フルモデルチェンジを果たし、チューブレスレディモデルが追加された photo:Michinari TAKAGI 「GRAND PRIX 5000シリーズ」のレーザーグリップからインスピレーションを得たトレッドパターンを採用 photo:Michinari TAKAGI ミドルグレードながら、フラッグシップモデルの「GRAND PRIX 5000シリーズ」と同じブラックチリコンパウンドを使用し、転がりの軽さとグリップ力のバランスが取れたタイヤとされたGRAND PRIX。さらに、「GRAND PRIX 5000シリーズ」のレーザーグリップからインスピレーションを得たトレッドパターンを採用したことも特徴だ。
多種多様なコンチネンタルのタイヤを使用してきたCW編集部員の高木がテストしていく photo:Gakuto Fujiwara コンチネンタル GRAND PRIX TRのインプレッションを担当するのは、ロードレースやシクロクロスなどのレースシーンやトレーニング、自転車通勤でチューブレスレディタイヤを愛用しているCW編集部員の高木だ。
コンチネンタルのタイヤはチューブラータイヤの"COMPETITION"やチューブレスレディモデル"GRAND PRIX 5000S TR"、軽量モデル"GRAND PRIX 5000S TT"など多数のフラッグシップモデルに加え、耐久性に優れる「GATORSKIN」など、様々なモデルを使用してきた。
コンチネンタル GRAND PRIX TRを手に取ってみるとフラッグシップモデルのGRAND PRIX 5000シリーズとほぼ変わらない質感。ブラックチリコンパウンドらしさのある、クッション感がありグリップ力に優れていそうな触り心地にライド前から期待が持てる。
クッション感がありグリップ力に優れるタイヤの触り心地 photo:Gakuto Fujiwara 今回のテストホイールであるシマノ ULTEGRA C50 TLホイールにコンチネンタル GRAND PRIX TRの28Cを装着していく。コンチネンタルのタイヤといえば、嵌合がキツイというイメージをお持ちの方も多いと思うが、このタイヤはタイヤレバーを使わずに取り付けられた。チューブレスタイヤの装着のコツを掴んでいる方であれば、簡単に装着できるだろう。
チューブレスタイヤはブースターやコンプレッサーを使用しないとビードが上がらないタイヤもあるが、このGRAND PRIX TRはフロアポンプでもスムーズにビードが上がり、装着完了。
GRAND PRIX TRの最大空気圧は6.5bar(94PSI)とタイヤサイドに刻印されている。身長175cm、体重60kgで、タイヤによって異なってくるが、空気圧は4.0~4.5barの間でロードレースやクリテリウムを走ることが多い。今回のテストライドでは4.0~6.5barの範囲でテストを実施した。
転がりの軽さはGRAND PRIX 5000シリーズに近い感覚 photo:Gakuto Fujiwara 転がりの軽さはGRAND PRIX 5000シリーズに近い感覚で、低速域から30〜40km/hまでの加速、そして巡航もしやすくトレーニングで使いやすい。また、街中でストップアンドゴーを繰り返すような、通勤通学といったシチュエーションでも快適だ。
テストライドでは秩父方面の山岳地帯、登っては下りを繰り返すエリアをチョイスした。旧道などでは細かくひび割れていたり、舗装の上に砂利がある路面など、路面コンディションが良くない区間なども走ったりした。GRAND PRIX TRは耐パンクブレーカーを使用しない4プライ構造を採用したと聞いていたため、少しパンクに対する不安があった。しかし、今回はハードなライドを実施したものの、パンクはゼロ。
1000km実走テスト後のコンチネンタル GRAND PRIX TR(フロント) photo:Michinari TAKAGI 1000km実走テスト後のコンチネンタル GRAND PRIX TR(リア) photo:Michinari TAKAGI 耐摩耗に関しても、トレーニングやロングライドイベントなど、気が付けば計1,000kmをテストしていた。ブラックチリコンパウンドが耐摩耗性に優れていることは、これまで使用してきたコンチネンタルの多くのモデルでも体感してきたが、高性能なタイヤではあると同時に長寿命でもあるのは、このGRAND PRIXも同様だ。
ロングライドイベント、トレーニングからレースまでなんでも使いたいサイクリストにおすすめしたい photo:Gakuto Fujiwara コンチネンタル GRAND PRIX TRは走行性能のバランスが取れながらも、コストパフォーマンスにも優れたのチューブレスレディタイヤだった。週末サイクリングやロングライドイベント、トレーニングからレースまでなんでも使いたいサイクリストにおすすめしたい。
コンチネンタル GRAND PRIX TR 種類:チューブレスレディ コンパウンド:ブラックチリコンパウンド カラー:ブラック サイズ:700x25C、28C、30C、32C 重量:270g(25C)、340g(28C)、370g(30C)、390g(32C) 価格:8,800円(税込)
コンチネンタル GRAND PRIX 種類:クリンチャー コンパウンド:ブラックチリコンパウンド カラー:ブラック サイズ:700x28C、30C 価格:7,700円(税込)