその頂上から17.3kmのダウンヒルを経た先だ。
この日、17名が逃げグループを形成した。その中には昨年のロード世界選手権王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)と、2位だったクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が入り、前日に華麗なアタックから独走勝利を収めたマエヴァ・スキバン(UAEチームADQ)の姿も。この強力な逃げは、フェニックス・ドゥクーニンクが牽引するメイン集団に対し、4分前後のタイム差を築いた。

世界王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)を含む豪華な17名の逃げグループ photo:A.S.O.

プロトンはフェニックス・ドゥクーニンクがコントロール photo:A.S.O.
約100kmにわたる平坦路を駆け抜け、一行はこの日最初の2級山岳(距離3.8km/平均6.9%)に突入する。その頂上はスキバンが先頭通過し、このフランスの新星は続く4級も先着。13名まで数を減らした逃げグループから、残り32km、最終2級山岳グラニエ峠の手前でマウド・ラインベーク(オランダ、フォルカーヴェッセルズ・ウィメンズプロサイクリング)が飛び出した。
今大会は連日逃げに選手を送るフォルカーヴェッセルズ・ウィメンズプロサイクリング所属の22歳は、得意のタイムトライアルのように一定のリズムで登坂する。しかしそこへ、逃げ集団を飛び出したダイガートとシリン・ファンアンローイ(オランダ、リドル・トレック)が合流。すると今度はラインベークが遅れ、入れ替わるようにスキバンが追いついた。
この時点で、引き続きフェニックス・ドゥクーニンクがペースを作るプロトンは2分33秒の差。そしてフィニッシュまで残り20kmを示すゲートをくぐった直後、頂上まで2.6km地点でスキバンがアタックを敢行。これにダイガートとファンアンローイはついていけず、先頭グループに合流していたマライレ・メイエリング(オランダ、モビスター)も引き離された。

最終2級山岳で単独となったマエヴァ・スキバン(UAEチームADQ) photo:CorVos
スキバンが2日連続勝利を目指し、残り20km地点で単独先頭に立つ一方、プロトンでは総合6位のパウリーナ・ローイヤッカース(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が加速。マイヨブラン(ヤングライダー賞ジャージ)を着るジュリー・ベゴ(フランス、コフィディス)が遅れ、さらにマイヨジョーヌを着るキンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル)がまでもが遅れを喫した。
これを好機と見たフォレリングが加速するなか、スキバンが頂上を通過し、フィニッシュへと続く17kmの下りに入る。そして前日は32kmの独走を決めているスキバンは、その疲れを一切感じさせない軽快なペダリングを披露。後続との差を確認するように何度も後ろを振り返りながら、見事2日連続でフランスに勝利をもたらした。

2日連続の独走勝利を決めたマエヴァ・スキバン(UAEチームADQ) photo:CorVos

フランスに再び勝利をもたらしたマエヴァ・スキバン(UAEチームADQ) photo:CorVos
総合エースであるエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)のリタイアで得た自由を最大限活かし、2連勝を決めたスキバン。「今日は8月1日ではなく、4月1日の間違いではないか。それぐらい何が起きているのか分からない」と困惑を口にし、「ラスト30kmは無線がフランス語に切り替わったので、状況を把握できなかった。ただ『ソロ(独走)』という言葉は聞こえたので踏み続けた」とコメントしている。
区間2位にはプロトンを飛び出したセドリーヌ・ケルバオル(フランス、EFオートリー・キャノンデール)が51秒遅れで入り、ルコートが決死の追走で追いついたフォレリングらグループは1分遅れでフィニッシュ。そのためルコートは見事、マイヨジョーヌの死守に成功している。
そして翌第8ステージからは、アルプスを舞台にした山岳2連戦が待ち受ける。


この日、17名が逃げグループを形成した。その中には昨年のロード世界選手権王者ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)と、2位だったクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が入り、前日に華麗なアタックから独走勝利を収めたマエヴァ・スキバン(UAEチームADQ)の姿も。この強力な逃げは、フェニックス・ドゥクーニンクが牽引するメイン集団に対し、4分前後のタイム差を築いた。


約100kmにわたる平坦路を駆け抜け、一行はこの日最初の2級山岳(距離3.8km/平均6.9%)に突入する。その頂上はスキバンが先頭通過し、このフランスの新星は続く4級も先着。13名まで数を減らした逃げグループから、残り32km、最終2級山岳グラニエ峠の手前でマウド・ラインベーク(オランダ、フォルカーヴェッセルズ・ウィメンズプロサイクリング)が飛び出した。
今大会は連日逃げに選手を送るフォルカーヴェッセルズ・ウィメンズプロサイクリング所属の22歳は、得意のタイムトライアルのように一定のリズムで登坂する。しかしそこへ、逃げ集団を飛び出したダイガートとシリン・ファンアンローイ(オランダ、リドル・トレック)が合流。すると今度はラインベークが遅れ、入れ替わるようにスキバンが追いついた。
この時点で、引き続きフェニックス・ドゥクーニンクがペースを作るプロトンは2分33秒の差。そしてフィニッシュまで残り20kmを示すゲートをくぐった直後、頂上まで2.6km地点でスキバンがアタックを敢行。これにダイガートとファンアンローイはついていけず、先頭グループに合流していたマライレ・メイエリング(オランダ、モビスター)も引き離された。

スキバンが2日連続勝利を目指し、残り20km地点で単独先頭に立つ一方、プロトンでは総合6位のパウリーナ・ローイヤッカース(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が加速。マイヨブラン(ヤングライダー賞ジャージ)を着るジュリー・ベゴ(フランス、コフィディス)が遅れ、さらにマイヨジョーヌを着るキンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル)がまでもが遅れを喫した。
これを好機と見たフォレリングが加速するなか、スキバンが頂上を通過し、フィニッシュへと続く17kmの下りに入る。そして前日は32kmの独走を決めているスキバンは、その疲れを一切感じさせない軽快なペダリングを披露。後続との差を確認するように何度も後ろを振り返りながら、見事2日連続でフランスに勝利をもたらした。


総合エースであるエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)のリタイアで得た自由を最大限活かし、2連勝を決めたスキバン。「今日は8月1日ではなく、4月1日の間違いではないか。それぐらい何が起きているのか分からない」と困惑を口にし、「ラスト30kmは無線がフランス語に切り替わったので、状況を把握できなかった。ただ『ソロ(独走)』という言葉は聞こえたので踏み続けた」とコメントしている。
区間2位にはプロトンを飛び出したセドリーヌ・ケルバオル(フランス、EFオートリー・キャノンデール)が51秒遅れで入り、ルコートが決死の追走で追いついたフォレリングらグループは1分遅れでフィニッシュ。そのためルコートは見事、マイヨジョーヌの死守に成功している。
そして翌第8ステージからは、アルプスを舞台にした山岳2連戦が待ち受ける。
ツール・ド・フランス・ファム2025第7ステージ結果
1位 | マエヴァ・スキバン(UAEチームADQ) | 3:58:26 |
2位 | セドリーヌ・ケルバオル(フランス、EFオートリー・キャノンデール) | +0:51 |
3位 | ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | |
4位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、リドル・トレック) | +0:53 |
5位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) | +1:00 |
6位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | |
7位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
8位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ) | |
9位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
10位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック) |
個人総合成績(マイヨジョーヌ)
1位 | キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル) | 22:28:31 |
2位 | ポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:26 |
3位 | カタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +0:30 |
4位 | デミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ) | +0:31 |
5位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +0:35 |
6位 | パウリーナ・ローイヤッカース(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +1:04 |
7位 | セドリーヌ・ケルバオル(フランス、EFオートリー・キャノンデール) | +1:09 |
8位 | サラ・ジガンテ(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル) | +1:14 |
9位 | エヴィータ・ムジック(フランス、FDJスエズ) | +1:35 |
10位 | ジュリエット・ラブース(フランス、FDJスエズ) |
その他の特別賞
マイヨアポワ(山岳賞) | エリーズ・シャベイ(スイス、FDJ・スエズ) |
マイヨヴェール(ポイント賞) | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
マイヨブラン(ヤングライダー賞) | ニンケ・フィンケ(オランダ、ピクニック・ポストNL) |
チーム総合成績 | FDJスエズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
photo:CorVos, A.S.O.
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